THE BATMAN -ザ・バットマン- | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:The Batman
監督:マット・リーヴス
キャスト:ロバート・パティンソン/ゾーイ・クラヴィッツ/ジェフリー・ライト
配給:ワーナー・ブラザース・ピクチャーズ
公開:2022年3月
時間:176分




今夜紹介するのは2年前に公開された『THE BATMAN』。個人的にC・ノーラン監督のファンということもあり,バットマンと言えば『バットマン ビギンズ』に始まる『ダークナイト』3部作。クリスチャン・ベールのブルース・ウェイン,マイケル・ケインのアルフレッド,ゲイリー・オールドマンのゴードンが強烈にインプットされていて,DCEUでブルース・ウェインがベン・アフレックへとシフトした時にもかなり抵抗があった。

ところがこの作品,『ジョーカー』と同様にそのDCEUとも接点を持たずリブートされた単独作だと知り,劇場公開時にはどうしても興味が湧かなかったのだ。しかし大ヒットの上,来年には続編公開というニュースを聞くと,映画好きとしては「見ておかなきゃ!」となる。

監督は『クローバーフィールド』『猿の惑星/新世紀』のマット・リーヴス。ブルース・ウェイン役には『トワイライト』シリーズや『TENET テネット』のロバート・パティンソンが抜擢された。

両親を殺された孤独な青年ブルース・ウェイン(ロバート・パティンソン)。彼は2年前から,腐敗したゴッサム・シティで悪を一掃するため“バットマン”として自警活動を行っていたが,警察や犯罪者達,そして世間からはコウモリの格好をした狂人として恐れられていた。選挙戦を控えたハロウィンの夜,市長ドン・ミッチェル(ルパート・ペンリー=ジョーンズ)が自宅で,背後から緑のマスクを被った男(ポール・ダノ)に襲われ殺害される。

ゴードン警部補(ジェフリー・ライト)の捜査に協力しているバットマンは,“リドラー”を名乗る犯人からの手紙を受け取る。ウェイン邸の地下“バッドケイブ”で執事のアルフレッド(アンディ・サーキス)と共に暗号を解読すると,ガレージの車内から,事件に使われた鈍器とUSBを見つける。その中にはミッチェルと謎の女性(アンディ・サーキス),サベージ本部長(アレックス・ファーンズ),マフィアのカーマイン・ファルコーネ(ジョン・タトゥーロ)と右腕ペンギン(コリン・ファレル)の写真が。さらに続く犯行の現場に必ず謎めいたメッセージを残し,バットマンを繰り返し挑発していくリドラーだったが…。

過去の『バットマン』作品中で最も“闇”に囚われたバットマン。ヒーローものと言うよりサスペンスとして非常に濃厚で,完成度の高い1本だ。ただ,ベースにはやはりブルース・ウェインの生い立ちがあり,そこは理解しておかないと面白みは半減する。また,後にキャットウーマンとなるセリーナ・カイル(ゾーイ・クラヴィッツ)との物語も描かれていく。

いや,スゴくいいんだけどね。バットマンとしてのカッコ良さやスマートさを求めると物足りなさが目立って,★1つ減らしてしまった感じ。来年公開の続編に期待したい。


映画クタ評:★★★★


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