ちょっと前になりますが、5月2日の『ニューヨーカー』の記事で、こんなことが書かれていました。今回のパンデミックで新たな「階級制度」が生まれた、と言うのです。

 まずは自宅からりモートワークが可能な「リモート族」。もちろんPCもWiFiもそろっているからできるのだし、会社もそれだけの余裕があるというわけです。

 次がそういった人々を支えてくれる「日常不可欠な仕事族」。英語の「エッセンシャル・ワーカー」という言葉が日本にも入ってきましたが、そういった方々です。医療関係者だけではなく、郵便、オンラインによる買い物の配送、スーパーマーケットで働く方々、ごみの処理や清掃と、実際に自宅を出て現場で働く皆さんです。この方々のおかげでリモート族も、私たちも本当に生きていけるのです。

次が「無給者族」。これは失業してしまった人々。どこにも仕事がない人々です。日本でもレストランやサービス業に従事する人々の多くが職を失ってしまいました。

 そして最後が「忘却の彼方族(the Forgotten)」。忘れられた人々です。この中にはホームレスの人々、移民、お年寄り(老人介護施設に入っているお年寄り、身寄りのないお年寄り)、刑務所の囚人、障碍者、そしてネイティブ・アメリカンの人々が挙げられていました。

 しかしウィルスは人を選びません。この忘れられた人々は真っ先にウィルスの犠牲者となりましたが、そこからあっという間に感染は外へと広がりました。これによって、はじめてこの忘れらっれた人々の存在に私たちは目を向けるようになったともいえます。

 それでもやはり、このthe Forgottenの人口は、ウィルスのせいで広がっているのかもしれません。イスラエルでまた都市封鎖が発表されました。ヨーロッパでも感染者の数が増え始め、再び大規模な都市封鎖が敷かれるか、と言う議論が沸き起こっていますが、ようやく外の世界と少しずつつながり始めたお年寄りは、また「生きたまま埋められるのか」という意見も出されています。こういった方々の孤独とどう向き合うのか。

 一方で大学はこの10月から再開されます。少人数のクラスは対面も可能となりますが、いまだ将来は見えてこないままです。10代~20代前半の将来への不安は非常に大きく、イギリスの友人も若者の自殺率が上がってきているとのことでした。日本の若者だってそれは一緒でしょう。

 そんな暗い気持ちで今日はカドベヤに向かいましたが、ちゃんと「K」の看板が出ている。入るなり、トマトソースのいい匂い!庭田さんが台所でかいがいしく働いている。今日からお掃除は私がすることになりました。それは自分のためにもいいのです。4月からカドベヤのお掃除をすることで、気持ちの切り替えができるようになった。掃除機をかけて、消毒で拭いて、床のピカピカを見るとこちらの気持ちもピカピカ、とまではいかなくてもすっきりする。

 そしてお買い物に行って、町がちゃんと生きていることを見ることも自分にとっての喜びです。今日は、私もかぼちゃと豆乳のみそ仕立てスープを作ることにしました。

 

 今日は小宮さんがすっきりした顔で6時半ちょっとすぎに現れる。今日もちゃんと10冊『ビッグイシュー』がうれたそう。その上パンも差し入れてもらったそうで、「食べてきちゃったからおなかがあまり好いていない」と言う。すぐに台所の洗い物に入ってくれる。「小宮さんと話したいと言って長いこと、売り場にいる人がいるんだよね」とのこと。今の藤沢の立場で多くの友人ができたようです。

 

 7時を回って美香子さんがいらしてくださいました。ちょうどご飯が炊けたので、さっそく夕ご飯の用意。今日も庭田シェフのおいしいご飯が並びます。

油揚げと玉ねぎと小松菜のペペロンチーノ。油揚げは触感がいいようにとちゃんと開いてそれをまた細かく切っているのです。食べたときのシャリシャリという音がたまりません。

 

しし唐の炒め物、おかかと醤油と併せます。季節の味です。ご飯が進む。

トマトソースの豚バラ煮込み。上に生バジルを散らします。美香子さんがトマトソースと言うとチキンだけれど、豚も合うね、と一言。本当にその通りです。

かぼちゃの豆乳みそ仕立てには、チキンの肉団子が入りました。

 

おなかがすいていないと言いながら、「肉はたくさんね」という小宮さん。

 

 

そして今日も来週に向けて庭田シェフの卵試作は続きます。左側はお子さん用の卵。あえて何も味付けはしません。右側はだし汁で焼いた卵焼き。どちらも本当においしい!これで来週はもうばっちりだね。

 

今回は食べながら、今までこのカドベヤを支えてくれたいろいろな寿のおじさんたちのことに話の花が咲きました。皆がカドベヤの主でした。そして何代目かで今はカドベヤの主は小宮さん。その小宮さんに今までのカドベヤの主みんなの気持ちが入っているのかな。

 

後片付けをしながら小宮さんが教えてくれたことは、先日急に警察の方々が聞き取りに来て、驚いたそう。実は隣の方が亡くなったのだそうです。

「ずっと元気がなくて、『生きていても仕方ない』って言っていたんだよね。『外に出てみたら』っていったんだよ。」

 「何があったの?」

 「首をつった。」

カドベヤに連れてきたらよかったのに、と話すと、「だめだめ。今までも何人か連れてきたでしょ。」そうだね。でもきっとここはその人たちの居場所ではなかったのだね。しばらく無言になってしまう。

 「小宮さんは淋しくなったらすぐに言ってよ。」

 「大丈夫だよ。外に出ているし。」そうだね。藤沢でも小宮さんの笑顔に元気づけられる人がたくさんいるのだものね。

 不思議なのですが、マスクをしていても小宮さんの笑顔は本当によくわかるのです。目じりが下がって目が本当に笑っている。

 そして今も目の前でニコニコと笑う小宮さんです。来週用にと子ども食堂とアート体験のチラシを持っていきます。「住んでいるところから2分だから。」

 

カドベヤの扉を閉めて庭田さんが鍵をかけてくれて、雨の中を美香子さんともども3人で歩いていく。今、寿の町の中で、そしてこの雨の中で忘れられた気持ちになっている人たちのことを考えてみます。

 

(ヨコヤマ)

 

暑い暑いと言っていたら、すとんと秋がやってきた。とはいえ、もう8月の半ばにはトンボだって飛んでいました。真夏だと思っていても、そのあいだにひたひたと秋は来ている。秋の虫だって、実は蝉が昼日中にみんみん鳴いているときに、夕方になるともう鳴きだしていた。

