【まとめ】【評価】【感想】#09-12 HIGHSPEED Étoile | じゅんぷーのブログ

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目次
#09
#10
#11
#12
他シナリオ

 

#09『上海ナイトレース』

  評価:11/15点

▶ 脚本(シナリオ+構成):4/5点

▶ キャラクター:3/5点

▶演出(作画+美術+音響):4/5点

 

  感想

劉悠然が今話の主役。中国の天才レーサーが地元中国で優勝する胸熱展開は言うまでもなく最高でした。なんと言っても銀髪少女は私にぶっ刺さるのでそれだけでこのキャラを好きになる。それがなくとも万年4位ポジションという地味枠が刺さる人には刺さる。で、彼女にスポットを当てつつ、今話のテーマとしてはレースをやっていて何を感じるか・何のためにレースをやっているかでした。第9話にして原点回帰みたいなテーマですが、意外と取り扱っていなかった内容でしたね。・・とはいえ答えはシンプル。楽しいこと。新人組や、前回のレースで優勝したソフィアは簡単に答えることが出来ていたが、劉やキングはそこに対して渋っていました。やはり楽しいという感情に対しても人によって置き方は変わるものなのかなと思います。リンはレースすることが楽しいし、ソフィアは思い切りのあるレースから勝つことが楽しい。今話のメインとなった劉は何をもってレースに対して楽しいと感じたのでしょうかね♪

テーマについて語りましたが、前回でニューマシンが導入されたリンの描写があったことから今話はだいぶ期待していました。が、裏切られました(笑)。でもいい裏切られ方でしたね。というより焦らされ方ですね。リンが悪いわけではなくエンジニアにそのすべてを押し付ける形なのが好感を持てる。amiもつまらなそうにしているのがまた良し。キングが夜を嫌いとする設定はあまりにとって付けた感じがして違和感しかないがしょうがないとする(笑)。他にはリン以外の新人2人にスポットが当たったのはよかったですね。大物声優を当ててるだけのキャラに終わるかと思ってましたが、しっかりと成長と結果を目に見える形で残しているのが制作陣に対して好感を持てました。何より塩梅が良いなと思います。捨てないレベルで結果を残させるので、キャラクターの立ち位置に丁度良さを感じますね。

そんなこんなでリンはまたしても結果を残すことはできなかったわけです。そして次回から始まるレースがまさかの今期の最後となるようです。次回は予選ですが(田村ボイス)。今話のレースの予選会でリンの走りが相当仕上がっている様を見ているので、否応にも次回のレースには期待がかかってしまいますね。それにしても10話目にして相当盛り上がってきました。私の中では今季アニメ一番の盛り上がりはここですね。

以上。

 

#10『最速のその先へ』

  評価:12/15点

▶ 脚本(シナリオ+構成):4/5点

▶ キャラクター:4/5点

▶演出(作画+美術+音響):4/5点

 

  感想

前回の流れそのままに予選レースの回となりました。が、本題はそれではなくAIのamiちゃんでした。

序盤から百合展開や予選レースと視聴者の期待通りのものを見せてきました。CGのせいで投げた雪玉がとんでもない速度になっていたのが面白かったです(笑)。レースではまさかのリンが予選1位のタイムをたたき出し本戦では1番目の位置でスタートすることになりました。ただし、今話はそこが重要ではなく、その前にクラッシュしたところが本題でした。キング教室(笑)によって間違いなく自分のレーススタイルを確立していたリンでしたが、コース特有の海風に揺られてクラッシュしてしまいました。私はいつも通り絶望の本戦になるのかなと思っていました。ところがここでamiちゃんのオペレーションが発動。ありえないドライビングを見せそのまま走り切ってみせた。観客のボルテージはまさしく最高潮になっていたが、その裏でリンは自身がドライブする必要がないんじゃないかと陰りを見せて去ってしまった。ここで本編は折り返しでしたね。正直なところ、amiちゃんのドライブを見た後だとリンがドライブするよりamiちゃんの方がいいんだろうなと感じました。だからこそリンの気持ちは大いに理解できるし、そこがこの今回の物語の肝なんだと思った。果たしてどうやって解決するんだろうかということを考えていると、リンはいつも通りゲームに逃げるのであった(笑)。このゲームの仕様をよくわかっていないが、観客がいてコメントを書き込めるよう。そしてそのコメント欄に見覚えのある名前があった。そう、amiちゃんだ。おそらくこれまでの回でもコメント欄にamiちゃんの名前があるんでしょうね。そんなamiちゃんとゲームで勝負する流れになりました。ゲームするまでの二人の掛け合いが大好きです。視聴者が考えていたようにamiちゃんの圧勝。かと思われた中でレースモードでプレイすることに。すると手を抜いているようにamiちゃんがドライブし始めました。舐めてんじゃねえぞと視聴者一同感じていましたが、そこにはしっかりとした理由がありました。AIは人間の安全を第一に考えたレーシングしかできない。確かにこれではとてもじゃないですがレースにならないです。その後もamiちゃんの説明は続き、既存のAIでは感情のない走りになってしまい観客を盛り上げられないことからamiちゃんのような感情を持ったレーシングAIが開発された。そんなamiちゃんだからこそ速く走りたいという欲望が生まれるも、AI故に早く走ることが(人間の安全を考慮した走りしか)出来ないというジレンマが生まれてしまう。だからこそamiちゃんはリンに対してずっと期待していたのですね。そしてAIでは安全マージの走りとなり観客の期待に応えることが出来ないということと、人間が持つ不確定要素をこの2人であれば取っ払うことが出来るんじゃないかという結論に達しました。理解と納得に時間差がありましたが、これは熱い展開ですね。そうなると他のレーサーとレギュレーションに差異が生まれるのではとかいろいろと疑問が生まれてきますが、そこは考えなかったことにしましょう(笑)。もしかしたら、リンという逸材を見つけ出したのはamiちゃんなのかもしれないですね。前日譚の漫画が出版されているから読んでみようかしら。話が脱線した。ここに来て明かされた事実に少し驚愕しながらも、新スキル、ニューマシン、レーススタイルの確立、amiちゃんの事実といろいろと視聴者を熱くさせる要素が詰め込まれています。で、それらがまだレース本戦で発揮されていない。また次回が最終戦のレース本戦となりますので、必然的に期待値がバロメーターをぶっちぎります。わくわくが止まらない。次回2話に分けてレースを描写する特別展開だとなおうれしいですね。

