久方ぶりの海日記ですが 今回はお詫びの日記となります。

海水浴シーズンに入ってから連日、中京、関西方面中心にお子様連れのご家族で賑わっている海運楼。皆様のご利用に深く感謝しております。
しかしながら、7月下旬から少ないスタッフの中、板場とフロントで突然2名の欠員が生じ、忙しさが倍増いたしました。
現スタッフはいままで以上に頑張っておりますが、料理や接待に満足いく対応ができませんでした。
加えて、越前海岸の今年の潮の流れが悪いのか、定置網に入る魚が少なく、魚種も例年とは様変わりになっています。
毎朝、定置網漁の市に行っていますが、魚価が高いことは仕方が無いにしても、ハマチ等はほとんど入らず、替わりにバショウカジキやヒラマサが多く見られ、この時期最盛期のイカがほとんど入らず悩みの種となっています。
このシーズンは、ほとんどのお客様が お子様の夏の想い出づくりを目的にご来館されており、忙しさに追われ、平常のおもてなしに支障を生じていることを、心からお詫びするしかありません。
ようやく海水浴シーズンも終わりに近づき、海運楼本来のおもてなしを再現し、御来館されたお客様が笑顔でチェックアウトされる様に、スタッフ一同、反省を元に気を引き締めております。
海運楼は、部屋数12部屋+と小さな旅館であり、スタッフの数も十余名で運営していることから、このシーズンは一か月以上全員休みなしに精を出しており、お客様の心地よい想い出づくりと笑顔での旅立ちを何よりの栄養として、仕事の生きがいとしております。
行き届かないことばかりですが、手抜きと不遜は一切しないことを信条とし、お客様の笑顔を糧に仕事に励んでおり、この夏の、お客様からの頂いたご不満に対するお詫びとともに、感謝の気持ちで、今まで以上にお客様が自然に笑顔となる宿作りに励んでまいりたいと思います。
ご不満をお持ちのまま旅立たれたお客様には、心からお詫びさせていただきます。
大変申し訳御座いませんでした。
この夏ご指導いただいたことは、即反省対応し改善させて頂きましたことを、付け加えさせていただきます。

もう一言。今年は昨年ご利用いただいたご家族が、たくさん再度ご来館頂きました。
連泊でのお泊まりも多く、海水浴場に面した姉妹バーベキューテラス食堂「海運座」を足場に 浜地の広がる日本海を満喫されたお客様が数多くおられました。
数々の感謝のお言葉を頂き、スタッフ一同感激の毎日です。
ご利用ありがとうございます。

1㌔先の越前松島水族館も、この春改装し、連日賑わっているようです。
越前三国 海運楼ブログ ~ 海日記-毎日朝一朝市!
今日は久しぶりの晴れ。
昨日まで海は大時化で、浜地海水浴場のテトラポットも大きな水しぶきを上げていた。
時化は漁師さんの休日である。
この数日、市場に行っても魚が少なく、海運楼で使う定置網の魚の市がお休みだった。
漁が少ないと魚の値段が跳ね上がります。それでも若狭や近県の魚で良いものを調達しますが、越前地魚を看板にしている当館としては大変困ります。何分自然を相手の商いなので、仕方ないこととお客様に大変申し訳なく思う。

海運楼・海運座の魚は、ほぼ毎朝、福井の中央卸売市場に買いに行く。
市場のセリは、底引き網や巻き網などの魚が全国から集まる本セリが午前4時半にあり、越前海岸に7つある定置網で毎朝揚る地魚だけのセリは、二番セリ(追っかけ)と言い7時40分から始まる。
毎朝6時ごろ起き、7時過ぎに市場に向かい、7つの定置網漁漁港からトラックで集まる新鮮そのものの魚が並べられていく時分に市場に着き 仕入れ元の仲卸屋さんの社長と一通り魚の品定めをする。
通常入札資格がないとセリ場には入れないが、特別のお願いで黙認して貰っているわけである。
セリには魚種別に発泡スチロールのトロ箱に入れられ、鷹栖や越前町など網毎に並べられる。
潮が悪かったり時化で船が出せなかったりすると魚の量が少なく、自ずとセリ値が上がることになる。また、偏った魚種がたくさん獲れると、その魚は安いが少ない魚は高くなる。
一通り並んだ魚を見て今日は何を買うか決めるのだが、値段も気になり、必要な量を考えるのも頭が痛い。