 なんだか愛とか出会いとかと一緒だよ。盛り上がっているときにもう終わりのことを考える。人生、その繰り返しかもね。

 寂しいというときには何となくどんぶりが食べたくなりませんか。どんぶりを目の前において、ぱきんと割り箸を割って、具を食べてそのあと、ご飯を底までつっついてみる。おつゆのしみたご飯を食べていると、外でコオロギが鳴いている。妙にわびしいやら幸せやらの具とご飯のまぜこぜのような複雑な気持ちになるものです。それにどんぶりって具の味が甘辛かったりして、ますます人生の甘辛を味わえる。そんな甘辛を時々卵でやさしくコーティングしたりしてね。

 秋はどんぶりの季節です。

 そんなことを思っていたら、庭田さんから今日のメニューが送られてきます。

 

メインは安い豚肉を使った豚丼風で。

それとピーマンとツナ缶か塩昆布の和え物。

あとは焼き茄子を添えて。

 

そして好評のお味噌汁です。

おお、まさに秋の定食だ。

庭田さんから今日はちょっと多めにご飯を炊きましょうとの提案です。

 

ちょうどお醤油がなくなったので、とことこと横浜橋まで歩いていくと、もう周りで蝉は鳴いていない。時折、一匹だけで頑張って鳴いていますが、もう蝉の季節も終わりです。

そういえばこの間、同僚が、蝉は成虫になってからはあまり生きられないけれど、幼虫時代は長いんですよね、どうしてでしょう、なんて質問とも独り言とも取れることを聞かれたのかぶぶやかれたのか・・・。

確かにその昔、アブラゼミは地中に6年間と習った。

蝉によっては10年以上も地中にいるものもいるそうです。ただ、外に出られる個体は幸せ者で、地中で亡くなる個体も多い。

成虫になったらもう何も食べずにみんみん鳴いて子孫を残すために1週間頑張り通して死ぬのかと思っていたら、実はちゃんと樹液を吸っているのだそう。また1か月ぐらいは生きられるとのこと。それでもやはり成虫してからは短いですよね。

 8月の終わりから9月の初めになると、ベランダにも蝉が転がりだします。死んでしまったのかと箸などでそっとつついてみるとまだ生きていて、飛んで行ったりして驚くものです。代わりに朝から秋の虫が鳴きだして、季節はちゃんと前に進んでいる。

 

なあんてことを考えながら買い物を済ませて戻ってくると、もう庭田さんが焼きナスもピーマンとツナの塩昆布和えもお味噌汁も作り終わって、あとは豚丼の具だけ。

おいしそうな焼きナスは秋の味覚

 

緑は元気になるよね。こちらはピーマンとツナの塩昆布和え

 

お醤油でたれを作ってじっくりと煮込みます。安い豚肉といっても味が染みるとおいしいんだよね。

 

 

そんなことを話しているとみさとさんがやってきてくれる。今日は元気になりそうな黄色のTシャツで、見ているだけでこちらも元気になります。

 豚丼の具材をゆっくり煮詰めるだけとなったので、カボチャを料理しながら3人でおしゃべり。秋の夕方にこういったおしゃべりタイムもいいものだ。外を見ると曇っているのだけれど、そこに夕日が差し込んで不思議なオレンジ色の世界。どこかしら光が優しいのも秋だ。

 そんなこんなで話していると、小宮さんがすっきりした様子でやってくる。今日はBig Issueの発売日。ちゃんと10冊売れたそうで、家に帰って着替えをしてきてくれたのです。梨をお土産にして・・・。腹減ってるという小宮さんですが、ご飯が炊けるまであともう少し待ってね。

 豚丼の具も出来上がったところでやにわに庭田さんが卵を割り出している。作っているのはケチャップライス。あれ?

 

  

 

 「先週オムライスがうまくいかなかったので、リベンジです」。頭の中で考えているオムライスを再現してみたいとのこと。プロ根性だ。ご飯もしゃもじだけで木の葉型にして、その上に卵焼きが乗った!美しい。「こういった感じを考えていたんです」と庭田さん。「卵は一人3つですね。」一つ余った卵で目玉焼きを作ると、それは小宮さんの豚丼の上に乗っけることにする。

    

 

 美香子さんがいらしたところで、みんなでご飯の用意に取り掛かります。今日はやはりどんぶり風にしようよ、ということで、深めのお椀にご飯を入れて具をのせる。小宮さんのどんぶりは独別大きいどんぶり。「こんな大きなどんぶりかよ~」と嬉しそう。みんなで紅ショウガがあったらよかったね、なんて贅沢も言ったりして。

 オムライスにみさとさんがナイフを入れると、はらりと二つに割れて、ケチャップライスを覆います。それもまたきれい。食べるのも楽しみになるね。これは。

 

 今日もおいしいご飯に舌鼓を打ちながら、今後のことを話し合う。庭田さんが、今月末のこども食堂の段取りを話してくれる。頭の中で何をどれくらい、どんなものを使えばこれぐらいの時間でできる、ということがわかっているからすごい。その上美香子さんとすでに来月のこども食堂の献立のカレーの話も二人でどんどん進めていて、聞いていると、ちゃんと開けていく扉があるんだな、と急に思えてきて、妙にほっとしたりしています。

 いろいろなものがのっかって、ご飯の台座においしい味がしみこんでいく。丼ぶりはそんなほっとする希望の食べ物でもあるのでした。

 

 

(ヨコヤマ)

9月に入っても一向に涼しくなりませんが、大型の台風が九州を襲い、関東でも突然の大雨が降るようになりました。だんだんとこうして秋に向かっていくのでしょうね。

 日本では首相が持病の悪化で突然の退任。それでもパニックになることもなく、国民が粛々と日々が過ごしている不思議。日本って本当に不思議な国だと思います。

 一方でコロナウィルスの感染も一向に収まらないけれど、どこかしら、他人事のようになってしまっているのも事実。そんな日本もまた不思議。自粛にも疲れ、なんとなくウィルスと共存できているような気持になってそろそろ娑婆に出て、大いに羽を伸ばしたいと思う人たちも増えてくる。それに輪をかけるように、政府もGo To キャンペーンなんて打ち出してしまっているけれど、おそらく秋から冬にかけてまたウィルスは間違いなく力を取り戻すことでしょう。しかもインフルエンザの季節も到来とあっては、この冬はどうなることだろう。

 

大学も秋から対面授業が許されるようになりました。いつまたオンラインに戻るかしれませんが、私は対面を選びました。とにかく学生に会って、今後どうしていこうかと話し合うことは大切。ここにいるこの私が、みんなと一緒にどんなことがあっても授業を作っていくんだよ、ということだけはこの身で伝えたい。もちろんこの場に来れない学生たちともどうやってつながっていくか。寂しい思いはさせたくないから、ここからが想像力の働かせどころ。でもきっとクラスのみんなで考えていける!

