6月も半ばに入って、そろそろあじさいの花が茶色になり始めました。

今年の梅雨はいつ始まったのか、まだ梅雨の最中なのか、よくわからないまま

それでも梅雨らしい湿気は続きます。

でもあじさいは本当にきれい。これを見るとやっぱり梅雨なんだなと思います。

家の近くの大通りも歩道と車道の間に花壇があってそこに様々なあじさいが植わって

います。皆個性的。職場にも少しだけ遠回りをしてこのあじさいを見ながら歩いていく

ことが日課となりました。中には子供の頭ぐらいの大きさの立派な花の冠もあって

ほれぼれします。花にも気持ちが通じるのなら、きっと通りを歩く人々が自分を

愛でてくれていることがわかるのではないかしら。なんとなく誇らしげに頭をしっかり

あげています。

 

そういえばカドベヤから横浜橋の商店街に歩いていく途中にもそれは見事なあじさいが

去年咲いている家があったのですが、今年はそのあじさいの株を切ってしまったのか

花を見ることができません。少し残念です。

 

なんて思っていたら、先週岡村さんがあじさいの写真を送ってくださいました。横浜イン

グリッシュガーデンに咲いていたあじさいの写真。それが私もまだ見たこともないような

素敵なあじさいで驚きました。

皆さんにも贈ります。まるで一つひとつ個性的な花が「せ~の!」と集まったような感じ

でしょ。あじさいというよりブーケ。

 

   

岡村さんがおっしゃるには、名前の札もなかったので、なんという種類かわからないそう。

でもいつものように岡村さんのカメラにちゃんと答えている花たち。岡村さんはいつも被写体

と会話するような写真を送ってくれます。

 

さて、一つひとつの個性が「せ~の!」で集まったのは先週のこども食堂でもありました。

この日は、岡村さん、庭田さんがいつもお世話になっている虹色畑クラブの有機野菜をたくさん持って来てくださいました。

ノーザンルビーという小ぶりのジャガイモ

きたあかり

玉ねぎ(白いものと紫色のもの)

それは見事なズッキーニ (大味じゃないし中がしっかり詰まっていた)

それは見事な大根 (こちらも仲がしっかり詰まっていた。焼くと甘くなった)

 

今回はここにナス、アスパラガス、ニンジン、パプリカを加えて一つひとつの個性を一つひとつ個性に合わせて調理して、「せ~の!」でおいしいカレーを作りました。

 

(料理の合間に庭田シェフは音楽チームと入念な打ち合わせ!)

 

ノーザンルビーと玉ねぎはピンクが美しい冷製スープになりました。

 

    

ノーザンルビーは結構小ぶりのジャガイモですが、中は美しい紫色。

 

    

よーく炒めたあとでバーミクスで丁寧につぶします。牛乳を加えてこんな美しいスープに早変わり!

 

 

飴色になるまで炒めた玉ねぎにきたあかりニンジンを加えて煮込んだカレールーに焼いた野菜をトッピング。

   

 

Nさんが根気よく炒めてくれた虹色畑クラブの大量の玉ねぎは美しいあめ色になりました。優しく優しく炒めてくれたので、甘さも格段です。

 

野菜たちもバターで炒めるもの、オリーブオイルで炒めるもの、普通のサラダオイルで炒めるものと個性に合わせて焼きました。

 大きな大根を丁寧に切っていきます。

 

 

ズッキーニはオリーブオイルで、大根はサラダ油で炒めます。

 

 

(見るからにおいしそうに焼きあがりましたよ!このまま食べたいけれどちょっと我慢)

 

パプリカは真っ黒になるまで焼いた後で、丁寧に皮をむく。こうすると甘くなるのだそう。一人だったら絶対にこんな調理はしないな。

 

 

魚グリルで焼きます。ちょっとさまして

 

  (丁寧にパプリカの皮を取っていきます。)

 

調理は庭田さんの指揮のもとで行いますが、その場その場でみんながアイディアを出し合って進めて行く。ときどきそこに岡村さんの絶妙なジョークが飛ぶ。

 

(ズッキーニは野球のバットになっちゃうほどおおきい!でも味はしっかりとおいしい。もちろん食べ物で遊んではいけません!上はエア―野球です。)

 

まるで即興のヒップホップみたい。台所も「味才」です。

 

ということで庭田さん、岡村さん、長島さんの素晴らしいチームワークで笑いの絶えない台所となりました。

 

ホッカホカのご飯もたけたよ。

 

きたあかりと人参を飴色玉ねぎとしめじと一緒に炒めてルーを作る。

 今回は牛乳をルーに加えてまろやかな味にします。

 

(焼いた野菜は最後にトッピングで加えていきます。色とりどり)

 

皆で食べるのも楽しいけれど、やっぱりみんなで楽しく作ったご飯だから、ますますうれしいのです。

もうずっとカーテンを開けて台所が見える形で調理しているので、隣の音楽や子供たちの笑い声が聞こえてくるとそれもおいしい調味料です。

 

 

 

(おいしいスープをコップに入れて冷蔵庫で冷やす)

 

出動前のカレーたち!

 

 

 

 

今回はその場で食べる形式だったので、みんなの「わあああ」が手に取るようにわかりました。

やっぱり一緒にご飯が食べれるって嬉しいですね。

 

(よこやま)

 

今日はよく晴れた一日。週末は原稿や書類の締め切りでPCの前に座り込んでいたし、昨日も授業はオンライン。いつも祈るような気持であけるカドベヤですが、最近はカドベヤがあって本当に良かったと思うようにもなっている。

 Zoomの授業が終わるたびに次に授業が入っていなかったり、最後の授業だったりすると、そのあとに学生たちがちらほらと残るようになりました。皆画面上でも話ができることを楽しみにしているのだな。授業で話したことをちょっぴりきっかけに話題が広がったり、ただ、その場にいてみんなの話を聞いているだけが楽しいという学生さんもいる。

昨日は、いよいよ私も対面の授業戻したくて、みんなに意見を聞いた。授業の後も残った学生さんが、「対面にしてください」と念を押してくる。大学当局だけじゃない。若い世代の怒りは今の政権にも向いている、あらためて「大人の都合」という言葉が大学生たちから出るようになった。そんな大人の中には私だって入っているんだろう。

 授業はみんなオンライン。朝から晩までPCの前。気が付けば一日が終わる。そしてレポート課題。締め切りがまるでばらばら。お金だって稼がなくちゃいけない。アルバイトだってある。ただ、時短営業でシフトがまともに入らない。

 もちろん授業を朝から晩までまともに聞けるはずもない。ビデオをオフにしてほかのことをやっていればいい。でもふと気が付くとむなしくなる気持ちがわかる。授業はすべてオンラインだけれど、大学の自習室や声を出せる教室で授業に参加する学生さんも増えてきた。やっぱり人恋しいのだ・

 のど元過ぎれば、ではないけれど、この2年間は若者たちから本当に多くのものを奪った。

私は来週から対面とZOOMの学生混合の授業に戻します。感染には十分に気を付けます。そう、学部に宣言して許してもらったのが今週の事。

 

結局、学生のためなんて言うのはあまりに都合のいいいい訳なんであって、対面に戻したいのは私自身です。真っ暗な画面ではなくせめて話しかけている相手の存在は感じたい。

だから自分のためにもこのカドベヤの存在が大きいことに改めて気が付く。扉を開けると庭田さんが黙々と台所でまな板に向かう姿が見える。おいしいもののにおいをかいでみんなでおいしいと食べる。これって一番人間的なこと。

 

だからじゃないけれど、今日はこんな最も基本的なことをみんなでシェアしてみようと思った。庭田さんの作ってくれる料理の素材を基にして、まずみんながその食材にまつわる思い出話をする。そして最後にそこから歌を作るというものです。

マフィン、チーズ、キュウリ、トマト、ゴマ、シソ、しょうゆ、スープ、玉ねぎ、ハンバーグ

 

それぞれの素材をひとつずつ紙に書いて裏返しにして机の上に並べる。引いたカードの素材に関しての思い出を語るというもの。こども食堂でもお世話になっているピアニストの青木さんはさっそく「マフィン」を引いて、ハンガリーの留学時代の思い出を語ってくれた。朝ごはんにおいしいパプリカのソースを挟んだマフィンを食べたその日にすりにあってしまったこと。だからマフィンを食べると思わずそのことを思い出すのだそう。ちなみにパプリカのスープのグラーシュは正しくはハンガリー語でグヤーシュなんだそう。ハンガリー語では「牛飼いのスープ」の意味らしいです。

