2023年 8月11日
聖書のアブラハムをしばしば思い起こす。
彼はイスラエルの信仰の父と言われ、モーセと同じく聖人の様である。
彼は晩年まで子供(あととり)がなく、最後に生まれたイサクは自分の命ほどの存在だと思われる。
しかし、神様はある時、このイサクを捧げるように命じられる。
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【創世記 22章1節~22節】
これらの出来事の後、神はアブラハムを試練に会わせられた。
神は彼に、
「アブラハムよ」
と呼びかけられると、彼は、
「はい。ここにおります」
と答えた。
神は仰せられた。
「あなたの子、あなたの愛しているひとり子イサクを連れて、モリヤの地に行きなさい。そしてわたしがあなたに示す一つの山の上で、全焼のいけにえとしてイサクをわたしに捧げなさい。」
翌朝早く、アブラハムはロバに鞍をつけ、ふたりの若い者と息子イサクとを一緒に連れて行った。
彼は全焼のいけにえのためのたきぎを割った。
こうして彼は、神がお告げになった場所へ出かけて行った。
三日目に、アブラハムが目を上げると、その場所が遥か彼方に見えた。
それでアブラハムは若い者たちに、
「あなたがたは、ロバと一緒に、ここに残っていなさい。私と子どもはあそこに行き、礼拝をしてあなたがたの所に戻って来る」
と言った。
アブラハムは全焼のいけにえのためのたきぎを取り、それをその子イサクに負わせ、火と刀とを自分の手に取り、ふたりは一緒に進んで行った。
イサクは父アブラハムに話しかけて言った。
「お父さん。」
すると彼は、
「何だ。イサク」
と答えた。
イサクは尋ねた。
「火とたきぎはありますが、全焼のいけにえのための羊は、どこにあるのですか。」
アブラハムは答えた。
「イサク。神ご自身が全焼のいけにえの羊を備えてくださるのだ。」
こうしてふたりは一緒に歩き続けた。
ふたりは神がアブラハムに告げられた場所に着き、アブラハムはその所に祭壇を築いた。
そうしてたきぎを並べ、自分の子イサクを縛り、祭壇の上のたきぎの上に置いた。
アブラハムは手を伸ばし、刀を取って自分の子をほふろうとした。
その時、主の使いが天から彼を呼び、
「アブラハム。アブラハム」
と仰せられた。
彼は答えた。
「はい。ここにおります。」
御使いは仰せられた。
「あなたの手を、その子に下してはならない。その子に何もしてはならない。今、わたしは、あなたが神を恐れることがよくわかった。あなたは、自分の子、自分のひとり子さえ惜しまないでわたしに捧げた。」
アブラハムが目を上げて見ると、見よ、角をやぶにひっかけている一頭の雄羊がいた。
アブラハムは行って、その雄羊を取り、それを自分の子の代わりに、全焼のいけにえとしてささげた。
そうしてアブラハムは、その場所を、アドナイ・イルエと名づけた。
今日でも、「主の山の上には備えがある」と言い伝えられている。
それから主の使いは、再び天からアブラハムを呼んで、仰せられた。
「これは主の御告げである。わたしは自分にかけて誓う。あなたが、このことをなし、あなたの子、あなたのひとり子を惜しまなかったから、わたしは確かにあなたを大いに祝福し、あなたの子孫を、空の星、海辺の砂のように数多く増し加えよう。そしてあなたの子孫は、その敵の門を勝ち取るであろう。あなたの子孫によって、地のすべての国々は祝福を受けるようになる。あなたがわたしの声に聞き従ったからである。」
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聖書にはアブラハムの心情を詳しくは書いてない様だが、普通の人なら即座に拒否をするか、「こんなのは神ではない」と言うであろうか。
現在ではこんな話は聞かない。
普通の人の対応は分かっているので、神様はそういうテストはやらないのだろうと思う。
これは聖職者でも普通は理由をつけて従わない。
命に及ぶような事は、ペテロの様に嘘をついてでも拒絶する。
神様に何度も命じられた人なら、多少は知っているだろう。
すごい信仰者と言われる人でも、「あなたの財産を捧げなさい」と言われたら、従う人は一千人に一人もないと思う。
ましてや、「命を捧げよ」と言われたら。
聖書を見ると、直前でも弟子たちは、「あなたの為なら命をも捧げます」と、イエス様に告白していた。
神への従順も、あるレベルでは知識も経験も信念も信仰も役に立たない。
役に立つのは性質だけである。
これはいくらでもある。
母親が我が子に対する性質である。
普通なら子供が危急のとき助ける性質である。
私は男であるので想像の域であるが。
アブラハムは神への従順の性質が有ったのか、神様はテストされた様である。
自分には神への信仰があると思っている人は、一度テストしてみては。
アブラハムの百分の一でもあるかどうか。
私も神様から沢山命じられたが、ほとんど落第。
聖人や預言者と言われる人でも、こんなものと思っている。
天地創造の神様の要求レベルは非常に高い。
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