 

 カドベヤもどうにかつづがなく3か月とちょっとを過ごしてきましたが、これからが本当に気を付けなければいけない時かもしれません。とにかくお掃除。手洗い。マスク。換気を忘れないでおきたいもの。会えないことはもう当然のことで、それでも思いだけはしっかり持って再会の時を待ち続ける。

 それでもこの場所を開けて、安全に笑って食べてともにいることを探っていく。会えなくっても人が少なくても一緒にいることを夢見ながらこうやってブログもつづっていく。

 ということで火曜日は静かに庭田さんと一緒に台所に立ちながら、今日は誰が来るかなとのんびり考えて、何があっても大丈夫の気持ちになってきています。庭田さんは一生懸命安い食材でおいしいものを、と台所を支えてくれているので、こちらも安くて栄養たっぷりのおかずを考えなきゃ。

 そんなやりくり上手が功を奏す機会が到来しました。先週もお知らせしたとおりカドベヤを陰に日向に支えてくださっているNPOのあっちこっちさんがこの9月から来年6月まで子供と食とアートを考える居場所を寿健康福祉交流センターで月一回開催することになりました。親子を対象としたアートワークショップと食の居場所。まさに火曜日のカドベヤの姉妹版と言えそうです。まずは各月の最終火曜日に開催です。

 さて、ということでこのアートと食のワークショップの1回目は「音楽」と「食」の組み合わせ。そして「食」の部分はオムライス!先週のカドベヤでの話し合いに基づいて、今日はいよいよオムライスの試食を作ってみます。きょうはあっちこっちから尾竹さんとパティシエの和田さんが来てくださる。美香子さんも一緒に庭田シェフの下でオムライスを作ります。皆、料理の腕前はものすごい人たちばかりですが、庭田さんのもとで動きます。

 

 庭田さんはお子さんのいる知りあいに聞き取り調査を行ったそう。いろいろな話を聞いたうえで今日の料理に挑みます。素材はなるべく同じ大きさに切ったほうが子供達は食べやすい。今日はおそらく8名ほどの参加ということを頭に入れながら、丁寧に素材を準備。今回ご飯に入れるのは、ウィンナーソーセージ、玉ねぎ、にんじん、そしてコーンです。

 

その前にすでに庭田さんがもやしとにらの炒め物を作ってくれていて、お味噌汁も完成。手際よく副菜を仕上げてオムライスに取り掛かります。本日、庭田さんはカドベヤのために新しいフライパンとスパチュラも買ってきてくれました。本当にありがとう。

 

 

 そしていよいよケチャップライスから作る。炊いたご飯を一度大きなボールにあけて、まずは素材をバターでじっくり炒めた後にご飯を入れる。そこでケチャップを投入。そのあとでご飯をまた別のボールに移し、残りの素材を炒めてまたご飯に混ぜる。とっても丁寧に作っていきます。

 

 おいしそう!

 

 

 ケチャップ。ああ、懐かしの匂いです。こうやってご飯のほうが出来上がると、今度は卵です。

 これで卵10個分

 

さあ、ここからが問題だ。ケチャップライスを包むのか。上に乗っけるのか。トロトロの半熟で上からかけるのか。ご飯はいつも使っているスープのボールを型にして大きなプリンみたいな形に抜き、その上に卵を乗せます。

 

 きれいにパカンと盛れました

 

みんなで流れ作業のように作っていく。卵を料理する庭田さんは火加減をみながらいろいろな卵を焼いていきます。載せ方も大切です。

 

 

 これは王道の「包むタイプ」のオムライスです

 

 ということで今回はいくつかのパターンで作ってみました。どれもこれもおいしそう!ずらりと並んだオムライスはどれもこれも個性豊か。尾竹さんが買ってきてくれた飾りをちょこんと上にさします。本当は万国旗なんだけれどね、なんて言いながら。

 

 今日は懐かしのオムライス、ということでたくさんの人が来てくださいました。久しぶりの湊さん、みにょちゃん、そしてこーたさんとまじぁとさん。副菜を、ということで、湊さん、みにょちゃんと一緒に作ったのがおなじみの豆腐と塩昆布とオリーブオイルのくずし冷ややっこ。今回は練しそも混ぜてみます。

 最後に自分の気に入ったオムライスを各自選んでいただきます!

 

 Which do you choose?

 

今回、卵は22個使ったのですが、一人2個ということになる。それでも最後の一つで卵が切れちゃって、まじぁとさんだけ卵なしになってしまった。ごめんなさい。各自でオムライスの上にケチャップで絵を描きますが、楽しくてたくさんケチャップを使ってしまう。やっぱり当日は個別パックのケチャップではなく、大きなケチャップをいくつか用意して、衛生状態に気を付けながら絵を描いてもらおうということになりました。

 

にっこりスマイル!

 そしてお味は、バターがきいていて本当においしい。思った以上にボリュームたっぷりのおいしさです。子供も大人も大喜びのこと間違いなしです。

 

お疲れ~~~、

 

庭田さん、お疲れ様!

 それでも庭田さんは満足していない。もっと卵が必要だとおっしゃいます。これからまた、本番まで何度も試食を作って研究なさることだろうなあ。これでも十分おいしいんだけれどなあ!10月の献立はカレーということで、もう庭田さん、次のレシピも考えているそうです。

 そして、10月の子供たちのための食とアートの居場所はまじぁとさんとこーたさんのワークショップとなることも決定。芸術と食の秋を寿で満喫できる予感です。

 

(ヨコヤマ)

 

 

 

 

 

今日は庭田さんが「ガパオライス」をメインにして、あとは安い食材で何か作ろうと提案してくださる。

いいねえ、ガパオライス!

