【まとめ】【評価】【感想】#09-12 転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます | じゅんぷーのブログ

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目次
#09
#10
#11
#12
他シナリオ

 

#09『ギザルムという災厄』

  評価:15/15点

▶ 脚本(シナリオ+構成):5/5点

▶ キャラクター:5/5点

▶演出(作画+美術+音響):5/5点

 

  感想

白熱した戦闘描写が見られるのかと思ったら、ハイクオリティの小手先勝負を見させられた。次回が本番になるように尺調整しているような回だった。その調整を感じさせない丁度良さを感じた。
全体構成は、"タイトル回収:ギザルムとは→ギザルムとの攻防→ロイド/タリア&禿の死→王国からの援軍"という流れだった。めちゃくちゃきれいな構成だった。ロイドと暗殺者ギルドの2つの視点で描かれており、それらの場面スイッチが全て正解だった。それゆえに最後のひき(王国からの援軍)が刺さっていた。また、今期のアニメで初めて見たかもしれない、前回のひきの描写をそのままアバンに持ってくる演出。最近この手の始まり方見ないですよね。
もう少し細かく振り返ります。
(1)~アイキャッチ。2週間ぶりのオープニングに感謝。早速「死ね」から展開が始まりました。受けようとするロイド君は変態さんですね。私はこういうところ好きなんですが、一部の界隈からかなり嫌われてるんですよね(笑)。それはさておき、呪言の性質や、魔人・魔族についての説明がグリモからありました。ファイちゃんの演技がうまくて緊迫感を出しつつ、なぜかしっかり頭に入るように説明しているのがすごい。で、とりあえずタイトルの回収をしてギザルムがすごいやつだということがわかった(笑)。大事なのはアイキャッチ。タオがかわいい。ロイドが好きなことに気づいていないのがかわいい。ショタコンなのが最高。
(2)ロイドvsギザルム。1分くらいロイドの結界とギザルムの攻撃の攻防が描かれていた。さすがに長かった(笑)。ここで尺を調整してるんだろうなと感じた(笑)。空間転移はやはりロイド君でも厳しいものがあるのかというのはわかった。
(3)ロイドの絶命~タリアの自害。ロイドのピンチについては視聴者一同ピンチにならないことはわかっていた。そして製作者はそれを理解していて、ロイドの尺は短かった。ロイドが死ぬ描写が長くても意味がない。そして続く暗殺者ギルドの絶体絶命。前回に引き続きこいつら熱すぎる。高橋李依のレンが本気過ぎて泣ける。タリアカワイイ(え)。魔人のコメディ要素があるのが、このシーンを試聴するのに謎の丁度良さを感じた。フェアリーテイルでこんな感じなのに熱い展開が維持される感じ。ロイドの尺が短くてこいつらの尺が長かった分、本当にタリアが死ぬんじゃないのかと思った。それくらいに迫るものがあった。
(4)王国からの援軍。ロイドの土人形は視聴者一同知っていた。だがロイドの様子がおかしいと思ったら、シルファが来たからだった・・・。ちなみにこの時のデフォルメロイドとジェイド(ギザルム)が最高にハマっていた。で、ロイド以上にピンチだった暗殺者ギルドに援軍到着。ただ思った以上に助かったみたいな描写は少なかった。どちらかというと王国の人たちの描写を優先しているように感じた。なんとなく今話で暗殺者ギルドの感情に終止符を打って、次回に第二王子たちにスポットを当てた方が締まりがいいかなと思った。けど、どうなんでしょうね。で、エンディング後に次回を期待させるショートアニメがありました。タオ参戦。アイキャッチのショートにもタオが出てきたことで今回のイベントではタオは出てこないものかと思ってしまっていましたが、この演出はサプライズが過ぎますね。最高です。
どちらかというと前半はロイド達に重きを置き、後半は暗殺者ギルドに重きを置いた構成が今話は決まっていました。その結果援軍の到着が暗殺者ギルドに本当に救いであったことがよく伝わってきましたね。それにしてもタリアかわいい。
こう全員が揃う展開になるとさすがに次回は読めますよね。ボコボコのボコですよ。ただ1点、ロイドがシルファ達にどうやって言い訳をするのかですね。(1点といいつつ)それとタオがどのタイミングで入ってくるかですね。次回が気になって夜しか眠れなくなりそう。
以上。

 

 

 

#10『シルファの剣』

  評価:11/15点

▶ 脚本(シナリオ+構成):3/5点

▶ キャラクター:3/5点

▶演出(作画+美術+音響):5/5点

 

