介護施設づくりの基礎知識 その5「浴室」
介護環境デザイナーの間瀬樹省です。
今日のテーマは「浴室」。
このブログを長いこと読んでくださっている方はよくご存知だと思いますが、以前から浴室に関しては色々と情報をお伝えしてきました。
設計の技術的なことに関しては、過去のブログ記事にたくさん書いていますし、メールセミナーでもお伝えしています。
>浴室設計メールセミナー
今日お伝えしたいのは技術論ではなく、浴室について検討する際の心構えというか基本についてです。
「浴室とはどんな場所であるべきでしょうか」
体を清潔にする場所であるのは当然ですが、私たちはそれ以外の目的もあって入浴しているはずです。
「疲れたからお風呂に入ろう」
「お風呂でさっぱりしたいね」
「のんびりお風呂にでも入るか」
一日の疲れを癒し、気持ちも体もゆったりくつろいでリラックスする場所、それが浴室であり入浴であるはずです。
この感覚はもしかするとバスタブに入る入浴が習慣となっている日本人独特のものかもしれません。
だったらなおさら、この感覚・習慣を大切にしたいですよね。
今の介護施設での入浴はリラックスができる入浴になっているでしょうか。
「決められた人数の入浴をこなすのが精一杯でそこまではちょっと無理」と思う方も多いかもしれません。
でも、介護が必要になったら入浴は体の清潔を保つだけの場になってしまってリラックスとは無縁になるというのは、寂しすぎませんか?
介護が必要になってもご本人の望む生活を送ることができるようにサポートするのがプロならば、入浴もリラックスの場であり続けるよう努力をすべきだと思うのです。



「入浴=リラックス」をぜひ実現してくださいね。
実際に計画を進める際や設計上でのご質問などあればメール等でお問合せください。
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介護施設づくりの基礎知識 その4「居室」
介護環境デザイナーの間瀬樹省です。
介護施設を構成するスペースはたくさんありますが、その中でも「居室」は暮らしの拠点となるスペースです。
居室について考える際、他のスペースとは決定的に違うことが一つあります。
それは何かというと…
そこに住む方の専用スペースであるということです。
介護施設の他のスペース、例えば食事のスペースでもトイレでも浴室でも他のスペースは基本的にすべて他の方との共有スペースです。
でも居室は唯一の専用スペース。
専用なのですから、そこに住む方に合わせた使い方ができるよう最大限配慮すべきです。
<身体面への配慮>
共用スペースは施設で暮らす多くの方々にとって使いやすいように平均的な寸法にしたり複数から使いやすいものを選べるようにします。
でも居室は専用スペースですが、その方に一番合うようにしたいものですね。
例えば洗面台。
体格差や、立って使うか車椅子で使うかで最適な高さは全く異なるはずです。
どの部屋も同じ高さでは使いにくい方が続出!になりますので、最適な高さに調整できるようにすべきでしょう。

高さ調整できる洗面台(東中野キングス・ガーデン)
ワードローブがあれば、コート掛けの高さも調整して一番掛けやすい位置にできるようにしたいですね。

コート掛けの高さが調整できるワードローブ(東中野キングス・ガーデン)
またベッドのレイアウトも体の状態に合わせた最適な位置にしたいもの。
これを実現するには、ナースコールは固定でなく移動できるワイヤレス式を選ぶということになるでしょう。

ワイヤレス式ナースコール(東中野キングス・ガーデン)
<個性への配慮>
居室は個人のスペース。
ですからそこをどんな雰囲気にするかはご本人の趣味に合わせてできるようにしたら良いのではないでしょうか。
逆に言えば、あまり凝ったインテリアとせず、ある程度シンプルにしておいて後から味付けができると良いと思うのです。
素敵な雰囲気のホテルの部屋は、1~2泊するならよいですが、そこに住むとなればもっと自分好みの部屋にしたいと感じるでしょう。
家具や備品を置く、写真を飾る、植物を育てるなどその方に好みに合わせた住み方ができるようにしたいものです。
<習慣への配慮>
介護施設の利用者の多くは、長い間畳と布団で暮らしてきた方々。
でも介護が必要になって、急にベッドでの暮らしが始まるとかなり戸惑いがあることでしょう。
特に認知症の方の場合、なぜご自分がこんなところ(ベッド)に寝ているのか理解できないかもしれません。
テーブル・イス・ベッドでなく、畳・こたつ・布団で育った方々であれば、その住まい方も選べるようにしたいものです。
床を畳にすると、布団・ベッドのどちらも使用可能になりそうです。畳はクッション性があって安全な床材であることも良いですね。