このところ野菜の値段が高騰しており、いい気になってそれでも食べたいものを作っていたら、あっという間にカドベヤのお財布がぺちゃんこ。考えてみたら、6月にカドベヤを開けて以来、黒字になった日は結構数えるほどしかない。

それでもやっていけるよ、という強気も必要だけれど、やっぱり今後のカドベヤのこともきちんと考えなくっちゃ。庭田さんが食材を見繕って安く上げようとしていただけれるのはありがたい限りです。

 それでもおいしいことも大切。当然ですよ。

なんでもそうなのですが、料理になる前には、一つ一つが立派な食材。それだけで個性的です。そして料理になる前と後の顔があるものです。

 

 

ガパオライスだってそう。これだけ色とりどりのお野菜が一緒になる。そこにお肉が加わって

いろいろなスパイスが加わって・・・・

 

 

その上に卵が乗っかる。

 

 

食べるのは簡単だけれど、その素材ひとつひとつのことを考えると、食べるときにもその味をかみしめたいと思ってしまう。同時に作ってもらって食べることは簡単だけれど、ともに作ると、ますます素材の存在、つくり手の存在に気が付く。そしてもちろん食べてもらうことで、素材の役割もまっとうされるわけ。

ガパオライスをつくるその手順を見ていると、変にそんなことを思ってしまう。

ここに今日人がたくさん来てくれればうれしいし、そうでなければ、皆のことを思って食べればうれしい(それに自分の食べる分がうんと増えるぞ)。

 でも今日は心配いりません!NPOあっちこっちの美香子さんが以前も来てくださった尾竹さんと一緒に来てくださった。

 

 実はこの9月の終わりから寿地区で子供たちに安心してアートと食べることを楽しんでもらうための「居場所」をあっちこっちさんが月1回火曜日に提供することになったのです。ここに今一つの居場所「カドベヤで過ごす火曜日」も参加させていただくことになりました。

今後は基本的に月の最後の火曜日にこのカドベヤを出て、寿町福祉交流センター内の多目的室で親子を招いてのアートと食の居場所をあっちこっちさんとともに作っていくことになります。

残念ながら、コロナウィルスの状況を見ながら、火曜日のカドベヤ同様、気を付けながら開催することになり、人数も絞っていくことになりますが、今までのカドベヤの活動を子供たちに広げていけるいい機会です。しかも、今のカドベヤには20代の庭田さんもいるということで、この6月からカドベヤで実践していただいている「安くておいしくって楽しい」食を若い感性で考えてもらうことになったのです。

考えてみたら、ガパオライスなんてその楽しさが凝縮しているのかもしれません。

 

 

 

ということで、今日は7時から、そのための話し合いをカドベヤで開催したのでした。

第1回目は9月29日の火曜日。この日は音楽のワークショップの後に、オムライスを食べるということで、来週、カドベヤで29日に向けての試作を行うことになりました。すでに庭田さんの頭の中にはいろいろなアイディアがわいてきているようで、今日はとりあえず集まった4人で「どんなオムライスが好きか」「ケチャップで絵をかいてもらおうか」と、話だけでも楽しい。

 皆だってオムライスの思い出はあるでしょう?

 

なんて話していると、もう8時。今日ビッグイシューの1日号を頑張って売ってきた小宮父さんが戻ってきた。早速今日のご飯を並べます。このお披露目も6月以降の恒例となりました。

 

 

お金が足りない時の頼みの綱はもやしとお豆腐。

もやしときくらげとピーマンの卵とじは本当においしい!

 

そして今日のくずし冷ややっこは塩昆布とすりごまをオリーブオイルであえたもの。結構腹持ちもいいのですよ。水を十分に切った後でいろいろなものに和えてみる。

 

 

ちょっぴり赤いトマトも添えたりしてね。

 

 

 

さあ、食べようと食べ始めたら美帆ちゃんが来てくれました。入ってきたら、おいしいものが並んでいる幸せ。そして、誰かを招き入れる幸せ。

こんな幸せを広げていけるのなら、それはそれでうれしい。

ちょっとペタンコになってきたお財布をぽんと叩いて、また剛毅になるのでした。

どうにかなるもんね!

(ヨコヤマ)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夕方には秋の虫の鳴き声が響くようになりました。8月も半ばを過ぎるともう秋です。

それでもまだまだ暑い。こういう暑い時ってどうして怪談ものがはやるのだろうか。

私は霊感はまるでないけれど、それでも「あれ?」と思うことは誰でもあるわけで、それに対して、いちいち考えもしない。

この世のことがすべて合理的であるわけもないわけだし、不思議なことがない方がおかしいでしょう。

ということとは全く関係ないのですが、(ん、でもちょっと関係あるかな)一昨日の夢で、宿題が締め切りまでに出せなくて、しょんぼりしている学生さんを慰めている夢を見ました。

「まあ、仕方ないよ。だって、事態が事態なんだし」と一生懸命にうなだれている学生を慰めている私。

だって、仕方ないよ、と言っている相手の学生は実は幽霊君です。見るからに顔色が悪そうで、見るからに幽霊であるその学生さんを一生懸命に慰めているのがこの自分なのです。

たまたまその前の日に昔のテレビ番組の「アダムズ・ファミリー」を見ていたせいかもしれませんが、「幽霊になっちゃったんだから、仕方ないよ。宿題が遅れたからってがっかりするな」と一生懸命甘やかしている自分にも笑えてきます。元気出して、幽霊君。

 でもそれだけじゃない。ちょうどこの日は久しぶりの対面での仕事が入って(もちろん互いに相当の距離をとって座っていました)、少人数ながら本当に久しぶりに会った人たちで、会えないみんなのことを話していたせいかもしれません。

 いつも思っているけれど、やっぱり会えない。夢で会えればうれしいけれど、結局ただ、夢に出てきてくれるだけじゃなくって、幽霊になって会いに来ちゃった。それもまた会いたいけれど、会えない人たちの象徴なんだろうな。いや、幽霊は自分なのかもしれ、ない。生きていようと、向こう側に行ってしまったとしても。皆、会いたいのです。でも仕方ないのです。だから、自分に言い聞かせる。がっかりするな、と。

 

 そいうことで今日の火曜日。なんと今日の参加者はたったの3人。今日は早めにカドベヤに行って、庭田さんと一緒に黙々と台所に立った。庭田さんがおいしいものを次々と作ってくれる。今日の献立は

 

・ジャガイモと玉ねぎのポタージュ ミニキャロットとアスパラ添え

・豚トロと葱の炒め物

・素揚げナスの玉ねぎまぶし

・あおさと海苔のくずし冷ややっこ

・モロヘイヤのご飯のお供(前も作ってくれて本当においしかった)

・ジャガイモとかに足のペペロンチーノ風温サラダ

 

と超豪華!

