居場所「カドベヤで過ごす火曜日」2026年4月

またまた卵からかえる4月


開所は18時、ワークショップは19時から。そして20時からシェフの愛情いっぱいの、目にもおなかにもうれしい栄養満点の夕めしをみんなで食べます。

春が来て、また新しい季節が巡ってくる。学校が始まるし、仕事も新しい面子と共に一から始める。わくわくするけれど、ちょっと気も重くなる。そんなときはかえることができるカドベヤがあるじゃないか!・・・なんて思いだしてくれる場所で、この4月からもありますように。一緒に小さな卵をかえして育てよう。

 

(2026年4月のワークショップスケジュール)

 

4月7日 ゆーすけさんと楽しむカドベヤ・ゲームの夕べ 「今宵はボードゲーム!」 

 19時開始

 

お待たせしました!ボードゲーマ―の、名ゲームマスター、ゆーすけさんをお招きして、ボードゲームを楽しみます。ゆーすけさんが持ってきてくれるゲームはいつも最高の工夫と仕掛けが満載。アナログだからこその楽しさがみんなを全く異なる楽しい世界にいざないます。今宵はどんなゲームと出会えるか。ボードの上で知らない世界へ一緒に飛び出していきましょう。

 

4月14日 カドベヤ劇団第2回公演「5分で作るハムレット!」 19時開始 🌸

 

この春から始まったカドベヤ劇団。今回も役者は集まったみなさんです。毎回のテーマにあわせて各1分でそれぞれの場面を作り、みんなで最後はおよそ5分の作品を作ります。有名なセリフをもとに、喧嘩したり、パントマイムしてみたり!2回目のテーマは悩める青年ハムレット。薄幸の美女オフィーリアも登場します。皆さんは悩むより、まずは参加してみてね。

 

4月21日  出張カドベヤ 「こども食堂とアート体験」に参加 

お待ちかね、打楽器体験!みんなで刻む楽しいリズム♪🌸

※この日は「カドベヤ」では行いません。開始時間は18時です。

 

横浜市麦田地域ケアプラザ多目的ホールで行われる食堂とワークショップ。認定「NPO法人あっちこっち」と協力して、こどもにも大人にも楽しいアートとおいしい食事を届けます!今日は打楽器とピアノのリズムと調べで春の到来を楽しみます。そのあとはもちろんカドベヤのキッチンスタッフによるおいしいご飯も皆さんを楽しませますよ!

 

※別途参加の申し込みが必要です。詳しい内容と申し込み方法については

次をご覧ください。https://acchicocchi.com/news260318a/

 

4月28日 長谷目静江(はせめ しずえ:色彩講師/Webデザイナー/プリザーブド

フラワー講師)

「色の見え方はみんな違う?カラーユニバーサルデザイン体験」 19時開始

 

同じ色でも人によって見え方が違うことを皆さんご存じでしょうか?今日のワークショップではカラーカードを選び、そのカードを選んだ理由を話し合ったり、メガネ型フィルターを使って、色の見え方の変化を体験します。「伝わる」色の工夫を楽しく感じてみましょう。

 

ピヨピヨ元気なヒヨコ【Icon_B1117】 - 【無料イラスト・アニメーション素材|TELOPICT.com】(ワークショップの後はみんなでおいしい夕ご飯を食べますよ) ピヨピヨ元気なヒヨコ【Icon_B1117】 - 【無料イラスト・アニメーション素材|TELOPICT.com】

(参加方法)

・     各回の参加費は500円です。

・     各回の開始時間は異なります。お気を付け下さい。

・  4月21日の「こども食堂とアート体験」は別途申し込みが必要です。

・     スケジュールはやむなく変更することがあります。ご参加の前に今一度「カドベヤのブログ」を検索して、変更や中止がないかどうか確認してからお越しくださいね。

・      

 

年度末の最後の日。この日は春の嵐となりました。電車を降りて駅の外に出ると暴風雨。あっという間に傘の骨が曲がってしまった。

火曜日のカドベヤの日に傘が壊れることはしょっちゅうで、雨のことばかり記憶に残って晴れのカドベヤのことは忘れがち。でもこういった暴れん坊の天気も嫌いじゃありません。この日はレインコートのフードをかぶってびしょぬれになりながらカドベヤに向かう。加賀さんがちゃんと新聞紙を広げていてくれて、デイパックごとそこにまずおいて、ほっと一息。

 

迎えてくれる恵子さんと加賀さん。それにいい匂い。この甘い香りは??

「ラングドシャ―を焼いているんだって!」と恵子さん。

 

ホッカホカのラングドシャ―。恵子さんが作ってくれたマーマレードを載せて食べると苦みと甘さの競演となります。

 

今までの嵐がほろほろととろけてしまいそうな気持になります。

明日は新しい仕事場での仕事始まりの恵子さん。出来立てのラングドシャ―を食べてエネルギーチャージして、一足先にかえることになった。

恵子さんが帰る少し前に来てくれたやちよさん。こちらも懐かしいお菓子を持ってきてくださいました。キョロちゃんで有名な森永のチョコボール。くちばし部分に金のエンジェルが描かれていると、「おもちゃの缶詰」がもらえるのは昔から変わりません。

 

 

そして地道さんもこの雨の中、やってきてくださいました。「お疲れさまでした」の一言に、こちらも胸がほっこりします。

 

この天気だし、年度末だからもちろん人は少ないのだけれど、それでもやるぞ!のシェイクスピア。

今日は有名な「ロミオとジュリエット」をダイジェストでやってしまおうという、初の試みです。

話は知っていても細かくは知らないシェイクスピアの有名な劇。

今日集まった4人がいれば、どうにかできると早速リハーサル開始です。

 

 

お話は簡単に言うとこんな感じです。

 

「舞台は花の都、ヴェローナ。長く争う二つの名家、モンタギュー家とキャピュレット家。その中で出会ってしまった若い二人——ロミオとジュリエット。許されない恋は、やがて悲劇へと向かってまいります。」

 

ということで今回の登場人物は以下の4人に設定

 

•ジュリエット (キャピュレット家の令嬢。もうすぐ14歳の押しまくり女子!)

•ロミオ (モンタギュー家の一人っ子。優しい男の子だが、仮面舞踏会でジュリエットに一目ぼれ)

•マキューシオ (ロミオの大親友。お調子者だが実は複雑系)

•ティボルト (キャピュレット家。ジュリエットのいとこ。剣の名人。カッとなりやすい)

 

場面は以下の通りに分けました。

1.ナレーション 

2.モンタギュー家とキャピュレット家の喧嘩シーン

3.キャピュレット家の仮面舞踏会に忍び込んだロミオ。ジュリエットに一目ぼれ

4.バルコニーのシーン。ジュリエットもロミオにほれ込んで、あっという間に結婚の約束

5.マキューシオの死とティボルトの死

6.ロミオとジュリエットの死

 

考えてみるとシェイクスピアの劇ってすごくうまい構成となっています。

上の2から6の部分はちゃんと

 

1.喧嘩 (お話の紹介部分。大げさに!)

