皆さんこんにちは!
室中です
早速ですが、今回は嬉しいご報告が!!✨
5月8日に保護されてきたカルガモのヒナ達ですが、先日、無事、リリースすることができました!
最初、7羽の兄弟で保護されてきたカモ達ですが、保護当日と翌日に4羽が亡くなってしまい、その後、数日後に1羽が亡くなってしまいました。
この子達の保護情報、訃報はこちらのブログをお読みください↓
幸い、残った2羽はその後、元気にすくすくと育ってくれました。
最初、手のひらサイズだったのが段々と両手に収まらなくなり、羽もふわふわの幼鳥の産毛から大人の立派な羽が!
そして、ふと気づいたらヒナの鳴き声から大人の鳴き声へと変わりました!
この子達が室内にいた時は、毎日、室内プールとケージを3回ほど清掃してなるべく清潔を保ち、朝方には、時間を測って日光浴と広いプールで泳ぐ練習もさせていました。
ちなみに、餌はメインは水鳥の餌と鶏の餌に水を浸して、そこに七分餌・ネクトン・小松菜粉・顆粒タイプの鳥類用乳酸菌を混ぜ合わせたものをあげて、プラスアルファで水草やミミズ、川エビなどを与えていました。
餌の採集……本当に大変でした
大人の羽がだいぶ生えそろった頃には、木枠で大きめの簡易ケージを作ってそこに引っ越しすることに!
日中は、屋外ケージで日光浴と広い場所での飛行訓練を始めていきました。
水鳥や海鳥は飛翔する為に10メートルほどの助走が必要となりますが、淡水カモ類は脚の力で垂直に飛び立つことが可能です。
当施設に現存するケージでは、残念ながらスペース的に海鳥や水鳥に対して十分な訓練をしてあげることはできませんが、今回保護されて来た子達はカルガモだったので幸いでした。
そして、屋外ケージへ移して数日後、この子達も飛行する姿を確認できました!
この空間で飛べるのか、正直不安だったのですが良かったです……
2羽とも体つきがしっかりして、ここまで来るともう立派なカルガモです!
さぁ、リリースの準備は万端!
……しかし、ちょうどこの時期、雨が続き、天候が不安定になってしまったので天気が回復するまでしばらく日中のみ外でリハビリを行い、夜間は室内に戻していました。
7月の終わり頃、ようやくお天気が回復した為、数日間、屋外ケージにてリハビリを行い、7月29日にリリースに挑みました。
当日は幸い、お天気も良く、当分、晴れの日が続くようでした。
保護当初は片手で包み込めたカモ達ですが、川に運ぶ為に入れたカゴの中で2羽がギュウギュウに入っている姿を見て、改めて成長を実感しました
川に到着し、カモ達が入っているカゴの蓋を開けると、2羽とも元気よく川へと飛び込みました!!
しばらく仲良く2羽で並んで泳ぎ、力強く羽ばたく姿も!
その後は、気持ちよさそうに水浴びをして、川の中に何度か潜り、餌を探していました。
1羽は、よく飛び回り、活発に移動していましたがもう1羽はマイペースにずっとぐるぐると泳ぎ回っていました。
やはり、兄弟でも性格が全然違うんだなぁと思わず笑ってしまいました(笑)
実はこの2羽、最初は2倍ほど体重が違い、大きさも成長スピードも全く異なりました。
しかし、リリース時にはどっちがどっちかわからないほど、同じくらい立派に育ってくれました!
この子達が保護されてきてから3ヶ月間、本当に様々なことがあり、心配が尽きない毎日でした。
最終的には2羽となってしまいましたが、本当にここまで大きくなってくれて、無事、リリースすることができて良かったです!
因みに余談ですが、自然の中でもカルガモのヒナは生存率が2割ほどと言われています。本当の親が育てていてもそれだけ生き残ることが難しいこの子達が、本来の親ではない私達が関わることでストレスもあったろうに、ここまで成長してくれたことに、感謝しています。残念ながら亡くなってしまった兄弟たちの分まで、元気に長生きして欲しいです。
改めて、ここまで立派に育ってくれてありがとう。
最後まで、お読みいただき、ありがとうございました🦆✨
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