ジャガイモと玉ねぎのポタージュ ミニキャロットとアスパラ添え

 

豚トロと長ネギのあっさり塩味の炒め物

 

素揚げナスの玉ねぎまぶし

 あおさと海苔のくずし冷ややっこ(天カス添え)

ジャガイモとかに足のペペロンチーノ風温サラダ

これは本当はジャガイモとタコの温サラダなのですが、タコが高いので、カニ足で庭田さんが代用してくださいました。これがめちゃくちゃおいしい。カニ足とは思えないお味。

今日は庭田さんがかなり頑張ってくれて、7時にはご飯が完成。でも誰も来てくれません。

7時20分。ご飯が炊きあがる。

小宮さんが入ってきて、あれ~3人?と言いつつもニコニコしている。

 

疲れ気味の小宮さんがちょっと横になっている間に私と庭田さんでストレッチをして、それから3人でおいしいご飯を思いっきり食べました。

小宮さんの頑張りぶりの話を聞く。今どうやって生活しているのか。頑張って『ビッグイシュー』を売っていること。必ず声をかけてくれる人。恵子さんに藤沢であったこと。

ニコニコしながら、話してくれる様子を見ていると、こちらも元気になります。

大きな水筒に麦茶をいっぱい入れて街頭に立つ小宮さん。無理はしないでほしいけれど、毎日10冊は『ビッグイシュー』を売ると張り切っている。

来週の火曜日は9月1日でまた『ビッグイシュー』の販売日だ。

「だから来週はカドベヤにはこれないよ」と言う小宮さん。おいしいご飯を食べながら、

「火曜日だけだね。おいしいご飯は」という。

そして最後に「遅れても来るか。8時ぐらいになっちゃうけれど。」

そうそう、そう来なくっちゃ。

 

今日はさすがに3人だけだったけれど、小宮さんが大藪さんのことをたくさん話してくれる。と言うことは、大藪さんもここにきっと来ているのだろうね。会えない人たち。でも忘れない限りは、ずっと生きている。大藪さん、のんちゃん、亜季ちゃん、美香さん。

そしてこの同じ空の下にいるカドベヤのみんな。みんなで一緒においしいご飯を食べている。

 

今日も3人で後片付けをして、小宮さんが一足先に帰ろうとしたら、美香子さんが入ってきてくれた。イギリスに行った優奏ちゃんの必要なビザの問題で今日も走り回っていたそう。

それでも優奏ちゃんの元気そうに旅立つ姿や向こうの寮の部屋の写真を見せてくれた。

思わず3人の顔がほころぶ。

そう、ここにいてもあそこにいても、みんながみんなのことを思っている。

姿が見えなくっても人は育っていく。

会いたい人のことを考えれば、きっと向こうもこちらのことを考えているに違いない。

 

(ヨコヤマ)

 

 

 

 

本当に暑いです。とろけそうです。

こんな暑さにも負けないコロナウィルスは、何なんだ。一方で熱中症で命を落とす方々もおおい。寿地区でも毎年夏は、熱中症で亡くなる方々が多いのです。

今日も小宮さんは暑いさなか、街頭に立って『ビッグ・イシュ―』を売っています。

ちょっと心配になって、「カドベヤで待っているよ」とメイルを送る。

 

私は8月11日から先週日曜日までの集中講座を終えた。

一時は本当にどうなることかと思ったけれど、電話で話していた初美ちゃんが「大丈夫。ちゃんと時間は過ぎていくから」と言ってくれたことが忘れられない。

本当にその通り。

とにかく終わった。そして楽しかった。

もちろん対面がいいに決まっている。でもせめてリアルタイムでの授業にできたことだけでもありがたいと思わなくちゃ。

一つのクラスは通学生と通信生が共に学ぶ「身体知」という授業でしたが、オンラインでも十分「身体知」を感じることができるもの。

通信生の皆さんはそれぞれいろいろな思いで今も学ぶことを続けている。そんな姿を大学一年生が直に見て、話を聞くことは本当に大きな出来事だと思う。

今年も様々な出会いがあった。最後に皆で作ったオンライン劇は、その場でのアイディアが満載でしかも外から観客も来てくれて、不思議な時間を共に過ごしました。

 

・・・と未だ余韻を残したままの火曜日です。

 

今日は庭田さんより私が早く到着したので、久しぶりに入念にお掃除をする。床も2度磨き。

台所も入念に。お手洗いもピカピカに。換気をして、蚊取り線香を炊く。あらためてピカピカの床を見ていると、ようやく人を迎え入れる気持ちになる。

 

 

今日の庭田シェフの献立は

・豚小間肉とニンニクの芽の炒め物

・キュウリともやしの梅和え

・ほうれん草と油揚げと豆腐のお味噌汁

 

5時過ぎにいらした庭田さんに、今日が優奏さんイギリスに羽ばたく前の最後のカドベヤなんだよ、と告げると、「じゃあ、もっと豪華なご飯にすればよかったかな」と一言。いえいえ、毎回のカドベヤのご飯が一番のお見送りだよ。

そんなことを話しながら、庭田さんのもとでご飯を作ります。

 

キュウリの梅和えは庭田さん、キチンとキュウリを叩いてうまみを出してから、ちょいと寝かせて、梅ともやしと和える。なるほど~。そうなんだ。

 

お味噌汁はほうれん草と油揚げと豆腐。

それに長ネギをこれでもかとみじん切りにして、豚こまにあわせます。

 

ほほう、すごいなあと話していると、NPOあっちこっちに所属しているチェンバロ奏者のWさんがいらっしゃる。遅れて美香子さん、

そしてあれれ。明日から今度は会場を新宿にうつして展覧会の予定のまじぁとさんとこーたさん、そして岡村さん。みさとさんがいらしてくださる。私はみさとさんの作ったとても素敵な鳥のあみぐるみを購入。先週の火曜日に優奏さんにお守り鳥として渡したのです。

こーたさんたちは明日からまた新宿で展覧会でしょう?大丈夫なの?