2.出会い (ドキドキ感)

3.愛が深まる!(しっとり感)

4.ハッピーからあっという間に悲劇に転換!(クライマックス)

5.主人公の死とある意味での愛の成就(動から静へ)

 

と緩急があるんだね。

 

今回は私も入ってそれぞれの場面をみんなで演じてみました。4人しかいないので、みんなそれぞれロミオになったりジュリエットになったりと忙しい。

今回はシェイクスピアの台本からセリフをいくつか抜き出して、それを使って演じます。

 

ナレーターを演じる地道さん。さすが、大学で身体知の授業をとっていただけあって身振り手振りも堂に入っている。

 

1.喧嘩のシーン

「モンタギューの犬っころを見ても頭にくる!」

「俺たちを侮辱しているのか?」

「男だったら剣を抜け!」

モンタギュー家とキャピュレット家のにらみ合い

 

(言葉の応酬はみんなその場で考えます。こっちが犬ならそっちは猫だ!)

 

場の設定や動きは各自で考えていきます。最初のうちは動けないみんなもやがて興が乗ってくると

「何か臭くないか。野良犬臭いぞ。あ、モンタギューの奴らだ」とか「そっちこそ、ネコの肉球みたいにぶよぶよしやがって」といろんな言葉が飛び交います。

 

2の仮面舞踏会のシーンは

ロミオ「あの人は、夜に輝く松明のようだ・・・今まで愛したことなどなかった。」

ジュリエット「ねえ、今出ていった人は誰?」

乳母「ロミオよ、モンタギュー家の」

ジュリエット「ああ、私の初めての愛の相手が敵だなんて」

 

ここはなんといってもダンスのシーンです。本当は音楽をかけることができればよかったけれど、音楽無しでも踊れてしまうカドベヤ劇団です。

 

3.有名なバルコニーのシーン

バルコニーに見立てた椅子の上に立ってため息をつくジュリエットの場面から始まります。

「ああ、ロミオロミオ、あなたはどうしてロミオなの?モンタギューの名前を捨てて私を受け取って!」

 

(恋する乙女の地道さん)


「君のためならモンタギューの名前を捨てる!」

ただ、この二つだけのセリフだけれど、間合いが大切。さすが、カドベヤ劇団。ため息のつき方や恋する乙女の様子、そして一世一代に決断するロミオ(やちよさん)を見事に再現。

 

4.マキューシオの死とティボルトの死

ハッピーなはずの劇が一気に悲劇に転ずる場面。

立ち回りが大切。みんな思い切って演じてくれました。

 

•ロミオ「ティボルト、お前を愛さねばならぬ理由がある……」

•マキューシオ「ティボルト、俺が相手だ!」

•マキューシオが刺される「両家に呪いあれ!!!」

•ロミオ「マキューシオ~~~。ティボルト、待て~~~」

セリフの合間に動きを入れ込んで、なかなかの白熱の演技が出来上がりました。もうあっという間にみんなシェイクスピアの世界に入り込んでいる。

 

(ジュリエットとの結婚を伝えようとルンルン気分でやってきたロミオ!)

 

(しかし、出迎えたティボルトにぼこぼこにされる羽目に。「ロミオ、昨日は俺たちを馬鹿にしに来たな!」さすが順子さん、とっさにいろいろなセリフが出ます)

 

(ティボルトにぼこぼこにされるロミオ。もちろん手は出していません。あくまで演技。みかねたマキューシオのやちよさんが割って入る「俺が相手だ!」)

 

(ところがロミオの代わりに刺されてしまう)

 

(死ぬ間際のマキューシオのことば、「両家に呪いあれ!」)

 

(友を殺され怒り狂ったロミオ、ティボルトを刺す!刺される順子さんの刺されっぷりが素敵)

 

6.ロミオとジュリエットの死

ティボルトを怒りに駆られて殺してしまったロミオは島流しに会う羽目に。その間、二人を結婚させた牧師さんのアイディアで薬の力で仮死状態になったジュリエット。うまく情報が伝わらずロミオは愛する人が本当に悲しみのあまりに死んだと思いこんでしまう。戻ってジュリエットの前で服毒自殺を図るも一瞬の差でジュリエットが目を覚ましてしまうその場面です。セリフは二つ。

 

•ロミオ「こうして口づけをして死のう」

•ジュリエット「あなたの唇にまだ温もりが・・・さあ、剣よ、私をロミオのもとに連れて行って!」

 

(死んでいるジュリエットのそばで服毒自殺を図るロミオ)

(一瞬差で目覚めたジュリエット!)

 

(恋する乙女はロミオの短剣で自分を刺します。やちよさんの迫真の演技です)

 

最後は今までのシーンを全部繋げて「5分でロミオとジュリエット」を演じました。

観客がいなかったことが残念だけれど、かえってはっちゃけたかな。

みんなくるくると配役を変えながらも全員がキャラクターになり切った!

終わって明かりがつくと、おいしいご飯の競演です。こちらも劇と同じ6シーンです。

 

・マグロのカマと柵のねぎソース

・マグロの切り身の竜田揚げ

・切り干し大根

・水菜とカニカマのサラダ

・シメジと舞茸の卵スープ

・待ってましたのラングドシャーとやちよさんの持ってきてくださった猫クッキー

 

マグロの刺身の柵でねぎソースを作ります

 

こちらは切り干し大根の煮物。優しいお味です。

 

マグロの刺身を漬け込んで竜田揚げに

 

竜田揚げの右隣は堂々のマグロのカマ。順子さんが持ってきてくださったものです。

後ろはねぎソース。たっぷりのねぎと柵で作りました。

 

 

やちよさんが差し入れてくれた猫のかわいいクッキー。加賀さんが作ってくれたラングドシャ―はフランス語で「ネコの舌」だから今日は猫つながりですね。

 

ちなみに地道さんのチョコボールのくちばしは銀のエンジェルが付いていました。でも5枚集めないとおもちゃの缶詰はもらえないんだよね。とはいえ、なんだかいいことが起こりそうな予感です!

 

次はどんな劇をやろうかな???皆さんもカドベヤ劇団に入団してね。音楽担当も大歓迎です!

