エンド・オブ・ホワイトハウス | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:Olympus Has Fallen
監督:アントワーン・フークア
キャスト:ジェラルド・バトラー/アーロン・エッカート/モーガン・フリーマン
配給:フィルム・ディストリクト/アスミック・エース
公開:2013年6月
時間:120分




ホワイトハウスが完成したのは1800年の11月。焼失による再建や増改築は施されてきたが,200年以上に渡りアメリカの自由と民主主義と国力の象徴であり続けている。9・11テロの際も攻撃を免れ,テロリストに制圧されたことも破壊されたこともない。SWATの狙撃手が24時間態勢で警戒の目を光らせ,地対空ミサイルまで配備されているといわれる鉄壁の要塞。

そんなホワイトハウスが占拠される2本を,215歳のお誕生月に紹介してみようと思う。まずはアントワーン・フークア監督,ジェラルド・バトラー主演兼製作のこの作品から。

2年前,大統領付きのシークレット・サービス,マイク・バニング(ジェラルド・バトラー)は,事故に巻き込まれたアッシャー大統領(アーロン・エッカート)を救うため,大統領夫人を見殺しにしてしまう。以来,大統領付きを外され,財務省でのデスクワークに甘んじる日々を送っていた。そんなある日,ホワイトハウスがアジア系テロリスト集団の奇襲攻撃によって占拠され,大統領を人質にとられてしまう。警備に当たっていたシークレット・サービスも全滅し,ペンタゴン(国防総省)で大統領代行に任命されたトランブル下院議長(モーガン・フリーマン)をトップとする最高司令部には,手詰まり感が漂い始めていた。そこに,ホワイトハウス内部から緊急連絡が入る。それは異変に素早く反応し,たったひとり潜入に成功したマイクからのものだった。トランブルは,誰よりもホワイトハウス内部を熟知するマイクに,最後の望みを託すことを決断するが…。

ホワイトハウスへの攻撃を実行するのは北朝鮮のテロリスト。わずか13分で制圧し,大統領や国防長官を人質にバンカーを占拠してしまう鮮やかさには恐れ入ってしまう。イーストウイング地下にあるこのバンカー(核シェルター機能を備えた大統領危機管理センター)は『ソルト』の終盤と比較しながら見るのも面白い。

マクミラン国防長官(メリッサ・レオ)の悲惨ないたぶられ方も,死体の山となったホワイトハウスで,かなりダイ・ハードなマイクの活躍も,決断を迫られるトランブル下院議長も,生々しさを漂わせ,後半の救出劇をリアルに見せてくれる。

ちなみに,アッシャー大統領を演じるアーロン・エッカートは『ダークナイト』のハービー・デント(トゥーフェイス)役で強烈な印象を残した俳優。


映画クタ評:★★★★


右矢印アントワーン・フークア作品まとめ

右矢印モーガン・フリーマン作品まとめ