【400文字作文】下半身は地球を救う。 -7ページ目

【400文字作文】 女・オンナ・おんな

【400文字作文】下半身は地球を救う。-090615


 とろりとした照明をぶらさげ、全体的に白
いカフェに入り、テーブルにコーヒーカップ
をそっと置いた。
 私が選んだ席の向かいにはテーブルが三つ
並び、両端に女性が座っている。
 右端の女性は読書を、左端の女性は何かを
ノートに書き付けている。私はその右端と左
端の女性を視界の端に残したまま、その間か
ら見える風景を眺めた。
 雲とビルが溶けあったプレーンな灰色を背
景に街路樹が映えて見え、その枝葉は雨を予
感させる少し強めの風に弄ばれていた。
 しばらくすると、私の視界の真ん中に騒々
しく女が現れ、座った。
 女はテーブルいっぱいに書類を広げ、口を
半開きにしたままチェックしている。
 読む女と、書く女。真ん中に騒々しい女。
 左端の女性がテーブルを片付け、席を立っ
た。ぽっかりと左端が空いた向かいの席は、
風景として成立しなくなってしまった。

【動画で読む400文字作文】星のカスだけ クズしめて

【400文字作文】星のカスだけ クズしめて

【400文字作文】下半身は地球を救う。-090609


 最後の客が帰り、トマトソースで赤くなっ
たパスタをゴミ箱に放り込んだ。 
 大人でもすっぽり入れそうなゴミ箱には、
いろんな食べ物が放り込まれ、混ざり、観念
している。
 ゴミ箱に集められた食物は、自分がカスに
なったことを受け入れ、観念している……。
 そんなゴミで膨れたポリ袋を破らないよう
慎重に持ち上げると、ポリ袋の隅にはサビ色
の液体が溜まっていた。
 人の食欲を満たせたのか、満たせなかった
のかは解らないけど、目に見えて重量感もあ
る欲望のカスは、解りやすい。
 今夜のニュースも、色んな欲望のカスを集
め報じているんだろうな。と、思いながら俺
は裏口のカギを閉め、夜空を眺めた。
 大袈裟でもなく、感傷的でもない輝きの星
クズを二つ三つ数え、俺は深呼吸をした。
 そして俺は、明日はもっと優しくなろう、
と思った。もっと優しくなろう、と思った。

【動画で読む400文字作文】 ¿Y qué?

【400文字作文】 ¿Y qué?

【400文字作文】下半身は地球を救う。-090602


「人」って字はヒトとヒトが支え合って、み
たいなウソを平気で言う奴もいたけど、あれ
本当にウソだからな。お前もそのくらいはわ
ーってると思うけど。思うけどあれはただの
絵から派生した記号だからな。記号に意味を
持たせるなんて図々しいにも程があるよな。
いやでも「和」とかなんとなくな、わかるけ
どな。ああいうのはいいんだけど「人」みた
いにシンプルな記号に意味を持たせるのは、
失礼だろ。「月」とか「吏」とかな。「女」
とか「手」とかはエロティックでキレイだか
らガイジンでも感ずるものがあんじゃねーの
か?タトゥーとかさ入ってたらオッ!やるな
っ!て感じしねぇか?しねえか。でもあれだ
な「人」って字にどーしても意味持たせんな
ら対立と矛盾と妥協じゃねーか?よぉく見て
みたらそんな感じしねーか?妥協とか言うと
なんか諦めた感じするけど本当はそーじゃね
ぇからな諦めなかったから妥協できるんだか
らな。でなんの話してたっけ?あテレビか。