 

 

 

 

 

 

 

 

3月は別れと出会いの季節。私の勤務する大学も昨日が卒業式で、晴れて卒業した学生さん方があいさつに来てくれる日でもあります。そこここで、先生と正装した学生さん方の小さな集まりが見られます。

そして私も24日、本日いよいよ研究室をあとにしました。思い出がたくさん詰まった部屋ですが、カドベヤ関係の資料もたくさんあり、どうしても捨てることができません。結局そのほとんどをカドベヤにもっていくことにしました。

 

そして、この3月いっぱいで虹色畑も畑としては10年の区切りで場所を離れることになりました。理由の一つは、昨今の温暖化です。夏があまりに暑く、参加者の健康が危ぶまれることや、野菜たちの健康のためにも、いったんここで毎週の活動を見直すことにして、お世話になってきた近所の畑での収穫イベントや麦踏みなどの農業作業を季節に合わせて無理のない形と頻度で行っていくこととなりました。

 

つまり、仲間たちのネットワークはそのままですが、「畑」という場はいったん閉じることになったというわけです。

 

NPOタネとスプーンができてから、カドベヤは「虹色畑」というタネに支えられてきました。その意味で「虹色畑」に感謝をささげようと、今日は「感謝祭」の日にしました。ちょうど私の研究室からの卒業とも相まって、同時卒業となりました。カドベヤの資料も虹色畑の原田さんが車で運んでくれて、最後に部屋を出るのも原田さんに助けてもらい、私にとってもなんだかとても象徴的な一日となりました。

虹色畑の最後のイベント「虹色畑感謝祭」は3月15日に畑で行いましたが、本当に大勢の人たちが駆けつけてくれました。それに対して、私の引っ越しは、自分の選択として一人で行いました。一つ一つの本や物に思い出があるので、そんなノスタルジーに浸りながら行いたかったということもあります。でも考えてみたら、私も過去のいろいろな人や思い出に囲まれて引っ越しをしたことになるので、一人感謝祭をしながら大勢の思い出や人々に囲まれていたことになる。つまり根っこでは虹色畑での感謝祭と私の引っ越しも同じかな。

 

今日は、カドベヤでの虹色畑の感謝祭、ということで、いろいろな野菜で虹色畑の虹を作ってカレーにしようと加賀さんと打ち合わせました。お野菜の料理がとても大変で、みんなが来てもなかなか全員でのお話にもっていくことができず、けいこさんが全面的にバックアップしてくださったおかげで7時半から今までの虹色畑を皆で振り返る時間を持つことができました。

 

 

・原田さんが虹色畑を始めたきっかけ

・農業体験の心身への影響

・コロナ禍の中での虹色畑とカドベヤ

・そんな中でのそれぞれの参加者の活躍、カドベヤは特に庭田さんの活躍

・こーたさんが虹色畑とカドベヤをつなげてくださったこと

・その後二つの活動がNPOの立ち上げにつながったこと

・今後のたねとスプーンの連携について

・これからの夢

 

尽きることなくたくさんの話が沸き上がるように出てくるのでした。

 

考えてみたらお話の一つひとつが虹の色のよう。もちろん辛いことも互いにたくさんありました。というか虹は雨のおかげでかかるものなので、ただの幸せからどちらの団体も生まれたわけじゃない。

そして、虹色畑という場を失うことの喪失感は、カドベヤの参加者も感じていることです。

順子さんは、カドベヤの料理が並べられると、「これ、虹色畑の野菜?」と毎回問いかけます。その問いかけがしばらくなくなってしまうのも寂しい。でもきっとまた新しい場所で生まれたおいしい野菜を届けるから順子さん、また質問してくださいね。

 

同時に虹色畑もカドベヤも実に多くの人々の支えられてきました。参加者の方々だけではありません。いつも寄付をしてくださるOさん。おいしいお米をいつも送ってくださるM先生ご夫婦。今回もM先生のお米を炊いて虹色カレーを作ることができました。

ではどんなカレーになったのかを紹介していきますね。

 

加賀シェフの豚バラの塩釜焼

本格的な塩釜でした。まるで彫刻を見ているよう。豚バラの油がしっかりと塩と卵白を混ぜた覆いの中に染み出して、なんとも言えないうまみです。

 

 

(まるで彫刻を作っているよう)

 

 

(塩釜をたたいて割ります)

 

野菜は本当にとりどり

人参、なす、ジャガイモ、菜の花(揚げていただきました)、虹色畑の春キャベツ(蒸しました)

カイワレ、そして庭田さんが調理してくださったカレースパイスで味付けしたタケノコとピーマン、シメジ、ほうれん草

 

 

 

 

ポタージュのスープ

デザートはけーこさんがご自身の手作りマーマレードをトッピングにしたヨーグルト

 

 

そして、おなじみ加賀シェフの滑らかプリン

 

まじぁとさんとこーたさんの差し入れの和菓子。

 

 

(お皿の上に乗りきらない!)


(本当に色とりどり)

 

終わりと始まりはいつも交互にやってくる。

カドベヤの場合は毎回の火曜日が始まりで終わり。だからまた来週がある。

 

原田さんの車で帰りながら、しみじみとそんなことを考えたのでした。

 

皆さん、本当にありがとうございます。

 

横山千晶

 

 

 

 

3月に入って暖かくなったかと思うとまた寒くなる。こんな時ってからだと心のバランスをとってみることが案外重要です。そこで、今日は楽しい時間を一緒に過ごしながら動きと言葉と感情をつなげてみるカドベヤダンスタイムを楽しむことにしました。

 

 

まずはおなじみの「はあっていうゲーム」から始めます。私に回ってきたのは「ぷ~」という音。この音を聞いて皆さんどんなこと想像するかしら。怒っているとき?私はもちろんお尻から出るあの音。おならも、いろいろな音があるけれど、なぜ語尾を上げるとおならっぽくなるのかな。ちなみに「おなら」の語源は、やっぱり「鳴らす」ことから来るみたいですよ。「お鳴らし」だとか。おならだけは一人の人の中でも音はそれぞれですが、くしゃみって各自特徴がありませんか?私の友人で必ず「はっくしょい」と最後に「しょい」で終わる人がいますが、これはなかなか勢いがあってよろしい。聞いているほうもくしゃみする人の方も気分がいいものです。

 

「はあっていうゲーム」の次はいよいよ、好き勝手な言葉を紙に書いて、みんなで表現する時間。なるべく具体的ではない、「踊りにくそうな」言葉を紙に書き連ねていく。続いてその紙を裏返しにして、好き勝手にひきます。

 

そして、そこに書かれている表現を体で表してみるというもの。

ぼろぼろの雑巾

わたしの方にちょうちょが飛んで来た!

 

というのもあれば

 

山の奥に隠れた宝物

虹の家を作る方法

 

なんてちょっとした物語ができそうなものもあれば

 

飛び跳ねる悲しみ

ばさばさの心

言えないさよなら

 

なんて難しそう

 

とろける黄色

甘えん坊の声

 

は果たして体だけで表現できるのか???

 

うごくヒゲ

においに気が付いたとき

 

はお茶目です。

 

さて、ではショータイム!みんななかなかのダンサーです。難しいお題も結構書いた人が「これは私のかな」と気が付いて当ててくれる。同時に体の動きにみんながまたまた勝手にタイトルをつけてみるのも面白い。みんなが着けたタイトルからあれやこれや身体表現を変えてみて、正解に近づけていく過程もなかなかダイナミックです。

 

とはいえ、タイトルをつけなくても、その人の動きそのものが美しかったりして、思う存分楽しみました。

 

 

さてはて・・・どう表現しようと思案中。

 

(新井さん、一言も話さなくてもちゃんと言葉の内容が伝わってくる!!「言えないさよなら」)

 

最後はみんなで一斉に自分の動きを表現して、大きなダンスにしてみました。

 

今日はちょっぴり寒いので、加賀さんがたっぷりのポトフを作ってくれました。それに水菜のサラダ。とってもシンプルだけれど、おなかから暖まるとっても満足のいくご飯。言葉と体と心とおなかが一緒になった一晩でした。

何倍もお替りしたら結構なくなってしまった!

