2024年執筆中
パメラ・コールマン・スミス物語
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劇『ディアドラ』の恋人たちのイラスト
パメラ・コールマン・スミス
スミス・ウェイト タロット「ボーダレスエディション」U.S. Games Systems社、引用元:U.S. Games Systems, Inc. Smith-Waite Tarot Deck Borderless
とっても素敵なイラストでしょ。これはわたしが初めて買ったタロットカード、スミス・ウェイト タロット「ボーダレスエディション」のおまけについていたカードで、パメラ・コールマン・スミスが描いたイラストなの。
スミス・ウェイト タロット「ボーダレスエディション」U.S. Games Systems社
引用元:U.S. Games Systems, Inc. Smith-Waite Tarot Deck Borderless
スミス・ウェイト版、ウェイト=スミス版、ライダー版と呼ばれることもありますが、この版が後世の数多くのタロットカードに与えた影響は大きく、現在でもこの版のコンセプトを受け継いだタロットカードがほとんどなのではないでしょうか。(このブログではこの後紹介する書籍にならって「ウェイト=スミス・タロット」と呼称を統一します)
※ウェイト版タロット(ウェイトばんタロット、Rider Waite Tarot)とは、アーサー・エドワード・ウェイトが黄金の夜明け団の解釈に基づいてデザインし、パメラ・コールマン・スミスに描かせたタロットの通称。1909年にロンドンのライダー社から発売されたことから、ライダー版とも呼ばれる。
よく考えてみたら、世界中でこんなにすごい影響力のあるイラストレーターってほかにいるかしら?って思うんです。
特にイラストや19世紀芸術に興味がない人でも、占い好き、タロット好きな人ならパメラの絵を見たことがある人は多いと思うんです。
タロットの勉強の方向性としてズレまくってる気がするのですが、タロットの絵柄の中のシンボルと、なんでこんな模様を描いたのかな~ってウェイト=スミス・タロットの図柄、シンボルへの興味が尽きません。
うっ そのとおりです!
でも私はまだまだ初心者、タロットのカードの絵柄の勉強から入りたいと思ってamazonで購入したのがこの本です。
坊のいう通り、ウェイト=スミス・タロットて奇妙な生き物が描かれていたりして、これなんだろうって知りたくなっちゃうんです。でも超分厚い・・・全然初心者向きじゃなかった
シークレット・オブ・ザ・タロット 世界で最も有名なタロットの謎と真実 | マーカス・カッツ, タリ・グッドウィン, 伊泉龍一 |本 | 通販 | Amazon
ウェイト=スミス・タロットは、アーサー・エドワード・ウェイトの監修の元に制作されたタロットだと思っていましたが、この本はウェイトよりパメラの生涯について先に詳細に紹介しているんです!
著者のパメラ愛を感じます。そして訳者の伊泉龍一先生による序章に驚くべきことが書かれています!
前者の大アルカナの方は、ウェイト自身の思想に基づいて絵の基本となるモチーフが概ね決定されたが、小アルカナの方はパメラの画家としての想像力にかなりの部分がゆだねられた。
また、タロット史からすると、パメラの描いた小アルカナのデザインは非常に革新的だった。というのも、伝統的なタロットの小アルカナは、ウェイト=スミス・タロットのような具体的な情景描写ではなく、単に「棒」、「剣」、「杯」、「金貨」といったマークが書かれているだけのシンプルなものだった。だが、ウェイト=スミス・タロットの小アルカナには、そのすべてに想像力を掻き立ててやまない素晴らしい絵が描かれることになった。今日の多くのタロットで見られるようにな生き生きとした情景描写が小アルカナに描かれるようになるのはウェイト=スミス・タロット以降のことである。
引用元:「シークレット・オブ・ザ・タロット 世界で最も有名なタロットの謎と真実 」マーカス・カッツ/タリ・グッドウィン著 伊泉龍一訳、株式会社フォーチュナ
「シークレット・オブ・ザ・タロット」訳者の伊泉龍一先生の序文からしてパメラ愛が溢れちゃっています。素晴らしい序文です。
私はウェイト=スミス・タロットのことはおろかタロットの歴史も全然詳しくないのですが、なんとなく、ウェイト=スミス・タロットは、アーサー・エドワード・ウェイトと黄金の夜明け団がコンセプトと詳細な仕様を決めて、パメラがその指導に従ってイラストを描いたと思い込んでいたんです。
けれど、そうではなかったんですね。小アルカナのイラストにも深い物語が込められているは皆さんもご存じのとおり。小アルカナのイラストはパメラ自身が考案してイラストを描いた、パメラは単なるイラストレーターではなく、ウェイト=スミス・タロットのプロデューサーでもあったということになりますね
パメラ・コールマン・スミスという女性ってどんな人だったんでしょうか。そして彼女が生きた時代ってどんな時代?興味が尽きません・・・(続く)。
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