私が引いたのはチーズ。チーズというと思いだすのは、イギリス人の友人といったコルシカの蛆虫入りチーズ。もう見ただけで駄目という代物でした。特殊な蠅の蛆虫で発酵を進ませるチーズで虫がまだ中に入っているそうです。私はもう見ただけで「結構です」という感じでした。

トマト。美香子さんがおっしゃるには、小さいものの方がリコピンが豊かだそう。私はこの間愛知県のトマト農家から訳ありトマトを注文して送ってもらったのですが、小さなグローブみたいにでかいトマトがいくつかはこの中に入っており、驚いた。でも味はとてもおいしかったです。なんでもそうでしょうが、人間と一緒で育つ子は育つんだよね。レモンだってほおっておけばすごく大きくなるでしょう?ただなんでも育ちすぎるとおいしくなくなるといわれます。まあ、人間の都合なんだけれどね。

 

今日庭田さんが作ってくれたトマト玉ねぎのスープもトマト多め!きれいなオレンジ色。

 

シソ。美香子さんのお宅の庭には梅の木の下にたくさんシソが生えているそう。以前の家の持ち主はアメリカ人のご夫婦だったそうです。そのご家族が植えられたのかな。梅干を付けていらっしゃったのかも。家も自然も私たちの前にここにいた人たちの贈り物なんですね。

 

醤油。これも地方によって違います。私の生まれた九州は刺身醤油が甘い。私はこれが好き。好みによりますよね。

 

ハンバーグというと思いだすのが、雅さん。以前、バレンタインの時にカドベヤで恋するフォーチュンハンバーグの夕べを開催したのです。ハンバーグの中に仕込んでおいたハートを見つけた人にはチョコレートを上げるというイベント。雅さんの大きな手で大きなハンバーグを作ってくれたことが忘れられない。カドベヤには食と幸せな思い出が詰まっている。

 

そんなこんなでみんなで思い出話や小ネタ話をしながら残りはあと5分というところで皆さんに一句読んでもらいました。

 

赤しその ソーダ割飲み 夏が来る (みにょ)

梅ノ木に 寄り添い生える 赤いシソ(美香子)

ミニトマト 毎日食べて 元気だよ (美香子)

ふるさとの 刺身じょうゆで 舌づつみ (ゆうま)

gulyás(グヤーシュ)は 牛飼いという 意味ですよ(ゆうま)

うじ虫さん チーズ風呂から 今日は!(よこやま)

 

 

みんなの歌をガラスに貼っていよいよ夕ご飯。

 

そして、今日の一句は何といっても

まぼろしの マフィンは 年に一度きり(よこやま)

 

そうなんです。今日のご飯は、あの、まぼろしのマフィン!去年の6月に庭田さんが作ってくれて本当においしかった一品。もちもちのマフィンがたまらない。

ということで、ここで庭田シェフの今日の台所です。

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庭田シェフの今日の台所 「1年ぶりのイングリッシュマフィン」

 

本日はイングリッシュマフィン。

 

去年一度作った時と同じ構成で、トマトとレタスと大豆ハンバーグのパティ、マフィンは市販のものを。

いつかはマフィンも自作してみたいとは思うけど、発酵や焼成の知識が不充分で作れる自信がまだ無い。

 

ここでマフィンを作る時は、パティ用に大豆ハンバーグを横山さんに作って頂こうと密かに決めている。

大葉やショウガが香るパティとトマト、レタス、マフィンの相性が抜群だと確信しているから。

 

あとはコンソメスープ、トマトを追加して先週とちょっとだけ違いを。

 

今日は時間配分を間違えて、食事の開始を大幅に遅らせてしまった…。

しかもマフィンにかけようと思っていたタルタルソースも忘れる始末。

本当にダメダメな一日だった。

 

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ここから横山。

いや、待ったかいがあった美味しさでした。それに私も言われていたのに、シェフ特性のタルタルソース、出し忘れちゃってた!ごめんなさい。

マフィンはそれでも最高のお味でした。

その神髄はシェフの愛情と手間暇です。

なんといってもひとつひとつ丁寧にフライパンで焼いてこんがりリングを付けることがコツ!

 

 

今回は豪華、2種類のマフィンです。ハンバーグと生ハム&チーズ!野菜もたっぷりです。

 

 

心行くまで堪能したマフィンの夕べでした。

しあわせ!これ、こども食堂でもだそうよ、という話に会場ではまとまりました!

こどものうれしそうな顔が早く見たい。

 

(よこやま)

 

 

ありがたいことにここしばらく梅雨の中休み。カドベヤについてみると、もう着々と台所では料理が進んでいる。考えてみたら、今日のカドベヤで10周年が完了する。本当に皆さん、ありがとう。そしてカドベヤにも感謝。来週からはいよいよ11周年目に向かうわけです。

 

仕事の方もオンラインが続いているので、カドベヤの存在は皆の顔を対面で見ることができる貴重な機会です。そのうち、離れていてもまるでそこにいるように会話ができる、しかも触れる感触を得ることもできるような技術とAIが発達するのかもしれませんが、音やにおいはどうだろうな。いずれにせよ、今の技術ではそれは無理なので、知らないうちに体も心も無理をしていることがわかります。

 

ということで、今日のアーティストUさんのワークショップは心と体に効くワークショップでした。まずはいつもアーティストUさんの時に必ずともすろうそく。

相変わらず炎を見ているとほっとする。この暖かさ。ともしたろうそくを気を付けてアルミホイルの上に置いて部屋の周りにおきます。火災予防のためにやかんに入れた水も用意する。

 

今日はUさんの案内で、ブレイン・ジムを行います。つまり脳の体操です。

 

小宮さんはさっそく「チューズデイ・ナイト・フィーバー」です。今日も頑張ってBig Issueを売ってきたのに、元気いっぱいです。

座ってまずは自分のからだの様子をそれぞれで確認し合います。

それから固まった肩甲骨を意識した上半身の動き。鎖骨のあたりもほぐしてあげます。

 

続いて首の唾液の線を軽く押して、フレッシュな唾液を出してみます。口の中が潤うと、自然と心も落ち着いてくる。自分のからだで自分を潤してあげるのですね。

鎖骨のあたりから指を滑らして、とまったところで一度手を置いて呼吸をまた確かめます。ちゃんと息は入っていくかな。

立って自分の体のバランスを確かめます。

まだまだ週の初め。やることもたくさんで何かと不安も多いけれど、両手の指と指を合わせてぐっと前に突き出してみると、なんだか不安なことも忘れてしまう。これって脳をだましているのかも。でも不安も結局脳が作り出していることなのですよね。だから大丈夫っていう気持ちにしてあげるだけ。

 

そのあとは、脚と腕のエクササイズ。片足を上げて反対の肘でその膝を軽くタッチ。倒れないように壁を背にします。

足を後ろに蹴り上げて、やっぱり反対の手でその足の裏をタッチ。これはちょっと難しいかな。

台所からはさらさらぱちぱちと元気でおいしそうな音。そう、今日は唐揚げなんだよ。

からだと唐揚げ!なんと素敵な取り合わせ。

 

続いて足を交差させて手をねじって自分の前に置くしぐさ。なんだか祈りにも似ています。知らないうちに呼吸が深くなっている。

こうしているうちに自然と体のバランスも取れていく。もう一度立ってみると、明らかに一番最初に立っていた時と体重のかかり具合が違う。しっかりと自分の存在を足の裏に感じることができます。

からだがよみがえってきた。だから新しいエネルギーをまた迎える準備ができたということ。

ということでこれからは夕ご飯の冒険だ。

 

早速庭田シェフに今日のご飯の紹介をしてもらおう!