 

皆さん、完食、ありがとう。

 

今日はお雛祭り。でも女の子だって楽しみたい!というわけで今宵はその名もコロンビア・ナイト。

最近はご存じのようにベネズエラのマドゥロ大統領がアメリカに逮捕されたり、カリブ領域のキューバにアメリカが攻め込む勢いを見せたりとやりたい放題のアメリカです。なのに北アメリカから下の諸国のこと、私たちは知らない。こんな時だからこそ、もっとしっかり知りたいもの。ちょうど友人が滞在していたコロンビアから帰国したこともあるし、時々来てくれる友人の明子さんがコロンビアのおいしいコーヒーをいただいた、ということで、今回はバリスタのNOZOMIさんにお願いして、コロンビア・ナイトを企画しました。

今日は加賀さんも全料理、コロンビア料理という力の入れようです。

 

用意されたコーヒーは2種類。そして、コーヒー味のコロンビアのチョコレートも明子さんが持ってきてくださいました。

 

飲み比べてみようと、まずは食前に明子さんの持ってきてくれたコーヒーを賞味します。

花のように匂いたつアロマの後に苦みがしっくりとくるとっても味わい深いコーヒー。さすがにコロンビアのコーヒーはおいしいということがよくわかる。でもあとからコロンビアに長年いた友人に聞くと、おいしいコーヒーはほとんど海外に行ってしまうとのこと。

(トミーさんも香りを楽しみます)

 

 

(おいしいひと時にほっとします)

 

今日はコロンビアナイトということで、みんなで加賀さんの料理を手伝います。

 

 

まずは

アロス・コン・ポーヨ

はコロンビアのチキン炊き込みライス。

チキンを入れて炊いた味付けご飯から一度チキンを取り出して、ほぐす。

 

ご飯にたっぷりの野菜を混ぜ込んで、

 

(田治米さんは背が高いから難なくきれいに混ぜ込んでくれました)

 

チキンと合体させてなんともおいしそうな炊き込みライスが出来上がりました。

 

そしてスープは

チャングア

 

 

牛乳のスープですが、何と加賀さんお手製のクラッカーを添えて、

 

(出来立てのクラッカーをぱりぱりと割っていきます)

 

その上、一杯一杯にポーチドエッグが加わります。いわゆる落とし玉子。一つ一つ手間暇かけて落とし玉子を作っていく加賀さん。すごすぎる。

 

 

 

(やちよさんが壊さないように運びます)

(春にふさわしい菜の花と満月のスープです)

 

サラダはレタスとリンゴのサラダ。ドレッシングは明子さんのお手製。

(けいこさんがクラッカーをきれいに切り分けていく)

 

虹色の大根と大根の葉の黒ゴマサラダは原田さんが作ってくださった。

 

虹色のブロッコリーも加わります。

 

そしてデザートはナティージャ。冷静のカスタードです。上にはこども食堂でいただいたたくさんのキウイを並べました。

そこに加賀さんお手製のビスケットも加わる!

 

(料理の合間に仕込みをして・・・)

(おいしそう!)

 

ご飯の準備の合間合間に西森さんがコロンビアの曲を選んでくれて、順子さんが踊りを教えてくれる。みんなで時々料理の手を止めて思い思いにダンス!それだけで気分が盛り上がることと言ったら!

 

そして迎えたご飯の時間。

 

お皿に花が咲いた!

 

小宮さんももちろん参加。コーヒーにはミルクを入れるのが小宮さんでした。やちよさんが

ミルクを用意してくれる。

 

ご飯を食べる前に、のんちゃんが小宮さんに捧げる詩を読んでくれた。

 

朗読を聞いていると、ずうぅっと続く青い空が見えてくる。もう一人ののんちゃんがなくなったときもいつも空を見上げて歩いていたことを覚えている。そこにみんながいるからか。

でも今日はやっぱり小宮さんはここにいるに違いない。

 

 

食後にここにいるバリスタののんちゃんがもう一種類のコロンビアコーヒーを淹れてくれた。苦くて甘い、小宮さんみたいな味がした。みんな一緒にここにいるんだな。

 

 

 

 

 

開所は18時、ワークショップは19時から。そして20時からシェフの愛情いっぱいの、暖かくて目にもおなかにもうれしい栄養満点の夕めしをみんなで食べます。

3月は新しい扉を開く月。別れを告げて、そして新しい出会いがあって、また別れた人ともまた巡り巡ってきっと会える。3月はそんな境目。心配?大丈夫!カドベヤの扉を一緒に押そう。

 

ということで、3月のカドベヤのスケジュールです!開始時間はその日によって変わるから、気を付けて!来たいときにふらりと来てね。ひとりでも大丈夫ですよ!

 

3月3日 春のしげるカフェは「コロンビア・ナイト」! コロンビアの国旗 19時開始

春のしげるカフェはお雛様の日に開催。でも今年のひな祭りは南米へとひとっとび!南アメリカ大陸の北に位置するコロンビアはコーヒーの産地としても有名です。コーヒーだってみんな同じ味じゃない。育った土地の個性があるんだね。バリスタのNOZOMIさんにおいしいコロンビアコーヒーを淹れてもらいつつ、コロンビアの音楽をかけたり、踊ったりと、春を陽気に迎えましょう!…気になるのはカフェ飯でしょ!コロンビア料理がでるのかな。そしてコーヒーがコロンビアだとしたら、デザートも??こうご期待です。

 

3月10日 こんな言葉を動いてみて!

「カドベヤ・ダンスタイム」 19時開始

同じ言葉でもいい方で雰囲気が変わる。意味も変わる。今日のダンスは、「お題を上げるから動いてみて!」がテーマです。逆に動きから、どんな言葉がわかるかな。皆の個性が光るダンスタイムです。最後にはグローバル・ダンサーの順子さんの振り付けで、皆の動きをつなげて一つのダンスにしてみよう。

 

3月17日 

出張カドベヤ 「こども食堂とアート体験」に参加  

18時開始 場所に注意

★☆★世界のうた・季節のうた~みんなで合唱体験☆★

※この日は「カドベヤ」では行いません。開始時間は18時です。

 

横浜市寿町健康福祉交流センターで行われる食堂とワークショップ。[認定NPO法人あっちこっち」と協力して、子供たちに楽しいアートとおいしい食事を届けます!今回はうたとピアノと春ごはんのマリアージュ!思いっきり歌って思いっきり食べよう。ワークショップへの参加の申し込み、時間と場所などの詳しい情報は、以下のポスターをご覧ください。

 

https://acchicocchi.com/news260226/

 

3月24日 

春の門出!虹色畑感謝祭 虹のイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや  19時開始

今年で虹色畑は10周年を迎えます。これを機会に今までの畑にはお別れして、新しい一歩を踏み出します。うれしい種をたくさんまいて、そこでできたお野菜をカドベヤというスプーンに届けてくれた虹色畑!たくさんの感謝の気持ちを込めて、畑を支えてくれた方々に感謝の気持ちを伝える夕べです。虹色畑のことを知らなかった人もぜひともいらしてくださいね。カドベヤのそばに畑あり!と思ってもらえるひと時を過ごしましょう。

 

3月31日 

カドベヤ劇団第1回公演「5分で作るロミオとジュリエット」 19時開始 🌸

この春から始まるカドベヤ劇団。といっても役者は集まったみなさんです。毎回のテーマにあわせて場面を作り、みんなで最後は5分の作品を作ります。セリフあり、踊りあり、パントマイムあり!初回のテーマはせっかくなのでハードルを上げちゃおう!シェイクスピアの作品を5分で演じてみます。初心者でも大丈夫。リズムに乗って言葉を言ってみましょう。

 

これは去年の9月に亡くなった海東さんが描いた絵手紙です。習字の半紙にかかれているので、少し破れてしまったところもありますが、こうやって見ると味わいのある色と筆さばきです。今日は、良く晴れて花粉症の私は目がかゆい。海東さんの気持ちがわかります。海東さん、そっちでも花粉は飛んでいますか?

