2017年03月18日

アシュラ(ネタバレ)

テーマ:新作映画(2017)
アシュラ※ムービーウォッチメンのリンク等を追加しました(3/22)

アシュラ

原題:아수라/Asura: The City of Madness
2016/韓国 上映時間133分
監督・脚本:キム・ソンス
製作:ハン・ジェドク
撮影:イ・モゲ
美術:チャン・グニョン
武術監督:ホ・ミョンヘン
出演:ファン・ジョンミン、チョン・ウソン、チュ・ジフン、クァク・ドウォン、チョン・マンシク、キム・ヘゴン、キム・ジョンス、ユン・ジヘ、ユン・ジェムン、キム・ウォネ
パンフレット:★★★(700円/コラムは2本とも良かったし、相関図も好き)
(あらすじ)
刑事のハン・ドギョン(チョン・ウソン)は、私欲のためにあらゆる犯罪に手を染める市長のパク・ソンベ(ファン・ジョンミン)による悪事の後始末を金で請け負っていた。末期がんの妻の治療費を言い訳に、金になるならどんな悪事にも手を染めるドギョンの弱みを握る検事と検察捜査官は、ドギョンを脅迫。市長の犯罪容疑追及のためにドギョンを利用する。ドギョンを中心に、検察と市長、それぞれの思惑が交差し、生き残りをかけた戦いへと展開する。(以上、映画.comより)

予告編はこんな感じ↓




85点


※今回の記事は、やたらと画像が多めでスゲー長くなってしまったので、読まなくても良いかも。

「2017年に絶対観たい新作映画10本」の1本に選んで、前売り券を買うほどに期待してましてね。今週の「ムービーウォッチメン」の課題作品になったのもあって、新宿武蔵野館で鑑賞したんですが、「修羅場!Σ(°д°;) ヒィィィ!」とドン引きいたしました。


新宿武蔵野館名物の水槽の展示がありまして。
水槽の展示

「阿修羅の如く…キレイな薔薇にはトゲがある」なんて、映画と関係があるような、ないような説明とともに…。
展示の説明

ミノカサゴが泳いでいたというね ┐(´ー`)┌ ナニガナニヤラ
ミノカサゴ

その他、記事の切り抜きがあるのはもちろんのこと。
記事の切り抜き等

チョリソー×ケチャップ×チリパウダーを使用した「アシュラドッグ」が販売中!
アシュラドッグだと!?

思わず買っちゃいました。なんと「指」をイメージしたんだって (´∀`) ヤダー
買っちゃいました


なんて言うんですかね、「クズが大量に登場する韓国産バイオレンス映画」となれば、本来なら大好物だったハズなんですけれども。キム・ソンス監督が「映画では一瞬でくたばる悪党たちが無数に存在する」「哀れだが同情する気すら起きない男たちが常に気になっていた」と思って作った本作は、登場人物があまりにもクズ揃いな上に物語も凄惨すぎて、さすがの僕も胃もたれしたというか… ('A`) ゲッソリ 予告編などの画像とともにスゲー雑かつ適当にあらすじを書いておくと、こんな感じだったのです↓


主人公は、悪徳刑事ドギョン。パク市長の汚れ仕事に精を出していたんですが…。
棒切れを殴るドギョン

「オレも一枚噛ませろ」と言ってきた志の低い班長とトラブル→相手が死にましてね。
班長を殺しちゃいました

捜査の手が迫る状況下、パク市長からもプレッシャーがかけられるエブリデイ。
パク市長

さらにキム検事に弱みを握られて、板挟みになるだけでなく…。
殺人の証拠を持ってこい!

パク市長の下で働くようになった弟分ソンモからも、すっかり舐められて詰問されたりする生き地獄。
弟分からの詰問

にっちもさっちもどうにもブルドッグということで、葬儀場に乗りこんで、市長の前でコップをボリボリ食べてみた結果…。
コップを食べる

検事と市長を引き合わせることに成功! なんとなく上手くいくかと思いきや!
絶対信じてはいけない目だ

市長からの命令を受けたソンモから銃口を向けられちゃって、MajiでKoroされる5秒前
弟分に銃口を向けられました

時を同じくして、市長が呼んだ殺し屋軍団と検事たちのバトルがスタートし、葬儀場は一気に修羅場と化した!
葬儀場で殺戮スタート!

そんな中、ソンモを殺しちゃったドギョンは「もうどうにでもな~れ」と暴走し、全員死ぬのでした〜 (´∀`;) メデタシメデタシ?
銃をぶっ放せ!