越前の定置網には実にたくさんの種類の魚が入る。鯛と名のつく魚だけでも真鯛から石鯛・車鯛・アジ鯛・コショウ鯛・金目鯛などがあり、カワハギやアジ・カマス・スズキは元より、熱帯魚のような燕魚、大きなものではサワラ、鰤系のハマチやフクラギ・メジマグロ・ヒラマサ・シイラ、夏場には大きなバショウカジキも入り、運がいいと大きな本マグロも入る。もちろん季節ごとに変わる色んなイカも入る。
今はアオリイカが多く、マイカも入っている。急魚では高級魚のナメラ・サヨリやコチ・ハモなどなど・・・名前を覚えるのに一苦労である。
もちろんセリでは箱買いしかできないので、量の調整が大変なのだが、混じりと言って量が半端な魚を集めた箱があり、いろいろな魚種が入っているので、お客様にいろいろ食べて貰いたくてよく買う。
二番セリは、全部その日の朝揚った魚なので、まだ生きているスズキやカワハギもいて新鮮そのものであることは間違いない。
7時40分にアナウンスがセリの始まりを伝えると、セリ人が勢いよく大声で一箱づつ値を付け、セリ人を囲んだ仲卸さんたちが次々と競り落とし移動していく。
ずらっと並んだ箱も30分もしないうちに競り落とされる手際は見事である。
もちろんセリは三国の市場でもあるが、船が出たり出なかったり魚種が少なかったりするのと、三国には定置網が無いので磯魚が少ないことから、福井の中央卸売市場へ行くことにしている。
買った魚は、少なければ私のライトバンで運ぶが、多い場合は仲卸さんに運んでもらう。いずれにしても海運楼の板場には九時には魚が入り 待ち構えている板前さんが早速肝や鰓を取り、中骨の血糊をきれいに水洗いする。
これを早くしないと生臭くなるのである。海運楼では新鮮な魚を最高の状態で食べていただけるように手早く水洗いする。
頭を落とし三枚にするのは刺身にひく直前を心がけている。
せっかく海まで来て魚を食べるのだから 最高の状態で食べて貰いたい。
そのために毎朝眠い目をこすりながら市場に出かけるのであるが、結果として夜遊びが少なくなり健康になった。

お客様に感謝である。

「コリコリと 歯触り新鮮 地魚膳」
「透き通る イカ刺し喰へば 海景色」
「眠い目に 身引き締まる 冬市場」
越前三国 海運楼ブログ ~ 海日記-黄タグ乱舞!
今日、海運楼の沖に虹が立った。
朝から雨模様で、どしゃぶりから陽がさす繰り返しの後、大きな虹が海から雲の天空に大きく立ち上がり天国への架け橋のような虹は10分くらいで波間に消えた。
その時間に御着きになったお客様が、ダイニングの展望窓から写真を撮られていた。

ここ浜地海水浴場には、よく虹が立つ。
今日は時化の海で、白波がテトラポットにしぶきを上げている。いよいよ本格的な冬の海の季節になってきたと身が引き締まる。

11月6日に越前カニ漁が解禁となり、我が海運楼の大水槽には、初漁から大きなズワイ蟹(越前蟹)と小さな雌のセイコ蟹が黄色の腕輪をして元気に歩き回っている。
越前蟹は三国港と越前漁港に水揚げされる雄のズワイ蟹のことを言うが、特に三国港産は漁場に近く活きの良さから珍重され、カニ漁の間(11月6日~3月20日)全国から食通が集まる。
水揚げされた蟹は、夕方6時ごろから蟹競りが始まり、競り落とされた蟹は、そのまま当館の5℃以下に調整された水槽に直行し元気を取り戻す。
蟹はサイズによって浜値が大きく異なる。
サイズは大きく分けて300~400gのS 500~700gのM 800~1000gのL 1.1㌔以上のLLまで。
浜値はほぼ倍々で高くなる。同じサイズでも浜値自体が、漁獲の多寡で大きく変化し、時化が続くと3倍以上に跳ね上がる。

