【訃報】カルガモのヒナ、一羽残念ながら | JWC NEWS

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JWC(NPO法人ジャパンワイルドライフセンター)は、
野生動物の保護を目的として
1990年に設立した野生動物保護団体です。

皆さんこんにちは。

JWCの佐草です。

 

 

先日、ブログでご紹介したカルガモのヒナのうち、1羽が一昨日の夜、残念ながら亡くなりました。

 

 

最初は7羽いましたが、保護されたその日のうちに4羽が亡くなってしまい、それから一週間ほど経ちました。

残った3羽のうち、2羽はかなり活発で、食欲もあり、保護当初から70gほど体重も増えました。

しかし、この子は初めの27gから体重が全く増えず、増えても1〜2gほどでした。目力もあまりなく、食欲も他の2羽に比べるとあまりなく、時折、開口呼吸もしていました。

親とはぐれたストレスによる発育不良や、機能不全も考えられましたが、成鳥であれば、薬の投与もできるものの、雛鳥の未成熟な身体には負担が大きく、かえって衰弱させてしまう可能性もあります。

また、強制給餌も雛鳥から自食をする種の場合、ストレスによる誤嚥を起こす危険もあり、なかなか難しい面もありました。

少しでも体力を温存できるように酸素室も使い、栄養補助として、フォーミュラーをブドウ糖で溶いたものを少しずつ嘴の端から飲ませるようにしていました。

そんな中でも、他の2羽と一緒に毎日水浴びも日光浴もして、ミミズや水草も一生懸命食べていました。

亡くなった日の朝も、外の池で気持ち良さそうにしていました。

 

 

 

ご遺体は、兄弟雛たちの近くに埋めました。

 

呼吸も苦しく、体重も増えない中でよくここまで頑張ってくれたと思います。

 

この子の分も、他の2羽が大きくなってくれるよう、引き続き世話にあたって参ります。

 

 

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

よく頑張ったね。天国で兄弟たちに会えますように。

 

 

 

JWCからのお願い》

この時期、ほとんどの哺乳類・鳥類は子育てをします。

ヒナや幼獣の近くには、親がいることが大半ですので、見つけても、すぐに保護をしないようにしてください。結果的に親子を引き離す結果となってしまう可能性があります。

 

 

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