優秀な子の共通則、という書き方を僕はよくするのですが、「ダメな子の共通則をしない」というのが本当は有効に思います。いろんな受験ブログなどで、いろんな優秀な方の勉強法などいろいろ公開されてはいますが、そんなのうちもやってるよ、という感想が多いのではないでしょうか。
また、よくこのブログでは申し上げていることですが、それは優秀な子にしかできないやり方だったりもするわけです。「段階」というのが非常に大事です。その子と同じ段階でないと真似もできないでしょう。
・勉強法は段階でわけるべき、キーは読解力と計算力
前回記事まで読解力の話を主にしていましたが、やはりメモもとれないような読解力・スピードの子に優秀な子と同じ勉強法は不可能です。あわせて、計算力がどの段階まで達しているか、も大事です。
国語力が崩壊している子や、小4のはじめの方の段階であれば、「写し勉強」をしていくことも効果はするでしょう。写すスピードに注目していけば、その子がどれくらい読めるのか、がわかります。単語で認識するのではなく、意味の塊で見るようにします。難しそうなら、文節(~ネ、で区切るやつ)ごとでも良いでしょう。
これが極端に遅い子は、やはり写し勉強をしても内容が頭に入ることはほとんどありません。その場合は、写すのは「トレーニング」として割り切り、単語などは別個で覚える習慣をつけるべきでしょう。
また、中位以上であれば、穴埋め学習に注意します。写し勉強は必要ありません。
上位に行けない理由がおそらく、高い読解力をもたないから、文章から手がかりを得て考えないから、になっています。これは、前回の記事でもお示ししたように、単語認識読みになっていることが原因のひとつです。
穴埋め問題は、答えるのは楽なのですが、読解もいらないし、よく使う単語を、テキトーに文脈解釈もせずになんか似た単語が多いから、という理由でも入れれてしまいます。それが癖づくことで、成績が伸びにくくなります。
僕はチェックペンや蛍光ペンは単にチェックする(集中をそちらにもっていく)ためのものであり、覚えるためのものとして使ったことはありません。基本的に因果関係や、関連付けを重視して覚えています。
ですから、サピの小5理科のポイントチェックのように、まずは文章で答えて、自然におぼえるのを繰り返し、それでも覚えきれないところは、単語認識で覚える、という手順が良いように思います。
もう、読解力が十分についている子や、進学校の高校生などは、書いて覚えるのは無駄が多いです。いろいろ覚えたら、紙に書いて確認、というくらいがスピードを維持でき良いです。ただ、東大対策は論述を中心にやりましょう。
・授業で聞いてくるのが最強に決まっている
そして、どの子も親御さんも忘れがちなのが「授業で聞いて来いよ」という点です。
いろいろ策を講じ、予習をしていったり、復習を何回もするような形をとるご家庭が多くなっていますが、授業の時間中にその習った事項を習得し、なるべく完結させるのが最上に決まっているのです。
ここを有名進学校の生徒でも忘れていることが多いです。
授業が頼りないから、という言い方もよくあるのですが、先生によって人生が変えられる率は1%にも満たないのが真相です。
メンタリストダイゴさん情報になりますが(動画は探してください、笑)、親の教育の影響は人生全体でみると10パーセント未満、結局は環境的要因によるものが大きいです。環境的要因とは、主に「友人」などを指します。進学校選び・学歴選びとは、友人を選びにいく作業なのです。
また、人生の初期ほどブーストが利き、遺伝的要因などの影響よりは親の影響が強いそうです。
この理論から行くと、才能がないなら小学校受験もアリ、という言い方はできますが、費用対効果・日本の教育制度の面からあまりおススメはしにくい、というのが僕の実直な感想です。また、今後は読解力を正確に測るテストが入社試験などでも使われる可能性があるため、有名大付属に行けたとしてもその後磨いていないのが、バレやすくなると思います。
先生の授業が下手で頼りなくても、その時間中に、その時間に学ぶべきことを「自分で」学んでいけばよいのです。下手だとしても、なんとかしなければいけないのは、こちら側です。先生がダメ、と言っている人は(家庭もか)、大体「勉強したくない」「成績悪いのはおまえ(先生)のせい」と言いたいだけであることが多いです。言い訳をわざわざ探しているような、滑稽な状態の子が多いです。
授業が理解できないなら、教科書をさーっと授業中に読んだり、勝手に基本問題をやっていたっていいわけです。先生の話がわけわからんなら、教科書の該当箇所を読むとか、すぐさま友人に訊くなどリカバリ策はいくらでもとれるものです。それをせずに、「授業が理解できない」と言っているだけの受け身人間が多いです。
仮に、先生がまったくその分野を理解しておらず、ひどい授業だったとしても、その時間中に自習して、できるだけ習得して帰るのが時間として最も効率的でお得になります。