と聞くと、今日、新宿の会場に展示を並べてきたので、大丈夫だというのです。

ありがたいです。そのうえ、まじぁとさんがおいしそうなチーズケーキとキウィの差し入れまで持ってきてくださる。

 

そして今日も一日働いていた小宮父さん。「カドベヤで待っているよ、なんてメイルが来るから早めに来たけど、もう少し頑張ればもっと売れたよ」と文句言いながらもみんなの顔をちらりと見て、「これじゃご飯、足りないんじゃないの?」と急遽、パックご飯を買いに走ってくれる。

私はあわてて豆腐を買ってきて、あおさと天かすとどこでも売っている「だしつゆ」を合わせる超簡単くずし冷ややっこを作りました。

 

みにょちゃんも来てくださって今日はちょっぴりにぎやかなカドベヤです。

 

 

実はね。これまで私は優奏さんの渡英の日を間違えて皆さんに伝えていた。先週もう旅立ったことになっていたのです。だからみんな、そんなことも知らずにきてくれたわけで・・・。

密にならない程度に大勢の方が来てくださったのも、カドベヤ君の計らいでしょう。

 

皆でイギリスのオンライン授業を終えてカドベヤに来てくれた優奏さんを、これまた密にならない程度に囲むことができました。

いつもながらの皆の夕食。

 

そして最後にみんなでどう優奏さんを見送ろうか、何かポーズ考えて、と掛け声をかけたら、誰ともなく・・・

このポーズ!

よく考えたら、優奏さんの大好きな鳥のイメージでもありました。記念写真もどことなく身体的距離を取りながらも、皆の心も羽ばたいている。

 

人のつながりは本当に不思議で、今私のイギリスの友人は優奏さんが将来ここで働きたいと願っている場所の一つでもある英国王立鳥類保護協会で働いています。すでにそのダニエルと優奏さんはzoomでつながることができて、世界は本当に小さいと思っています。

 

そう、優奏さん、世界は小さいよ。でも広いよ。思いっきり羽ばたいていって、この小さくて

広い世界をいとおしんできてね。

 

お母さんは淋しいだろうけれど、大丈夫。皆で見守る・・・と言うか私たちが見守ってもらう!

 

17歳のちっちゃくて大きくて夢いっぱいの鳥が飛んでいきます。

 

カドベヤでいつも考えているよ。ここはちっさくても大きな巣です。カドベヤっす(巣)!

さあてと!

私たちの夢も一緒に載せて、

羽ばたけ~~~~。

 

 

世間ではお盆休みが始まったところでしょうか。

私の勤める大学ではこの時期は通信教育部の夏季スクーリングが開催されます。

本来なら、夏のキャンパスは、通学生ではない大人の方々も大勢いらしゃって非常ににぎやかになるのですが、今年はやはりコロナウィルスの関係で授業はすべてオンラインとなりました。なんとも寂しい限り。

そしてそんなときに限って私は今年、8月11日から16日までの授業が二つ。午前と午後に入っている。前期の通学生の授業ではオンデマンドの録画での授業の配信だったので、あまりに寂しく、今回はどちらもオンラインのリアルタイム授業としました。

 とにかく朝が弱いのですが、9時から授業開始!初日の火曜日はさすがにヘロヘロとなりました。庭田さんがちょうどこの火曜日はお休みということで、授業が終わると同時にカドベヤに飛んでいきます。

 今日は作るものが全く決まらずにでも明日からのエネルギーも必要だし、やっぱりこういう時はチキンだなとチキンのバターみそ炒めのオクラ添えをつくることに決めた。やっぱり目がとにかく疲れるので、こーたさん伝来のねばねば料理です。

 

 なんてのんびりやっていると、美香子さんがNPOあっちこっちの二人と来てくださる。

 「さあ、何をやりましょうか」と来るなり、台所に来てくれるとことが頼もしい。

これ作りたいんですけれど…と示すレシピは

 

ツナとセロリとみずなの豆腐和え。美しい!

 

フルート奏者のIさんと美香子さんがさっさとっ作ってくださっちゃった。

豆腐の水切りのペーパータオルが足りないかな、と買いに行きましたが、戻ってきたら

みにょちゃんも今日は早めに来てくれている。こちらにはキュウリの梅和えをお願いし、

私がヘロヘロしている間にスープもしっかりできてしまった。

チキンの味噌バター炒めのおくらぞえもおいしそうに出来上がっちゃっている!皆さんありがとう。

少し料理の目鼻がついたところで、9月からの寿でのイベントについての話し合い。

9月から月1回づつ、親子対象の食とワークショップを寿で開催するあっちこっちさん。そのイベントにカドベヤも参加することになったのです。

拡大カドベヤをあっちこっちさんと一緒に行うという試み。非常に楽しみです。

 

あっちこっちの皆さんと9月以降に寿地区で行うワークショップの話をしている間にみにょちゃんと小宮さんとがスープの仕上げもしてくれて、あっという間に素敵な料理が出来上がり!

おお、考えてみたら今日は7人中、小宮さんは黒1点!

 

お皿に盛ると、

 

茶色、白、緑、赤がちょっぴりとしっかり元気になる絵のようだ。

 

そろそろ渡英の近い優奏さんもイギリスの高校のオンラインの授業が終わり次第

駆けつけてきてくれる。私はてっきり優奏さんは明日渡英だと思っていたのですが、22日の出発だと聞いて、ほっとする。17歳。たくさんの夢と一緒に旅立つのだね。

 

この日のデザートは、美香子さんのご両親がお住いの鹿児島のお菓子、高麗餅(これもち)とスイカの組み合わせ。

高麗餅は自然薯と小豆をと蒸して作るお菓子。鹿児島と言うと、「かるかん」が有名ですが、山芋を使ったかるかんよりももっちりして、食べ応え十分。なんといっても自然薯を使ったお菓子ですもの。元気になること間違いないね。皆でぺろりと平らげてしまいました。

沢山の元気をもらったこの日のカドベヤ!

明日からの授業も頑張れそうです。授業は毎日日曜日まで。

 

みなさん、ありがとう。

 

(横山)

 

 

梅雨が明けました!🌞

今年の梅雨は長かった・・・・しかも豪雨で、様々な地域が被害に見舞われた。

コロナウィルスの感染に対応するのだけでも大変なのに。思うと胸が痛む。

 

しかし、あけるとなるとはい、さようならとばかりに明けた。だいたい梅雨明けの前は、ものすごい豪雨で、「あばよ~~~」という感じで終わるものなのに、今年はそろりと明けた。

そして突然の熱さにに見舞われます。7月になってもたびたび寒いと思うぐらいの日が

あったことが嘘みたいです。でもまだこれからどんどん暑くなるんだろうなあ。

こんな中でもウィルスが収まらないことが信じられない。

いつもこのころは、寿でも夏祭りがあるのですが、今年は夏祭りはなし。

小宮さん、本当に寂しそうです。帰省できなくなった人も多い。

夏は家に帰りたいだろうに。でも東京から戻ることができないのだそう。

こんな夏も初めてのことかもしれない。

でも火曜日はいつものカドベヤの火曜日。

その「いつもの」ことも不思議です。

 

今日の献立は何にしようかと庭田さんとメイルでのやり取り。

 

今日はきのことお豆のスープを作ります

とのこと。

カドベヤに着いてみると大量のほうれん草が刻まれているではないか。

そして庭田さんは黙々とニンニクを刻んでいる。

 

ということは、先週大好評だったあのほうれん草と油揚げのニンニク炒めですね!