 

 

そして2日後の2月26日は小宮さんの命日。ということで今日は小宮さんがいつもちょこなんと座って楽しそうに見ていた地唄舞を小宮さんに捧げようと三千花さんに指導を賜りました。できたら、オリジナルの舞を踊れないかな・・・。

 

(こーたさんは昔のカドベヤでのワークショップの時の小宮さんの写真を持ってきてくれた。なぜかしら、今日は小宮さんのお供えもみんな紫。カラーコーディネートがばっちりです。)

 

三千花さんが準備の身体づくりをしている間に、西森さんがキーボードで音楽を奏でてくれる。やってきたこーたさんと一緒ににわかカラオケが始まりました。ユーミン大会の始まりです。

お喉の調子も整ったところで、さっそく三千花さんとウォームアップ。

 

花粉症の時って胸が縮こまりがち。まずは胸をきちんと開いてあげましょう。

 

そして丹田を意識してのウォーキングを始めます。まっすぐ前を向いて、胸の先から歩く。膝には力を入れないまま、呼吸求めず、右足をすっと出すときは左に体重。そして左足をすっと出すときは右に体重をかけます。こんな風に書くととても簡単そうだけれど、身体の内側を意識してぶれないようにする動きは難しいしとても疲れる。

 

皆の動きにも注目。

特に鼠径部はリンパのとおる大切な場所。ここをマッサージしてあげることも大切なんですね。

 

続いて扇を持って、「夕立」を舞います。

扇は最初一つだけ開いて、それからす~っと開いていくのですが、なかなかうまくできません。田治米さんの扇はきれいに装った爪の輝きとよく合います。

 

ここで大失敗は、あまりに舞に集中しすぎて、写真を撮ることを忘れちゃったこと!今回は、それぞれの舞の動きを小宮さんに重ねて、ビッグイシューを売る小宮さん、そろそろ帰りのころの小宮さん、「お~い」とお客さんに声をかけ、かけられる小宮さんと表現していきました。地唄舞の優雅な動きと小宮さんのお茶目ぶりのギャップがなかなかよろしい!

すっかり疲れちゃった1時間ですが、それでも膝をきちんとついて、先生に「ありがとうございました」とお礼申し上げると、踊ったなあとしみじみ満足。

 

明香さんのトレーナーにも扇の絵が!

 

ということで、ここからは料理の舞です。

本日は庭田さんが来てくださって、圧力鍋で、サバを調理してくださいました。

 

 

鹿児島の甘いお醤油で煮てくれたので、まるでかば焼きのお味。おいしい。

 

同時に庭田さんのリクエストで、加賀さんが筑前煮を作ってくれた。友情の料理交換です。

たっぷり野菜と豚バラで筑前煮を作ってくれた。ほっくほくの筑前煮はおつゆまでがおいしいです。

 

野菜の皮も無駄にせずきんぴらに!

 

 

 

小松菜のお味噌汁!

 

 

 

そして、今日は2月1日の庭田さんのお誕生日、2月19日の明香さんのお誕生日を祝って加賀さんが塩キャラメルケーキを2台焼いてくれました。

 

 

これは海外で買ってきたマジパンの果物のお菓子。ケーキの横に添えます。

 

2台のケーキにそれぞれ3本ずつのろうそくを立てて…西森さんの演奏で、みんなでHappy Birthday to YOU~~~♬

 

一緒に願い事をします!これからたくさん嬉しいことが起こりますように!!

 

消し方もいろいろ。ふうっと吹く明香さんと手でパタパタの庭田さん。

 

 

ケーキを食べ終わった後に、さやかさんの掛け声でみんなで音楽なしで丸くなって踊りました。こーたさんの提案で最後は「マイムマイム」で盛り上がった。ここにいる人もいない人も一緒になって踊っているような気になったのは私だけかな。

 

これがカドベヤなんだ…と思えるひと時でした。

 

 

2月最初のカドベヤ。今回は先週から続けて「創造力とコミュニティ」研究会の開催となりました。先週は自然と、そして動物と向き合う保苅優雅さんのお話でしたが、今回は人と向き合う教誨師の田中英真さんをお迎えしました。私は田中さんとは慶應義塾大学の通信教育部の夏の講座、「身体知」で出会いましたが、それも今から7年以上前のことです。その時から一度じっくりお話を聞いてみたいと思い続けた方でした。

とはいえ、私が最初にカドベヤでお話をしていただけないでしょうかとお願いしたのは、去年の10月のこと。その念願がようやくかなったというわけです。と言うのも、お坊さんでもある田中さんが30年かかってようやく教誨師(きょうかいし)になられたと教えてくれたからです。

 

 

ことは2020年の7月、教誨師への厳しい道を歩む田中さんからのメール

 

一歩ずつ教誨師の夢を捨てずに頑張ります。大きな寺で世襲されるのでなかなか新規で入り込むのは難しい世界なので厳しいですが、、。

悔恨、慚愧、懺悔、の念が沸かない人間は不幸です。

 

に始まります。一体教誨師とはだれ?どんな役割を担っているか?多分お坊さんとしてのお仕事なのだろうけれど・・・。と疑問は絶えなかったのですが、田中さんが丁寧に説明しくださって、これはいつかぜひともみんなで聞くべきお話だと確信したのです。そして田中さんが教誨師になる夢がかなったのは5年後の夏のこと。まさに去年の夏でした。ようやく私も「話が聞きたい」とお願いすることができました。

田中さんらしく、しばらく実際の役目を果たしてから、お話ししたいとのことで、それからまた半年がたって、この日を迎えることができました。

 

ということで教誨師とは・・・

教誨師は異なる宗教や宗派の宗教家が刑務所や拘置所、少年院などで収容されている人々の話を聞き、寄り添い、時にアドバイスを与える人々のこと。全くのボランティアで行われています。教誨師の「誨」とは、「おしえる、おしえさとす」という意味だそうですが、それぞれの人にそれぞれのスタンスがある。田中さんの場合は、同じ一人の人間として、「教える」のではなく、寄り添い、伴走するための道しるべを見つける役なのだと思います。

 

 