  感想

シルファと魔剣の回だった。といいつつ、アルベルトやそのほかのみんなも十分活躍していた。
全体の流れとしては、”暗殺者ギルドの処遇→アルベルトvs魔人たち→シルファvs魔人→魔剣”といった感じ。正直なところアルベルトのパートが結構具だっていた感じはある。視聴者が求めていたものではなかった。その一方で思っていたよりディアンやアリーゼが活躍していたのがよかった。また展開は冴えなかったが作画の暴力によって何とか乗り切った感はあった。アルベルトが魔術を放つシーンは素直にかっこいいなと感じた。全体を振り返るはずがアルベルトパートを振り返ってしまった。いいやそのまま振り返る。序盤の暗殺者ギルドとのやり取りは大したものは出ない。暗殺者ギルドがジェイドにもロイドにも恩義を持っていることを視聴者が感じることが出来て良かった。あの場面はそのぐらいの感想しかない。一気に飛ばします。シルファvs魔人。頭にうんこが乗っているというセリフから始まる戦いがあったでしょうか。こんなふざけたセリフから始まったとは思えない苛烈な戦いでしたね。視聴者一同ボコボコにすることはわかっていたので、制作陣的には最終版で使いたいんだろうなという意図を感じた。でその通りに回収。ただその前にワンテンポ、ツーテンポ挟むのは視聴者が一呼吸おけるのでありがたいですね。そのワンテンポはシロの登場。ここも凝っていて、誰にも見えていないのにシルファがシロを呼ぶと橋の下から出てくる演出がかっこいい。出てきた犬はかわいいが(笑)。その後シロの体からいろんなものが出てくるのは面白い。この辺りの演出が今話で一番良かったかな。回想シーンがありましたね。特にいうことはないんですが、オネショタしか勝たん。回想明けで剣の名前が判明したわけですが、その名前が魔剣・魔人殺しとかいうとんでもなくダサい。草が映えそうなところだったのですが私は謎の鳥肌が立ちました。だがしかし、この後に魔人が話す場面は不要だったと思います。ストレスを感じました。せっかく立った鳥肌が収まりました(笑)。冗談(ではないですが)はさておき。魔剣を使う描写ですが、魔剣がかっこいいのではなくシルファがかっこよかったです。最高、優勝。この時の作画は頭がおかしかった。一瞬で私のお気に入りの抜剣描写になりました。また、剣を収める描写もカッコよかったですね。いやあエロい。
構成やキャラクター描写はいけてないところがありましたが、作画の暴力にしてやられました。そんな第10話でした。というかタオが登場するはずじゃなかったんですか???なんとなくこのまま最終話まで続きそうだから、流石にタオは登場するものかと思いますが。。。
以上。

 

 

 

#11『ジェイドの遺言』

  評価:13/15点

▶ 脚本(シナリオ+構成):4/5点

▶ キャラクター:4/5点

▶演出(作画+美術+音響):5/5点

 

  感想

単純に面白かった。

ジェイドの最期~何かを残して、そしてギザルムに対して「お前は負ける」と言い残し~の描写で始まりました。何かの伏線になり、それが奏してロイドの勝利へとつながるというのはわかったのですが、具体的なところはまるでちんぷんかんぷんでしたね。で、本編始まり、終始戦闘。序盤戦はジェイドの攻撃についての解説。つまるところ即死攻撃だがロイドはそれは食らわないのだ。一方のロイドの攻撃についてはジェイドに致命傷を与えることが出来ない。それゆえにジェイドが物量で疲弊させる作戦をとっている。視聴者一同は倦怠化する展開になりそうと思っていた矢先に川の蒸発が発生。これによりジェイドには目視による確認でしか相手を認識できないことがわかりましたね。そんな致命的な弱点があっていいのかと思ったが、強すぎるが故におろそかになることがあるのだよ。そしてロイドで攻めに転じる。土人形を用いて剣による物理攻撃を狙う素振りを見せつつ、本体は透明化の魔術(結界無し)により近接するのでした。口がうるさいギザルムはその接近に全く気付くことはなく、切られるのであった「空間転移魔術」を。ここで肝?なのがギザルムは切られたことに気づいていないということ。何も知らないことでこの後の展開では後手に回ってしまうんですよね。ここからはギザルムとの勝負ではない。制作陣がどれだけいい演出を見せられるかの勝負だ。結果は視聴者の完敗です、見事なものでした。どういう理論でロイドがギザルムの転移先を読むことが出来るのかは明かされていませんが、1つ明かされたこともありました。「空間転移魔術」を解析する中でジェイドと会話していたことです。多分そういうシーンじゃないと思うのですが、泣けました。ロイドはロイドで根っからの魔術馬鹿でありながらその魔術について語り合う仲間がいなかった。そしてジェイドは障害の最期の言葉。推測ですが、ジェイドが死の間際に残したのは自身の魔術の研究成果だったんでしょうね。それを通じてロイドとジェイドが会話する描写を作り出すのは粋な場面だったと思います。最後の曲面でギザルムがやばそうな魔術を放つところで終了しました。で、特殊エンディング。よくわからない(笑)。正直刺さりそうで何も刺さらなかったというのが本音。さてギザルムとの闘いも次回で終わるものと思われます。これ以上この戦闘により何かが出てくるとは思えません。そうなると気になるのは事後処理ですね。ロイド君の実力がみんなにばれてしまうのか!?。また、暗殺者ギルドの処遇がどうなるのですね。みんないいキャラしてるし、ジェイドが死んだことで不幸になっているのでハッピーエンドになってほしい。