今日は先週の2倍作りますとのうれしい一言。

ニンニクが駄目な順子さんには申し訳ないのだけれど、やっぱり元気がない時はオリーブオイルでニンニクを炒めているそのにおいをかぐだけで幸せになる。

とはいえ、なんでもそうでしょうが、嫌いな人にはたまったものじゃないよね。

今回はたっぷり炒めたニンニクをスープにも使います。

こちらも元気になる3種類のお豆を玉ねぎと一緒に炒めます。

 

 

それ以外に元気の素と言ったらやっぱり酢かな。

私が用意したのは、大量のニラと万能ねぎを刻んで黒酢と塩と醤油と鳥ガラスープを混ぜたたれ。しばらく置いておくと野菜はしんなりしてきます。

 

青菜に塩とはよく言ったものだね。これをゆでた豚しゃぶと下ごしらえした豆もやしにかけて食す!

なんて言っているうちにかれこれもうすぐ7時。今日も人は少なめかな、小宮さんもまだ、いらっしゃらないよね、じゃあ、二人でたくさん食べようね、なんて話していると、みんな打ち合わせたかのように狙ってきてくれるんだよねえ。

 

まずこーたさんとまじぁとさん。もうすぐ展覧会なのに、自由が丘から、展覧会の準備の後で来てくれた。

 

豆とキノコのスープ

 

そして姫!

 

ほうれん草と油揚げのニンニク炒め

 

満を持してきてくれたのは小宮さん。今日もぎりぎりまで待って頑張って『ビッグイシュー』を

売っていたそうですが、あまり売れなかったそう。それでも皆の顔を見るとうれしそう。

 

豚しゃぶと豆もやしの野菜黒酢だれ

 

今日のご飯はみんな丸いお皿に盛りました。今日の朝1時がちょうど満月。なので、みんな真ん丸です。

 

デザートのぎりぎり前にみにょちゃんが来てくれて、こちらも大きな丸いどら焼き・・・そして

こっちは四角い湘南クッキー。小宮さんが持ってきてくれたものです。

 

最近はご飯が余らないよね、と小宮さん。お持ち帰りができないことがちょっと寂しそう。

でもその理由はおいしいからでしょ。

夏バテも一緒に食べれば乗り切れる!

また1週間頑張ろうね。

 

(ヨコヤマ)

 

 

 

 

 

このところ同じことばかりで本当に申し訳ないけれど、やっぱりこの話になっちゃう

コロナ

感染が止まらない。いつもカドベヤに元気を届けてくれるみんながくることができなくなって、もう3か月。

順子さんも東京での感染がまた広まり始めてこれなくなった。元気が出ない。

カドベヤも寂しいなあと思っていたら、庭田さんが今日の献立は、ニンニクがダメな順子さんが来ることができないから、その代わりの元気のもとで、

ニンニクを使った料理を作りましょう

と提案してくれた。賛成~~~。ほかに元気が出そうなものということで

モロヘイヤを刻んでたれを作ります。

と庭田シェフ。いいね、いいね。がぜん元気になってきた。

6月の初めに結膜炎になってしまって、しばらくホラームービー並みに目が赤くなったりピンクになったりしていた時にこーたさんが、教えてくれた。

ねばねばするものが目にはいいんだよ、と。

またまた目の調子が今一つなので、とってもうれしい。

庭田さんのメニューはまだ終わらないよ。

スープはミネストローネにしましょう。

赤くてすっぱくてそれだけで元気が出そう。

そっか。頭の中でそれぞれの絵を描いていたら、がぜんもっと赤がほしくなってきた。こんな時だもの、赤尽くしでいこう。トマトの缶詰がまだカドベヤにあったから、チキンのトマトガーリック煮込みはどう?と提案。

今日の献立はこれで決まり!

カドベヤに着くと、庭田シェフはもうニンニクを刻んで、いろいろな下ごしらえをしている。

今日はほうれん草が高かったそう。やはり梅雨のせいでしょうか。

 

今日も雨は降ったりやんだり。二人で台所で黙々と料理していると、時折、カドベヤの明り取りを雨脚がトントントンと叩く。それがまるで音楽のようだ。今日の雨はどことなく優しくって、しっとりと梅雨らしい。最近の雨はとにかく降るとたたきつけるようで、寂しくなるので、こんな雨なら許したい・・・。

 

なあんてぼやぼやしながら鳥の胸肉とニンニクを混ぜていると、もうモロヘイヤはきれいにゆでられて見る見るうちに庭田さんが細かく刻んで、たれにしてしまっている。早いよ・・・。

 

庭田シェフは一つ作り終わると、すぐに洗い物をして、次の料理にかかる。

ほうれん草も

こんな風にきれいに切り分けられて

茎と葉のゆでるタイミングをきちんと見計らって色鮮やかにゆでられて・・・

その間にミネストローネの具材も仕上がって、トマト缶を投入。

続いて、大量の刻みにんにくをじっくりフライして、出来上がったのは

ほうれん草と油揚げのニンニク炒め。唐辛子を加えます。お好みで鰹節を添えます。

 

見とれているとこーたさん、小宮さんが来てくれる。今日は小宮さん、遅くまでビッグイシューを売っていた。

とがぜんにぎやかになってきたのだが、ここでガラガラと扉が開いてやってきたのが…

あのお騒がせ野郎の井上さん(室町さん)だ!!あちゃ!!!半年ぶり?

