かくだ訪問看護日記

かくだ訪問看護日記

敦賀ケアセンターかくだ訪問看護ステーションの日々の記録

福井県敦賀市にある敦賀ケアセンターかくだ訪問看護のBLOGです。


私たちは、24時間365日、地域の高齢者が住み慣れた在宅でできるかぎり安心して生活が続けられるよう、医療・保健のケアをさせていただいております。


現在、ナースが不足しております。


元気・やる気・心意気のある方、ぜひぜひ私たちと一緒に働きませんか???


いつでも気軽にご連絡ください♪



敦賀ケアセンターかくだ 訪問看護 


〒914-0812福井県敦賀市昭和町2丁目20-16 


電話 0770-25-4141 FAX 0770-21-3390


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畠山 様 (91歳)  

 

私が畠山様と知り合ったのは13年前です。

 

奥様の訪問看護に毎日伺ったのが始まりです。

 

8年半の間・毎日の訪問看護でした、

奥様が亡くなって4年半が経ちました、

今回畠山様(ご主人)の訪問看護の依頼が来ました、

91歳の畠山様は元気で時々ゴルフにご一緒させていただいていました。

畠山様は自宅で転倒して身体に麻痺が残りました、

認知機能の低下はなく何でも話しのできる人でした

11月23日 22:10 自宅にて、眠るように静かに旅立ちました。

お通夜にはたくさんの方が参列していました、

もう一度お顔が見たくて、葬儀に行ってきました。

「ありがとうございました」 と、何度も何度もお礼を言ってお別れしてきました。

 

本当に悲しいですね、

もっともっとお話ししたかったです。

畠山様の看護をさせていただきありがとうございました。

最後をご一緒できたこともありがとうございました。

在宅医師の先生

ありがとうございました。

 

 

 

 

 

 

一日・4回インシュリンの指示のある患者様

家族は一人です、

認知症があり、薬も飲めなくて、インシュリンはもちろん打てません

 

何度も主治医にそのことを報告するんですが、

聞いてもらえなくて、

要介護度も要支援で訪問看護は週1日です、

 

ある日自宅の外で倒れ救急搬送

これがよかったのか、

認知症でインシュリンが打てないことが主治医に分かっていただいたようで

一日一回のインシュリンになりました、

 

要介護度も悪くなり、

訪問看護は毎日入ることになりました、

 

高齢の患者様にインシュリンって必要なんでしょうか?

一人暮らし、認知症の患者様にはどうしたらいいのでしょう

血糖測定でいつも高値なんで低血糖の心配はないのですが

 

主治医も生活の背景を見て指示をだしてほしいと思うことがあります

 

 

 

金曜日の17:30電話あり、

 

日曜日から点滴に行ってもらえないでしょうか・・・・と。

 

えっ!!

 

今から言って訪問するステーションはいないのでは???

 

受けました。

その患者様のことは何も知らないけど~

どうしても自宅に戻りたいという方の望みをなんとか。

依頼してきた在宅医の先生もその方のことは全く知らないのです、

市外の病院に入院中の富士様(仮名)は在宅医の先生の準備もあって退院は月曜になりました、

訪問看護は火曜日から開始、

 

毎日2回の訪問看護でした、

火曜日・水曜日・木曜日・金曜日・土曜日・日曜日

 

状態を看て、

吸引機と点滴ルート確保して

 

家族は自宅で看護できること、

在宅医が来てくれることを全くしらなかったのです

 

知っていたら早く連れて帰りたかったと。

 

6日間でしたが自宅に帰れたことを喜び旅たちました。

 

ありがとうございました。

 

 

要介護度5の吉田様(仮名)・80歳

 

吉田様は2月に退院しました、

病院で若い医師に

『今後、絶対歩けません、食べれません』と言われたそうです、

それで息子さんは

『なんでそんなこと言うの、絶対なんて』とその医師の上司に抗議したそうです

 

吉田様はスポーツマンでその日まで走っていたようです、

夜中に腹部が痛くなり緊急手術、

その後、

病院で廃用症候群で歩けなくなり、

誤嚥性肺炎を繰り返していたようです、

 

吉田様は看護小規模多機能・あおい・に週6日通っています、

朝・昼・と胃ろうから食事を注入、

10時・15時に水分注入していました

夕は自宅で家族が注入です、

認知機能の低下は全くありません

 

看護小規模多機能では作業療法士によるリハビリ

看護師付きっきりで嚥下訓練

胃ろうを使いながら経口摂取を少し少しから

 

現在は朝食・昼食は看護小規模あおいで口から

15時のおやつも口から食べています

ただ夕食は自宅なんで

まだ心配というのもあって

夕だけ胃ろうから注入しています

 

吉田様

本当に良かったです、

今後夕食も口から食べれたらいいですね

歩行も徐々に進んでいます

次の要介護度更新の時が楽しみです

 

 

 

 

 

 

 

4年前に一緒に看護小規模多機能を始めた佐木様(仮名)と

看護協会が推薦した映画をに行ってきました。

 

柄本 佑 さん主演の  

      「痛くない死に方」

 

在宅医になった先生が末期の肺がんの患者に出会い、

痛みを伴いながら延命治療を続ける入院治療でなく、

痛くない在宅医療を選んだ家族から始まりました。

 

主役の医師は電話での対応に追われ、

最後は痛みでのたうち回って死んでしまう患者、

医師は後悔して先輩の在宅医としてのあるべき姿を知るのです。

 

私も自分を振り返り考えさせられました、

夜中の電話は眠くて内心行きたくないのが現実です、

でも~

在宅の患者、家族は不安がいっぱいで

誰かにすがりたい、

病院を出て、

在宅に連れて帰って最後に『いい人生でした』と言って最後にしたいものですね。

 