とにかくユニークだったのが、主人公の悪徳刑事ドギョン。映画のスタート時点で、すでに引き返せない状況にハマッていて、そこからドンドン追い込まれるんですが、驚くほどに場当たり的に対応するだけなんですよ。弟分への嫉妬もストレートだし、汚職刑事モノ史上、ここまで頭が悪い人もなかなかいないんじゃないかなぁと(「フィルス」の主人公のような悪知恵すら働かない感じ)。しかも、演じるチョン・ウソンが超男前なだけにバカが際立つというか、「イケメンがバカだとここまで残念に見えるのか… (・ω・;) ウーン」とちょっと同情いたしました。まぁ、それでもチョン・ウソンはカッコ良くて、最後、瀕死状態でパク市長をヘッドショットする際、ニヤリと笑う顔は実に凄惨で、グッときましたよ。


「どこで間違った」って、映画開始の時点で間違えすぎているドギョン。一応、重病の妻のためではあるんですがー。
俺はどこで間違った

カーチェイスでヤケになる場面とか笑っちゃいました。チョン・ウソン、いい役者さんですな。
俺をナメるなよ


ファン・ジョンミン演じるパク市長も最悪でした(誉め言葉)。僕は彼が主演の「ベテラン」が大好きであり、正直なところ、もうファン・ジョンミンは「武闘派ベテラン刑事ドチョル」の役を一生演じてくれれば十分であって、あまり悪い役をやってほしくないぐらいなんですが、本作のパク市長の外道振りは素晴らしかった。ベタなポリリズムポピュリズム市長演技も愉快でしたが(フルチンになる場面はファン・ジョンミンから「脱ぐべき」と提案したとか)、終盤、被害者を装おうために腕を切り落とそうとするくだりの迫力とか、見事としか言いようがないなぁと。ただ、僕的にはなるべく「正義のはみ出し刑事」役をやってほしい…ということは書き残しておきましょう(偉そうに)。


笑っちゃうほど胡散臭いパク市長。ごめんなさい、橋下徹さんとか連想しちゃった♪ (*ノ▽ノ) キャッ
胡散臭い市長

「上はワイシャツで、下は裸」というコンボ、女性だと萌えるのになぁ。
フルチンにワイシャツ


それ以外の役者さんたちも良かった。最近では「弁護人」特高警察役が怖かったクァク・ドウォンとか、ソンモ役のチュ・ジフン、チャンハク検事役のチョン・マンシクらが良い感じだったのはもちろんのこと、脇役の人たちも充実していて。僕が今まで観た韓国映画の中で一番印象的だったあだ名は「高地戦」のスナイパー「二秒」だったんですが、それを軽く上回ったインパクトのあだ名「棒切れ」を演じたキム・ウォネの「人間のカス」ムードは100点の鮮やかさ役作りのためにあまり風呂に入らず、手足の爪も3ヵ月以上切らなかったんだって!)。監督の演出も良くて、序盤、ソンモから逃げた棒切れが即シャブを打ってる場面とか、噴き出しそうになりましたよ。あと、志の低い刑事ファン班長役のユン・ジェムンも“イイ顔”でしたな〜 (´∀`) ウフフ


棒切れのネーミング&扱いの酷さにはビックリしましたが、実際に相当なカスだったりするというね。
棒切れ(キム・ウォネ)

ファン班長もなかなかのクズ。ドギョンとのタイマンで見せる足払いは結構好き。
ファン班長(ユン・ジェムン)


その他、「ヤクザよりも権力者たちの方がはるかに悪いという世界観」とか「市長の手からミカンを食べたりする、わかりやすい“犬”演出」とか「よくわからないけど突発的に始まるカーチェイス」とか「コップをボリボリ食べるシーン」力道山オマージュ…というワケではなく、監督曰く「市長に歯向かいたいけどできないから自分を傷つけている」そうな)とか、好きな場面は本当に多いんですが、しかし。終盤に葬儀場で繰り広げられる修羅場が本当に凄惨でして。なんて言うんですかね、ここまで身もフタもない惨劇には乗れなくなるんだなぁと、自分の限界を悟った感じ。特に、クァク・ドウォン演じるキム検事が生き残るために女性の部下(ユン・ジヘ)を殺そうとするくだりは、「うわぁ… (´Д`;) ヤメテー」ってドン引きいたしました。僕はああいう「心が折れる場面」が苦手なのかもしれません。


この修羅場、本当に凄惨でした… ('A`) ウヘェ
修羅場!


