かめおかゆみこ です。
メルマガ「今日のフォーカスチェンジ」 15周年記念企画
THE量稽古★150日チャレンジ
私は、もともと、運動が苦手です。柔軟体操だけは得意で、子ど
ものころから勝手にくねくねやってましたが(笑)、
それ以外は全然だめ。とくに、勝ち負けを決めるたぐいのものは、
どうにも苦手でした。だから、柔道にしても剣道にしても、その他
の球技にしても、いまひとつ関心がもてなかったのですね。
それが、ふっと興味をもったのは、たぶん、甲野善紀さんに関
する記事を読んだのがきっかけだったのではないかと想います。
甲野さんの動画はたくさん出ていますが、これなんかが、けっこ
うわかりやすいんじゃないかな。
あと、これも。
で、おもしろそうと想ったら、飛びこまずにはいられないワタシ。
それで、すぐに、ワークショップをさがして、参加しました!
上記の動画にもありますが、「ねじらない」「ためない」「ふんば
らない」という発想。斬新でした。実際に体験させてもらって、
ここでも、野口体操とも通じるものを感じました。
いま通っている「和身塾」も、古武術の影響を受けていると想
います。それって、いわゆる西洋的なからだの使いかたではな
いわけですね。そこにつながるものを感じるのです。
ただし、何せいろいろなことをやってるのと、やはりベースは、
演劇なので、古武術を集中してやる、というところまではいか
ず、いつのまにか離れてしまっていました。
でもね、今日のように、たまたま見つけて、こうした和の動きを
見ると、やっぱり、こころがさわぐんです。
最初に紹介した、三船さん。こちらの動画もすてきです。
やはり、解説から引用します。『絶対に倒れない』『いくら転んで
も重心を失うことが無い』『動きそのものに無理が無く、変化も
早い』『無抵抗であり、相手の攻撃に対して無限の力を秘める』
そう、しなやかなんです。三船さんは、「球体」をイメージに使っ
ています。球体は、どこもがんばらないですよね。しなやかな動
きの極致です。
からだの達人、ということで想いだすのは、合気道の開祖であ
る、植芝盛平さんです。
ウィキペディアによれば、
1883(明治16)年12月14日 - 1969(昭和44)年4月26日)
和歌山県に生まれ、29歳のとき、北海道紋別郡上湧別村白滝
原野に、開拓に入ります。ちなみに、この白滝、私が幼少時に住
んだところでもあります。
その後については、この記事であつかうテーマではないので、
割愛しますが、年代が年代ですから、植芝盛平さんの若いころ
の映像は存在していません。逸話はたくさん残っています。
そして、85歳。これが、最後の演武だそうです。
もう、ほとんど仙人レベルですね。
そして、こちらが、76歳のときの映像です。
甲野さん、三船さん、植芝さん、塩野さん…。不思議と、みなさ
ん、小柄です。小柄なだけに、その迫力のすごさを感じます。
もちろん、ほかにも挙げればきりがないでしょうが、共通するの
は、「和のからだ」であり、「和の動き」だと想うのです。
「和」は、「平和」の「和」であり、「なごむ」とも読みます。あらそい、
たたきふせる、たたかいの動きではないのです。
また、部分を駆使する動きともちがいます。すべてがつながりの
なかにあり、相手と調和し、そこからかもしだされる動きなのだと
想うのです。
私自身も、あらためて、この「和」のからだ、「和」の動きを追究
していきたいと、想いをあらたにしたのでした。