2011年7月12日(火) 13:30~17:00

204号法廷 初公判

現住建造物等放火・業務上横領 裁判員裁判


裁判官:男性2名+女性1名

裁判員:男性5名+女性1名(補欠 男性1名+女性1名)

検察官:男性1名+女性1名

弁護人:男性2名

被告人:24歳女性(スーツ&白シャツ 黒髪)


被告人は、小倉南区サンリブシティ内Mバーガー店長をしており、売上金20万円強を横領した(遊ぶ金欲しさからの犯行)

犯行はすぐに発覚し、疑われていると感じた被告人はアパート自室にサラダ油を撒き放火

その後軽自動車を自分で運転し、長崎の実家へ向かう

途中のコンビニのごみ箱に使っていなかった17万円弱を捨てる


放火や実家へ向かったのは自暴自棄になって自殺したかった為


以前、勤め先で2度使いこみが発覚していたため、今回は言い訳できないと思った


後日父親に付き添われ、長崎の警察に出頭


被害弁償もしている

(アパートの修繕費用は200万円強+大家さんに10万円の迷惑料)


<感想>

遊ぶ金欲しさからの犯行ではあるが、横領だけならことは大きくはならなかったのに・・・

自首から逮捕まで数日あったらしく、その間に新たな職にも就いていたところをみると生きる気力は十分感じられる

放火は余計だったねー

被害者がいなかっただけラッキー


この裁判員裁判は15日(金)まで続きます


放火の罪で執行猶予がつくのか注目です






2011年7月13日(水) 16:00~16:30

裁判員裁判 207号法廷 結審


<判決>

懲役4年6カ月

裁判費用(国選弁護人費用は被告人の負担にはしない)


<感想>

起訴件数が多いのに、刑が軽いような気がします

被害弁償ができていないし、取り調べの際の自供の仕方が小出しだったことを考えるともう少し重くてもいいのでは・・・

  

2011年7月11日(月) 10:00~16:30

207号法廷 裁判員裁判 初公判


住居侵入・強制わいせつ・強制わいせつ致傷・窃盗


裁判官:男性3名

裁判員:男性5名+女性1名(補欠 男性2名)

検察官:男性3名+女性1名

弁護人:男性2名

被告人:34歳男性(ぼうず頭、白シャツ&スラックス)


通りすがりに見かけた好みの女性を尾行して、強制わいせつ(キスや胸をもむなど)行為をしていた

そのうち尾行した女性の住まいのベランダなどから着替えをのぞくようになった

だんだん行為が大胆になり、鍵のかかっていない窓から住居内に侵入し、財布を盗むようにもなった

同じ女性の住居に侵入して、財布を盗んだこともあった

(被害者は2度も同じ被害にあった)

女性のスカートの中を盗撮した疑いで警察に拘留中、取り調べの際次々と住居侵入+窃盗や、強制わいせつの余罪を自白した


強制わいせつのきっかけは妻(60歳連れ子あり)との性生活がなくなったことが原因

駐車場でわいせつ行為をしていた時、相手の女性に」ディープキスした際、女性に抵抗され舌を噛み切られたこともあった(20針縫う大ケガを負った)


<感想>

被告人は発言の際、めそめそ泣いていたらしいのですが被害者の方々の恐怖感を考えると怒りがわいてきます


ちなみにこの裁判の日程は11日(月)~13日(水)までの3日間で結審します







2011年7月8日(金) 15:00~15:40

201号法廷 大麻取締法違反 即決裁判


裁判官:男性(1名)

検察官:男性(2名)

弁護人:女性(1名)

被告人:男性(35歳 滋賀県在住 在宅起訴)


4月30日 小倉北区紺屋町ファミリーマートで買い物の際、小銭入れをポケットから取り出した拍子に大麻入りポリ袋を店内に落としたが、本人気がつかず、店長に発見された(0.544g)

防犯カメラのチェックをしたところ、被告人が落としたことが判明

警察に通報

近くのクラブにいた被告人に警察官が職務質問したところ所持を認め、逮捕

小倉北署にバンドメンバーが着替え等の差し入れをした際、荷物から1.738gの別の大麻が発見された

被告人はバンド活動しているミュージシャン

九州ツアーの最中であった

前科はなし、前歴が2回(大麻)

被告人には妻がおり、東京で暮らしていたが今回のことで実家の滋賀で親と同居(妻とは一時別居)

入手経路・使用状況等取り調べには素直に応じており反省している


所持していた大麻はすべて没収になったが、裁判官の計らいで被告人に確認させた際傍聴席の母親と妻にも大麻(現物)を確認させた


情状証人:実母

被告人は音楽大学を出ており、今後も音楽活動で生計を立てていくつもり

応援するが、大麻と縁を切るように支えていきたい


今回のことでバンドも解散、NHKBSのアニメ主題歌も取り止め・CD発売もボツと社会的制裁も十分受けている


<求刑>

懲役10か月


<判決>

懲役10か月 執行猶予3年

訴訟費用(国選弁護費用)被告人負担


<感想>

周りに支援してもらえる環境があるので、今回のことで更生してもらいたいですね


2011年7月7日(木) 11:00~11:40

207号法廷 窃盗


裁判官:男性(1名)

検察官:男性(1名)

弁護人:男性(1名)

被告人:男性(25歳)無職 黒ジャージ上下


なかなか裁判が始まらないので、???と思っていると、20名弱のおばさま達御一行が続々と傍聴席に入ってきました(見学ツアーか?)