進学校の生徒でも、ダメ(だとこっちで勝手に判断を下している)な先生の授業は「あとで」なんとかしようと思いがちです。でもそれでは、授業の時間がもったいないし、2倍3倍の時間がかかります。
受験とは人生と同じく時間制限のある中での勝負であり、後でやることで、デメリットがあることも意識しておきましょう。
デメリットとは、
・どこをすればいいのか曖昧になる(授業で習ったことをそのまま完璧にするほうが圧倒的に楽)
・学校の先生のやり方をまずは会得したほうが楽でお得(定期テストでも点数がとれる、何かあってもすぐ訊ける)
進学校では、自我の強い素直さのない小賢しい子ほど、「あの先生はダメだ」「こんなやり方ではダメだ」と決めつけてしまいます。そして、授業やカリキュラムはちゃんとしているのに、鉄緑にいったり、予備校にいったりして、余計な出費と回り道をして、結局は浪人になったりする現象は多いです。ある意味、愚かです。
まずは学校のことをしっかりすべき原点を忘れてはいけません。素直さか、謙虚さに欠けます。
そういう人間は今はうまくいっても、いつか失敗することでしょう。いつからでも良いですから、決意しなおしたところから目の前のことを頑張ってみれば良いのです。
予備校や塾はいくらカリキュラムが良くても、学校の進度とは必ずズレがあり、同じことや得意なことを二度したり、やっていない分野ができたりして、効率がどうしても落ちるのです。
進学校であれば、そこそこのカリキュラムでもまずしっかり学校のものすべきです。できなくても、やろうとくらいはすべきです。その上で予備校に行かないと、効果は薄いです。
浪人では、もう一度全範囲をするので、学校の機能が予備校に移りますので、現役時に時間的に足りなかった子なら効果が出やすいです。
できる子は、どんな先生でもきっちりある程度の成果は出していくものです。有名校であれば、仮にダメだと思っている先生でも、実は造詣が深かったり、すごい部分があったりするものです。本当にダメなら2から3年で首になります。(うちの学年にも首になった先生がいた。大森先生がしたらしいw やはり結果には厳しいのが進学校)
何もしらない10代の段階で、他の人間の良し悪しが判断できることはまれですし、できると思わないほうが良いです。
特に「この人はすごい」と思うならその勘違いもプラスになりやすいですが、「この人はダメ」は、若者ほど誤解の可能性のほうが高いです。そこも一定の謙虚さを持ちましょう。また、ダメな先生なら、自分の人生ですから、自分でその時間内でなるべく解決し、定期テストの点数では大崩れしないようにすべきです。
中学受験塾では、基本的に例題をたくさんこなしていくのですが、授業時間がいつも足りないものです。ですから、進学校の子と比べると一回の授業はとんでもないスピードで進んでいきますし、子供も幼いですから、なかなか難しいです。
また、授業を理解するには、ある程度の読解力や言語の力が要ります。それができない子も多いです。(そういう意味でも読書をしておくことは大事)
でもなんとか授業で「持って帰って来る率」を増やすように、意識してみましょう。
中高6年では、授業でのノートを含め、授業のこなし方から定期テストの勉強が非常に大事になります。
すこしうまくいかないと予備校や塾に意識が行きがちですが、学ぶ基本姿勢を変えていないと、予備校でも授業を軽視することになり、同じことになります。
以上のことは、至極当たり前のことであり、誰でもわかることです。ですが、これができていない子が非常に多いです。超がつく上位の子は、間違いなく授業での習得完了率が高いです。
今一度、このようなことを確認し、できるだけ授業で先生の話を持って帰ってくるようにしてみましょう。メモなども非常に大事です。
いつも読んでくださってありがとうございます。
おススメ読書タイトル100、問題集など https://ameblo.jp/jyukuko/entry-12589194343.html
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また、現在、かつてないほどの多忙につき、やや返信が遅れ気味になっております。同時に複数のメールをやり取りしている場合もありますので、返信が滞っている場合は、かまいませんので催促してください。
できれば相談内容などは400字程度でお願いいたします(厳密ではないですw)1件のメールに、1時間近くかけて返信することも多いので、そのあたりをご配慮ください。
また、アメブロのメッセージはあまり見ませんし、しばらくすると消えるので、返信はしません。
できればヤフーのメールでお願いいたします。
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<追記>
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