蟹の仕入れは お客様の予約を見ながらの真剣勝負である。
今年は 三国のセイコ蟹が 初漁以来ほとんど揚らず 黄色のタグのセイコ蟹はわずかに残っているだけとなった。
蟹料理は、単に塩で茹で上げるだけの単純な料理に思えるが 蟹のサイズや身の締まり方によって塩加減を微妙に変え、当館の場合は蟹専門の板前が付きりで、これも微妙に火加減を調整し、ぐらぐら煮え立つ釜にどんどん投げ込む一般的な茹で方とは異なり 旨味が逃げないようにコトコト時間をかけて茹で上げる。旨味が逃げ出していない証拠に、茹で汁が澄んでいるのが当館の茹で上げの特徴だ。
 蟹は茹で上げる前に真水で締めて息を止めなければならない。
これに約30分を要し、締めた後は蟹をきれいに洗ってから釜に入れる。時間通り茹で上げた後、軽く水洗いし身を引き締めてから湯気立つ茹でたてをお客様にお出しする。
正にお客様の御食事時間に合わせた、時間勝負である。
せっかく高いお金を出して食す、楽しみな蟹であるから、最高の茹で方で味わっていただきたいと考え蟹専門の板前を置いているわけである。
もちろん 蟹刺しや焼き蟹も活き蟹を使用するが 活きが良くないと使えない。
安い時に沢山仕入れて置きたいところだが、回転をよくして蟹が痩せないうちに食べていただきたいから今年は時化が続かないことを祈るばかりである。

是非一度 海運楼の最高の越前蟹を味わっていただきたい。

越前三国 海運楼ブログ ~ 海日記-冬の王者越前がに
『カニ食えば 箸が止まらず 年忘れ』

カニと言えば冬の味覚の王様。特に越前蟹は漁場に近いことから活きの良さは抜群です。
この季節になると三国界隈は越前蟹を求める食通が全国から集まります。
三国でカニ料理と言えば、ちょうど一年前オープンした海運楼。玄関ポーチいっぱいに広がる水槽に 黄色いタグの越前蟹がお客様を出迎えます。

今年は3月の震災津波、福島の原発事故や超円高など、日本全体が厄年のような一年でした。
海運楼では毎朝揚る越前海岸定置網漁の地魚を中心に、年季の入った板前が腕を振るう本格的な和会席を、これも年季の入ったスタッフがお世話をするアナログ的おもてなしで、一年の疲れを癒す忘年会プランをご予算に応じて用意致しました。

海運楼は海の前に建つ一軒宿、舌鼓で地酒を交わし、語り合うもよし、カラオケで思いっきり発散するもよし 眼前に広がる水平線を一望できる露天風呂で一年の疲れを洗い流すもよし、海に向かって一年の憂さを吐き出すのも一興です。

海運楼の今年の忘年会プランは ご予算に合わせた4つの華モリオールインワン飲み放題プラン。
酒を酌み交わし語り合う2時間半飲み放題で、平日なら11000円の得々プランから、カラオケ2次会・コンパニオン延長まで付いたデラックスプランまで。もちろん冬の王者!ズワイ蟹もご予算に応じてご用意致します。
上げ膳下げ膳。新鮮そのものの地魚会席。お風呂も布団も浴衣も絶品朝食も付いての忘年会は 一年のけじめをつけるには 本当にお買い得。

