得票予想の後は、なんで蓮舫候補の票が伸びなかったのか、などの政治談議をしようと思っていて延び延びに。
そのうち、羽鳥のモーニングショーで興味深い候補が取り上げられたから、話題にします。昨日(7月24日)に見たんだっけかな。
3分50秒頃
国の政局が東京都に持ち込まれようとしています。
“AIあんの”で政策更新 安野貴博氏…夫婦で挑んだ選挙革命 妻の激ウマ演説の裏側【羽鳥慎一モーニングショー】(2024年7月24日) (youtube.com)
AI技術者を訴求(うり)にした安野貴博候補の妻君の応援演説の一節です。テレ朝ったらわざわざ字幕にしてまで強調している。
掲出したフレーズ、「国の政局」って具体的には何かなと立ち止まると多義的で答えは一意に決まらなそうですが、政治不信含有率高めの「無党派層」の心情に響く訴えかけに思えます。
今回の都知事選は、自民党への批判が自身への批判につながるのはまっぴらと思う小池都知事と、自民批判の機会に転化しないことを願う自民党の利害が一致して、知事選では自民隠しに終始していました。それも一種の「国の政局」の持ち込みですが、もう一つ、野党共闘で都知事選挙に勝って国政選挙への勝利につなげたいという「野党の姿勢」も、「国の政局」の持ち込みで都政の課題を脇に追いやっているという考え方もあります。その両方について批判的な姿勢を見せて、「無党派層」へ一言でアピールしている。
立憲民主党と共産党が共闘するのを肯定して「支持政党なし」の自分の票も加えようと思ったり、共産党と共闘するのを嫌って、それなら投票しないという「無党派層」という人もいるにはいるでしょうが、そんなに多くないのではないかな。
そもそも「無党派層」というのは、「政党」という枠組み自体を怪しげに思っているのだから、「共産党ブランド」を選りだしてアンチを唱えたり、新ブランドの「政党」なら一も二もなく選好するってことはないと思います。
そもそもが「無党派層」って言葉が安直で、概念が定まっていない。
「支持する政党はありますか」という設問に、「ありません」と答える人を、全部「無党派層」というまとまりに分類して、そこに共通の特徴を付与するっていうのが無理な話だけど、支持する政党はないと答える契機となる、既存の政治の仕組みやあり方に不満を感じていることは多いでしょう。
長い間、政治党派の看板を掲げてきた人や、それを支持してきた人には、設問で「支持政党なし」にマルをつける人の感覚は、わかってないんじゃないかな。だから「幅広い戦線を作ることで与党を追い詰める」なんて、言っても言わなくても変わらないことを、意味ありげに語って怪しまない。
そうこうしているうちに、AI技術を政治の世界でも生かせるのではないか、と考えるイノベーターたちが輩出して、あれこれ変革していく……。