パリ在住のカリグラファー Sawaさん の"フレンチ草書レッスン" に参加しました。
元々"フレンチ草書"というものがあった訳ではなく、 Sawaさんがパリのアンティークマーケットで手に入れた羊皮紙の文献がとても状態が良く、ほとんどのアルファベットを網羅していたのでそれを整理し"フレンチ草書"と名付けたのだそうです。
18世紀の資料に書かれた可愛らしい文字で、雰囲気や文字の佇まいがまさにフランスです!🇫🇷
原本も拝見しましたが、羊皮紙の手触り、色、文字から書いた人の呼吸までもが時を超えて伝わってきそうで不思議な感覚に囚われます。
エレガントな文字で何が書いてあるのかな〜と思ったら、リヨン近くの町で起こった窃盗事件の裁判記録。判決の結果決まった刑罰は "首絞め・泥棒の焼印"…イメージとは裏腹に実は穏やかでない単語が並んでいるのです(^^;)
一つ一つ文字を確定していくだけでも大変な作業なのに、昔の文字遣いや言い回しもあって今のフランス語とは違うんですって。
日本人でも筆で書かれた昔の候文(そうろうぶん)を読むのは大変な事。それと同等の事を日本人であるSawaさんがフランス語で成し遂げたのだと思うとその労力と熱意たるや、想像を絶するものがあります。
先生のお手本。紙も小物もとっても素敵。
右下の箱はアンティークニブのケース。これを使って書きました。"RONDE" とあるのでロンド体用のニブなんでしょうね。
お話を伺っていてもとっても楽しいし、本当に書く事がお好きなんだなぁ〜と"文字愛"がヒシヒシと伝わってきて、あっという間の3時間半でした。
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帰宅後書いたカード。
Merci beaucoup/どうもありがとう