福井市内からは車で40分。県内無料送迎も、9人乗りのサロンバスと45人乗りの海運バスで承ります。
『漁火に 時を忘れて 夢心地』

ぜひ今年の忘年会候補に海運楼・海運座をご検討ください。
海運座の日帰り忘年会も浜焼き忘年会や海鮮鍋、ポークしゃぶしゃぶ忘年会など盛りだくさんです。
(海運座宴会は、5名様から承ります。)
お問い合わせ、ご相談は 両店とも0776-82-2277まで。
幹事さん お気軽にお電話ください。

越前三国 海運楼ブログ ~ 海日記-海運楼周辺のアクティビティ 久しぶりに海日記。
 このところ海運座・海運楼とも、ようやく震災影響を脱して忙しい毎日が続いています。
 夏休みの海水浴シーズンもこの週末が最後になりますが、ここしばらく天候が悪く、浜地海水浴場も県外からのお客様が若干名泳いでいますが、地元のシーズンは終了した感があります
。 さて、9月に入ると底引き網漁も再開します。天高く馬肥ゆる秋と申しますが、実りの秋は一気に食材が増え、海運座・海運楼もその味にますます華やかさが加わります。

 今日は、福井県三国浜地周辺の観光を少しだけご紹介します。
 まずは海運座から1キロの越前松島水族館。小さな水族館ですが、中身は超充実。イルカプールでは、毎日華麗なジャンプを魅せるイルカショーが繰り広げられ、一昨年オープンした大水槽海洋館は、水槽の上が透明のアクリルで、まるで海の上を歩いている感覚を味わえます。
 今年7月オープンのペンギン館はトンネル水槽で、水の中を飛ぶように泳ぐペンギンを間近に見ることができます。また海亀やサメにも触ることができたり、アザラシとにらめっこもできる。まさに時間を忘れる充実ぶりです。
 海運楼では、水族館チケット付プランの他、ご宿泊・お食事のお客様に割引チケットも販売中です。

 名勝東尋坊を過ぎ約5キロで北前の町三国の港町に到着。三国湊座の界隈は森田銀行やオシャレなCafe、ジェラート屋さんなど散策にはもってこいの、味のある古道が人気。
 その中でも、三国駅から数百メートルにある瀧谷寺が一押しの観光スポット。街中とは思えない苔生した杉並木の参道を抜けると山門があり、800年の歴史を刻む三国最古の古刹が現れます。寺に入ると案内ガイドのサービスもあり、国の名勝庭園に指定されている庭を臨みながら縁側に座っていると、時の経つのを忘れそうです。
 また、宝物殿には国宝や重要文化財もあり、じっくり腰を据えて楽しみたい穴場スポットです。

 もちろん東尋坊、雄島、海浜公園など、変化ある海岸線は一級品。東尋坊遊覧船も海からの絶景を味わうおすすめのアクティビティです。
 他にも芝政や北潟湖の蓮如の里、トリムパーク金津。
 チョット足を延ばせば日本最古の城「丸岡城」。曹洞宗大本山「永平寺」。戦国町並み再現の「朝倉遺跡」。大人でも感動する「恐竜博物館」や勝山平泉寺など まだまだ見所ありすぎて、歴史と自然に溢れた越前福井は最高の観光エリアといえます。
 また、兼六園などの観光名所を抱える金沢は、福井から車で1時間で行けます。

 観光中のお食事なら、海運座の地魚海鮮丼。
 手前味噌ではありますが、具材は新鮮そのもの。!朝獲れの定置網漁地魚が、その日の昼に味わえる穴場といえます。

 夏の賑わいから一転落ち着きを取り戻した9月の海運楼は、お得なプランや充実した海の幸プラン満載。今が狙い目!ぜひ一度日本海のビーチリゾート浜地「海運楼」で、日本海一望の露天風呂と地魚を味わってください。
 ご予約での日帰りお食事も対応しており、法事の会席や長寿のお祝いなど、グループ様には県内無料送迎の海運バスもご利用できます。

