司法書士の山口です。
任意整理をすると、ブラックリスト(信用情報の事故情報登録)になります。
その結果、「後払い」の利用が制限されます。
・クレジットカード
・カードローン
・住宅ローンや車のローン
「カードの利用ができない」「ローンが組めない」のは、融資を受けたお金を「後払い」するからです。
融資する(お金を貸す)場合には、貸す側が信用情報をチェックする。
そして、チェックしたときにブラックだと「審査落ち」するというわけです。
今日のお題であるデビットカード。
デビットカードはブラックでも使えるか?
デビットカードで支払いをすると、紐づけた銀行口座から支払いがされる仕組み。
これは「後払い」ではありません。
銀行口座のお金で払ってるだけで、実質的には現金払いと同じ「即時決済」なわけです。
そのため、債務整理をしてもデビットカードは使えます。
任意整理はもちろんのこと、自己破産をしてもデビットカードは使えます。
ETCカードは、クレカに付帯していた「後払い」のものは、使えなくなります。
なお、チャージ型のETCパーソナルカードは、ブラックでも使えます。
同じ原理でプリペイドカードも、債務整理しても使えます。
予めチャージした金額の範囲で使えるのがプリペイドカード。
これも「後払いではない」ので、ブラックでも関係ないわけです。
少し例外で言うと、アプリ決済やキャリア決済。
翌月払いだと「後払い」ではありますが、たいがい債務整理しても使えます。
アプリ決済で複数回の分割のものは、使えないと思ったほうがいいでしょう。
しかし、翌月払いが使えたとしても、債務整理中に使うことを推奨しているわけではありません。
例えば、任意整理した後に翌月払いや他の借り入れをしていた場合。
その後、支払いができなくって破産になる場合は、手続き上影響があります。
もちろん、破産の準備中や手続き進行中に、翌月払いを使うのはアウトです。
「絶対に払える」こうした算段があるならありだとは思います。
(来月に120%確実な入金があってそれを返済に充てられる)
どうしても突発的な事情が発生した。
たまたまその月だけ金策に困る。
これを翌月払いで乗り切れて、その後は任意整理で払っていける(破産には至らない)ならあり…でしょう。
安易に「お金が足りないから翌月払いを使おう」というのは危険ということです。
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