いつものように元気いっぱいで台所に入ってくるなり、「何作ってんだよ」と寄ってくるところを

「まずは手を洗って!」と制します。

相変わらず傍若無人というか。変わらないんだよね。この人は。

 

そしてこんな日に限って、横浜市観光局のIさんがカドベヤの様子を見に来てくださった。

今は、ストレッチはちょっと中止しているのですと説明しながら、井上さんと早速喧嘩しいしい、チキンの煮込みの最後の味付けを行います。

 

今日の定食の出来上がりです。

 

こんな時だから、食事の時はあまりしゃべらずに食べたいのだが、井上さんが来るともうどうしようもない。こういう時は、井上さんの近くから退散するのが一番です。

最近は、雑誌の取材を受けたそうで、ご満悦の様子。

 

 

ほんと、会えば喧嘩になるし、相変わらず疲れ切ってしまうのだけれど、それでもずっと合わないでいると、心配になるし・・・。来るとその時はうれしいけれど、10分後はもう「帰れ~~~」って叫んでいるし・・・。いったい何でしょうね。マスクをしていてもうるさい。マスクをしていても感染しそうなので、「お口チャック」と封じ込める。

先週の静かなカドベヤはどこに行っちゃったのかしら。

 

さて、ちょっと静かになったところで。今日のご飯はほんと、絶品でした。

小宮さんの一言。「庭田さんのご飯は横山さんのよりずっとおいしい!」

でもおっしゃる通り。

ほうれん草の炒め物はもっともっと食べたかったのだけれど、残念!ご飯ももっと炊くんだった。ミネストローネもどうしてこんなにおいしんだろう、というぐらいおいしい。今度ちゃんと教えてもらいたいなあ。

いつも通り、100円のメロンもおいしかったよ!

 

食事でも元気が出ましたが、お騒がせ野郎のおかげでエネルギーがちょっぴりそがれたカドベヤではありました。でも井上さん、ずっと姿を見ることができないと、心配なので、また時々来てください。…えっと。やっぱりしばらくはいいかな。

思いっきり

 

お騒がせ野郎が来たあゝ

 

と(心の中で)叫ぶのは今度はいつになるかな。

 

(ヨコヤマ)

 

 

 

 

あっという間7月もあと1週間。コロナウィルスの感染がまたぶり返している。

 

この春から私たちの生活は全く変わってしまった。それでも仕事は普通通り始まるはずだったのだけれど、すべてが遠隔となってしまった。

英語の授業も毎年教えている19世紀のイギリス文化史の授業もすべて遠隔となった。リアルタイムではなく、オンデマンドでの配信となる。

その間も世界は動く。

コロナウィルスの感染は火事のように世界に飛び火し、多くの命を奪う。

同じように、ジョージ・フロイドさんの警察官による暴行死亡事件は、BLM運動となって世界各地で大きなデモを引き起こした。その根源をあらためて歴史を振り返ることで私たちは見つめなおしている。イギリスはもちろんその根源の一つです。

今回のBLM運動の中で、18世紀、奴隷貿易で富を築き、故郷に貢献した人物、例えばブリストルのエドワード・コルストンの銅像が引き倒され、彼の名前を冠したホールは名称を変更することになった。19世紀の植民地政策でアフリカの資源を基に本国に巨額の富をもたらしたセシル・ローズの石像は、オクスフォードのオリオル・コレッジの正面中央から外されることが決定した。何年間もかけて議論してきたものの、実現しなかった多くのことが一気に動き出した。

 

同時にコロナウィルスでリモート作業ができる人々を支えるのは、医療関係者のみならず、社会的に必要不可欠な仕事についてくれる人々だ。農業に携わる人々、食肉加工業。清掃。ゴミの蒐集。スーパーマーケットの人々。海外では多くの人々が移民やマイノリティと言われる人々。コロナウィルスの犠牲になってしまうのもそういった人々なのです。

 

学生とのふりかえりレポートでのやり取りもにわかに活発になる。英語の授業でも学生たちから意見を求められる。

こんな中ですべての授業が、学生との意見交換を授業に持ち込んでみんなで作り上げていくことになった。

負の歴史に目をつぶることはできない。どう意識して、どう正しく次世代に伝えていけばよいのだろうか。日本だってその状況は一緒だろう。

そして私たちの日々の消費、食べること、ごみを出すこと、その一つ一つが誰かの命のもとに成り立っているのだ。そのことを意識して生きていく、ということはどういうことなのだろう。

 そして共に学んでいくということはどういうことなのだろう。

 ある授業の振り返りで、一人の学生さんがこんなことを書いてきてくれた。

 

わたしはニュースなどで社会問題を見て様々な意見を持つことは多かったですが自分から何かを発信したり行動を起こしたりすることはほとんどありませんでした。ですがこの授業で小さなアクションから大きな社会問題の解決や地域の発展につながることを学んでわたしも少しずつですがアクションを起こしてみようと思いました。1つの小さなアクションとして大学生の現状があまりにもメディアで取り上げられていないことに関して幾つかのマスコミにメールを送ってみたのですが、ある新聞社から取材の依頼があり少し前にZ O O Mで取材を受けました。

 

今の自分について小さなアクションを起こしてみる。するとそこに応えてくれる人がいる。こうやって物事は少しずつ変わっていくのかもしれない。

もう一つうれしいことをほかの学生さんが教えてくれた。今年はどのクラスでもカドベヤのことは全く話していません。コロナウィルスのこともあり、「来てね」とも言えなくて。ところがレポートに書いてきてくれたのは以下のこと。「ほかのクラスで今コミュニティの創造について学んでいます。担当の先生が、コミュニティづくりとして一つの例を挙げてくれたのですが、よこやま先生、っておっしゃっていたような。」その先生はどなたかわからないけれど、心からありがとうございます。教員同士も言葉が交わせない今日この頃。でもやっぱりどこかでつながっているのだね。

 

なんてことを考えていると、1週間があっという間に終わってしまうのだけれど、最近のカドベヤは庭田さんがきちんと掃除をしてくれているので、着くと本当にほっとする。道を歩いていくとすでに看板も出ていて、しみじみ思うのです。

そう、この場所も誰かに支えられているのですよね。この場にいなくてもみんなの思いで支えられているんだ。

 

ということで今日の献立は、

・豆もやしとササミの炊き込みご飯(ザーサイのたれをかけて食べます)

・庭田さん特製の小松菜と油揚げともやしの炒め物

・エノキと豆腐と油揚げのお味噌汁

・人参のツナサラダ

・豚肉のマヨネーズ炒め

・デザートは甘い桃!

 

 

今日は人数が少なめなので、陶器の食器を使ってちょっぴり贅沢にテーブルをセッティングします。

相変わらずおなか一杯のカドベヤ。

小宮さんが「500円でこんなにおいしいもの食べられるなんて」とうれしいことを言ってくれる。

私たちがこうやって食べることができるのは誰かがこのご飯を作ってくれるから。そしてこの食材も誰かが育てて、誰かが収穫して、誰かがお店に届けてくれたもの。

こんなことを考えることだってちょっとしたアクションなんだと思うのです。

 

(ヨコヤマ)