平成23年5月 早朝5時ごろ被告人は近所の団地の駐車場に止めてあったホンダライフの給油口からガソリン5.6Lを抜き取った

が、車の所有者の友人に発見され逃走

犯行に使ったポリタンクとラジオペンチは逃走中に民家の庭へ捨てた

犯行現場に車で行っており、戻ったところを警察官に職務質問された

後日逮捕状を持った警察官に逮捕された


被告人は離婚しており、子供もいた

前科なし、前歴あり(うち窃盗1件)


情状証人:実父

自分は病気で体調が悪いが、娘婿(被告人の義理の弟)が工務店を営んでおり、そこで被告人を雇ってもらうようにしている

息子が無職だったことは知らなかった


弁護人は話が回りくどく、時間の無駄な質問が多い


<求刑>

懲役1年


<判決>

懲役1年(執行猶予3年)


<感想>

今回は事件そのものや、被告人には特にコメントはないんですが、傍聴席が興味深かったです


まず、おばさん軍団のおかげで開始時間が2・3分遅れた


情状証人の実父のファッション

黒ジャージ上下(ドクロのバックプリイント入り)

茶髪ロンゲ(後ろで束ねている)

質問されたこと以外でも、とにかくしゃべりすぎ

証言が終わって傍聴席にいるときにアクビ(2回)

(ここで仏のT裁判官もキレ気味)


もう一人おじさんがいましたが、途中でスズのついた携帯電話を取り出しメールチェック

その後、席を5列分程前に移動


実父のアクビの際は、笑いを抑えるのがやっとでした


実父ファンキー過ぎ





平成23年7月5日(火) 14:30~15:30 201号法廷

強制わいせつ、福岡県青少年健全育成条例違反、児童買春・児童ポルノに係する行為等の処罰及び児童保護等に関する法律違反


裁判官:1名(男性)

検察:1名(男性)

弁護人:1名(男性)

被告人:男性(40代半ば?)


被害者は被告人の娘の友達2名(10歳くらい)

被告人は離婚後娘を育てていたが、生活保護を受けていた

娘が連れてくる友達のうち、おとなしそうな子を選びいたずらをし始めた

そのうちビデオカメラやDVDレコーダー等のAV機器を買い揃え、いたずらの様子を撮影し、DVDに記録し始めた

被害者の親から訴えられて事件が発覚


2名の被害者から、他の事件の訴えがあり追起訴の予定


情状証人なし


次回公判 8月2日 11:00~


<感想>

小学校高学年の娘の友達にわいせつ行為(ここでは詳しくは書けません)ってあんまりやろ~

娘も被害者もかわいそう

事件名長すぎ!!!


平成23年7月5日(火) 10:00~10:30 201号法廷

住居侵入・窃盗 初公判


裁判官:1名(男性)

検察:1名(男性)

弁護人:1名(男性)

被告人:男性(24歳)会社員 ジャージ姿


被告人は中学卒業後、いろいろな職業に就き最近は会社員として働いていた(既婚)

毎月の支払い(何の借金かは不明)が多く、生活は苦しかった

被害者宅に深夜忍び込み、ノートPCやデジカメ等7点を盗み、質入れして換金(被害総額は10万円程度)


追起訴案件がある模様

次回公判で情状証人に実兄を予定


次回公判予定 8月9日 11:00~


<感想>

人の物を盗ってはいけません







2011年7月1日(金) 16:00~16:30 207号法廷 判決


6月28日から4日間続いた裁判員裁判も今日で判決


ここで新事実を知りました


なんと被告人の妻が警察での事情聴取の際、放火直後の被告人から携帯電話で放火の事実と交通事故のことを聞いており、調書に記載されていたのです


言い逃れできそうにない事実があったにも関わらず、裁判では一貫して無実を訴えていた被告人の気持ちがさっぱり理解できません

被害者への謝罪、被害弁償、素直な自供・反省する態度等なにもありません

ただひたすら

「放火の瞬間の目撃者がいないから、私はやってません。信じてください。」

と涙ながらに訴えるのは、あまりにも筋が通りません


裁判員や裁判官の被告人を見る冷ややかな視線の意味がやっとわかりました


<判決>

求刑通り懲役6年の実刑判決


<感想>

無実を訴え続けるのはまず無理(控訴するなら)

