エンド・オブ・キングダム | p・rhyth・m~映画を語る~

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原題:London Has Fallen
監督:ババク・ナジャフィ
キャスト:ジェラルド・バトラー/アーロン・エッカート/モーガン・フリーマン
配給:フォーカス・フィーチャーズ/グラマシー・ピクチャーズ/ライオンズゲート/ショウゲート
公開:2016年5月
時間:99分




2夜連続で“マイク・バニング”シリーズを紹介。始まりは2013年に公開された『エンド・オブ・ホワイトハウス』。ジェラルド・バトラーが米国大統領を警護する“最強のシークレットサービス”を演じる大ヒット・アクション作品だ。前作から3年後に公開されたのがこの『エンド・オブ・キングダム』。タイトル通り,今度の舞台はイギリスの首都ロンドン。スウェーデン在住のババク・ナジャフィ監督にとってはハリウッドデビュー作となった。

アメリカが,世界各国でテロを扇動している武器商人アミール・バルカウィ(アロン・モニ・アブトゥブール)に対し,娘の結婚式に一族が集うパキスタンでドローン爆撃を行ってから2年。ベンジャミン・アッシャー大統領(アーロン・エッカート)のシークレットサービスであるマイク・バニング特別捜査官(ジェラルド・バトラー)は妻リア(ラダ・ミッチェル)の出産を前に,危険な今の仕事を辞めようと考えていた。 そんな時,ホワイトハウスにイギリス首相急逝の一報が届く。アッシャー大統領は他の主要国首脳も参列する葬儀に出席するため,シークレットサービス長官のリン・ジェイコブス(アンジェラ・バセット)やマイクと共にロンドンへと渡った。

史上最高の警戒体勢が敷かれるロンドンで,葬儀会場のセント・ポール大聖堂に向かう各国首脳たち。ところが,カナダ首相夫妻を乗せた車が突如爆発。それを合図とするように,バッキンガム宮殿でドイツ首相が射殺,チェルシー橋で渋滞中の日本首相は爆破された橋で車ごと川底へ,ウェストミンスター寺院ではイタリア首相夫妻が,テムズ川ではフランス大統領が爆破テロで命を落とす。ひと足早く大聖堂に到着していたアッシャー大統領も,警官や救急隊に紛れていたバルカウィの手下らに狙撃されるが,マイクの素早い対応で辛うじて現場から避難。追撃する敵をかわしながら大統領専用ヘリコプターに乗り込み,空港へと向かうのだったが…。

『エンド・オブ・ホワイトハウス』から飛び出した舞台は,何とロンドン全域。爆破に始まり銃撃戦,カーチェイスにヘリ撃墜と,ロンドンの歴史的建造物は崩壊し,犠牲者は増え続ける。VFXと判ってはいても,こんなん現実にあり得ないと思っても,いや,ひょっとしたら? と思わずにはいられなくなる。そんな思いに息つぎをさせないほどに次々と繰り広げられるアクションシーン。

日本首相の“ツトム・ナクシマ”というキテレツな名前が気になって仕方ないが,とにかく,細かいこと考えるより,濃密な99分のアクションの大波に身を委ねるというのが,このシリーズの楽しみ方で,そこにマイクの正義と愛が滲んで見えるこの作品。シリーズ中では最高傑作だと思う。


映画クタ評:★★★★★


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◆シリーズ一覧◆

エンド・オブ・ホワイトハウス』(2013年)

エンド・オブ・ステイツ』(2019年)


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『エンド・オブ・キングダム』
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