※ 3
このブログを読む前にぜひ前の記事の
「東方神起 6年間の活動 1、2」を読んでいただければと思います。
東方神起の日本ツアーが終わりにさしかかった6月、彼らは大阪での公演を4回連続で行い、
次の週に名古屋で3回公演する。公演自体の強度もかなりきついものだった。
公演時間は3時間を越え、メンバー達は一瞬も休むことなく、ライブで29曲を歌った。
アジアで最も激しいと言われる振り付けと共にだ。毎回、公演の度にメンバーたちは脱力し、
連続公演がある日には、2日目にはメンバー達の体力の低下が目に見えるほどだった。
公演の強度が必要以上に激しくきびしいものだった。
日本の所属社さえも韓国の様を学んでいるのではないかと思うほどだった。
とにかく、こうしてアリーナツアーを終えてから2週間後にドームでの公演が決まっていた。
これは先に発表されたスケジュールだった。
2週間なら、新しい内容を組むのも足りない時間で、メンバー達が休息をとり、
またリハーサルするのにも足りない時間だ。だから、少し休んでいつも通りにするのだろうと考えていた。
ところがある日、突然SM側の公演企画社から唐突もなく東方神起のタイでのコンサートスケジュールを
発表した。
まさにその2週間の休息のど真ん中だった。
アリーナツアーを終えたその週の週末2日間、タイで「韓国語の曲」で公演する
Mroticアジアツアーのスケジュールを決めたのだ。
2ヶ月間、日本語の歌詞で歌い、日本語でコンサートを行っていた彼らが、また頭の中を入れ替えて
韓国語で埋めなければならず、韓国の曲の振り付けを練習し、タイでコンサートをしなければならなかった。
そしてまた、日本に帰って日本語で歌い、日本の曲の振り付けで、韓国ミュージシャン初の東京ドーム
2日連続公演をしなければならなかったのだ。これはあまりにひどいスケジュールではないか。
あまりにひどくて、既に私たちはこれに対する文章を書いたことがある。だが、それだけではなかった。
歴史的な東京ドームコンサートを終えた後には、よくやったと何週間の休暇が与えられるものだと
思っていたが、すぐにその週末に「韓国語」で行う北京スタジアムコンサートがまた決まっていた。
このスケジュールを聞いてから、それこそSMのやり方に嫌気がさしてしまった。
これはマネージメントではなかった。
アーティストが3日活動して異常がなければ、感謝するのではなく5日連続で活動させ、
5日活動してよろけると、「もう少しできるだろう」と言って10日働かせる、
悪辣な搾取者のマインドだった。どうしてこんな関係が可能なのだろうか不思議だった。
しかし、私たちはSMを表立って批難しなかった。 SMだけのせいではないはずだと思った。
この全てが、ある程度はメンバー達との合意によるものだと思ったし、何よりもこの全てのことに対して、
充分な金銭的・職位的な補償がなされているはずだと信じてやまなかった。
ファンたちも数年間の時間を経ながら、様々な件に対して多くの不満を持っていたが、
SMを直接的に批難しなかった。
だから、一般大衆にはこのような問題が話題となって表面化したことがなかった。なぜだろうか。
私たちもファンたちも、こんなにきびしい強行軍のスケジュールを、
メンバーたちの意思が反映された結果だと信じていた最大の理由は何だったのだろうか。
兄と呼ばれ、お父さんと呼ばれて感謝されていたSMの経営陣たちよ、恥ずかしくないのか
それは、メンバーたち自身が一度もステージや放送、公式的な場で所属社を恨んだり
不満を言ったことがなかったからだ。
それどころか、常に感謝し愛情を示し、時にはファンの所属事務所に対する不満を静めさせたりしたためだ。
所属社の代表をお父さんと呼び愛情を示して、ファンから苦言を聞くスタッフたちをかばい、
経営陣をお兄さんと呼んで、きちんと挨拶し大切にしていた。受賞すると、一番最初に経営陣と
スタッフに感謝を表し、アルバムのサンクストゥーにはいつもそれらの名前を書いていた。
時には「バカみたいに」、「生まじめに」見えるほどに彼らは所属社とスタッフに対する愛情を表現した。
きっと、韓国の歌手のうちで彼らのように所属社に対する無限な信頼と愛情を表現し、
彼らほど忠誠を尽くして所属社の方針に従って活動した歌手を探すのは本当に難しいだろう。
時には確実に、見守っている私たちの目には彼らが消耗され酷使されていると感じられても、
彼らの言葉からは何らの恨みも不満も感じられなかった。だから、私たちは
「私たちが敏感すぎるのか」と思った。多くのファンが何年間もこれをもどかしく思ってきた。
ところが - 真実は、彼ら自身もつらかったのだ。
それにもかかわらず、相当な期間、所属社の方針を信じて従い、死ぬほどに働いてきたのに、
全然改善されない待遇と劇烈な疲労感から、3人のメンバーが結局行動を起こしたようだ。
彼らが明かした内容も、大差はなかった。
彼らのこうした行動に対して、SMと経営陣たちは当惑している。
しかし、当惑するわけなどないのではないか。
東方神起のメンバーが「専属契約効力停止仮処分の申請」を出したというニュースを聞いて、
私はむしろ「遂に来たか」と思った。当然の手順だと思った。
SMは今驚いているのかもしれないが、私は、そして数多くのファンたちは2006年から、
またはそれ以前から何度も驚き、失望し、胸を痛め、おかしいと思い、苦い思いをしながら
彼らを見守ってきた。
それにもかかわらず、彼らは素晴らしいステージを見せてくれ、活力を失うまいと全力を尽くしてきたため、
見守り続けてきたが、それは「完全な楽しみだけではない」ものだった。
だから、SMの経営陣は錯覚しないでほしい。
今、SMが目の前にしているのは、東方神起の3人のメンバーとの法的な攻防に勝つのか負けるのか、
といったレベルの対決ではない。
今までSMという音楽会社の全職員が飢えることなく収益をあげてくれた、韓国と日本、アジアの
消費者と顧客たちが、目を見開いて見守っている。
その多くの顧客たちは今まで、「東方神起が信じ信頼する会社」だという理由だけで、
SMの多くの失策とミス、拙速と事故を見過ごしてくれた人たちでもあるからだ。
それは法廷でも決着がつかない対決だ。
背を向ける消費者は、SMに違約金を払う必要がない。
それはひとえに経営陣が土下座し、心から謝罪し、根本的な改善を図り、今すぐに
東方神起の専属契約を解除し、所属アーティストたちと互いに尊重する基盤の下で、
パートナーシップを構築し、哲学的に新しい会社を再編成しない限り、解けない対決だ。
音楽会社とは、いくら賢明なマーケティングの法則を駆使しても、根本的には「大衆の心」で稼ぐ会社だ。
過去6年間、東方神起は心から最善を尽くしてきた。私はその事実を証言できる。
彼らは過去6年間、所属社に最善を尽くし、大衆に最善を尽くした。充分な準備なく進められる、
地方のみすぼらしいステージに立った時でも、ダンスの角度ひとつ怠ることなく、
ボーカル的な緊張感を少しも失うことなく公演してきた彼らの姿は、私の目と耳に誓って
証言することができる。きっと数多くのファンは、より正確にその事実を証言するだろう。
そして、誰が証言しようがしまいが、その現場は全て記録されている。
こうした人々と闘って勝ったとしても、負けたとしても – 果たしてSMに何が残るのだろうか。
その答えをSMは知らないように見えるが、長い間音楽の歴史を数十年間見守ってきた
音楽ファンである私たちは、その答えがはっきりと見えている。