 東京からなら小松空港まで1時間。空港までお迎えいたします。大阪名古屋からなら車で3時間。もちろんJRでもOKです。

 海運楼は昨年11月オープン。ようやく宿としての落ち着きも生まれ、小さい規模だからできる手づくりの気配りも、少しづつ充実してきました。
 お蔭様でお帰りに「また来るよ」のお言葉も沢山いただき、ネットでのクチコミも高評価をいただけるようになりました。
 そのありがたさをエネルギーに、ますます努力に力が入る今日この頃です。

 ぜひ一度 福井に遊びに来てください。

越前三国 海運楼ブログ ~ 海日記-海水浴場まで徒歩2分! 久しぶりに 海日記。
 昨日までの夏の一服も今日は一転真夏の暑さとなった。
 浜地海水浴場には朝から家族連れやカップル、子供会など様々なグループが続々と水浴びに集まってきている。
 海は穏やか。浜地は砂浜が広いので混雑もそこそこ。駐車場も余裕があり、のんびり日和。夏の一日を私も楽しんでいる。
 海鮮BBQテラス「海運座」からは、眼の前に拡がる砂浜から水平線まで一望でき、店内にいるだけで海水浴気分。
 夕方、膝まで水に浸かりに砂浜に降りると、それだけで充分涼を味わえる。
 昨日は、バーベキューのお客様が多かったけれど、今日は自慢の海鮮丼のオーダが多い。今朝の朝市で仕入れた、石鯛・アジ・フクラギなどが次々捌かれていく。
 そういえば、昨日は三国の漁師から料理旅館「海運楼」へ電話があり、この辺ではあまり食べないハモが獲れたというので、板長が大小10尾くらいのハモを漁師から直接買ってきて、骨切りした湯引きを梅酢で味見した。
 美味い。さっぱりとしているが、しっかりと「味を主張」している。やっぱりハモは夏の味である。
 海運楼はロビーからエアコンが効き涼しいことが当たり前だが、海鮮BBQテラス「海運座」は自然の風通しである。
 この季節は陸から海に向かって風が店内を吹き抜ける。
 風が体の横をすり抜けていく。
 Tシャツで短パンなら心地よさは夏そのものである。
 今日も開店と同時に子供連れのファミリーが数組テラスに入り、水着で食事。海水浴を楽しんでいた。テラス横の夏限定プールでは子供がはしゃいでいた。
 やっぱり海運座は夏の店である。海運座の二階には10畳の和室が4つと30畳の小広間がある。一日朝から夕方まで5000円で貸し出している。
 海運座の場所は、元々民宿だったから、エアコンも完備しているが、やっぱり素晴らしい風通しで、自然の涼しさが気持ち良い。
 泳ぎ疲れたらシャワーを浴びて、畳でごろ寝。もちろん全室目の前の浜から水平線まで一望だから夏の日永を楽しむには最高である。
 グループで使えば浜茶屋より安くなるから最近人気である。なにより快適なトコロがウケているようだ。
 もうひとつPRをすれば 夏の風物 かき氷とソフトクリーム。
 熱くなった体にかき氷を掻き込むと、一瞬で涼しくなる。究極のエコ涼である。
 僕はよっぽど暑い日はかき氷。普段は1日2~3回ソフトクリームをつまみ食いする。
 海運座のソフトは牛乳そのものの味がする昔風の大きな機械で作っており、いくら食べても飽きない味だ。ぜひ味わって欲しいと思う。
 厨房は暑いので一日何回も水をガブ飲みするが、海運座も海運楼も全館イオン水で水も旨い。食べ物の旨さの原点は水なんだなと、妙に納得してしまった。
 海運座は火曜が定休日だが、夏は8月下旬まで休みなしに営業する。
 忙しい夏は やっぱり海運座の旬である。
 越前三国の海水浴場で少しだけ、湘南とか南国の気分を味わって欲しい。福井ではピカ1の素敵な穴場ポイントだと思う。
 最後に海運楼のPR。10日から20日頃までは、ありがたいことに、ほぼ満室。
 8月上旬・下旬はまだ空室のある日があるが、浜辺から歩いて3分という絶好の海水浴拠点の宿。
 水着のまま宿を出て泳ぎ、戻ったら大浴場へ直行する。
 家族との触れ合い・恋人とのひと時。夏を満喫するお客様で連日賑わっている。

