介護環境快適化講座 -30ページ目

07.認知症の方でもわかりやすい居室配置にしよう

 
介護環境デザイナーの間瀬樹省です。


介護施設の計画をしていると、居室の配置はどうしても廊下の左右に均等に並べてしまいがちになります。


面積の都合や、効率を考えるとそうなりがちなのですが、住まいとして考えると適切な計画とは言えません。


居室が一列に並んでいると、ご自分の部屋の場所がわからなくなってしまう方が多くなってしまいます。


またずっと遠くまで見通せる一直線の廊下が設けられてしまうこともありますが、これも認知症のお年寄りには落ち着かない空間になってしまいます。


見通しが良くて見守りが楽、と思われるかもしれませんが、お年寄りが落ち着かない状況になってしまうとずっと介護が大変になりますよね。


居室の配置を計画する際には、部屋を出るといきなり廊下、いきなり共用空間でない工夫を行いたいものです。


廊下から少し入ったところにドアを設ける、こうするだけで居室がずらっと並んだ雰囲気を大きく和らげることができます。


また、部屋の前の空間に、表札を設けたり自分らしい飾り付けを行ったりすることができるようになります。


自分の住まいであるという認識も高まりますし、部屋も見つけやすくなりますね。部屋への愛着も高まるでしょう。


また、長い廊下を設けるときには、途中に扉を設けるなどの工夫を行うだけで随分と雰囲気が変わります。


扉は、向こうが見える格子状の引き戸などでも良いと思います。空間を区切る事でだだっ広い雰囲気が和らぎます。


ぜひ今後の施設計画に活かしてください。


20140120_居室入口
部屋の入口位置を少し奥にするだけでぐっと雰囲気が変わります。


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東中野キングス・ガーデン現場進捗報告その4

 
介護環境デザイナーの間瀬樹省です。


約半月ぶりの現場報告です。


昨年10月から工事を開始した(仮称)東中野キングス、ガーデンの現場
ですが、既存建物の撤去が昨年一杯で完了しました。


これからいよいよ新築工事がスタートします。


今週行ったことを簡単にご紹介しますね。


1.隣地の所有者の方と敷地境界の確認


もともと隣の敷地との間にはそれぞれの敷地の方が設置したブロック塀が
立っていましたが、ぐらついて危険な状態でしたので、それを撤去して
新築建物側の敷地に新な擁壁を設置します。


その前に、敷地境界の位置と擁壁の位置を隣の敷地の方との間で確認の
作業を行いました。


20140117_東中野01
既存建物の撤去が終了しました。


20140117_東中野02
擁壁設置のための捨てコンが打たれています。


20140117_東中野03
敷地の持ち主である中野区の職員さんと、隣の地主さんに境界を確認していただきました。


2.建物の建築位置及び杭位置の確認


建物を実際に建てる位置および杭の設置についての確認を行いました。


予め建設業者さんが図面から想定した建物位置を示してくれているので、
それが図面通りの位置になっているか、敷地の境界からの距離は正しいか
などをチェックしています。


20140117_東中野04
前面道路から建物の予定位置までの距離を確認。


20140117_東中野05
通り芯の距離を確認しています。


20140117_東中野06
擁壁のコンクリートを打つ為の型枠の設置がスタートしました。


3.起工式の開催


運営法人の社会福祉法人キングス・ガーデン東京様は、キリスト教が
母体の法人なので、いわゆる「地鎮祭」ではなく「起工式」という
形式で式は執り行われました。


とてもなごやかな雰囲気の良い式でした。
私にも挨拶の場を与えていただき、皆様の前で一言お話いたしました。


20140117_東中野07
敷地内の設けたテント。この中で起工式を行いました。


20140117_東中野08
中島施設長様のご挨拶。丁寧でわかりやすい、すばらしい内容だったと思います。


20140117_東中野09
定礎の中に入れる聖書にお祈りをしています。奥には理事長がお書きになった「定礎」の文字が見えます。


20140117_東中野10
私も一言ご挨拶を申し上げました。写真はちょうど目をつぶってしまっていますね。


今日から早速基礎部分の工事がスタートしています。
またご報告させていただきます。



関連記事


>東中野キングス・ガーデン現場の様子です


>東中野キングス・ガーデン現場進捗報告です!


>東中野キングス・ガーデン 現場の様子です




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06.広く多目的な空間は避けよう

 
介護環境デザイナーの間瀬樹省です。


介護施設を計画する際、ついついやってしまいがちなのが「なるべく広くする」「何にでも使えるようにする」ということです。


「車いすでも余裕を持って移動できるように広くしたい」と考えると必要以上に広すぎる空間になってしまいがちです。


広すぎる事は、人が空間認識できる範囲を超えてしまうことになりやすいです。


自分の住まい、居場所と感じられなくなってしまいますね。


また、「何にでも使える場所に」しようとすると、何の特徴も無い何をするのかわからない空間になってしまいます。


人は、空間の造り見て何を行う空間なのかを感じ行動します。


テーブルと椅子があって近くのキッチンに食事が用意されていれば食事のスペースだとわかり、落ち着いて食事ができます。


明るすぎない場所にゆったりとしたソファーが置いてあれば、休息や静かな談話のスペースだと感じられるでしょう。


「食事」「くつろぎ」「談話」「休息」などそこで行う行為を想定して空間づくりを行う必要があるのです。


また、大きな一室とはせずに、小さな目的毎の空間がゆるやかにつながるような計画にすれば、行為に合わせた場所を選んで使えるようになりますね。


ぜひ今後の施設計画に活かしてください。


20140115_食事スペースらしい空間
近くにキッチンがあれば、だれでも食事のスペースだと認識できる。


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