畳の居室(東中野キングス・ガーデン)
それ以外にも、例えば照明器具のON・OFFも壁のスイッチより紐を引っ張る方が昔の習慣に合っている方もいるでしょう。
洗面やトイレにも工夫の方法がありそうです。
*****
いかがでしたでしょうか。
このほかにも、部屋の外の表札や飾り棚など工夫が必要なところはいくつもありますね。
介護施設の設計に関して、ご質問などあればぜひお問合せください。
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介護施設づくりの基礎知識 その3「ゾーニング」
介護環境デザイナーの間瀬樹省です。
介護施設を構成するスペースの位置関係について考える場合は、どのスペースとどのスペースが近いと便利なのか、を考えます。
それを全部まとめると最適な位置関係に各スペースを配置する事ができるはずですよね。
さらに空間の見え方、視線などに配慮すると大まかな配置を決めることができます。
では、どの部屋とどの部屋が近いと良いのかを考える際に何を基準にしたらよいのでしょう?
その答えは「移動の容易さの必要性」。
近ければ短時間に楽に移動ができます。遠いと移動に時間がかかりますし、移動も大変、行く先の空間の様子も実際に近くに行ってみないとわかりません。
この移動について考える事を言い換えると「動線を計画する」ということになるのです。
「動線計画」というと、一般的には来客や利用者の動きに配慮して計画を行う事を指すことが多いです。
しかし介護施設の計画においては利用者の動線を考えるだけでは不足です。下記の3つの動線に配慮する必要があるのです。
-利用者の動線
-職員の動線
-モノの動線(動き)
介護の現場は、限られた人数で量・質共に高いレベルのケアを行う事が求められると思います。
介護職員の動線に配慮した計画とすることが、実は非常に重要な意味を持つのです。
一日のうちに同じような動作を何度も行う現場ですから、ちょっとした無駄な動きが大きなロスとなってしまうのです。
特に大規模な施設では、移動する距離も大きくなりがちですので、それをいかに効率的にコンパクトにするかは、施設の死活問題とも言える重要な事項となるのです。
では介護職員さんは施設内を目的どんな目的で移動するのでしょう?
大きく分けると
「利用者をサポートする」
「モノを動かす」
の2種類になるはずです。
この2つについて考える、ということは実は利用者の動線とモノの動線(動き)について考えることにも重なります。
職員の動きは、実は利用者の状況やモノの配置によって規定されているのです。
では職員さんの動きを少なくするにはどうしたら良いか?
・利用者さんのサポートが少なくて済む(利用者さんが自分でできることを増やす)
・モノをなるべく動かさない、動かす距離を減らす
例えば、トイレを使いやすく設計しそこまでの移動ができるように環境を整えればサポートが不要になるかもしれません。
洗濯物は、脱衣室のすぐ横に洗濯室を設けて洗えば、移動距離が最小限で済みます。
食事は、なるべく利用者さんの近くで調理すると、運ぶ手間がなくなりますね。

(写真=利用者さんの目の前で食事を作れば運ぶ手間は最低限で済み、手伝ってもらうことも可能です)
こんな運用まで考えた上で、職員さんの不要な移動を減らし利用者さんも職員さんも快適に過ごる場としたいものです。
建物を設計する際には、利用者さんの生活やそれを支える職員さんの運用をイメージして、それをしっかり設計者に伝えるようにしましょう。
このとき、職員さんの移動を少なくする運営上の工夫がどこまで可能なのかを考慮し、それも併せて伝えるようにしてください。
建物を利用する全ての人に快適な場になるようにしたいものです。ご質問などあればメール等でお問合せください。
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