司法書士の山口です。

 

クレジットカードの現金化。

 

(日本クレジット協会HPから拝借)

 

お金が借りれなくなった時に、ショッピング枠で買い物をする。

そして、この物を売って現金にすることを言います。

 

クレジットカードの現金化はセーフ?アウト?

かというと、もちろんアウトです。

 

クレジットカード会社は、この現金化を認めていません。

クレジットカードを契約する際の、会員規約にその旨の記載があるからです。

 

 

現金化をした場合の1つ目のリスク。

それは、クレジットカードの一括請求・利用停止を受ける可能性があることです。

会員規約で禁止されているので、そのペナルティでそうなります。

 

現金化をした場合の2つ目のリスク。

それは、カードの不正利用の被害を受ける可能性があることです。

 

いわゆる現金化業者を使って、現金化する場合です。

現金化業者がまともな会社か?そうでないか?と言えば、後者にあたるのは当然です。

 

この現金化業者が、クレカの番号を悪用しようと思ったら…?

それは、危険というわけです。

 

最近は、クレジットカードの不正利用も増えていますしね…。

 

 

2022年の不正利用は、過去最悪の430億7000万円です。

 

現金化をした場合の3つ目のリスク。

それは、債務整理が認められない可能性があることです。

 

カード返済に窮したら、任意整理や自己破産など法律の救済策があります。

この債務整理があるから、最悪お金が払えなくても、やり直しがきくわけです。

 

この現金化をすると、債務整理に障害がでることがあります。

 

 

現金化がバレると、任意整理は条件がきつくなるか、相手カード会社は任意整理に応じません。

 

破産の場合は、免責不許可事由に該当します。

免責不許可事由に該当すると、基本破産は認められません。

ただし、よほどひどくない限りは、裁判官の裁量免責で、破産は認められます。

 

ただ、裁量免責をもらえても、現金化の件はしつこく突つかれます。

そして、管財事件になって、破産費用は割増し、手続きにかかる時間も長くなります。

破産ができたとしても、現金化の件でたっぷり絞られる覚悟は必要です。

 

このように現金化をするリスクって、結構大きいのです…。

 

「現金化した→カードを不正利用された→クレカ一括請求→債務整理に障害」

こんな地獄のフルコースになる可能性もあります( ;∀;)

 

現金化業者のホームページもあり、知らないで利用してしまう人もいるでしょう。

さも、やっても大丈夫そうな文面になってますからね。。

 

でも「現金化は危ない」これは覚えておきましょう。

 

 

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