形 とは

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[形」

 

菊池寛。

 

教科書の小品。

 

こぎみよい教訓。

 

 

 

 

 

 

 

新兵衛は、槍の達人<とされてて>

 

その身につけている豪華で輝くばかりの

 

陣羽織と兜を見ただけで

 

敵が勝手に脅威を感じる。
 

まさに戦場の華であり

 

同時に、味方にとっては

 

圧倒的な信頼の的でもあった。

新兵衛は、

 

初めての初陣に出る若武者から

 

「手柄を立ててみたい」と

 

その彼の陣羽織と兜を貸すように頼まれる。

 

新兵衛はその頼みを

 

 

「ハハハハ、、、念もないことじゃニヤニヤ

 

 

無邪気な功名心 と 受け入れてやるが

 

 

 

 

「が、申しておく、

 

あの服折や兜は、申さば中村新兵衛の形じゃわ。

 

そなたが、あの品々を身に着けるうえは、

 

 

われらほどの肝魂きもたまを持たいではかなわぬことぞニヤニヤ」と言い、

 

 

また高らかに笑う。

 

 

 

俺、やから、、の形 やで。

 

お前のような 若輩者の それとは

 

到底

 

違うんやでニヤニヤ わかっとるやろけど、、

 

 

 

 

翌日の戦いで、

 

借りた陣羽織と兜を身につけた若武者は、とてつもない大きな手柄を立てる。

 

 

それを会心の微笑で

 

含みながら、

 

見物しつつ

 

おれ様の形やからやな、そら、向こう びびるわ

 

 

自分の「形」 にほれぼれしてる。

 

 

 

逆に

 

何でもない普通の見てクレで、

 

次に戦に出た新兵衛

 

いつもと、勝手が違う。

 

敵がおくびもなく

 

ガチで向かってくる。

 

たったの、2,3人すら、かわすことができない

 

ともすれば 何でもない若造に 突き負けるゲッソリあせるあせる

 

 

手軽に兜や猩々緋を借したこと、

 

後悔してる感じが頭の中をかすめたときであった。

 

敵の突き出した鎗が、彼の脾腹ひばらを貫いていた。

 

 

 

 

 

強い学校のユニフォーム

 

ブランド武装

 

見せかけイメージは,やがて権威と化す

 

実力や実体とは別であるのに

 

勝手に相手を人間は過大評価してしまい

 

その形にひれ伏す。

 

 

 

本来

 

人間は

 

「中身」により、判断されるべきだが、

 

「形」により 格付けが行われて

 

力をふるっている。

 

けど本質として

 

心得なければなるまい。

 

 

 

「形」が実力だと錯覚すると、

 

自分は やっぱり痛い目にあう。

 

 

 

ご教訓~

 

人間は、見た目に影響されやすい生き物である。


人間は、見た目に誤魔化されず、真実を見極めることが大切である。

 


人間は、自分の力を過信しすぎる

ので
人間は、うぬぼれず謙虚に生きることが大切である。