以上。

 

#12『ロイドの答え』

  評価:14/15点

▶ 脚本(シナリオ+構成):4/5点

▶ キャラクター:5/5点

▶演出(作画+美術+音響):5/5点

 

  感想

今期のダークホース枠は最後までその勢いを殺すことはなく走り続けましたね。良い作品でした。そして2期も決まったようで楽しみでなりません。
全体構成としては、”第七vs魔人→墓→茶会→レン”という感じ。最終話ということで起承転結のある構成ではなく、モノローグ的な物語構成だった。ほとんど勝敗が決した状態で始まったのでこの構成は理にかなっていたと思います。そしてモノローグということもあり、戦後処理にほとんどの尺を使った。ジェイドについて、暗殺者ギルドの処遇、レンの決意。しっかりとこの作品には続きがあることを見せていた。また暗殺者ギルドと王子たちが茶会をする場面があったりと、一方的な関係性ではないことも見ることが出来た。キャラクターの掛け合いにもちろん良さがあったが、今作の強みも存分に見せてくれた。序盤でのロイドとギザルムの戦いだ。安定の作画、モーション、SEの良さを見せつつ、本作ならではのデフォルメキャラによるめりはり付けもあり、前回と比べて短い尺ながらも見どころはたくさんあった。この戦闘描写はもちろんクオリティ高いものだが、感動したのはやはりジェイドが空間転移魔術を解き明かしていたことでしょうか。そしてその言葉を木陰から聞いていたレンが泣く描写。これ考えたやつ天才。個人的には本作全体を見て一番感動したかな。もちろんその後のロイドが暗殺者ギルドを受け入れる場面もよかったし、温泉?でレンをメイドとして受け入れる場面もよかった。これまで不遇だったキャラクターたちが受け入れられる描写はやっぱり来るものがある。そういうわけでジェイドが認められた瞬間はうれしいものだ。
おおよそ振り返ることが出来たが、2点だけ。
タオ。こいつはやっぱり最高。タオとシルファの掛け合いは言わずもがな、暗殺者ギルドとの掛合いも地味に見ることが出来てうれしいですね。ここ最近バカキャラがいなかったので面白味という側面が弱かったので、最後の最後に見どころ演出してくれたタオは本作において唯一の存在だなと感じた。
温泉。至高そのもの。おっぱい、ロリ、ショタ。刺さらない視聴者がいないだろう最強の掛け合いだった。正直、ふざけた画なのにレンがまじめに話してる姿は少し笑ってしまった(笑)。この作品はちょっとエッチなシーンも多数あったのでそっち方面でも視聴意欲を満たしてくれたので大変ありがたい(笑)。
そして2点と言いつつですが、グリモ。このキャラクターの存在が大きかった。2~12話通してグリモがいいアクセントとなっていた。実況解説を一人二役でこなしてくれるのでそういう意味でありがたいし、リアクションがいいんですよね。これはファイルーズにしかできないと思わせる演技で素直にすごいなとため息が出てしまった、毎回。このキャラを第1話でしっかりと登場させたのは偉いですね。常にロイドと共にいる存在として、視聴者は納得することができた。グリモがいなかったらこの作品は大分渋かったかもしれないですね。
いわゆる「なろう系」の作品はアニメ化でコケることが多い中で、本作は間違いなく大当たりでした。これは「つむぎ秋田アニメLab」というアニメ制作会社を引き当てたことにありますね。制作会社ガチャがあるとしたら、確実にSSRですね。最近の会社なのにこのクオリティを提供できたとなったら、今後はビッグタイトルを手掛けることもありそうなので、この「つむぎ秋田アニメLab」には注目ですね。話が脱線しました。続編制作も決定している本作。ロイドが魔術の深淵を解き明かす様を試聴する機会がまたやってくると思うとわくわくもんですね。
以上。文句なしで面白かった。

 

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