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今日の庭田シェフの台所ブログ 「唐揚げは奥が深い!」

 

本日は前々から決めていた『から揚げ』

 

作り方を調べていくうちに、から揚げと一口に言っても様々な調理法があり非常に奥が深いことがわかった。

鶏肉の部位、衣の粉・つけ方、揚げ時間等々…。

 

今回は贅沢にもも肉を使用。

生姜をがっつりめに加えた醤油ベースの調味液に4時間ほど漬け込み、そこに薄力粉を混ぜる。

衣に関しては、粉を肉の上にまぶして揚げるやり方もあるようだけど、調味液と一緒に混ぜ込む方が厚めの衣になるような気がするから今日はこちらで。

 

揚げ時間は『3・3・1』 の方式を採用。

3分揚げて3分休ませてからもう一度1分高温で揚げる、というやり方。

こうすると肉が固くならずに中までしっかりと火を通す事が出来るのだそう。

完成したから揚げは確かに柔らかくジューシーで火の通りも完璧だった。

 

 

今日はこれにサラダとコンソメスープでシンプルに。

スープには人参とたっっぷりの玉ねぎを。

玉ねぎはけいこさんの千葉のお友達からのおすそ分けの玉ねぎを入れてみたが、甘みが出てカドのない美味しいコンソメスープになった。

次回もこれにしようかな…。

 

サラダはレタスときゅうりと玉ねぎの酢漬け。

本当はトマトも入れたかったけど、もも肉で結構かかってしまったので今回はパス。

ドレッシングにもみじん切りの玉ねぎを入れて、バルサミコ酢とレモン汁、オリーブオイルと塩こしょうでシンプルに。

 

から揚げに添えるキャベツの千切り、これがイマイチ切り方がわからない。

簡単そうで意外と難しい。

そこで横山さんから「何か手伝うことある?」の声が。

千切りをお願いしてみたら、同じく横山さんもよくわからないらしい。

口にはしなかったけど、自分だけでは無いんだと少し安心してしまった。

出来上がった千切りは、おそらく自分が切った時と同じであろう少し太めの千切り。

食感もありキャベツの甘みも楽しめるので、これはこれで大正解。

 

 

あとは横山さんが作ってくれた一品、豆腐と揚げ玉とネギの和え物、めんつゆと揚げ玉の旨味がたまらない。

これから夏になり暑さで食欲が無くなる季節、これなら食べられそうだと、憂鬱を和らげてくれるような一品だった。

 

庭田

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相変わらず優しいシェフです。本当に柔らかい最高の唐揚げ!実はこの日の唐揚げには手作りのタルタルソース(庭田シェフが勝ってきたピクルスを贅沢に入れたもの。これだけ食べてもおいしい)と大根おろしの2種類のトッピングが用意された。その上Uさんのおうちの夏ミカンも添えられて、贅沢なプレートとなりました。そうそう、それだけじゃなくて上でも語られているように甘い玉ねぎスープ以外にも玉ねぎは甘酢漬となって登場したのでした。先週の茗荷といい、絶妙な漬具合で元気のない体に沁み込みます。

 

キャベツの千切りはねえ…。本当にうまくできないのですよ。庭田シェフは優しいけれど、まるできしめんみたいに太いのでとても千切りとは言えない。10切りぐらい。でも思いっきり野菜も食べることができたのでお許しを。野菜にもたくさんタルタルソースをかけちゃいました。

 

考えてみたらカドベヤが庭田シェフを迎えてちょうど1年目。本当に毎週カドベヤとこども食堂を支えてくれて感謝しかない。ただ支えてくれるだけじゃなくって、みんなにたくさんの笑顔を届けてくれた。本当にありがとう。ブログを読むと、台所も舞台なんだ、とわかる。シェフの思いが詰まっているとわかる。そしてこういう思いがあるからおいしくなるのですね。それをいただくから元気になるのですね。あらためて「いただきます」と「ごちそうさま」の意味が、月並みだけれどわかる。

 

今日はちょっぴり遅れた小宮さんのお誕生日のお祝い!カドベヤも小宮さん抜きにはやっていけない。

 

 

ケーキはパン屋さんで購入したパンプリン。優しい甘さが別腹にきちんと収まります。

小宮さん、本当におめでとう。これからもカドベヤの主として、カドベヤを支えてくださいね。

そしてあらためて皆さん、カドベヤを10年間支えてくださってありがとう。

来週からは11周年に入ります。

これからもよろしくお願いします。

 

(よこやま)

 

なんとまあ、あっという間に梅雨入り。そろそろかな…なんていう間もなく雨の1週間が始まり、あじさいが急に花開き始めました。じめじめは嫌だけれど、この湿気のせいか、花の色がひときわ鮮やかです。

去年は冬の茶会でしたが、あれから半年ぶりのカドベヤ茶会。今回もC師匠をお迎えして、ささやかだけれど気取らないお茶会が始まりました。

C師匠のお師匠(私はフローラ様と呼んでいます。花のような方)が用意してくださったカドベヤ茶会のための様々なお道具。今日初めて使う棗。ふるいにかけた抹茶を棗の中に山のようにきれいに盛ります。お菓子も用意して、お皿の上に花畑。

 

今回は早めに来てお台所で抹茶に会う和食を用意してくれていた庭田シェフも茶席に参加。

5月最初のワークショップでみんなに朗読の花を咲かせてくださったけいこさんも参加してくださいました。

 

 

一人ひとりのお席を回って丁寧に説明してくださるC師匠です。

 

この笑顔を見るのが幸せなカドベヤです。

 

庭田シェフは抹茶の手さばきもさすがに鮮やか。

けいこさんのお茶碗の中にはきれいに三日月が浮かび上がりました。ウサギさんの姿は見えねど、新緑が何とも豊かでしょ。

 

 

ほっとするいっぱいに顔もほころぶ。気持ちもほころぶ。

遅れていらした方々もお茶を点て、みんなで新緑の色と味を楽しみます。

 

抹茶の席の後は夕ご飯の席。今日は庭田シェフが本格的な和食の祭典を繰り広げてくださいました。まずは本格的な白和え。お豆腐をつぶしてだしを加えて、下ごしらえだけでも本当に大変なんだよね。

 

そして4時間しっかり漬け込んだみょうがの酢漬け。

モロヘイヤと納豆の和え物。庭田さんから「そろそろモロヘイヤが八百屋さんに並ぶようになりました」とのメッセージをいただいていました。去年の6月から庭田さんがカドベヤの台所を切り盛りするようになってから、ちょうど6月にモロヘイヤのしょうゆだれを作ってくれていました。本当においしくて懐かしくて・・・。あれからもう1年なんですね。本当に感慨深い。

 

お肉の一品は、チキンとさやいんげんとしめじのオイスター炒め。

そこに甘い玉ねぎのお味噌汁が寄り添います。

 

毎週火曜日、本当においしいカドベヤのご飯。その裏側が知りたくて、今回シェフに

ブログ記事をお願いしちゃいました。

以下は今週から始まるシェフの特別コーナーです。考えるシェフ、庭田さんの台所ストーリー。おいしい味はこうやってできるんだ。料理好きの方々にもちょっとしたヒントが満載だよ!

 

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庭田シェフの「今日の台所―抹茶に会う和食」

 

お抹茶がテーマということで何か和風の優しい味のものをと、『ほうれん草と人参の白和え』と『みょうがの酢漬け』

あとは家にあった玉ねぎを使ってお味噌汁を作ってみました。

 

白和えに混ぜようと思っていた練りごまがなかなかのお値段だったので、今回は見送り。

よく水切りした絹豆腐にすり胡麻を多めに加えて、練りごまのコクをカバー…出来ただろうか。

あとはこんにゃくを加えて定番の白和えに。

 

モロヘイヤは前回食べたときは1袋だけ買ったのが、人数分に分けるとほんのちょびっとだけになったのを思い出して今回は2袋購入。

 

これに納豆を合わせたわけだけど。

細かく叩いたモロヘイヤに合わせてひきわり納豆にしたものの、匂いの主張が激しく粒の方が良かったかと少し反省。

練り梅で誤魔化そうとしたけど、なんだか塩気が強くなっただけでそこまで誤魔化せて無かった…。

 

みょうがは何にしても美味しいし手間もいらないし安いしで本当に頼りにしてます。

酢漬けは初めて食べてみたけどこれ程美味しいとは、さすがみょうが。

 

そして横山さんに作って頂いたチキンといんげんのオイスター炒め、これが絶妙にご飯に合う。

 

この日のWSであるお抹茶。

普段目にする抹茶製品と言えば、抹茶アイスやら抹茶ラテやら抹茶ケーキやら…どうも甘いものばかり。

こうして自分で点てる抹茶だとそういった余分な物が入ってない分、純粋に抹茶の香りを感じられるので本当に美味しい。

貴重な機会をありがとうございました。

 

庭田

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おいしい裏にはこんな台所の物語があるんです。だからこそ、何もかもおいしかったです。

 

ペロリっの後はみんなの笑顔!ごちそうさま!