恐らく被告人は、悪いのは自分だけではないはずと思っているでしょうが、どう考えても同情の余地はありません

反省してください

死傷者がいなかっただけあなたは救われているんですよ


控訴なんかして無駄な税金使わないでください


裁判員のみなさんお疲れ様でした






2011年6月30日(木) 10:00~11:30 204号法廷 審理


検事の言葉から分かった事件の概要


事件当日被害者妻が被告人に対して不倫関係の解消を求めた

(メールか電話かは不明)

被告人がごねて脅迫まがいのメールなどを送ってきたため、警察に助けを求めた

警察で被害者夫婦に近づかないように注意を受けた被告人は、警察の駐車場で被害者夫婦の車の前に立ちはだかり、夫を睨みつけた

危険を感じたので、その日被害者家族は妻の実家へ行き、マンションへは帰らなかった

留守のマンションへ行った被告人はオートロックをかいくぐり、403号室の前でタバコを吸い、ビール(500ml缶)を飲み呼び鈴を押すが居留守を使っていると勘違いした

(ここまではマンションの住人に目撃されている

 防犯カメラにも映っている)

被告人の言い分は、もう被害者妻とは別れるので離婚しないでほしいと被害者夫に伝えたかったことと、被害者妻に貸していた4万円の件を話したかった

(検事は被害者夫に文句を言いたかったのでは?としている)


以下は状況証拠からの想像

寝室の窓のアルミ格子の間から腕を入れ網戸、硝子戸を触るとロックが壊れていたため、開いた

持っていたライターで着火

(何を燃やしたかは不明)


その後、非常階段から1Fに降り、路上駐車していた軽自動車に乗って運転したが、ガードレールにぶつかって事故を起こしている

(酒に酔っていた?か放火後で動揺していた?)


被告人は平成22年に酒気帯び運転で執行猶予中の身であった


検事から放火は重大な罪であり、死傷者の有無に関わらず、死刑または無期懲役、5年以上の懲役という法的罰則があることを裁判員にも分かりやすく説明


求刑:6年


弁護人から


無罪を望んでいる

理由はマンションにいたことやライターを所持していたことは認めているが、放火をすれば被告人が真っ先に疑われることは明白な状況であえて犯行を犯すようなことはしない

証人の目撃談に矛盾するところがあり信用できない

被告人は逮捕時から一貫して犯行を否認しており放火だとしたら犯人は、別にいるはず


最後に被告人の言葉

(涙声)

私は絶対にやっていない

無実です

家族にも早く会って一緒に暮らしたい


判決は7月1日(金) 16:00~ 207号法廷にて


<感想>

状況証拠だけで判決を出す裁判員はつらいだろうが、タイミングよく自然発火または他の放火犯が現れるとは考えにくい

50世帯も入居している集合住宅に放火したなら許しがたい

被告人はマンションを出てから(道路交通法違反で執行猶予中)飲酒運転しガードレールにぶつかって事故を起こしているのはなぜか?







2011年6月29日(水) 10:00~17:00 207号法廷 審理


現住建造物等放火(裁判員裁判)



被告人:Y(犯行当時37歳)


裁判官:O裁判長+2名

裁判員:8名(男性6名+女性2名)

検事:3名(男性)

弁護人:2名(男性)


被告人はスーツ着用(サラリーマン風)


今回は13:30~14:30の証人(検察側)質問を傍聴しました


証人A:放火されたマンションの住人(8F)女性

証人B:放火された部屋の住人(4F、403号室)男性


<証人A>

証人夫婦はマンションの理事長をしていた

出火当時子供2人と証人の3人が8Fの部屋にいたが、ベランダに出た際、きな臭い匂いに気が付き火事が発生したことを知った

すでに消防車がマンションの下にいたので、子供2人を連れてエレベーターで1Fへ避難した

4Fからの出火と分かり、巻き込まれた住人がいないことを心配した


<証人B>

被告人と証人Bの奥さんが不倫関係にあり、もめていた

自宅に被告人が押し掛けてくることが予想された

証人Bの奥さんは最近タトゥー(刺青)を入れた(経緯は不明)

出火当時証人B家族(娘2人と夫婦の4人)は直方の奥さんの実家へ行っていた

コンセント等からの出火は考えられず、被告人の犯行であることは明白である(遺留品のビールの空き缶は被告人のものである)

しかし、被告人は認めておらず許せない

部屋の復旧工事で1180万円、家財の被害額も1600万円程

それらは保険で何とかなったが、子供のビデオ動画や思い出の品が焼けてしまったのはくやしい


<感想>

裁判員裁判は初めてだったことと、初公判からではなかったので事件の概要がなかなか見えなかった

裁判員裁判は合議なので途中中断が2回入りました

被告人は無罪を狙っているのか、罪を認めていない様子

是非判決を聞きたいと思いました