現在全国には234の刑務所があります。そこで服役している人々の数は4万人。そして働いている刑務官は2万4千人。そのうちの教務官が1万7千人。教誨師は1800名います。うち女性は66名。4%にも満たないのです。

田中さんはそれまでお坊さんとして、ひきこもりの若者を支援してきたり、少年院や拘置所で被収容者の話を聞いたりと教誨師に等しい働きを行ってきました。きょうかいし、と聞くと、頭の中では「教戒師」と変換してしまいそうですが、「教誨師」の仕事は、戒めるのではなくあくまで被収容者の求めの応じて面会に行くのであり、あくまでその人の言葉を聴くのであり、決してさばいたり戒めたり、後悔を促すなどではない、と田中さんは語ります。

 

田中さんが大切にしているのは、「犯罪者」とはレッテルにすぎず、そのレッテルをはがせば私たちと同じように一人の人間なのだ、どちらも迷いや苦しみを持つ人間なのだ、という視点です。お話を聞く相手との間には何も置かれておらず、二人は対面して座ります。限られた時間の中で沈黙だけが続くこともある。それでも田中さんはじっと待つ。こちらから、聞き出そうとはしないし、促す声掛けもしない。

 

 

田中さんは「傾聴」という言葉は好きではないと言います。多分、それは、田中さんが向き合うのは、ただの言葉なのではなく、そこにいる空気を田中さんが聴いているからだと思います。おだやかにただそこに一緒にいるというそのことだけでも「面会したい」と言う人の心に田中さんの存在が刻まれる。しかし、それはそんな簡単なものではありません。田中さんが対峙するのは、ときに沈黙と言う重いおもりです。でも逃げない。たとえ相手が拒絶するオーラを発していたり、もしかして結局拒絶するにしても、ただ、それを受け止めそこにいる。ただあなたと共にそこにいるという事実を存在で示すことであり、言葉を「聴く」ことではないのです。むしろ、その人の持つ沈黙に静かに耳を傾けているのです。沈黙していれば、ちょっとした心のさざ波にも気づく。それだけでもいいと田中さんは待ち続けます。

 

 

もちろん、話しをする人の語りは様々です。多くの方々は自分はやってない、やったとしても悪いことはやっていない、とおっしゃるそう。そして、『飯がまずい」とかほかの人への文句だったりも、さまざま。田中さんがおっしゃるには、男性の教誨師の前では同じ男性の被収容者はどうしても身構えて本音を語れないといいます。もちろんここでジェンダーの違いを過度に持ち出すことはしたくありませんが、やはりその人の持つオーラはどんなことであれ、他愛もないことであっても本音を引き出す磁石となり得ます。ジェンダーもそのうちの一つなのでしょう。

 

そして、田中さんは最後に必ず握手をすると言います。多くの被収容者は、その過去に親をはじめとし、まともな人間関係を経験してこなかった人々も多い。ましては優しさに基づく身体的な触れ合いなど、なかったことでしょう。だからこそ、手を握るのです。そのことを聞いていて、ふと思い出したことがあります。海外のテレビドキュメンタリーの中で、レポーターがこれから死刑執行になる前の受刑者に最後の願いを聞いていました。受刑者が「握手をしてください」と頼みました。レポーターはそれを断ったのです。その時は何とも冷たい、と思ったものですが、田中さんのお話を聞いていて、わかったことがあります。おそらくレポーターは心底怖かったのでしょう。死を目前にした人があまりにおだやかに「握手」を求めることの非現実性にレポーターは耐えられなかったのでしょう。

 

もう一つ思い出したこと。私は身体知の授業で、田中さんと組んで、ブラインドウォークをしたことがあります。一方が目を閉じて、もう片方が手を握り、いろいろなところに連れて行ってくれる。その時の互いの手の暖かさは、つぶった目に新たな視点を与えてくれました。そのことを強烈に思い出しました。唯の握手とはいえ、それはその人にとってのやはり言葉を介さないつながりの瞬間です。

 

田中さんはまだ死刑囚の方々の面会を受けたことはないそうですが、刑が執行される前にその方が望めば、やはり教誨師は面会します。田中さんにもその覚悟はあるそうです。

 

質問の中で「冤罪」の可能性を感じたことはないか、という質問が出ました。その時に、田中さんははっきりとおっしゃいました。「司法を信じる」。これも覚悟だと思いました。迷いは常にある。と言うか、迷いの中で私たちは生きている。でもいったんここではその迷いを捨て、自分の置かれた立場で精いっぱいに目の前の人を受け入れること。これもまた大きな勇気なのだと思います。それは、カズオ・イシグロが言うところのdignityなのかなと思いました。与えられた運命や役目の中で精いっぱい自分の正しいと思うことを果たす。

 

今日は私はぎりぎりにカドベヤに入ることになり、タネとスプーンの原田さんが車でここまで送ってくれたのみならず、台所も加賀さんと一緒にしきってくれました。加賀さんは、今日は田中さんがいらっしゃるということで、本当においしい精進料理を作ってくれました。

・揚げ出しの甘辛炒め

・人参のきんぴら(虹色畑の人参の葉っぱを添えて)

・キャベツと虹色畑の人参の味噌汁

・白菜とマイタケの塩煮

・虹色畑のブロッコリー炒め

・トミーさんが作ってくれたポップコーン

 (加賀さんの味付け・キャラメルと塩の2種類)

 

 

 

(すみません!写真を撮るのが一足遅れてしまいました!)

 

そして田中さんご自身がご家族と営まれている新百合ヶ丘のカフェ、ウールーズのおいしいクッキーと、そう、今日は節分と言うことで、お豆を持ってきてくださいました。

 

HEUREUSE(ウールーズ)/ チーズケーキラボ – 新百合ヶ丘の小さなチーズケーキ工房カフェウールーズ

 

heureuseとはフランス語で「幸せ」のこと。

私たちも隣の人にそして目の前の人に、少しでもこの幸せを分けることができるのだろうか。

 

皆で食卓を囲みながら、この幸せがあまりに稀有であまりにいとおしく思う自分がいました。

 

(小宮さんも一緒です)

 

今回の研究会にお母様と一緒に聞いてくれた中学1年生のEさんが感想を送ってくれました。以下に載せますね。教誨師の方の話をぜひとも聞きたいと自ら参加してくれたEさん。「悪」とは何か、「正義」とは何か。立場が変われば、その定義も変わることを頭ではなく心で感じ取ったEさんの言葉を私たちもちゃんと受け止めていこうと思います。

 

教誨師の人の話から考えた正しさ


僕は2月3日に、母の仕事の関係で、教誨師の人の話を聞くワークショップに参加しました。教誨師をそれまで知らなかったけど、犯罪者を更生まで導きサポートをする人だそうです。「正しい」ということはどういうことか、考える機会になりました。教誨師は色々な宗派のひとがやっているそうですが、メインの仕事は刑務所に行き、鉄格子のない部屋で犯罪者と向かい合って話すことです。

