2024年執筆中
パメラ・コールマン・スミス物語
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1898年にR.H.Russelから出版された
「クリスマス・キャロル」の楽譜イラスト
パメラ・コールマン・スミス
スミス・ウェイト タロット「ボーダレスエディション」U.S. Games Systems社、引用元:U.S. Games Systems, Inc. Smith-Waite Tarot Deck Borderless
シークレット・オブ・ザ・タロット 世界で最も有名なタロットの謎と真実 | マーカス・カッツ, タリ・グッドウィン, 伊泉龍一 |本 | 通販 | Amazon
引用元:「シークレット・オブ・ザ・タロット 世界で最も有名なタロットの謎と真実 」マーカス・カッツ/タリ・グッドウィン著 伊泉龍一訳、株式会社フォーチュナ
そうじゃな・・・音楽家ではマーラー、ドビュッシー、ストラヴィンスキー、ラフマニノフ、ラヴェル。
画家ではロートレック、ミュシャ、クリムトが同時代人としてあげられるだろうか。1900年は日本では明治33年にあたる。
年表を見ると10代の多感な頃に、父親の仕事の都合でアメリカとジャマイカを行ったり来たりしていたことがわかるね。日本で言ったら明治時代・・・当時は船旅だったと思うから、大変だったんじゃないかな。
当時の女性としてはとても珍しい経験をしていると言えるね。
引用元:「シークレット・オブ・ザ・タロット 世界で最も有名なタロットの謎と真実 」マーカス・カッツ/タリ・グッドウィン著 伊泉龍一訳、株式会社フォーチュナ
そう、そして彼女はちょっとエキゾチックな顔立ちをしていたから、母親はジャマイカ人じゃないかとか、日本人のように見えると言われていたんですって。写真を見ると、個性的でとっても可愛い魅力的な女性ですね👆
そして、彼女の思春期時代のジャマイカでの経験もあってか、彼女はイラストレーターとしてだけでなく、ジャマイカ由来の民話の語り部としても活躍していたそうです。
そして彼女が受け取った報酬は現在のお金に換算して700ポンド(日本円で十数万円ぐらい?)に満たなかったのではないかと「シークレット・オブ・ザ・タロット 」では述べられています。
彼女はあまりお金に執着心がなかったみたい
ボヘミアンの芸術家という自称のごとく、パメラの職業人生は計画や設計というものが欠けていた。また、彼女は財務状況にも、ほとんど注意を払わなかったようだ。彼女の手紙では、資金の欠如のことや彼女が出版社や同僚から得たわずかな収入のことがしばしば述べられている。彼女は働きづめて、必要に迫られて常に低額の仕事を多数引き受けていた。
引用元:「シークレット・オブ・ザ・タロット 世界で最も有名なタロットの謎と真実 」マーカス・カッツ/タリ・グッドウィン著 伊泉龍一訳、株式会社フォーチュナ
たった5カ月半の間に78枚のタロットカードの絵を仕上げたって驚きですよね!(確かに、超緻密なカードとシンプルなカードもあってばらつきはありますが。)
しかも絵を描くだけではなく、タロットカードの絵を描くにあたって「黄金の夜明け団」とアーサー・エドワード・ウェイトの元でカバラや占星術を学びながらの制作だったと思うのです。依頼者のコンセプトを深く理解して制作にあたる、スーパー・プロイラストレーターですね。
それにしても当時のお金で十数万円でイラストを描いたパメラ、のちに刊行されるタロットカードの多くがウェイト=スミス版タロットをお手本にして発展していくことをこの時想像できていたでしょうか・・・。
当時もらったお金が少なすぎた~~~って残念がっているか、それとも彼女が手にしたお金は少なくても、100年以上たった今でもタロットカードと言えばみんな彼女が描いた絵を思い浮かべること、後世の人が彼女の描いた絵からインスピレーションを得て新しいカードを次々生み出していること、それを天国で見ていて満足に思っているかな・・・? 私は後者だと思います
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