 

 

夕ご飯を堪能した後は、またもやお抹茶をたててみんなで食後の一服です。あっちこっちの美香子さんは裏千家の抹茶を習っていらっしゃるということで、美香子さんの点てられたお茶をC師匠がいただきます。「おいしい」の一言が師匠の口から思わず漏れる。

 

そしてそんな食後の席にもう一つの花をもたらしてくださった湊さん。これはスイカズラ。英語ではハニーサックルと言います。その名の通り、花びらの根元を吸うと甘い蜜の味。その上何とも言えない良い香りです。

そして卯の花とローリエ。自然の花ってこんな風に無造作に置いてもなんだか絵になる。

 

雨のカドベヤ。でもみんなで一緒だとこのしっとりも何とも言えず心地いい。

豊かな時間をC師匠、庭田シェフ、そして皆さん、本当にありがとう。

 

(ヨコヤマ)

 

 

 

 

お元気でしょうか。

5月5日のこどもの日も終わって、もう今年もあと少しで半分。

今回のこども食堂とアート体験は一足遅れでこどもの日を皆で祝いました。

アート体験の担当のNPOあっちこっちさんからは、「かぶと」のお題をいただいていました。

さっそくNさんがいつもの最高のアイディアで、今回はサンドイッチでかぶとを作るというアイディアを出してくださいました。卵とハムのサンドイッチにキュウリでかぶとの角を作るという創作サンドイッチです。

のちにこの表面にチーズをマヨネーズで張り付けてますますかぶとらしくなりました。

 

こどもの日と言ったらやっぱり子供たちの元気を応援する日。金太郎の赤をイメージして、庭田さんが提案してくださったのが、

◎ナスのトマトソース焼き

玉ねぎをしっかり炒めて、そのあとによく焼いたナスを加えてトマトソースを絡めます。何とも香ばしく玉ねぎの甘さが引き立ちます。今回はそこにバジルも加えました。

 

私が悪乗りして「かぶと」だから「カブと」何かにしようか、と提案したら、シェフが考えてくださったのが

◎カブとセロリのマリネ

お酢と少々のお砂糖を加えてマリネします。同時に少しだけNさんのお庭からとってきたハーブも加えて香りづけ。

 

今日もキッチン班は庭田さん、岡村さん、Nさんの3人の若者たちがまるでコーラスのように切り盛りしてくれて、私はお邪魔の感じです。

皆が以心伝心で台所を切り盛りしますが、その間も笑いと笑顔が絶えません。

 

今日もキッチンのカーテンを開けて、会場とつながりながら料理します。会場では、ストウさんと小鹿さんの「みんなで鯉のぼりになろう」のダンス!その波に乗ってこちらもすいすい泳いでいきます。

 

ここしばらくこども食堂はお弁当になっていますが、つくづく思うのは、お弁当のレイアウト。これってセンスがいる。

お子さんやご家族にお弁当を作ってきた皆さん方はきっと「そんなの当然だよ」と思っていらっしゃるかも。今回も最後のつめる段階でほぼ30分かかりました。

 

お弁当をつめるときが真剣勝負!

 

レイアウトがお弁当の命。まずはNさんと庭田さんの方で一つ見本を作って、それを基にみんなで部品を組み立てて行く。すべての部品がきちんと見えるように、そして隙間なく埋め込んでいくようにしていくのですがここが一番大変かも。出来上がって最後のふたを閉めるときに「やった」感があります。

 

さて、今回キッチン班で出し合ったのが、このお弁当の中の「物語」です。今日のキッチン班は火曜日に向けてちょっと話し合ったことがあります。それはこのお弁当を絵本にして私たちのメッセージを込めようというもの

そう、「カブ」と何か、なんてしゃれているだけじゃないんだな!

こどもの日は5月5日だったけれど、そのあとの5月9日には、母の日が来ました。そして、次の日の5月12日は何と国際看護師の日。あの、フローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなんだものだそうです。考えたら、コロナウィルスの感染に伴って私たちは大勢の人たちに支えられていることが分かった1年だった。

今日のお弁当は、そんな意味でこどもの日だからこそ、お母さんやいろいろな人たちに感謝の花を捧げようというメッセージにしたいと思いました。

そこで、添えたのが赤いウィンナーで作ったカーネーションです。これは私と岡村さんの担当でしたが、岡村さんの切込みの方が断然美しくて、焼くときれいな花(タコじゃないんだよ!)となりました。

 

 

それだけじゃないんだよ。去年からカドベヤでは時々「お茶会」で抹茶を飲んでいますが、その時のお茶のお師匠のまたお師匠がカドベヤにいつも季節のお菓子と抹茶を提供してくださいます。

今回はこどもの日と母の日の日が詩を贈ってくださったので、それも詰めました。

食べるのがもったいないと思っちゃうほどかわいいでしょ!

 

 

お弁当紹介コーナーもキッチンスタッフ全員で紹介。なかなか楽しいです。

今回は紹介をみんなで行いました。

◎庭田シェフから今日のメニュー。

◎Nさんから「こどもの日」はこどもの元気な成長のみならず、お母さんやお父さん、など、その成長を支えてくださる人に感謝をささげる日でもあること。

◎岡村さんからは今日の基調の「赤」は「元気の象徴」。昔から厄除け、病気よけの意味があったこと。だから金太郎は赤いんだ、という説明をしていただきました。

 

時にいいたいことを忘れちゃうのもご愛敬。

 

キッチンスタッフの仕事はまだまだ続きます。ハーブは子供さんが食べてもいいものなのか?おなかに赤ちゃんがいるときは?という質問を受けて、その場で真剣に調べて、回答するNさん。

何だか作っているキッチンスタッフも、同時にたくさんのことを学んでいる。

 

私たちも皆、だれかのこども。支えられて生きているんだな。皆が花なんだな。そしてみんなが誰かから花を受け取っているのだな。

下はカドベヤの仲間たちが送ってくれたシャクヤクの花たち。同じシャクヤクでも皆表情が違う。花だって個性がある。花だって話し合っている。語り掛けてくるから写真にとるのですね。だからそれをほかの方たちに捧げるのですね。

 

  

ピンクのシャクヤクは岡村さんの写真。なんだか二人でわらっているみたい。「あ、撮られてる!」とこちらを見た瞬間を「カシャリ」

 

白いシャクヤクはコグレさんの子供たち。あともうちょっとで咲きますよ~。急ぐな、ゆっくりゆっくりね。ここで見ているからね。「きゃ、恥ずかしい」と二人は向こうを向いたとたんを「カシャリ」

 

皆さんに感謝の気持ちを込めて花を送ります。

 

(ヨコヤマ)

 

春は足速く過ぎていきます。

きのうのカドベヤはそんな春をそれでも耳でも口でも味わいつくそうというカドベヤになりました。

ワークショップはわたなべけーこさんの「あなたの声が聞きたくて」。

まずはけいこさんの報告です。

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GW真っ只中のカドベヤ。

久しぶりに素読をやってみよー!
素読・音読・遊んどく?

11回目の今宵のテーマは「あなたの声が聴きたくて。」

そうなんです!
聴きたいんです!
私が!
あなたの声を!

・・・という案内人のワガママを満たす好き放題の今回の企画。

内藤礼さんの詩の真似っこで、各々4つの好きな単語を言ってもらい

「こんばんは!」の挨拶をくっつけた詩みたい?なことばのつながりで、いざ発進!

 

最初は「色のなまえを言ってみよう!」

普段、赤、青、黄、緑、、、などざっくりとしたなまえで呼んでいる色。
精密にその色を言い表す時、日本語でも外国語でも実に多彩な美しい響きのなまえで、細かく呼び分けられて

いますよね。

 

青系、赤系、橙系、など各カテゴリーの中から参加者さんにひとつ選んでもらって、その同系色の中から

語感だけで10個ずつ色の呼び名をピックアップして音読してもらいました。

響きからどんな色か想像できたかな?

私は古典の物語に出てきた雅な人たちの装束を思い浮かべました。

そのあと、案内人がレオ・レオニの『フレデリック』という色にまつわるネズミの物語絵本を声に出して読みました。

 

谷川俊太郎さんの翻訳はやっぱり詩的なリズムと情感に溢れていて素敵。

ほんとは人に読んでもらって聴きたかったんだけどな〜。

 

次は「せつない回し読み」

『せつない動物』という図鑑絵本を1ページずつ声に出して回し読み。

これせつない?

うーん!

へぇぇぇ〜。

と読み上げる人の声に聴き入りました。気になる人は図書館で探してみてね。

 

つづいて「自分の好きなことばを読んでみよう!」

案内人が用意した読みものから選ぶもよし、自分の好きなことばを読むもよし。

結果、それぞれ個性あふれるチョイスで、ステキなことばを大切に読んでくださいました。

好きなアーティストさんの歌詞、好きな芸術家のことば、好きな絵本作家さんの作品の1ページ、

ビビッときた作家の人生についてのことば、料理の世界を変えた女性のことば・・・。

我らがチャッキー先生が選んだのは、なんと!使い捨てビニール手袋の箱の裏書き。

 

  

 

 

特徴、用途、使用上の注意を真面目すぎる口調で朗々と読み上げる声は、時にセクシーですらありました(笑)!