後は死刑執行の間ずっと、お経を唱えるなどの仕事があるそうです。


僕はその話を聞きながら4つ、とても印象に残りました。まず、刑務所に入っているにも関わらず、ほとんどの受刑者が「僕は悪くない、間違っていない」と主張するそうです。正しくないことをしたのに悪くない、と言う気持ちが僕にはちょっとわかりませんでした。残りの3つは、教誨師の方が特に大事にしていることです。一つ目は相手が話しかけるまで、自分も話しかけないとのことです。受刑者は被害者に対して、うまく言葉で話すことができなくて、暴力を振るったり殺したり、が大体のケースらしく、まず言葉で発してみることが大事だと言っていました。

次に相手を尊重するということです。犯罪を犯す人は、多くは小さい頃から尊厳がない家庭、ずっと親が遊びに行ってる家庭やずっと暴力を振るわれている家庭など、基本的人権が守られていないところで育っている人だとのことです。そういう人は、相手の意見を聞いて、尊重されていると気づかせることが一番大事と話していました。3つ目は最後に握手をするということです。受刑者は小さい頃からずっと人としての尊厳が感じないまま生きているので、ちょっとでも人の体温に触れさせることが大事だと言っていました

 

この話を聞いて僕は「犯罪は悪」だけじゃなく、その人に何があり、何を悪いと思い、何を正しいと考えているのか、それを考えることが大切だなと思いました。小さい頃から複雑な家庭環境で育ち尊重されないまま大人になった時に相手を尊重しようなんて感情はわかないよなと思いました。ただ忘れてはいけないのは、その裏では家族を亡くして悲しい思いをしている人が必ずいるということです。最後、ワークショップの人に「どうだった?」と質問されたので、「なんだかんだ自分はすごく恵まれた環境にいるんだなと思いました」と答えました。

 

 

 

 

 

創造力とコミュニティ研究会の第34回目。

保苅さんをこの研究会にお呼びしたのは、今からおよそ3年前に2022年11月のこと。

 

2022年11月15日「そして私は猟師になった~命をいただくということ」(1) | カドベヤのブログ

 

あれから3年。保苅さんはたくましくなって戻ってきた。今回は総勢21名の参加者を前にして、まずは自己紹介からお話を始めます。不登校だったころのこと、自然の中でのサバイバー、カメ五郎さんの動画に啓発されて、自分で採ったもの、捕ったもので自給自足してみたいと自ら西伊豆で野営生活を始めたこと。なんか頭のおかしい若者がおるぞ~とたずねてきた地元の人たちとだんだん交流が深まっていったこと。その後、西伊豆地域おこし協力隊に入ったこと。今もそうですが、西伊豆も鹿や猪による野生動物の被害の深刻化により、狩猟免許を取ってハンターとなったこと。26歳で独立して、西伊豆ジビエフードを立ち上げ軌道に乗せていったこと。

 

 

実は3年前はちょうどこの西伊豆ジビエフードを立ち上げた時だったのですね。この3年間で保苅さんは地元の人々に支えられ、自らも支えつつ着実にジビエの底力を皆に伝えています。

 

山奥に単身移住した20代。彼が引きこもりをやめたきっかけとは?【田舎暮らし】He moved to an old house deep in the mountains in his 20s.

 

鹿は農作物に被害を与えるのみならず、食べるものが少ない時は木の皮をはいでしまう。

猪は田畑を掘り起こすのみならず、車との衝突など人への気概も大きい。

それ以外にもハクビシンなど屋根裏に住み込む動物のことも知られています。

 

 

今回は、実際の捕獲の様子を詳しく説明していただきました。くくり罠と箱罠。箱罠は箱の中に餌を仕込んでおいて追い込むもの。くくり罠は罠の上を通ると、バネが作動して、脚に縄がくるりとかかるというものです。

 

 

ここで保苅さんはそのくくり罠を使って実践してくださいました。地面にバネの部分を埋めておいてその上を踏むとバネが跳ねて足の部分にワイア―が巻き付くというものです。

 

 

 

 

圧力がちゃんとかかること、そして、ワイア―の巻き付き方も大切。きつすぎると脚が折れてしまいます。またかかった鹿が暴れるとやはり脚が傷ついて、血が肉にまわってしまう。こうなると売ることができなくなるそうです。

 

(右は血が肉に流れてしまったもの)

 

 

もちろんハンターとしては保苅さんは仲間たちとさまざまな猟を行います。四方から皆で追い詰める捲き狩り、静かに寄っていく忍び猟、そして車で移動しながら獲物を探す流し猟。もちろん仲間たちは人間だけではなく、猟犬の存在。保苅さんと猟犬のすう君のパートナーシップももう長い。

 

今までの猟の中で危ないこともたくさんあったそう。鹿は基本的に逃げていきますが、猪は時々こちらに歯向かってくるそう。今まで3回ほど恐ろしい目に遭ったそうです。40キロぐらいの猪だったらまだしも、今まで80キロ級の猪に体当たりされそうになったことも。確かに車に衝突して大破することもあるぐらいですものね。体当たりならまだしも、噛みついてくることもあります。

ジビエは血抜きをして鮮度を保つためにすぐに処理して冷凍しなくてはなりません。

保苅さんはいま、解体所も持っていて、一人でさばいてきました。皮はするりと向けるのだそうです。ただ気をつけなくてはならないのは、寄生虫がいることもある。細心の注意が必要なのです。今回もお肉を持ってきてくださいましたが、さすがに野生の生き物には脂肪がない。霜降りをありがたがる私たちの食肉文化は人間本位なのだとわかります。

 

(保苅さんの解体所)

 

(寄生虫がいると肉は売ることができない)

 

狩猟文化は命と向き合い、仕留めた命を敬い、大切にいただくというプロセスです。しかし現在伊豆にいるでおよそ7000人いるハンターたちは高齢化が進んでいます。なかなか運んで解体するまでの体力もなく、きちんと掘って埋設することもできないので、そのまま山の奥に放置されてしまうことも。高齢化の弊害はいろいろな意味で大きい。

 

そして皆が知りたい問題は熊。本来伊豆にはいないはずの熊が100年ぶりに保苅さんの罠にかかったのも3年ほど前でした。そのころは麻酔銃を撃って山奥に放獣したそうですが、これから伊豆にも熊が増えてくるとなるとやはりハンターの手を借りなくてはなりません。そのためにもハンターの育成は重要になってきます。また熊たちはおそらく箱根から伊豆に折りてきたのだとすると、やはり人との共存も大きな問題となります。地面はつながっていますから、私たちの暮らしそのものが自然との共存を促しているのです。

 

 

もちろんジビエをもっと知ってもらうための試みも保苅さんの大きな課題です。これもチームの取り組みが大切。まず料理人たちが、食材として使いたい!と思うことが大切。もちろん食材に向き合う料理人の態度も重要です。

 

もう一つ。地域食材として地元の人々にこそ知ってもらうこと。究極の地産地消でもある保苅さんの取り組みですが、同時にジビエを通して、まさに地元の食文化そのものも変わっていくはず。

 

 

最後にこの地元に対する思いを保苅さんは語ってくれました。

 

 

「何の能力もなかった私を迎え入れ、育ててくれた西伊豆町。

移住してからの困難も、地域の皆様の支えがあったからこそ乗り越えられました。

このジビエ事業を持続可能な産業にし、若者が戻ってこられるような基盤を作ること。

 

