2023/5/27 その2 最後のキハ58系 ゆふいんの森I世 | 金屋代かずおのお部屋

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ゆふ高原の車窓を楽しもう

 

これまでの旅路

 

 

 

大変お待たせしました.「みんなの九州きっぷ・北部九州版」の旅を本格的に始めます.筆者はまず「ゆふいんの森1号」にて久大本線を通ります.久留米からの乗り換えとなっておりますが,なぜ久留米からかと申しますとチケットが取れなかったためです.それ以上でもそれ以下でもありません.「ゆふいんの森1・2・5・6号」は湯布院発着で,所定はキハ72系でありますが,キハ72系が検査中であるため,この日はキハ71系での運転でした.このキハ71系,全国的に活躍したキハ58・65型の車籍・台車・一部部品を引き継ぐ,実質的に最後のキハ58・65型と言ってよい貴重な車両です.

    

それでは久大線へと向かいましょう.まず,久留米市・うきは市のうきは駅まではそれなりの本数が確保されておりますが,「ゆふいんの森」は全て通過します.

 

    
車内にはフリースペースがありますが,多くの場合は荷物置き場になります.「ゆふいんの森」は特に外国人観光客の皆様に大変な人気があり,この日の列車も満席でした.

 

    

車内には売店があり,各種飲料・グッズの他弁当も取り揃えています.この日の昼食は「ゆふいんの森弁当」です.通常は事前予約で販売していますが,日程・列車によっては予約なしで購入できる場合があります.飲み物は「スパークリング梅酒」です.

 

    

両先頭車はハイデッカー展望タイプになっているのが「ゆふいんの森」の特徴です.

 

    
大分県に入り,夜明駅には日田彦山線の廃線跡
(**)が見えてきました.

(**):この文脈で「廃線跡」は厳密には正しい表現ではありません.しかし,日田彦山線のBRTの開業が間近に迫った中でこの表現を使用させていただきました.

 

 

    
日田から先も玖珠川に沿って走ります.

 

    

久留米を出ると日田・天ヶ瀬に止まります.天ヶ瀬といえば,かつて山陰本線・日田彦山線を通った列車の終着駅となっていたことで知られます.その名の通り,天ヶ瀬温泉の最寄駅です.

 

    

「慈恩の滝」です.ここで列車はゆっくりと通過していきます.

 

    
切り株山が見えると豊後森駅に到着しますので,ここで降ります.
 

豊後森駅は様々な点で有名な駅で,単に由布院駅(***)まで行くよりは,今回はこの駅に立ちよった方が面白いと考えていました.

次回の記事で取り上げます.

 

(***)この駅の立地は「由布市」で駅名は「由布院駅」ですが,一時期「湯布院町」を名乗っていた時期がありました.

続く