寒くなると食べたくなるのが温かいうどん。ランチに出掛けたのが、日本橋の「榮太樓總本鋪(えいたろうそうほんぽ)」。創業1818年の和菓子老舗です。金鍔(きんつば)、甘名納糖(あまななっとう)、榮太樓飴(えいたろうあめ)等で全国的に知られています。
本店が日本橋の橋のたもと近く。その本店の一階に甘味処の「雪月花」があります。名前がいいですねえ。さすが、和菓子屋さんです。
意外と知られていないのが、ここのランチメニュー。お得で美味しい料理が並んでいます。私の選んだのは、「けんちんうどん+おにぎり2個付き+ミニ甘味」の997円。この時期一番の人気メニューのようです。まずは、写真を・・・。

今回のウンチクは、「けんちん汁」。このけんちん汁。神奈川県鎌倉市に伝承される「精進料理」です。発祥の地は、鎌倉の臨済宗建長寺派の大本山「建長寺」。名前の言われも「建長寺」の中国語読み「ケンチャンスー」から来ているとも言われますが・・・。
恐らく、けんちん汁が生まれたのは、中国福建省から禅宗の一派「黄檗宗(おうばくしゅう)」が伝来した江戸時代初期の頃と思われます。中国式の精進料理の「普茶料理(ふちゃりょうり)」の巻繊(ケンチャン) がベース。 野菜を刻み、豆腐を混ぜて炒め、湯葉で巻いて油で揚げた料理が巻繊です。
普茶というのは、「普(あまね)く衆人に茶を施す」の意味であり、座卓を囲んで大皿料理を分け合って食べるのが普茶料理です。この普茶料理は、日本にあまり発達していなかった油脂(胡麻油)を調理に使うことや、この食事方式が当時の料理屋や文化人にも大変好まれ、長崎の卓袱(しっぽく)料理誕生にも影響を及ぼしています。前回のしっぽくうどんの記事にもつながります。
本店が日本橋の橋のたもと近く。その本店の一階に甘味処の「雪月花」があります。名前がいいですねえ。さすが、和菓子屋さんです。
意外と知られていないのが、ここのランチメニュー。お得で美味しい料理が並んでいます。私の選んだのは、「けんちんうどん+おにぎり2個付き+ミニ甘味」の997円。この時期一番の人気メニューのようです。まずは、写真を・・・。



うどんも美味しいけんちん汁の煮込みうどん。コシも強くなかなかレベルの高い麺。おにぎりも鮭と昆布の佃煮の2種。全部食べると、結構な量です。ミニ甘味の美味しさは、言うまでもありません。白玉2個にこしあんのぜんざい。量は少ないですが、榮太樓さんでなくては、この味は作れません。
今回のウンチクは、「けんちん汁」。このけんちん汁。神奈川県鎌倉市に伝承される「精進料理」です。発祥の地は、鎌倉の臨済宗建長寺派の大本山「建長寺」。名前の言われも「建長寺」の中国語読み「ケンチャンスー」から来ているとも言われますが・・・。
発明のきっかけは、建長寺の小坊主が豆腐を床に落としたのを見た寺の開祖「蘭渓道隆(らんけい・どうりゅう)」が、壊れた豆腐と野菜で作ったと・・・。でも話が出来過ぎって感じですね。
恐らく、けんちん汁が生まれたのは、中国福建省から禅宗の一派「黄檗宗(おうばくしゅう)」が伝来した江戸時代初期の頃と思われます。中国式の精進料理の「普茶料理(ふちゃりょうり)」の巻繊(ケンチャン) がベース。 野菜を刻み、豆腐を混ぜて炒め、湯葉で巻いて油で揚げた料理が巻繊です。
普茶というのは、「普(あまね)く衆人に茶を施す」の意味であり、座卓を囲んで大皿料理を分け合って食べるのが普茶料理です。この普茶料理は、日本にあまり発達していなかった油脂(胡麻油)を調理に使うことや、この食事方式が当時の料理屋や文化人にも大変好まれ、長崎の卓袱(しっぽく)料理誕生にも影響を及ぼしています。前回のしっぽくうどんの記事にもつながります。

榮太樓のけんちんうどんの具は、大根、人参、揚げ、蒟蒻、里芋、椎茸、豆腐が油で炒められ醤油で味を調えたすまし汁になっていました。山梨県など一部の地域では、醤油でなくて味噌仕立てのけんちん汁もあります。
これから、寒くなります。私と同様ダウンコートを買い損ねた方、せめて温かいけんちん汁で暖かくなりましょう
これから、寒くなります。私と同様ダウンコートを買い損ねた方、せめて温かいけんちん汁で暖かくなりましょう

榮太樓總本鋪のURL http://www.eitaro.com/

