2024/4/27 道路を走る鉄道車両見学プロジェクト 第3回が開催決定! | 金屋代かずおのお部屋

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人気イベントが5年ぶり3回目の開催!

2024/1/29,下松市商工会議所は,2024/4/27(土)に,「道路を走る鉄道車両見学プロジェクト」を実施すると発表しました.5年ぶり3回目の開催です.詳しくは以下のURLをご覧ください.

 

 

当日が荒天の場合は中止になります.

当記事でも少し,イベントの解説をさせていただきます.

 

  イベントの内容

「道路を走る鉄道車両見学プロジェクト」は,通常深夜時間帯に行われる鉄道車両の,日立製作所笠戸事業所から下松港への輸送を,山口県道366号線などを封鎖して,昼間時間帯に実施し,その様子を見学してもらおうというものです.当日の実施時間帯は使用する道路が封鎖されますのでご注意ください.

過去,2017/3/5,2019/7/14に行われ,いずれの開催においても,人口5万人の下松市に3万人以上の来場者が集まり,2回目の開催時には山陽本線で臨時列車が運行されたほどの大人気イベントになっています.それゆえに,このイベントは下松市側・日立製作所側双方に年単位の入念な準備が必要となる非常に貴重な機会となります.

 

輸送する車両は日立製作所が近年手がけた海外の高速鉄道・特急車両の大型案件から選ばれ,今回は「国営台湾鉄路 EMU3000」が2両輸送されます.また,ルートは日立製作所から下松駅を経由して往復するという,今回はより輸送の技術を見せるということに特化した内容になっています.新幹線を含む日本の車両の輸送を公開することは警備上の理由でできないと思っています.また,下松駅周辺では屋台やグッズ販売,技術紹介展示会などのイベントも併催されます.

 

筆者は第2回の2019/7/14に訪問してます.その際はクラウドファウンディングで比較的まとまった費用を寄付した方を対象に,日立製作所敷地内に入れるなどの特典がありました.詳しくは以下の記事・動画をご覧ください.

 

 

 

 

 

今回はゴールデンウィーク前半の3連休に設定されています.気候も安定しており,以前にも増した賑わいが見られそうです.

 

1/31追記:日刊新周南の報道によると,EMU3000型は2024年をもって生産完了となるとのことです.約600両全てがこの日立製作所笠戸事業所で製作され,当然ながら,EMU3000型が日中に輸送されるシーンが披露されるのは最初で最後になると思われます.

 

  EMU3000について

2021年に登場し,台湾各地で使用されています.意匠としてはこれまでの日立の特急車,885系やClass 800,「スペーシアX」の東武100N系などをベースにシンプルにまとまったという形になっています.通常の編成のほか,観光列車仕様の編成も用意される予定です.

 

なお,EMU3000型はKATOからの製品化が決定しています.2023/12/12には関水金属株式会社と台湾鉄路管理局との間で協定が結ばれ,その際に発表されました.フォーカス台湾の記事によると,製品は塗装が異なる2種類の編成を,「基本セット」「増結セット」に分けて販売,2024年12月ごろ発売であるとのことです.その後,別仕様の編成,入門セットを発売する予定です.

日本で発売する場合は,通例であれば7〜8月に受注開始,販売価格は12両で6〜7万円以上になるのではないかと予想しています.

「Class 800」に続き,日立製作所の新型車両が,そして,この「道路を走る鉄道模型見学プロジェクト」で取り上げられた車両が発売されるのは嬉しいです.やや高いですが,4/27に輸送された車両と同じ塗装の編成の導入を検討しようと思います.