矢沢氏は服を脱ぎ出すけれど
カカオはいつもみたいにお風呂を沸かしに行く気にはならなくて
裸になった矢沢氏の背中にくっついてみる
こんな汗だくなのに
お前すげーな
臭くないもん へーきだもん
もの好きなやつ
お風呂場に向かう矢沢氏の背中に
そのまま張り付きながら歩く
カカオがお風呂を沸かさなかったから
お風呂場は、
ちょっと寒いくらい
ドア枠から顔だけのぞかせて
シャワーする矢沢氏を覗き見
ここから、矢沢氏との会話をダラダラと・・・
とりとめのない会話になっちゃってるけど
はっきりとした話し合いをしないカカオと矢沢氏なので
要約するよりニュアンスが伝わりやすいかなって思うのと
カカオにとっては、覚えておきたいことなので
ほぼ全部ダラダラ書き出してみる
（ついでに、矢沢氏のシャワーも実況報告）
いっとくけどな
うちの家 壊す気も
おまえんとこ 壊す気も ないからな
・・・・・
(まずはお股から洗うのね）
そうだろーが
・・・そうなんですけど
それって 当然のことで・・・
壊したいなんて、一回も言ったことないのに
今、それ言われると
カカオが （嫉妬に駆られて）なんかするって思われてるのかなって思う
そんなこと思うんか
おまえも いろいろ気にするんだな
（あ、お股は
前やら後ろやら
石鹸付けてちゃんと洗うのね）
そりゃ そうですよ
いらないのかなって
思うんですよ
・・・来ただろうが
今日は、背中流してくれないの
今日は、しない～
カカオ 必要？？
来たってことは
そうゆうことだろ
・・・・うん
それはすごくうれしかった
この辺から
ちょっとカカオ元気が出てくる
そうだよね
イライラしてたにちがいない矢沢氏が
来てくれたってことはそういうことだよね
・・・でも
やっぱりちゃんとは言てくれないの
矢沢氏の言いたいことはわかってるけど
もう少しはっきり言ってほしいのよ
でもさ
”いる”にもいろいろあるじゃない
（ひとりで 背中洗うのね）
いろいろって？
洗うもん よこせ
（アメニティから、ボディウォッシュ用のタオルを渡す）
もうだいぶん涙も乾いてきて
矢沢氏と話して気持ちも落ち着いてきた
だってさ
もうさ、矢沢さんだって
いいオッサンじゃん
ああ？
ほんとにもういいオッサンでさ
忙しいしさ
もうモテたりしないでしょ
（脇の下も丁寧に洗うのね）
・・・そうですけど なにか？
チラっとこっちを見る矢沢氏
だからさ
次なんて
もう無理じゃない！！
あえて語気強めでいう
・・・ひどいこと言うな おまえ
・・・そうだけど
でしょ？
だから！
だから、カカオ必要かなって
思ったりもするじゃん！？
もう次の彼女なんて作れない
（カカオが彼女と思われているかは、別として…
）
だから、手放さないのかなって
おもうじゃん！？
ああ！そういうこと！
そういう発想はなかったわ
今日は 背中ながしてくれないのか
（片足を浴槽かけて
太ももから足首まで洗ってる）
だって！！
無理難題ばっか言ってくるし！！
欲求不満なんでしょ
今日は しないもん
あれか？（乳だせとか）
あんなもんホントに送ってくるなんて思ってないし
欲求不満は、そーでもない
おれが送るのは、
お前が驚くからに決まってるだろ
うそだぁ
欲求不満なんでしょ！！
てか、ほんとにあれ（🍄）はダメだし
この話題は不毛だ
話題を変えよう
（今度は丁寧に
足ゆびをタオルで洗い出したぞ）
それに！！
カカオともう会わなくてもいいって言った！！！
ひどいの！！
おまえも事務所戻って
これからの立場もあるから
そろそろ終わりにしたいのかと思って
うそだぁ！！
カカオは今年から
管理の仕事にまわって
会社的にはそれなりの立場になるの
（だからといって、みんなからの扱いは変わらないと思うけど…
立場だけね…）
うそじゃないわ
おっさんもいろいろ考えるんです
そんなこと言うなら
最初っから…
ダメでしょ！！！
何をいまさら
たしかに
全身丁寧に洗い終わった矢沢氏が
浴室から出てきた
バスタオルを渡す
サンキュ
言いながらカカオの横をすり抜けて
ベットルームへ
つづく
大体こんな感じの会話
ほぼ全部書くと、長いな・・・ごめんちゃい
コレっていう言葉はないけど
落ち着いて話をしてくれる矢沢氏とのやり取りの中から
（たぶん反省も込みの）気遣いを感じられて
もう ふさぎこんでた気持ちはどっかに行っちゃって
だけど、
なんだかワガママ言いたい気分だったの
結局、カカオが駄々こねて
ワガママ言ってるみたいなやりとりになっちゃった
つくづく、ちゃんと会話のできない二人です
チーン