 

いいなぁ!やっぱり、俳優さんや声優さんといったプロではない人の声で読んでもらうのは。

声は姿以上にその人そのものって感じがする!

皆さんの読んでくださる声には、年齢、性別に関係なく、それまで歩んできた人生、モノの見方、感覚・・・、

なんかそういうものが滲み出ているように思えて、案内人は感激に浸りまくりでした。

 

さていよいよ、今夜のメインイベント。

「イギリスの桂冠詩人サイモン・アーミティジの『何かがかちりと起動した』を横山千晶先生の日本語訳で読もう!」

IT時代の今、コロナ禍の今、にぴったりの詩ですが、スピーディでリズミカル、かつ、複雑な言葉遊び満載の作品で

なかなか素人には音読困難なため、読み上げるのは役者(訳者)横山千晶さんにお願いし、案内人が選んだ

1行のみを全員で読むことにしました。

いや〜!横山先生、やっぱり素晴らしい!!

やはり詩は声に出して読み、それを鑑賞者が聴いてこそですね。黙読していた時の詩の印象と全く違う!

翻訳されたご本人による朗読は、創作した詩人の心を私たちにしっかりと伝えてくれたと確信しました。

みんなで読んだ1行はこれ↓

「つながりをなくしちゃいけない」

全員の声がひとつになったこの一瞬のことを、参加者の皆さんに、あとになって思い出してもらえたら嬉しいです。

 

締めの作品は案内人の読み人指名。

大好きな谷川俊太郎さんが「コロナ禍の今、みんなに読んで欲しい」とおっしゃっていた『できたら』という詩を、

Yくん(横山先生英語ドラマクラス卒業生)に読んでもらいました。

トリを飾るにふさわしいイケメンな声で、案内人お気に入りの詩を読んでもらえて最高にhappyなエンディングとなりました。

みなさんの声をたっぷり聴かせてもらえて一番嬉しかったのは、やっぱり私だと思います。

 

その後、Nシェフによる美味しい美味しい肉じゃが&天ぷらがメインの和食フルコースと

横山先生の愛情たっぷりパンケーキをいただき、幸せいっぱいの夜でした。

 

私の長年の学びの友(社会人なりたての20代)Yちゃん、忙しい中来てくれてありがとう。会えて嬉しかったよ!

遠くから来てくれたYくん、今回も色々な気づきをありがとう。またおしゃべりしよう!

そしてそして、いつものカドベヤ–ズの皆さん、今宵もありがとう。なかなか来られないけど、絶対また来るね!

横山先生、参加してくれた皆さん、そしてこのブログを最後まで読んでくださったあなた、

本当にありがとうございました。

 

 

わたなべ けーこ

 

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ここからは横山が感想を!

 

けーこさんが用意したたくさんの題材の中には色の本があり、様々な色の種類がつづられたものでした。

 

(私が選んだ色は「緑」系。緑の色の種類も実に豊富!声に出すと色が目の前に現れるようです。)

 

みんなで選んだ色をそのまま朗読します。

考えてみたら、色も人によって異なります。私が見ている色はほかの人の目からすればきっと違うのでしょうし、一日の中で朝と夕方では同じ色も異なって見える。

天気によっても違って見える。季節によっても異なって見える。

以前カドベヤによく来てくださった写真家のKさんは原発事故の後で福島に入った時に今まで見ていたのと違う景色の色に思わず驚いたそう。空、草、木の色が違う。

何かがこの空中を満たしている。それで色が異なっているのだととっさに思ったそうです。

 

普段から景色を見ている目はそんな違いにも気が付くのでしょう。

 

そういえば、寸前のところで鉄道事故を阻止した人の話もきいたことがあります。いつもと振動音が異なっていることに気が付いたからだそう。耳と体に伝わる音と振動が異変を教えてくれたんですね。

ついでに私のイギリス人の親友は雨が来る半日も前にそれを察知して教えてくれます。空気のにおいが異なるのだそうです。湿気なんだと言っていました。

日本は湿気が多いのでそこまで感じないかもしれませんが、確かに雨が近いと空気のにおいが異なります。そして今の空気は植物の育つにおいで満ち満ちています。

そして台所から匂ってくるのは…。庭田さんが揚げているてんぷらの香ばしい匂い!

 

(庭田さんは、材料の水けをきちんと切って薄く粉を振ると黙々と揚げていく)

 

ということで春は修羅のごとく(というほどでもないが、それでも)足早に去っていきます。

かけていく春を昨日は言葉でも耳でも口でも堪能しました。まずはけーこさんのワークショップでいろいろな声に出会い、その中に人生の季節を感じました。昨日はけーこさんの教え子で高校の時にカドベヤにも何度か来てくれたYさんと、私とけーこさんの知り合いの慶應の卒業生のYTさんが来てくれました。20代の声はやはり初々しくて・・・そこに40代、50代、60代の声が絡むと、同じものを読んでいるようでもまた異なる。これも季節だなあ。いいもんだなあ。

 

食事でも春は満載でした。

20代の庭田さんが作ってくださったのは、春の野菜の天ぷらです。しかも湊さんが近くの川岸で「セリ」をつんできてくださって、それもまたてんぷらになりました。

それにしても湊さん、すごい。私はセリって絶対につむことなどできない。ただの雑草に見えてしまう。

それを調理してしまう庭田さんもすごい。丁寧に水気を取って、軽く小麦をまぶして、からりとあげてくれたので、本当にみんなでいくらでも食べれてしまう。

 

私はその日、大学の友人が丁寧に料理したうどとふきをお昼にご相伴にあずかり京都の友人が丹精込めて作ってくれたちりめん山椒を食べてきたのです。

残りのちりめん山椒はカドベヤのご飯の上に乗りました。この山椒も京都の友人のお庭でできたもの。彼はこのちりめん山椒を毎年手間暇かけて作ります。今回は山椒を多めに入れていただきました。このひりひり勘がたまりません(山椒というと、美香さんを思い出すのです。山椒大好きだったなあ。)

 

ということで、自然から頂いたものがそのままカドベヤの食卓に載りました。

きのうは何と天ぷらと一緒に茗荷のお味噌汁となんともおいしい肉じゃが。これからはいよいよジャガイモと玉ねぎの季節です。春から初夏へのバトンタッチがそろそろといったところです。

そんな前触れのようにけーこさんが二人の共通の知り合い、Tさんが送ってくださった大きな玉ねぎを持ってきてくださいました。

ありがたい。自然が私たちを支えてくれるように、多くの人に命が支えられています。

今日はこどもの日。私たちは皆大勢の人の「こども」なんだよね。

 

そして今月はカドベヤではバースデーの人たちがたくさん。

カドベヤでは6日に誕生日の厚地さんと今月末が誕生日だけれど、お仕事でカドベヤには来ることのできないけいこさんのために特製のバターたっぷりリッチパンケーキを作りました。

ろうそくを立てて、みんなで「ハッピバースデーツーユー♪」

 

 

メープルシロップを上からたっぷりかけてもらいます。

 

 YTさんは食べ方もかっこいい!

 

小宮さん、おなかがいっぱいだなんて言っていたのに、ちゃっかり私の分も一枚食べてしまいました。

 

そしてもしかして、皆さんの中にも5月生まれの人がいるのでは。

皆さんにHappy Birthday! (ごめんなさい・・・おおざっぱで)

ケーキを焼く回数が増えそうです。

 

会えない人の分までちゃんとカドベヤでお祝いしますからね!そしてまたお会いできた時に

2年分のお祝いをしましょう!

けいこさん、素敵な夕べをありがとう!

