こんにちは! こうの史代です。
一昨日の夜、ディズニーチャンネルでアニメ映画版「美女と野獣」(1991年)を放映していましたね。
このアニメ版「美女と野獣」は大好きで、映画館に観に行って、ドビンボウだったのにレーザーディスク(今の若者は知らんじゃろうがの、LP版レコードくらいの大きさのDVDみたいな円盤があったのじゃよ。両面が虹色で映像が入っていて、途中で裏返して視聴するのじゃよ)まで買って、何度も何度も見たものでしたよ。
今はもうレーザーディスクプレイヤーが壊れたので引っ越しの時処分してしまい、実写映画も思い出が壊れそうで観に行かなかったので、本当に久しぶりに観ました。
今さらですが…、吹き替え版は、歌声が大きくて伴奏がちょっと聞こえにくいんですな。
で、やっぱり、ベルと野獣の表情が…イイんですな!
「美女と野獣」は元はフランスの小説で、著者はガブリエル・シュザンヌ・ド・ヴィルヌーヴという人だそうです。
とはいえ、その後、このヴィルヌーヴの小説をボーモンという人がリメイクした「美女と野獣」が大ヒットして、現在の映画や舞台作品の原作とされていることが多いようです。
去年、ヴィルヌーヴの「美女と野獣」を図書館で見つけて、何となく借りて読みました。
映画とは異なる部分も多く、しかもその前やその後も描かれています。
魔法や妖精がちりばめられているのに、ごつごつと朴訥で、あたたかな雰囲気の物語でした。
ヴィルヌーヴは、もとは裕福な家の娘でしたが、身内の金銭的なごたごたに何度か巻き込まれ、結局ある劇作家の住み込み家政婦となり、劇作家の保護した数十匹の犬猫の世話までしながら、数々の小説を描きあげた、という頑張り屋さんなのでした。
名前を記さなかったことと、その劇作家に恨みを持つ者から不当に攻撃されまくったせいで、未だにこの作家の評価は低いようです。
まあ匿名は、いくらか利点もあるかな。
世の中には、女や若者と見ると、なぜかそれだけで批判したりガミガミ指図したがる人がたまにいるしなあ。
でも、生活が苦しいままだったように見えるのは、気の毒だなあ。
この人の小説、寝る前なんかにちょっとずつ読みたい感じでしたが、このほかには日本語訳はほとんど出ていないようです。
昨日の夕方、ちょっと出かけたら、龍そっくりの雲が出ていました!
ガブリエル・シュザンヌ・ド・ヴィルヌーヴさんも、どこかからご覧になってね。
ではまたね!