あけましておめでとうございます。
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といったその日の夕方に、能登半島を大きな地震が襲いました。余震はまだまだ続き、人々の生活もままなりません。日航機と被災地への輸送物資を運ぶための小型機の衝突。各地で起こる火事など、今年のお正月ほど暗いお正月もなかったのではないでしょうか。当たり前と思っていたことがすでに当たり前とは思えない毎日。情報を探そうとすると待っているのはデマだったりする。
少なくとも、誰かといることで、不安を分かち合えることはありがたい。
今日のカドベヤもそんな思いを抱く日になりました。新年最初のカドベヤは徳永松遊先生をお迎えしての書初めと決まっています。
毎年様々な俳句を作って所にしてくださる徳永先生。今年の句も並びました。
そして、この書き初めに向けても一句。ありがたくいただきます。
書初めを始める前に、いつも書に関する小話をしてくださる先生。今年は「壽」という字のバラエティに関して紹介してくださいました。
本当にたくさんの書き方があるんですね。
書の世界は深い。簡単に見える「十」の文字だって、横の線がどうにかかけると思っても、縦の線を学ぶのには10年かかる。
今年の干支についても。干支では「辰」を使いますね。いわゆるドラゴンの
「龍」の字から今の「竜」ができたそう。
毎年ご自分の書で年賀状を書かれる徳永先生。カドベヤにも1枚書いてくださいました。
お話を聞いて、気持ちが引き締まったところでいよいよみんな半紙に向かいます。
もうこれを書くと決めている人もいれば、その場で考えながら書く人も。
難しい部分は徳永先生に聞きながら筆を運びます。
書き出すと止まらない。どんどん紙が重なっていきます。
同じ、「辰竜」でもみんな個性がありますね。
書いていくうちに同じ文字でも力がこもってくる。
辰女のEさんは、「タネとスプーン」も書いてくださいました。
そして今日のお正月のお料理は!虹色畑クラブのたくさんのお野菜を畑の原田さんが届けてくださいました。
こんなにたくさん!
山東菜をはじめとし、いろいろな青菜、ネギ、ブロッコリー、だいこん!
所狭しと並びました。
これ、全部料理しちゃおうと庭田シェフと加賀シェフが腕まくり。
皆で下ごしらえ。
お雑煮は昆布と鰹節で丁寧にだしをとります。残りの昆布と鰹節はみりんで炒めて新たな一品に!(庭田シェフ)
おいしそうなひじきと紅白なますは加賀シェフ渾身の正月料理。特にひじきは市販のように辛くなく本当においしい!
山東菜はえびと炒めてとろみをつけます。(庭田シェフ)
葱は焼いて、そこにオーロラソースをかけます。絶品。(加賀シェフ)
カリフラワーは葱塩でこれまた豪華な一品に(加賀シェフ)
大根の葉っぱは刻んで塩もみして、大根おろしと混ぜれば、お餅と抜群の相性!(庭田シェフ)
ひじきもたっぷりですよ!白花豆は虹色畑のSさんのご実家から送られてきたものを、原田さんが煮てくださいました。優しい甘さの一品です。
そしてお鍋いっぱいのお雑煮のおつゆ。青菜も野菜もたっぷり。どんどん温めたお餅をみんなお椀片手に各自、このおつゆをお椀に入れて、そこに三つ葉、豆腐、かまぼこを自分でトッピングします。
デザートには原田さんが持ってきてくださったお菓子と湊さんのお庭のミカンをどうぞ。
彩り豊かなお皿の上とお椀の中。
皆で食べることのありがたさ。そしてお野菜一つひとつに生命を与えてくれるシェフ二人。いただきますって心から言いたくなる。お野菜にもシェフにも。そして一緒に食べてくれる皆にも。たくさんのお料理。完食でした!
食事の前はみんなで恒例の記念写真。自分の言葉やほかの人の言葉で気に入ったものを各自持ってはい、ポーズ。言葉が力となって皆さんを見守ってくださいますように。
そしてこんな日常が被災地にも戻ってきますように・・・・。
(横山)