 

よこやま

 

もう4月も終わり。こんな時になって授業はまたオンラインになった。今回は速攻という感じでした。先週の土曜日のお昼に突然オンライン授業への切り替えの通知が来て、少なくとも30日までに対応せよ、とのこと。結局月曜日からオンラインとなった。感染者の数は減らないし、ことによるとGWがあけても感染者が減らなければ、オンラインになるかもしれないと学生には話していました。だから4月いっぱいは対面でできることはたくさんしよう、と話していた矢先でした。

 

酷い・・・。

 

月曜日の授業は演劇を取り入れていた一つのクラスのみ、対面で行う。ああ、またしばらくはこうやってあえなくなるのか。オンラインは座ったままなので、疲れないか、というと、私の場合はすごく疲れる。ひどいあがり症なので、身体全体を使って伝えないと、うまく言いたいことが伝わらないような気になってしまうからかもしれない。

そして、教室に向かう時間って自分にとっては本当に大切だ。歩きながら、いい感じの緊張感を持てるし、周りの学生さんたちの活気やすれ違う先生たちとの「こんにちは」も授業に向けてのリズムを作り出している。特に去年の1年間を経験した後は、キャンパスの中の誰もかれもが同志であり、仲間の気持ちになる。

学生だって同じだろう。「かったるいな」と思っても、やっぱりクラスでみんなに会うのは楽しみだろう。先生はどうでもいいだろうけれどね。

 

そんな一日目が終わった後の火曜日。今日は朝から旭区の方で仕事があったのですが、家を出る前に庭田シェフからメイル。昨日の夜もこーたさんたちのために「酢飯系」のご飯を作ろうと、メイルのやり取りをしていて、結局手巻き寿司はこの時期なので危ない。ちらしずしにしようと話していたところでした。その庭田さんが体調を崩したとのこと。確かにこのところ、昼はすごく熱いけれど、夕方になると寒くなったりするから、風邪ひいたのじゃないかしら。「今日は台所は任せて!」とメイルで返事をしながらも、みんなのがっかりした顔が目に浮かぶ・・・。「え~今日は横山さんのご飯なの?」って。でも庭田さん、去年の6月から本当に1回だって休まずに台所を切り盛りしてくれた…。これはすごすぎることです。だから少しは休まないと。

 

今日の仕事は、大学の外の仕事で場所は鶴ヶ峰。この場所はね…。やっぱりちょっとね。いろいろ思い出すよね。のんちゃんのお葬儀があった場所。今日みたいに晴れた日だったな。洸介や祐介がおめかししていた。お葬儀の後、すぐに美香さんのダンスの公演に行ったのでした。でもその美香さんももういない。

 

なあんて考えながら、仕事の後で、鶴ヶ峰からそのまま帷子川に沿って、歩き出していました。以前、こーたさんや庭田さんとこども食堂のための食材を買うために松原商店街に行った時もこの帷子川に沿って横浜まで出たので、結局この川に沿っていけばカドベヤの近くまで行けるのだ、とあまり考えずに歩き出した、いうことです。

 

まあ、何も考えずに歩く、というのもまた必要なんで。

でもところどころで、今日の献立はどうしようと、そんな思いもさしはさんで見たり。

今の旬は何かな。ちらし寿司には何入れよう。

   くっそ~。またオンライン授業かよ~。

   英語ドラマのクラスはどうしよう。皆であんなに楽しそうに演出考えていたのに!

   レポート課題たくさん出すと、みんな嫌がるだろうなあ。

えっと。何が食べたいかというと、(八百屋さんの前を通りがかって)、あ、ズッキーニ。いいねえ、ズッキーニにしよう。それに黄色いパプリカ入れたりしてね。うん、これ、食べたいわ。

   今日帰ったらレポート付けよう。

 

今日は本当にそんな気分でした。

川って不思議で川沿いを歩いているときって全然苦にならないのですが、困ったのは、川を外れて藤棚浦舟通りに入ってから。長い。しかも道は退屈。さすがにこの辺で休みたいな。喫茶店ないかな。と思ったのですが、まるでない。ばかだったなあと思いつつも、結局カドベヤについてしまいました。途中でお弁当を買ってカドベヤで食べたのですが、途中でピクニックしたらよかったな、とつくづく思いました。鶴ヶ峰のあたりはまだ緑が豊かで、陣ケ下渓谷公園は本当にうっそうとした森のようで、水の音も気持ちよい。今度ゆっくり歩きたいと思いました。

 

ということで、12時少し前に歩き出して、3時ちょっとすぎにカドベヤ。本当はカドベヤで学生さんのレポートを読もうと、PCも持ってきたのですが、今日は、自分一人だぞ。お掃除して、買い物リスト作って、買い出しに行きます。なんともいい天気で今日はとにかくたくさん歩く日なんだよね。と自分で自分に言い訳。買い物に行くちょっと前に電話が鳴る。小宮父さんからだ。

「ビッグイシュー、全然売れねえんだよ~。」

 「無理しないで早くおいでよ。」

「きょうはカドベヤ何時ごろあいてる?」

 「5時には開けているよ。」

「じゃあ、行くね。」

 

小宮さんの声を聞くと、やっぱり足も軽くなる。

庭田さんのご飯でなくとも許してくれるよね。

 

買い物では今日は春キャベツを丸ごと一つかいました。この間の虹色畑クラブのキャベツがとっても甘かったので、これでたっぷりのスープを作ろうと思いつく。庭田さんが考えるだろうことは、やっぱり彩りかな。そこで、ミニトマトもたくさん買う。

 

それにしても・・・こんな日だからだろうか。

助っ人は必ずきてくれる。まず岡村さん。そして美帆ちゃん、美里さん、みんなが続々と来てくれて、あれやこれやで手伝ってくれる。

 

こーたさんもまじぁとさんも消しゴムハンコの準備をしながら、来た人たちにお手本を示した後で、台所を手伝ってくれる。

 

 

このカラフルなペンは実は彫刻刀なんです。最近はおしゃれですね。

 

 

やっぱ、アーティストがいると違うよね。素材さえ並べておけば、ちゃあんと、大きな絵を作ってくれるのだもの。

酢飯を混ぜるのも、上に素材で絵をかいてくれたのもまじぁとさんとこーたさん

 

ということで、今日のメニューは

特性ちらし寿司 

しいたけ、ニンジン、カニ足と本物のカニが入ったよ。錦糸卵はやっぱり庭田さんのようには作れなくって、太糸卵になった。でもほそ~く岡村さんが切ってくれた。絵具の代わりに、カニ足もどき、カニ缶、卵、カイワレ、スナップエンドウが上に乗っかります。

どーぞ、召し上がれ!小宮さんに勧められれば、嫌とは言えない。

 

チキンのもも肉と、ズッキーニ、イエローパプリカのチーズニンニク炒め。美帆ちゃんと岡村さんが頑張ってくれました。チキンは皮の部分を下にして焼いてちょっとやきめを入れるとおいしい。

 

春キャベツのスープ

 キャベツをたっぷり入れて、鶏がらスープでさっと煮る。出汁はちりめんじゃこ。最後にミニトマトを入れて軽くにたてます。ナンプラー、ラー油を少々。キャベツの甘さとトマトの酸っぱさが何とも言えません。食欲のない時お勧めのスープです。

旬のお味です。キャベツもたっぷり入っているよ!岡村さん、相変わらずおすゝめ上手!

 

キュウリの梅肉とおかか和え

10分でできちゃう優れもの。ビニール袋にスライスしたキュウリを入れて、軽く塩もみ。梅肉とおかかを一緒に入れます。美帆ちゃんと一緒に最後の10分で作りました。この時期はさっぱりしていておいしい1品です。

 

 

 

庭田さんがいらっしゃらない分、みんなで協力して出来上がったカドベヤのご飯。

ちらし寿司は、心行くまで、おなか一杯になるまでみんなで食べました。それにしても庭田さん、毎週一人で台所、頑張ってくれていたんだな。とありがたみをしみじみ感じます。

デザートはまじぁとさんが持ってきてくださったチョコパイの「あまおう」バージョン。そしてリンゴ。

小宮父さん、お帰りなさい!

庭田さん、早く元気になってね!