在宅医療の関係者の方々にぜひ観ていただきたい映画でした。

 


 

昨年のクリスマスに近い日に訪問看護の依頼がありました。

一人暮らしの癌末期の彼は同級生でした。

部活も一緒だった彼は昔と一緒で素敵な人でした、

でも~少しおじさんになっていました(当たり前ですね、私もおばさんですし( ^^) _U~~)

彼から

『病院で肺がんでもう治療することないと言われたの、ステージⅣですか?と聞いたんです』と。

 

私からは

『なんでこんなになるまで分からなかったの?』と。

ヘビースモカーの彼は 60本/日 煙草を吸っていたそうです。

 

毎日の訪問看護で徐々に動けなくなっていく彼を一日に何回か訪問してサポートしていました、

ある日夜中に私の携帯が鳴りました、

『トイレで動けなくなった」と。

 

訪問すると、

トイレで尻もちをついた形で冷たいタイルの上に座っていました、

立つことができず、何とか介助でベッドへ、

その後も何度か緊急の呼び出しがありました、

トイレへ立つことが出来ないと自覚するのはそう時間がかかりませんでした。

 

今年に入り、

食事もとれなくなり、点滴開始。

痛みに対しては麻薬。

痰の喀出もできなくなり、吸引器、

酸素も開始です。

お風呂も自宅では無理となり、

これ以上自宅では生活が無理というのもあり、

看護小規模多機能に変更して泊り利用になりました。

 

24時間点滴、

酸素吸入、

お風呂は機械浴、

痰の吸引は随時、

 

『 もういい、逝かしてくれないか~』 と 一度言ったことがありました、

私は

『私を刑務所に入れたいの』と。

 

『誕生日まで入れるかな?』

『桜見れるかな』

『海が見たい』

 

桜は見ることができませんでした、

亡くなる3日前、天気がよくて暖かい日、

看護師二人付いて運転手と海にドライブです、

仲の良い友人3人に連絡して海で待ち合わせでした。

 

青い空と、青い海が最後のドライブでした。

 

亡くなる日、

酸素マスクを取るとSpO2は44%と驚異的な数字になり、

『マスク取らないで』 と 言うと右手でオッケイマークを下顎呼吸をしながら出しました、

遠くにいる妹さんたちと会って10分後に息を引き取りました。

 

安らかに眠ってください

ありがとう!!

 

本日、

葬儀で眠っている彼は笑っていました、

私はもう少し働いてから行くからね!!

 

コロナでたいへんなことになっております。

私の住んでいる敦賀市は幸いコロナ感染は少ないところですが、何時感染するかわかりません、本当に毎日ピリピリしています。

毎日、手洗いはもちろんマスクが離せないこんな時代が来るとは誰も思っていませんでした。

フェイスフィールドや目の部分を守るフィールド、ガウン、消毒薬、アルコール、体温計、グローブなどが不足したり、値上がりしたり本当にたいへんな時期になっています。

 

県外への移動、外出は最小限にしているのですが訪問看護では伺うのが仕事です、そこに県外からの帰宅者がいたりすると私たちはヒヤ!っとします。

看護小規模多機能では

一人暮らしの方の家族が都会から帰ってくることを極力遠慮していただき、

ラインで会話していただいたり、元気な姿を見ていただいております。

看護小規模多機能では要介護度が高く一人暮らしでいる方がいるので、

家族の面会が少なくなっています、その分利用者との対話やかかわりをより一層密にしています。

高齢者の方が安心して暮らせるよう

 

このコロナ感染がどうか収まってくれることを願うばかりです。

 

宝塚大劇場

10月8日・9日と次男夫婦の心使いで宝塚・月組公演行ってきました。

スタッフの配慮に感謝しました。

スタッフの協力と息子夫婦の気持ちがなかったら休みはいただけなかったと思います。

綺麗な公演を観て、

おいしいものを食べて、

夢のような二日間でした。

ありがとうございました。

本当に皆さんに感謝・感謝です。

また明日から頑張れます。

9月があっという間に終わりました、

9月は悲しい月でした。

看護小規模多機能で毎日通いを利用していた難病の方が二人亡くなりました。

 

19日に亡くなったB様・

24日に亡くなったF様、

本当に悲しかったです。

病気があるという事は別れは必ずありますが、

二人とも一人暮らしでした。

もっと、

何かすることがあったのではないかと日がたつにつれて思うようになりました。

心のケアがもっともっと必要でした。

もっとそばにいてあげればよかったなど後悔ばかりです。

B様は亡くなる前日に病院受診に付き添っていた際、

お世話になった方々に会ってもらったことが唯一の支援だったと思います。

 

いつも後悔ばかりの私です。

8月が今日で終わりです。

早いですね~

いったい私は何をしていたのでしょう、と、いつも思います。

暑い夏が秋の空になってきています。

8月より看護小規模を利用されていた93歳・独居の松様(仮名)は要介護5です。

デイサービス、訪問介護、訪問看護、ショートステイを利用していて一人暮らししていました。

個人の負担金が25~30万円いるということで看護小規模多機能を利用することになりました。

それまでも家が近所というのもあって、

ボランティアで朝と夜に様子を看にに行っていました。

3日の朝、5:30自宅に入るとベッドのよこに多量黒いものの嘔吐がありました、意識はあり,吸引器が無いためすぐにシーツにくるんで看護小規模に移動して吸引でした。

それからは絶飲絶食で点滴・看護小規模にて泊まりにて対応です。

松様のキーパーソンは遠くにいる甥で、連絡を取り、主治医と連携しながら松様の想い通りの最後を過ごしました。22日の12:28看護小規模多機能のスタッフに看取られながら旅立ちました。お棺の中の松様はにっこり笑っていました。