越前三国 海運楼ブログ ~ 海日記-地球
 昨日は 熱帯夜のように寝苦しい夜だった。朝 海運座に来ると 爽やかな南風が吹いており 福井市内とは3~4度涼しく感じる。
 今日の海も穏やかで 水面を風が過ぎるときのさざ波が 爽やかさを一段と惹き立てているようだ。
 今日は 福井の魚市場の話。
 福井の市場は市内の北郊外にあり、魚・野菜、それから花まで毎朝活気に溢れてる。
 魚のセリは、本セリが早朝4時半。そこでは地元だけではなく全国から集まった、底引き網や刺し網漁などの魚介が大量に集まり、活気あるセリ人の声に仲買の人たちが値を上げていく。
 市場が一段落した7時40分に越前海岸にあるいくつかの定置網で朝水揚げされた魚介のセリ「追っかけ(二番セリ)」開始のチャイムが鳴る。
 鷹栖をはじめ 各定置網毎に到着した魚が入ったトロ箱が並べられ、事前に仲買人たちが品定めした箱を次々と競り落としていく。
 最初は活魚でヒラメや鯛、アジやチヌなどが泳いでいる水槽の魚から始まり、大魚ではブリ、サワラをはじめ、夏にはバレンと呼ばれる芭蕉カジキや黒マグロまで並ぶ。もちろんアジ、鯖、イカやカワハギ、ホウボウ、クルマ鯛、飛魚など魚種も豊富で、見ているだけで楽しい。
 セリ人の名調子に釣られて次々セリ落とされる魚介は、次々と競り落とした仲買人の売り場に運ばれて8時過ぎには魚屋さんや料理屋に運ばれて行く。 僕は、ほぼ毎朝海運座と海運楼の魚を買うために、この追っかけを見に行く。
 馴染みの仲買会社の社長と一通り下見し 気に入った魚があれば指値してセリを依頼するのだ。

 僕は、白身は鯛・ヒラメよりも身の締まった石鯛や車鯛・カワハギが好きである。
 また 新鮮なサワラの刺身もとびきり旨い。イカなら透き通った新鮮そのもののスルメやマイカ。この時期はまだ小さい新イカが揚り、下処理が面倒だけど、たまには仕入れる。昨日は100ぱい以上の子マイカと3時間ほど格闘した。
 透き通ったイカの造りは格別。残ったゲソやミミは軽く湯がいて生姜や酢の物 酢味噌で食すと絶品である。

 魚は、買ってすぐに内臓とエラを取り、血合いを水洗いしておくと臭みが出ない。三枚に下ろすのは できるだけ料理の直前がよく、海運座・海運楼では 到着次第下処理だけを施し、調理の直前に捌くようにしている。
 今日は、地元の梶浦の漁師さんが朝方海運座の沖で釣ったフクラギを持ち込んで来た。
 釣り魚は網で採ったものより身が締まって旨い。10本ばかりいただいた。
 この商いをしていると 魚にはこだわる。遠くから来ていただいたお客様に、できるだけ新鮮な、スーパーでは買えない魚を食べていただきたい。
 そのための早起きは苦にならない。新鮮なものをできるだけ早く。鮮度を保ちつつ手間を惜しまない料理を創っていく。
 毎日 食べ残しが無いかと気にかけているが、お蔭様で両店ともほとんど残らないことが、僕の幸せの極みなのである。

 海運座は越前三国の2人のおばさんが。海運楼は熟練の板前が2人で料理している。
 会席と定食の違いはあるが、それぞれに趣があり、「おいしかった」とのお客様の声を日常的に聞くことで市場通いが止められなくなった。
 冬場の早起きはけっこう厳しいが、この声を聴きたくて頑張ってきた。
 これからも 根性で頑張ります。

