介護環境快適化講座 -16ページ目

介護施設の設計は最も重度な方に合わせよう

 
介護環境デザイナーの間瀬樹省です。


今日はたまたま事務所に複数の来客があるのですが、そのうちのお一方は私が設計で関わった事例を紹介したいというメーカーの方です。


色々な事情もあって、私の提案をすべて実現できた訳でない事例なのですが、「重度の方にも対応できるサ高住の事例を紹介したい」という趣旨だったのでお受けした次第です。


介護施設の設計をやっていて感じる事は、新たに創る建物に住む方がその方のスタイルで快適に過ごして欲しいということ。


そして体の状態に変化があっても、そこからまたすぐに他の施設に移動することなく、住み続ける事ができようにしたいということです。


誰でも引越し後は環境の変化に慣れるのに時間がかかるもの。これは介護が必要なお年寄りにとっても同じですよね。


介護が必要であるという理由でやむなく施設に暮らすという方が多いと思いますが、さらに引越しを続けるのは大きな負担になります。


一度暮らし始めた環境に慣れたら、なるべく長い期間そこを住まいとして暮らせるようにしたいですよね。


その為には、将来体の状況が変わっても対応できるようにしておくことがとても大切だと思うのです。


今は車いす利用の方が多くなくても…

・車いすから移乗しやすいようトイレの建具は大きく開くように
・トイレでは移乗介助のスペースを確保しておく
・お風呂は車いすで近づきやすいようスペースを確保しておく
・浴槽に出入りする際の介助を考えた配置にする

など予め考えた設計にしておく必要があると思うのです。


一度お付き合いが始まった利用者さんのことを責任をもってずっと支え続けたいと考えている事業所さんは多いと思います。


そのためにも、ハードを整備しておく事も大切だと思うのです。


誤解して欲しくないのは「重度の方向けならば、利用者が出来る事は少ないだろうから全て介護前提の空間にすれば良い」と言っている訳ではないということです。


可能な限りご自分のことは自分自身でできるように配慮した空間をつくることは大前提です。


その上で、車いすであっても介助が必要になっても大丈夫な配慮をしておこうということです。


より多くの方にとって快適な空間づくりをしたい、そのための設計ができればと思っています。


20140722_ひきドア1
 
20140722_ひきドア2

必要な時には大きく開く「ひきドア」。こんな扉にしておくと、車いすからの移乗を行う事になっても対応が容易です。



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ずっこけ座りになる理由

 
介護環境デザイナーの間瀬樹省です。


2014年6月に「SIG姿勢保持講習会」という講習会が埼玉県朝霞市の東洋大学のキャンパスで行われました。


20140717_SIG


「小児」と「高齢」の2コースが設けられ、私が参加したのは「高齢」。


今日はこの講習会で学んだ事の一部をシェアしたいと思います。


この講習会の内容の基になっているテキストがあります。


小児から高齢までの姿勢保持


この本の最初の章にこんなことが書かれています。


「人は7分毎に体を大きく動かしている」
「座位で動かないように指示しても15分以上同じ姿勢は保てない」


同じ姿勢をとっていると、徐々に座圧が高まってくるので、人は自然に座り直して圧を下げているのです。


ですから、そもそも良い姿勢を保ち続ける事は難しく、姿勢は崩れるものという認識を持つ必要があるのです。


元気な方は、姿勢が崩れても自分で元に戻すことができます。でも介護が必要な高齢者の場合は難しいことが多いのです。


そのため介護者など他者に姿勢を直してもらうか、圧力を分散する素材を活用するなどの工夫が必要になるのですね。


姿勢の変化は自然なことだとして、ではいわゆるずっこけ座り(仙骨座り)になってしまうのはなぜでしょうか。


色々な理由があると思いますが、その一つとして背もたれの「反力」が挙げられます。


椅子や車いすの背に寄りかかると、寄りかかった力と同じ大きさの体を押し戻す力が働きます。


この体を前方向に押し出す力が加わる事で、次第にお尻が前に滑り出してずっこけ座り(仙骨座り)になってしまうというわけです。


これを防ぐには、必要以上に背もたれが倒れた椅子や車いすに座らないこと、あるいはお尻の前滑りを防ぐ機構を座面に設ける必要がありますね。


こんなことを頭に入れながら、ぜひ利用者さんの姿勢がどうなっているのか改めて見直してみていただければと思います。


ちなみに…
支える椅子は背を90度に近い角度にし、座面にお尻の前滑りを防ぐ機能を盛り込む事で良い姿勢で食事が出来るようにしています^^


支える椅子サイト



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東中野キングス・ガーデン現場進捗報告その10

 
介護環境デザイナーの間瀬樹省です。


先月に続き現場報告です。


ちまたでは材料不足、職人不足が問題となっていますが、こちらは工事が順調に進んでいます。現場で施工を進めて下さっている皆様に感謝です。


6月は3階の壁と4階を支える床と梁のコンクリート打設を行いました。


6月末までの現場の様子を写真でご紹介します。(現場写真提供 株式会社今西組)


20140610_東中野01
4階床のコンクリート打設の様子


20140610_東中野02
打設終了 ぎりぎり1日で打設が終了できるボリュームです


20140610_東中野03
1階の様子 エントランスから奥を見たところです


20140610_東中野04
2階の様子


20140610_東中野05
5階床の型枠と配筋の状況


20140610_東中野06
全景


来週で躯体コンクリートの打設が終了する予定です。


今月に入り間仕切り壁の施工もスタートしました。


少しずつ室内の広さが想像できるようになってきました。内装等の調整ももう一息です。


ではまたご報告します!



関連記事

>東中野キングス・ガーデン現場進捗報告その9

>東中野キングス・ガーデン現場進捗報告その8

>東中野キングス・ガーデン現場進捗報告その7

>東中野キングス・ガーデン現場進捗報告その6

>東中野キングス・ガーデン現場進捗報告その5

>東中野キングス・ガーデン現場進捗報告その4

>東中野キングス・ガーデン現場の様子です(その3)

>東中野キングス・ガーデン現場進捗報告です!(その2)

>東中野キングス・ガーデン現場の様子です(その1)



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