 

(横山)

4月の2回目のこども食堂。

新学期が始まってから、学校には毎日お弁当を持っていくようになった。といっても毎日おんなじランチ。トマトとレタスとツナとチーズのサンドイッチ。さつまいもと人参とデーツ、アプリコット、ドライイチジクを細かく切って、きなこをまぶしたお手製のデザート、それにおせんべいとチョコレートと飴も欠かせない。毎日おんなじランチとデザートなのですが、結構あきないものです。お昼休みが短いので、ゆっくり食べている暇もないので、何も考えずに同じものを食べているほうが気持ちは楽です。というのもいい訳です。

やっぱり誰かお弁当をつくってくれる人がいれば、お昼も楽しみだろうな、と思います。お弁当を開けて「わあっ」という喜びがあるのは、きっと素敵だろう。

 

こども食堂でお弁当を作るようになって、もう数回目だけれど、ようやく、この「わあ」っという感覚がつかめてきた。お弁当って、やっぱり絵なんだと思う。あけたときの景色が見たいのだ。流行っているキャラ弁とか、すごい弁当は必要ない。だって、素材だけでもう十分に絵なんだもの。最近庭田さんや、岡村さん、Nさんとのキッチンチームでその感覚を共有できるようになってきた。庭田さんの想いは、子供たちに「素材」を楽しんでもらうこと。私たちの周りには色が満ちている。野菜だってそうだ。カドベヤから引き継いでいるものは、人間と同じように、食べるものもなるべく「素材」を楽しんでもらうこと。その素材そのものの色と味をそのまま受け止めて生かすこと。

そしてその「わあ」という気持ちは作っている側にだってある。

 

 

今日の献立は野菜たっぷりのピラフ。私は今日遅れて台所に向かったら、もう台所の中は色で満ち満ちていた。

今日、お野菜をもって助っ人にきてくださった虹色畑クラブの原田さんが、畑から持ってきてくださったレタスは、なんともみずみずしいうえに命に満ち満ちている。

 

 

Nさんが教えてくれる。ブロッコリーは水に付けておくと花の部分がちょっと開いて汚れが取れるんだよって。

 

 

もちろん、命は残さずいただく。芯の部分はNさんが丁寧に硬い川の部分をくるりと向いて、サイコロに切る。

 

 

マッシュルームも玉ねぎも細かくみじん切りされて出番を待っている。しっかりだしを出して、野菜の甘さの引き立て役だ。

 

同時に台所って大切な遊び場でもある。炊き込むためにバターと一緒に野菜を炊飯器に投入するときだってなんともワクワクしてしまう。素材に向かって、「頑張って行ってらっしゃい!」っていう気持ちになる。

 

 いってらっしゃ~い

 

入りきらない余った野菜はバターで炒めておく。あとからピラフに混ぜ込んでもいいように。

アスパラガスは今回はオリーブオイルでさっと炒める。その代わり、虹色畑のキャベツはバターで軽くソテーする。こうやってそれぞれの素材にそれぞれの衣装を着せてあげる。

 

ブロッコリーの緑を最高に引き立てるゆで方はNさんの本領発揮だ。そしてその場でのアイディアがどんどん形になる。子どもたちのためになるべくブロッコリーも細かく切って、たまたま買ってきていたチーズはその場でさいの目に切られて、ブロッコリーに混ぜてみる。マヨネーズをそこそこに入れて、バルマザンチーズを混ぜればそんなに塩辛くしなくて済む。出来上がったブロッコリーのチーズ和え。庭田シェフが芯の部分をポンと口に放り込んで、硬さを確かめる。子どもたちには食べやすいかな。OKというときは、いつもかすかにうなずくシェフ。

岡村さんは試食の時に「ちょっと何か足りないかな」というときは必ずほかの人たちの目を見る。こういった何も言わないままのコミュニケーションってなんだか素敵。

 

 

 

そして今日のもう一品は、本格的なハーブの登場。タイムとローズマリーも混ぜてマリネして、冷蔵庫の中に寝かせておいた鶏肉だ。たっぷりのオリーブオイルでじゅじゅッと炒める。ハーブに詳しいNさんが、さっそくハーブのことについていろいろ教えてくれる。このハーブの存在だけは料理の中ではあまりはっきりとはわからないから、子供たちにもハーブそのものを見せてあげようということになった。

 

ほぼ、料理も出来上がってきたところで、さあ、次の課題は子供たちにどうやって今日の素材を紹介するかだ。

 

上の笑わせる一枚は岡村さんが取ってくれた一枚。なぜかしらみんな揃って携帯を見ている不思議な写真。

てんでにばらばらのことをやっているようで、実は数名は、子供たちに素材を紹介するための情報を調べているのです。

「へ~ローズマリーって記憶力がよくなるんだね。集中力も増すんだって!」

「タイムは感染症予防なんだ。なるほどね。今のコロナウィルスの時代にぴったりだわ。」

「やっぱり料理にはおいしいだけじゃない意味があるんだねえ。」

 

こどもたちにハーブを見せようと用意してくれるNさん。余ったハーブはやかんでに出してお茶にします。

 

「ピラフって、もともとはトルコ語で「炊き込みごはん」のことなんだってしっていた???」

「フランス語でも言うみたいだよ。」

 

「そういえば、トルコライスっていうのもあるよね。あれはなんだっけ?」

しばらくして、岡村さんが「長崎の名物らしいですよ」って答えてくれる。

「で、正体は何なの?」

「えっと~。なんだったかな。」

 

キッチンはキッチンでこんな感じで盛り上がっています。

隣から聞こえてくる美しいビアノと歌声にあわせて、こっちでも岡村さんが小さな声で歌ってくれる。

 

歌声にあわせてお弁当作りは続く!

 

今回も彩を考えて、素材に頑張ってもらいます。つめ方のプロは原田さんとNさん。ピラフの下に虹色畑のレタスを敷いて、優しくピラフを包むと、その隙間に赤いトマト、緑のアスパラガス、、優しい黄緑のキャベツと彩りよく詰めていきます。その横に鶏肉のハーブ炒め。ブロッコリーと今日のデザートのクッキー3種。

 

 

幸せのパズルを組み立てていく。あけたとたんに「わあ」の声が聞こえそう。

 

出動前のお弁当たち。

 

Nさんがハーブを子供たちに見せて、においをかいでもらいます。皆興味津々。

 

今日もお弁当の紹介コーナーでは先ほど仕入れた様々な情報を使って子供たちと食材の意味を共有。

ピラフってどんなもの?

「炊き込みご飯。トルコ語なので、もとはトルコの炊き込みご飯からきました」と庭田シェフの落ち着いた解説。

ピラフの下に敷かれているのは虹色畑のお野菜。このレタスもちゃんと食べてね。有機野菜です。

そして、チキンにはハーブがたっぷり効いている。香りがするはずだよ。

目にはあまり見えないけれど、ローズマリーは記憶力がよくなるんだよ。タイムは何に効くのかな?今こそ、大切なことなんだけれど。

「感染症!」

「当たり~」

Nさんがハーブのにおいをかいでもらおうと子供たちにハーブをもって回ります。

「これ、もってかえっていい?」思わず身を乗り出す子供たち。「もちろんだよ!」

 

ということで、いよいよお弁当の出動です。

そっと開けてみた子供たち。

「わあ」って言っていた、と聞きました。

 

お弁当って想いのぎゅう詰めだ。

 

(横山)

 

 

 

 

 

久しぶりに雨の火曜日。朝の間はまだ雨は降ったりやんだり。今日は雨だから、小宮さんビッグイシューを売るのを早めに切り上げてカドベヤに来るかなと思って朝のうちにメイルを入れる。

 本日のワークショップは以前から楽しみにしていたコラージュの夕べ。いつも手塚先生がたくさんの材料を持ってきてくださるので、こんな雨の日はかえって申し訳ない気持ちです。

 庭田さんから「掃除をしておきますので、ゆっくりいらしてください」というありがたい言葉をいただいていたので、仕事に目鼻を付けてカドベヤに向かう。すでに庭田さんが掃除を終えて、台所に向かっている。材料を用意して、よし、料理に取り掛かるというときにはもう一度きちんとキッチン用具をきれいにして整えてから開始するのが庭田式。

 

 

素材へのリスペクトなのかもしれない。

今日は虹色畑の野菜を使って野菜三昧の素材を味わう夕べ。春玉ねぎに春キャベツ。どちらもとっても甘いだろうから、玉ねぎはただ焼くだけでいただこうと思います、と庭田さんから昨日言われていました。いつものようにそこに一品加えていただけますか?と言われていたので、今日はあえて緑で統一してみようと思った。なんとなく料理もコラージュにしてみたくて。

買い物にいって戻ってくるとすでに手塚先生がいらして、会場の設営をしてくださっている。

 

 

部屋の周りに敷き詰められたコラージュの素材。

景色、人々、料理、花、絵画・・・

 

部屋の片隅に置かれた紙と糊とはさみ。はさみのあでやかさもまたコラージュになっているみたい。

 

時間が来るまで、手塚先生と私はブロッコリーのニンニクとアンチョビ炒めを作ります。

今日は、京都出身の同僚がこの20年間ずっと作り続けているちりめん山椒を持ってきたので、お米もたっぷり炊きます。

 

7時を少し過ぎてさやかさんがいらしたので、そこで、いよいよコラージュの作成を開始します。

今回は手塚先生が用意してくださった台紙の真ん中には大きな円。コンパスで描いてくださったそう。この円を使ってその自由な発想でコラージュを作ってくださいとのこと。

 

各自部屋の周りを歩き回りながら素材を選んでいきます。

私はまずは手元にいくつかの素材を集めてみました。はじめは丸いもの、自転車の車輪とか味噌汁のお椀とかを選んでいたのですが、自分でも無意識のうちに、人の形や姿を切り抜き始めていました。