 海運楼・海運座の美味しい料理を、ぜひ食べていただきたいと思う。

越前三国 海運楼ブログ ~ 海日記-越前松島水族館
 この地球の2/3は 海に覆われている。生命の起源も海から生まれた。海を中心とした水の循環が生命を育み地球を浄化している。人間の体も2/3以上が水分で成り立っている。海から蒸発した水が空気中の湿度となり雨となって大地に降り注ぐ。海は全ての水の源であり、まさしく母なる海である。
 私たちは海は広く・深く・美しいものとして感じているが、時化の海の荒々しい力強さや水平線の拡がる無限的な広さゆえ、人間の力の抗しきれない怖さを感じながら、海への畏敬を含めて海への憧れを持っている。
「海は広いな 大きいな・・・・・」昔から身近にありながら、その広さと深さゆえ近づき難い気持ちがある人も多いだろうが、漁師や船乗りは、海の怖さを熟知しながら果敢に海に挑み、海とともに生活している。陸で生活する私たちは、その恩恵で魚を食べ、石油をはじめ海外のいろいろなものを手に入れ利用して生活している。
 つまり、海が無ければ全ての生命は存在していない。
 今回の大津波で、海は身近に怖いものと感じてしまった人が増えたことと思う。しかし今回規模の津波は過去にもあった。
 人間の驕りと慢心・自己都合が、目先しか見えない経済合理性優先の行政判断と住民の自己防衛意識の欠如から多くの犠牲を生み出した。津波の前には必ず大きな地震がある。もちろん津波警報もいち早く発令された。大きな津波が来る地形であることも解っており、防潮堤もあり避難所も指定されていた。
それなのに何故 こんなに多くの人が犠牲になったのか?日常に慣れ過ぎた結果なのか、浅はかだったのかは分からない。
気象庁は 地震が来るとすぐ津波警報を出す。狼少年と思われたのかもしれない。しかし自分と家族・周りの人たちの命は、お互いが自ら守ろうと努力しなければならない。事実、三陸では住民を避難させるために現場に留まった多くの自警団・警察官・消防署員が亡くなられた。もし住民全員が危険な場所に住んでいる自覚があり、高台にすぐ避難していたら、彼らは生きていたかもしれない。自分の安全は自分で守ることが前提である。
 日本は建前的な安全システムを多く作ってきた。もちろん今回も多くの人を救ったであろう。しかし親方日の丸意識が強く、被害者意識ばかりが強い日本人は、自己責任という意識が薄いように思う。今政府が批判の矢面となっているが、それは事後処理の不味さであり、海をはじめとした大自然に対して人間の力は限られたものであり、運不運も含めて最後は自分を守るのは自分であるという自覚に基づいた自己責任意識を勇敢な救助者を不幸に巻き込まないためにも、この震災を教訓として全国民に啓蒙・教育すべきだと思う。
 リスクマネージメントという言葉があるが、欧米に比較すると日本の自己防衛意識は極めて希薄である。政治は自己責任回避を目的とした言い逃れ的屁理屈を止め、現状できることを謙虚に素直に説明するべきだと思う。
 本当の意味でのセルフディフェンスを考え、実行する時期が来たように思う。
越前三国 海運楼ブログ ~ 海日記-越前松島水族館
原発の報道で すっきりしない閉鎖的な雰囲気が漂う日本ですが 今日の日本海は初夏の日差しですっきり晴れ渡り 素晴らしく輝いています。
