"ミラボー橋"/フレンチ草書 | 虹色のPetit Bouquet

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今週金曜日から始まる作品展に出展する私の作品は、アポリネールの詩"ミラボー橋"をフレンチ草書で書きました。


子供の頃に見ていた本に、夕闇迫るセーヌ河の写真と共に載っていたアポリネールの詩で、マリー・ローランサンとの恋が終わった時のロマンティックな詩です。 



"日も暮れよ、鐘も鳴れ、月日は流れ、わたしは残る" のフレーズがとても印象的で、いつか書いてみたいと思っていました。


以前他の書体で書こうとしましたがイメージがしっくりこなくて。フレンチ草書なら!と今回チャレンジしてみました。


細いラインの小さな文字なので周りの装飾は一切せず、くるみインク一色で文字のみのシンプルな仕上げ。地味かな〜と思いつつ…


最終行に小さくギルディング(金箔)。



フレンチ草書はとっても難しくて、文字のチョイス、大文字の位置、つなぎ方…怪しいながらも何度も試行錯誤を重ねたけれどまだまだ怪しい…(>_<)


美しい詩ですので、全文ご紹介致しますね。




"ミラボー橋"堀口大學 訳


ミラボー橋の下をセーヌ河が流れ
われらの恋が流れる
わたしは思い出す
悩みのあとには楽しみが来ると

日も暮れよ、鐘も鳴れ
月日は流れ、わたしは残る

手に手をつなぎ
顔と顔を向け合おう

こうしていると
二人の腕の橋の下を
疲れたまなざしの無窮の時が流れる

日も暮れよ、鐘も鳴れ
月日は流れ、わたしは残る

流れる水のように恋もまた死んでいく
生命ばかりが長く
希望ばかりが大きい

日も暮れよ、鐘も鳴れ

月日は流れ、わたしは残る

日が去り、月がゆき
過ぎた時も昔の恋も  

二度とまた帰って来ない
ミラボー橋の下をセーヌ河が流れる

日も暮れよ、鐘も鳴れ
月日は流れ、わたしは残る



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カリグラフィー教室 ミ・タント作品展" 

          〜手書きアルファベットの世界〜


【日時】2019年9月27日(金)〜29日(日) 

              10:00〜18:00 (最終日〜15:00)

【場所】エル・おおさかギャラリー

【アクセス】http://l-osaka.or.jp/pages/access.html




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