 

 

おしゃべりしながらも手だけは別の意思があるかのように動いていくから不思議。向こうでは庭田さんのお料理のいい匂いがしてきます。

 

美香子さんと手塚先生は黙々とそれぞれ台紙に向かう。私とさやかさんはおしゃべりしながらはさみをつかう。

みんなそれぞれのコラージュの作り方で1時間弱をこの空間の中で過ごす。外は雨が降ったりやんだり。通りかかっていく人の様子で天気のリズムもわかる。真っ暗な中に白い傘、赤い傘、リュックを背負った背中。あけてある窓から時々ちょっと寒い風も吹いてくる。

 

早めに終わった美香子さんが庭田さんと台所で話しながら料理の支度を始める。この部屋の中も大きな円の中のような様子でその外をまたほかの動きが行きかう。ちょっと不思議な感覚です。

 

どうにか出来上がった人から夕ご飯の準備を始めます。

さやかさんのコラージュの出来上がりを待って、まずはおなかがすいた!と夕ご飯の時間。

人数が少ないので、ほぼ一人に一つの机で用意する。

あれ、やっぱりお皿も〇で、お椀も〇でその中に素材のコラージュが彩っている。今日の素材は

春玉ねぎ――ただ焼いただけのシンプルさ

春キャベツと豆腐と塩昆布の和え物――春キャベツの柔らかさを堪能できます

春キャベツと豚バラ肉の炒め物――お肉の歯ごたえとしゃきしゃき感・豆腐の和え物とはまた違った歯ごたえ

ブロッコリーとアンチョビの炒め物ーー唐辛子を少し加えます。ブロッコリーの緑が鮮やか

お味噌汁は玉ねぎの葉っぱ!初めて食べた。そこに何とみょうがも入っていて、なんとも香りがいい。

 

ご飯は雪若丸、そしてその上に友人お手製のちりめん山椒。これは友人がもう20年間も作り続けているもの。いくらでもご飯が進む。

 

 

ああ、ここも本当にマルだね。そしてお味もマル。ご飯も雪若マル。

ご飯の後で、それぞれのコラージュの解説に入る。

 

 

美香子さんのコラージュはまさに酒と薔薇の日々!おなかがすいていたからという美香子さん。確かに花のコラージュの中に食べ物の彩が埋まっています。

手塚先生のコラージュは、今までになく方向性がうまく決まってこなかったとのこと。最後の最後になって円をコラージュで強調したという作品。

でも今までの先生の作品のように、光、風、海(生み)のイメージが感じられる。まるい円の中に四角が入るその中にまた炎が入る、その縁に外から入る越境。ボーダーを作りながら外とつながる硬さと柔らかさ。

さやかさんのテーマは「生と聖と俗と」

 

真ん中にどんと構えるお祭りの写真。これは基調になっていたそう。考えてみたらお祭りとは聖でもあり性でもあり、俗でもある。同時にそれこそが生なんじゃないか。中には同じ色合いの花と料理の写真。なんとなく色で呼応して貼ってみたのだけれど、それも生きていくうえで外せないものです。大きな円の上に生・性・政・聖の競演と共演と饗宴が繰り広げられている。

私は今回考えずに手だけが動いていった。円の中を埋め尽くすのは、様々な人の動きや行い。丸天井を中心にみんなが360度様々な活動を行っている。ひたすら人々を切り取ってひたすら丸く貼っていたのだけれど、皆円の縁に足を置いたり、中心に向かって手をのばしたり、何かを行っている。なんとなく地球のイメージでもある。最後の最後になって、この円を手で受け止めようかそれとも飛ばそうかと思いつつ、結局二つの小さな羽を付けた。どこまでも飛んでいけ~という気持ち。こんな小さな羽でちゃんと飛べるかな。でも大丈夫。逆にすると小さな手で受け止めることもできる。

 

どうしてこんなコラージュを作ったのかなと後から考える。自分の事ってわからないものだ。

自分は淋しいんだな、本当に寂しいのだ、と思った。

 

 

 

いよいよ明日から授業開始の前日の火曜日。何度なく緊張しながらもカドベヤへ。今日は本当にいい天気で、お日さまから元気をもらう。去年の今頃はオンラインの授業に向けて、同僚と必死になって練習していたころ。でも人間ってすごいもんで、ことが始まると、とにかくどうにかしちゃうものなのだ。

もちろんその時に学んだのは、「助けてください!」って声に出すことの大切さです。夏までの授業はすべてオンデマンド、つまり授業をPC上で録画して、配信するという形式になった。とてもじゃないけれど、顔が見えない相手に延々と話すのはなかなか厳しい。向こうにどんな人たちがいて、言いたいことが通じているのかどうかもわからない。カドベヤの仲間たちも含めてどのクラスも学生さんの代わりに参加してくださる人がいて、本当に楽でした。毎回授業中に寝ちゃう人もいて、思いっきり舟をこぐので、ウェベックスの会議システムはそういった人をカメラでしっかり大写しにしちゃう。それもまたほのぼのするもの。

 

そしてそろりとカドベヤを開けるようになったら、庭田さんが台所を受け持ってくれることになった。皆さんがワークショップの担当をしてくださることになった。来れない方々が励ましのメイルをくださった。

 

カドベヤは学生たちともつながってブログの感想もくれるようになった。結局ほんの短い間のつながりだったとしても誰とも会えない状況での唯一の対面の居場所だったと思う。もちろんリスクは常にある。換気して、掃除して、手を洗ってというのは日常で、気が付くとやっぱり昔に比べてあまり話さずに食べている自分もいる。いや、ただご飯がおいしいからなんだけれどね。

 

そして秋から始まったこども食堂への参加。元気に育っていく姿を見ると、それだけでエネルギーをもらっている。きれいで広い台所で、庭田さんのもとで料理する楽しさもそこに加わる。材料はなぜかしら、カドベヤよりもちょいと高めを狙う。

 

そんなこんなの今日のこども食堂は何と庭田さんと私の二人だけの台所となりました。

 

 

最初は大丈夫かな~と思っていたけれど、先週のカドベヤできんぴらと鶏団子は試していたので、たぶん行けるねと踏んでいました。それでも心配で13時に台所入り。黙々と取り組み始めたのでした。今日の鶏団子は庭田さんが「シンプルに行きます」と大豆はなし。玉ねぎをしっかり炒めて、パン粉と併せふっくらと。そこにナツメグと牛乳、そして塩だけで軽く味を付けて、焼きます。

 

  

 

 

そこに庭田さんが特製のしょうゆだれを絡めて、ハンバーグのように海苔で包むというもの。

どこからレシピを取ってきたの?って聞いたら頭の中でレシピをかいたんだって。

 

 

 

 

香ばしい匂いでいっぱいです。

 

もちろんきんぴらもボールいっぱいに作ります。きんぴらはとにかく下ごしらえが大変。

先週と同じ「素材の味を子供たちに味わってもらう」をテーマに味付けはなるべく薄く。

何度も庭田シェフが味を見ながら少しずつ味付けしていきます。 きんぴらは下ごしらえが命!

 素材の味としゃきしゃき感を大切にする!

 

そして地味な2品に対して彩はどうしようと庭田シェフが用意してくれたのはアスパラガスと赤いトマト。アスパラガスも素材第一にオリーブオイルで軽く炒めて味付けはほとんどなし!

つまみ食いしてみたらなんとも甘いことこの上ない。

 

よっ!いいね、アスパラ君。

 

今日もオープンキッチンで中が見えるようにしました。

 

 キッチンを覗いてくれる子もいます。

 

外ではワークショップの真っ最中。今日はストウさんと徳永さんのからだと筆による書道!

 

 

筆からも躍るような字が飛び出します。

そんなリズムに合わせて早め早めにお弁当をつめていく。

庭田さんの手さばきが見事。

 

 

今日は彩第一にと考えてみました。

馬うまうま~いお弁当の出来上がりです。鮮やかなたくあんで黄色を加えました。赤・緑・黄色。そしてちゃんとデザートのカステラもつけましたよ。

 

恒例のお弁当初回のコーナーでは徳永さんにあらかじめ書いていただいていたメニューをストウさんが躍るように隠しながら皆に見せて、メニューをあててもらうという趣向。

当て字だらけのヘンテコなメニューで子供たちはちゃんと当てれるかな?

ゴボウも五棒になっちゃったりしている。でもみんなばっちり当ててくれました。

参加者のお子さんの内二人は明日が入学式!

私も明日が初授業。お互いに思いっきり学校を楽しもうね!

 

(横山)