2019/7/14,山口県下松市で,イギリス高速鉄道用車両2両を,日立製作所笠戸事業所から,約2km離れた埠頭まで,日中(10:00〜11:00)に陸送するというイベントが行われました.
日中の道路を封鎖して行う全国でも稀にみる大規模イベント[1]で,実際に「イギリス高速鉄道用車両の陸送を日中に行うのは今回が最後」とアナウンスされています.
同様のイベント(ただし,輸送車両は1両)が2017/3/5に開催されており,そのイベントの反響の高さから,再実施が行われる運びとなりました.
今回は輸送車両が2両になるほか,クラウドファウンディングで資金調達,その返礼としての輸送開始前・工場内見学・特別観覧が行われました.
筆者はこの企画に出資していましたので,特別観覧の権利を得ました.これから,その様子を公開していきます.
なお,この記事の写真(一部除く)を撮影できる権利があったのは,イベント関係者・報道関係者・特別観覧者のみであり,日立製作所笠戸事業所構内での撮影(通常は禁止),web媒体掲載は,今回のイベントに限り許可されていたことをあらかじめ申し上げます.
構内の特別観覧
大島大橋で瑞風を撮影後,9:00頃に到着すると,報道向けに1台目のトラックがキービジュアル向けにセッティングされていました.筆者も混じって撮りました.
前回(2017/3/5)と異なり,今回は2台体制で行われます.先頭部分の向きが異なっています.
後ろから.なかなか愛嬌がある顔です.
当然ですが,この機会に車両の細部も撮影しています.後日別記事にまとめようと思います.
2019/7/18 追記:別記事をまとめました.こちら
特別観覧では構内の一部が見学可能となっており,犬山モノレール(内部も含む)も公開されていました.
構内には日立製作所の製品・歴史をまとめた資料館があります.資料館内部は撮影禁止となっていました.
日立製作所笠戸事業所は2021年5月に創立100周年となります.当時は造船工場でしたが,日立製作所になった際に鉄道車両製造に舵を切ったそうです.「新笠戸ドック」「日立造船」があるので勘違いされがちですが,これらは別々の会社(「日立造船」の大株主の一つが「日立製作所」である程度)で,日立造船に至っては現在造船は行っていませんので注意が必要です.
いよいよスタート
輸送には警察の先導が付きます.
10:00,来賓の挨拶・テープカット後,華々しくスタートされました.スタート時には風船も打ち上げられました.
正門からゆっくりと道路へと出ていきます.
2台目のトラックが出てきました.
こちらは先頭部を後ろに運ばれていきます.
なんとか,大きな混乱もなく輸送を開始することができました.
ここで特別観覧を解き,一部のグッズを受け取ります.
沿道の賑わい
動画
[1] 地元の稀にみる大規模イベントを無視することはできません.従いまして,金屋代かずおは,通常奇数月第二日曜日に行っている「鉄道もけい展示会」の企画を見送る対応を行いました.次回の9/8は開催する予定です.楽しみにしていらっしゃる皆様には大変申し訳ありませんでした.
※今後このイベントに関する写真集が制作される予定ですので,「【特集】2019/7/14 下松イベント」テーマに関する記事はもう数本書く予定です.