政府や東電の発表は 奥歯にものが挟まったような 当たり障りのない内容で いつまでたっても先が見えない不安ばかりバラまいている。お役人や大会社は規則に縛られ 当たり前以上のことはできないようである。国民の代表である政治家は お役所の責任回避を前提に 本当に国民の目線が解ってないなと 情けなくなるばかりである。当たり前では無い こんな時こそ 勇気をもって 大きな判断と決断が欲しいと 願うばかりであり 是は是 非は非で納得できれば 少しは気持ちに安らぎが生まれる。起きてしまったのだから 責任逃れのための 無責任な見通しではなく 可能性が3割程度でもチャレンジする勇気が欲しいと つくづく思うばかりである。今 この日本で勇気ある英断なり 国民を本当に説得できるのは 強いリーダーシップを感じるNO1しかいないことを NO1は自覚すべきではないだろうか。規則や予算 責任論に縛られ 気配り優先の 優柔不断な賢いNO1は 非常時には 通用しないのではないですか。
幸いにして ここ越前の日本海には 大津波の歴史が無く 冬の大荒れの時化の砕ける大波を見ても 力強さを感じるだけで 怖さは感じません。
この海が育む魚介の味も格別で 毎日 母なる海に感謝しています。
海運楼の露天風呂からは 海に続く白山連峰から朝陽が真正面に上り 朝焼けの中 時を忘れる不思議な気持ちになります。
この季節 ゴールデンウィークと海水浴シーズンの狭間で ここ三国は静かな落ち着いた時を重ねていますが ここにいると 東北や原電の話題とは無縁で 申し訳なくなるほどですが 人間考えても 心配してもしょうがないことは たくさんあり たまには 全てを忘れ 割り切って前向きに人生を楽しむことは 未来への原動力へのリセットとして賢い生き方だなと 心底思います。
海は大きい 大地は力強い そこで生きる人間は小さいけれど 着実に成長していく。次にどう繋げるか 一人一人が前向きな精神で行動していかなければ いい世の中は戻らないと思う。最近 昭和が懐かしく思うのは 僕だけだろうか。
越前三国 海運楼ブログ ~ 海日記-越前松島水族館
ゴールデンウィーク前半が終わり 浜地はいよいよ春本番の海に変わってきました。
初春の海は 晴れた日でも薄雲がかかり 陽の光が優しい海ですが 夏に近づくにつれ すっきり視界が広がる 眩しい海に変わってきます。
先週 長い冬休みを終え リニューアルオープンした海運座では 毎日 越前海岸・定置網漁で水揚げされた新鮮そのものの地魚が入荷し 魚好きの舌を唸らせています。お勧めは 定置網漁の地魚の他に 甘海老やイカ イクラなどが載った海鮮丼 サザエの壺焼きなどが付いた海鮮丼定食は 1580円です。新しくメニューに載った 海鮮浜焼き定食は さざえ イカ 甘海老 自家製干物の炭火焼に お造りもついて1500円。 海を見ながら テラスで味わのもよし 店内の浜焼きテーブル また新設の 居酒屋風小上がりもお勧めです。
一歩出れば 海水浴場砂浜という 海に最も近い海運座の各種メニューをぜひお試しください。また 和牛 福井ポーク 海鮮を中心としたバーベキューは 雨天でも 手ぶらでOK。いろいろな食べ方ができるのも 海運座ならではです。遠くに 加佐岬や風力発電を眺めながら 潮風でリフレッシュして下さい。
ゴールデンウィーク前半は混み合っていた「海運楼」も静けさを取り戻しました。早起きして 澄み渡った朝の海を目の前に 露天風呂から 白山連峰から上がる 素晴らしい朝焼けを心行くまで楽しむには絶好の季節。明日の土曜日も まだまだ予約OK。ゴールデンウィークオフ得々プランは8800円から。
8日の母の日のプレゼントに充分間に合います。料理は 海運座同様 定置網漁の地魚中心。プロの技が光る 地産地食にこだわった会席料理 越前米のごはんが光る朝食も絶品です。
福井市内から 九頭竜川 中角橋を渡れば20キロ 芦原温泉経由30分で 大津波の歴史のない安心な浜地海水浴場に到着です。近くには 800年の歴史のある名勝庭園の瀧谷寺やイルカショーのある越前松島水族館 グランドゴルフの芝政 北潟湖の花菖蒲園 吉崎の蓮如記念館など 楽しみがいっぱいです。お問い合わせは
海運座が0776-97-5560