それと、僕は元警官ということもあって、邦画だとついつい警察描写警察になりがちなんですけど(汗)、韓国についてはよく知らないから、多少変なところがあっても「韓国ではそういうものなんだろう」と緩い気分で観てたんですね。ただ、本作に関しては、ちょっとやりすぎに感じた部分もあって。パク市長の犯罪はさすがに短絡的すぎるんじゃないかと(「なんで捜査されないの?」と思うレベルで殺しすぎ)。それに、「哀しき獣」朝鮮族とか、「新しき世界」延辺の物乞いとかは燃えましたけど、本作の殺し屋集団はあまりに国家権力に対して躊躇なさすぎなんじゃないかと。その分、恐ろしかったのも確かではありますが、少し萎えたりもした次第。


殺し屋たちのビジュアルは最高なんですが、あまりに命知らずじゃないでしょうか。
命知らずの殺し屋たち


そんなワケで、基本的には面白かったんですけど、話の救いのなさ&あまりの凄惨さに鑑賞後は非常にイヤ〜な後味が残った映画でしたよ… (`Δ´;) ヌゥ この映画を観る前、ツイッターで相互フォローさせていただいている下手の縦好きさんにたまたまお会いしたら、なんと2回観たとのことだったんですが、よくこれを2回も観たなぁと感心いたしました。なんかね、とにかく暗澹たる気分になってしまったので、帰宅後は思わず「出演者が仲良しな画像」を検索してしまったのでした。


会見で仲良しムードなのは当たり前ですけど…。
会見で仲良し

楽屋でも仲良しでしてね。
楽屋で仲良し

なんと自撮りで仲良しアピールだッ!
自撮りで仲良し

おどけながらパンをパクリ。仲の良さがビンビン伝わる1枚ですな。
仲良くパクリ

最後はみんなで仲良くジャムジャムジャンプアップ!ヘ(゚∀゚*)ノ ホエホエ! もう殺し合ったりしちゃダメだぞ!
仲良しジャンプ


おしまい (´∀`) ナカヨシ

宇多丸師匠の素晴らしい時評がアップされたので、ぜひ読んで! 鑑賞しながら、男たちの容赦ないマウント合戦にゲンナリしたのを思い出しましたよ… ('A`)




輸入盤のサントラを貼っておきますね。



唯一観ていたキム・ソンス監督作。そんなに面白かった記憶はないんだよなぁ。



キム・ソンス監督による日韓合作映画…と思ったら、監督は同姓同名の別人みたい (´∀`;) スミマセン



チョン・ウソン主演作で一番面白かったのはこれですかね。僕の感想はここの1番目



ファン・ジョンミン主演作で一番好きなのはこれ。僕の感想はこんな感じ



ジョージ秋山先生の名作をアニメ化した同タイトルの邦画。地獄のようなお話でございます。









※ザ・どうでも良い備考

本作鑑賞後、感想を書くために公式サイトをチェックしてみたら、なんと渋谷の「あくとり代官 鍋之進」でコラボメニュー「ドギョンの覚悟~カムジャタン風アシュラ鍋~」(1580円)が食べられるということを知りまして。「本作の感想を書くためには絶対に食べなくてはならない」と強く思いながらも、「提供は2人前から→1人で頼むのは恥ずかしい… (´Д`;)」ということで! 映画駄話会グループDMで有志を募ったところ、toriさんが付き合ってくれることとなり、早速、一緒に食べに行ってみたのでした。

テーブルに置いてあったメニュー。結構プッシュしている様子。
「ドギョンの覚悟」だと!?

そして、これが「カムジャタン」をアレンジした「ドギョンの覚悟」だッ!
アシュラ鍋

ベースは「カムジャタン」という激辛の鍋料理で、そこに「劇中でドギョンが噛み砕いたコップの破片」をイメージした飴細工を載せた…って感じ。ふんだんに散りばめられた唐辛子は味付け用であり、食べる時は除けてOKとのこと。最初は「唐辛子も全部食べてやるぜ!(`∀´)」と息巻いたものの、3本ほど食べた時点で断念 ('A`) カライヨゥ toriさんと「アシュラ」「ドラゴン×マッハ!」「ヘッド・ショット」などの話をしながら、鍋を堪能したというね。

これを食べるのはマジ無理。〆は韓国うどんをいただきました。
とうがらしは除けました

鍋の感想を書くと、飴が入っている分、辛いながらも味が若干マイルドだったような。牛テールは美味だったけど、ごめんなさい、僕は普通の鍋の方が好きかな…という身もフタもない文章 (´∀`;) エヘヘ つーか、実際に食べ終わってみれば、「どうして『感想を書くためにこの鍋を食べなくてはならない』なんて思っちゃったんだろう… (・ε・)」なんて賢者タイムが訪れたりしてね。人間とは不思議なもの、ですな(知った風な口調で)。おしまい。







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