原題：Iron Man 3
監督：シェーン・ブラック
ｷｬｽﾄ：ロバート・ダウニー・Jr／グウィネス・パルトロー／ドン・チードル
配給：ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
公開：2013年4月
時間：130分
MCU（マーベル・シネマティック・ユニバース）の大成功を牽引してきたアイアンマンの，単独シリーズ完結編。主人公のトニー・スターク（ロバート・ダウニー・Jr）が，アイアンマンになる以前の無礼が招いた危機と，アイアンマンでいることで生じるトラウマ，今なお胸の奥に残る兵器の破片，そして，１作目でトニーを拉致し，『2』では敵役のウィップラッシュを影で支援していた因縁深いテロリスト組織“テン・リングス”とそのリーダー“マンダリン”の真の正体が明らかになり直接対決する…など，様々な問題に決着をつける内容となっている。
舞台は『アベンジャーズ』で起きたニューヨークでの事件の１年後。ヒーローたちと手を組み，人類滅亡の危機を回避したトニー・スターク。だが，激戦は彼の心に大きな影を落とし，何かに取り憑かれたように新型アイアンマン・スーツの開発に没頭していた。最新の“マーク42”を完成させるものの，不眠症やパニック障害など，心身共に疲弊していくトニー。
一方，巷では凶悪テロリスト“マンダリン”による爆破テロが連続発生していた。そんな中，14年前にトニーと対面した科学者キリアン（ガイ・ピアース）が驚異的発明を手に，スターク・インダストリー社長のペッパー（グウィネス・パルトロー）を訪ねる。キリアンの同行者エリック（ジェームズ・バッジ・デール）を尾行したハッピー（ジョン・ファヴロー）は爆発により重傷を負ってしまう。
これに怒ったトニーはマンダリンを挑発。自宅に飛来したヘリによって襲撃される事態に。窮地に立たされながらもアイアンマン・スーツを駆使し，冷徹な一味の陰謀を食い止めるべく立ち向かうトニーだが…。
トニー・スタークというキャラの魅力を，脆さも強さも余すところなく映し出した完結編。ペッパーもローディ（ドン・チードル）もハッピーも，見事にトニーを支え，引き立てる。最後という感傷に訴えるのでなく，ハデに打ち上げちゃうトコが，いかにもこのシリーズらしくて気持ちいい。
テネシー州でトニーを助けた少年・ハーレー役のタイ・シンプキンスは『ジュラシック・ワールド』のグレイ。キリアン役のガイ・ピアースは『メメント』(2001年・サミット)の主人公・レナード。マヤ役のレベッカ・ホールは『トランセンデンス』のエヴリン。この３人のアクセントが作品を更に美味しく仕上げてくれた。
MCUシリーズはこの後，『マイティ・ソー／ダーク・ワールド』(2014年・ディズニー)，『キャプテン・アメリカ／ウィンター・ソルジャー』(2014年・ディズニー)，『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年・ディズニー)と，次々に公開され，『アベンジャーズ／エイジ・オブ・ウルトロン』へと繋がっていった。
ｸﾀ評：★★★★★
「ｸﾀ評」５つ星★作品まとめポール・ベタニー作品まとめドン・チードル作品まとめベン・キングズレー作品まとめグウィネス・パルトロー作品まとめロバート・ダウニー・Jr作品まとめジョン・ファヴロー作品まとめマーク・ラファロ作品まとめレベッカ・ホール作品まとめMCU作品まとめ◆シリーズ一覧◆
『アイアンマン』(2008年)
『アイアンマン2』(2010年)