それが私の、地域への恩返しです。

 

 

続く時間は質疑応答にあてられましたが、皆さんからの質問が途切れない。

最後に脇に立って聞いていたこーたさんが手を挙げてコメントをくださいました。

3年前も保苅さんのお話を聞いていたこーたさん。台所前のカウンターで2年前に亡くなった小宮さんと聞いていたそう。小宮さんが「声が小さくて聞き取れねえよ」とぶつぶつ言っていたのを思い出して、今日は小さなマイクを持ってきてくれた。「でもそれ、今日は必要ありませんでした。すごく声もとおるし、自信に満ちて、3年前と全然違う。それ、自分でもわかります?」

会の終わりにふさわしいコメントでした。

 

さて、今日はもちろん台所チームはジビエ料理に取り組みます。3年前も保苅さんの持ってきてくださったジビエに向き合った庭田さん。

 

「そして私は猟師になった」(2)庭田シェフ、ジビエに挑む | カドベヤのブログ

 

今日はさらにジビエについて研究して、カドベヤに臨んだ。

作ってくれたのは、

 

・ジビエのビリヤニ(バスマティライス)

・ダルカレー

・サラダ

・ジビエのチリコンカルネ

・神戸からの直行おいしいパン(飛行機で神戸から今日のために来てくれたJさんがおいしいパンを持ってきてくれました)

 

 

 

ビリヤニは何度も家で試してみたという庭田さん。バスマティライスがどうもうまくいかないと言いつつ、今日は塩加減もスパイスとの愛称、そしてなんといってもほろほろの鹿肉ともうばっちりの炊き具合でした。

 

様々なスパイス。黄色い袋がバスマティライス

 

 

ジビエには脂肪分がない

 

 

しっかり水につけたバスマティライス。

 

チリコンカルネは肉を炒めるところから。「ジビエは普通の肉と違って弾力が違う」と言いつつ、食材と向き合う庭田さん。食材の研究とうまみを出す方法はやはり料理人のなせる業。今日はスーシェフに徹する加賀さんとのチームワークも素晴らしく、たっぷりのおいしい料理が出来上がりました。

 

 

ジビエは料理していても手にその弾力が伝わる。こうしてチリコンカルネが出来上がります。

 

 

今日は虹色畑の原田さんも来てくださいました。

 

総勢20名の皆さんと囲むテーブル。今日は話だけで帰宅しようと思っていた方も、保苅さんのお話を聞いて残ってくれました。

そう食べるまでが今日の話の結論なんです。

今日のもう一品はダルカレー。こーたさんが手際よくよそってくれる

 

お豆のカレーです。

 

ビリヤニにはドライオニオンと切りたての玉ねぎも添えて。

 

おいしそうなチリコンカルネ

 

一人でも多くの方々に私たちの自然との共存を味覚でも考えてもらうこと。

それがいただく命への恩返しなのかもしれません。

 

 

久しぶりのにぎやかな女子テーブル

 

もちろんこれでもかと作った鹿肉のビリヤニは完食。

 

ご飯を食べ終わった後もしばらく歓談が続きました。今日はシロアリ研究者の林先生も来てくださいました。

 

食はみんなをつなげて、あらためて異なる視点から聞いたお話を振り返るツールになる。

 

保苅さん、庭田さん、加賀さん、そして皆さん、ありがとうございました。

そして、西伊豆ジビエフードをこれからもよろしくお願いします。

 

西伊豆ジビエフード

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

12分の一が過ぎようとしている2026年。毎日それなりに生きているつもりですが、時の流れが速すぎる!!

私たちの心臓は一生のうちに20億回脈打つのだそうです。その一回一回が時を刻んでいくわけなのでのんびりゆっくりいきたいものです。

なんてのほほんとしていたら、もう1月も終わり。

今週の火曜日は3年ぶりに西伊豆ジビエフード代表のハンター保苅優雅さんをお迎えして、なんと神戸から飛行機でやってきてくれたJさんをはじめとし、自然とともに生きていく現実に想いを寄せました。庭田シェフと加賀シェフが作ってくれたジビエ料理も本当においしかった…。命に感謝しながらいただきました。

 

一方では、人は人との共存すらままならない。アメリカでは移民排斥に反対する人が撃ち殺され、イランやガザやウクライナ、ロシア、スーダンの人々も日々命を失っている。これはもう「憎しみ」などと言う言葉を越えた顔の見えない殺戮なのではないでしょうか。顔が見えないからこそ、殺戮ができるのか。人も動物ですから、攻撃性が前に出るともう止めることができないのか。

 

何て暗くなってしまっても仕方ない。せめてカドベヤは来る人がつながる場所になりたいと思います。ということで、2月のスケジュールです。

 

2月3日 第35回「創造力とコミュニティ研究会」 

受刑者の言葉に耳を傾ける~教誨師として生きる~

   田中英真さん(僧侶・教誨師)  18時半開始

 

皆さんは教誨師(きょうかいし)をご存じでしょうか。受刑者の言葉に耳を傾け、その苦しみや問題に寄り添い、伴奏し、その過程で道しるべを与える方々です。今回は、仏門に入ったのち、30年越しに数少ない女性の教誨師となられた田中英真さんをお迎えします。どうして教誨師になろうと決意なさったのか。受刑者に寄り添うとはどういうことか。英真さんの決意とエピソードを伺います。

 

 ※今回の開始時間は18時半です。参加希望者は、chacky@keio.jpまでお申し込みください。 詳しくは、以下をご覧ください。

https://lib-arts.hc.keio.ac.jp/event/1037

 

2月10日 カドベヤはお休みです

申し訳ございませんが、この日はカドベヤのチョッピリ遅い冬休み

 

2月17日  出張カドベヤ 「こども食堂とアート体験」に参加 

★☆★アーティストとお絵かき!そして小さな美術館へのいざない★☆★

※この日は「カドベヤ」では行いません。開始時間は18時です。

 

横浜市麦田地域ケアプラザで行われる食堂とワークショップ。[認定NPO法人あっちこっち」と協力して、子供たちに楽しいアートとおいしい食事を届けます!今回はみんなで絵を描いて、小さな美術館を作ってしまうワークショップ!もちろん「にわとりぐみ」のシェフたちも食材で絵を描きます。詳しい情報と申込みは、以下をご覧ください。人気のワークショップです。申し込みはお早めに!

 

https://acchicocchi.com/news260120/

 

2月24日 「しげるの日」にカドベヤの舞を作って踊ろう!

2月の終わりは、「しげるの日」!春が近づき、いろいろなものが茂って花が咲きます。今宵は一足早い春を愛でて、カドベヤオリジナルの舞を作って踊りましょう。踊るのはちょっと恥ずかしいけれど、小道具を作ります!音を奏でます!と言う方々も大歓迎。最近腹が立ったことや、誰かにちょっと話したい楽しいエピソードもそのまま踊りにしちゃいましょう!地唄舞の花崎三千花さんが皆さんの振り付けのお手伝いをしてくださいます。