以上。

 

#11『女王決戦』

  評価:13/15点

▶ 脚本(シナリオ+構成):4/5点

▶ キャラクター:4/5点

▶演出(作画+美術+音響):5/5点

 

  感想

文句なしの神回。
最終戦の前半戦に当たる回。詰まるとことレースシーンしかないのである。そしてタイトルにある通り凛が女王を抜き去るまでが描かれた。気持ちよかった。
レースは序盤から波乱の展開(アニメらしい)。ソフィアがいつかのレースの時と同じように、開幕リボルバーストにより首位に立つもクイーンに食われる展開。一方のキングはというとクイーンの盾に阻まれて8位あたりで走ることに。その間にヨウランや新人二人組が攻めっ気を見せて果敢に挑む姿勢を見せる展開。が、クイーンが圧倒的なのだ。早い。そこに割って入っていったのが我らが主人公凛。彼女の良いところ(好感を持てるところ)は勝負に徹していないところ。純粋に運転が楽しい姿を描いているのでこのレース作品における特異点に思える。違いを出しつつ、しっかり結果を残しつつある存在というところで、視聴者が目を離せない存在となっていますね。どこまで書いたっけ。クイーンと凛の一騎打ちですね。リボルバーストで抜いたんですよね。序盤の砂漠回で同じようなことがありましたね。あの時は孤高の存在だった2人でしたが今では手が届く存在になっているのが本作のすごいところなのかもしれないです。さておき、抜かれる間際のクイーンがだいぶ逝ってましたね(笑)。水樹奈々らしい演技ですね。まああっさり抜かれただけなんですが(笑)。で、このタイミングで都合よく盾の人の車に故障が起きてしまう()。力がかかってそうなタイミングであることは目を閉じましょう。するとキングの猛追によりいつの間にか一位になっているではありませんか(笑)。こんなバカな話が合っていいはずがないのですが、これがキングの実力ならあってしかるべきと・・・。ウ〇娘においてはありかなと思いますが、レースアニメでこれは無理があるようなないようなという感じ。本物を見たことがないのでね(笑)。当然、次回は凛が底力を見せてくれるはずだと信じていますよ。
えええ。次回が最終回です。ゲームタイトルの為のアニメ作品といういろが強そうなので続編の期待は薄そうかな。というところなので、最終回、凛には表彰台の一番高いところに立ってほしいです。つまるところキングを抜き返してほしいです。キングがリボルバーストを使ったかどうかがカギになりそう。
以上。

 

#12『その先の景色』

  評価:15/15点

▶ 脚本(シナリオ+構成):5/5点

▶ キャラクター:5/5点

▶演出(作画+美術+音響):5/5点

 

  感想

レーシングオンリーの最終回。全12話を視聴した人にとっては、これこそが「HIGHSPEED Étoile」だと感じることが出来る師玉の1話だったんじゃなかろうか。
レースのみの展開というところで構成というものはほとんどない感じ。ただし今話に関しては1つ大きなイベントがありましたね。
落雷。
これによってレースは中断、そしてamiちゃんが故障。正直amiちゃんと凛がいて最強の走りができると思っていたので、厳しいものがあるかなと絶望していました。タイヤもボロボロでしたしね。で、この時まだ序盤。本来であれば起承転結でいう”転”に当たる部分なので終盤に差し掛かるようなタイミングに発生するイベントのはずです。ただしこのレースにおいては、このイベントによってレース内容が変わるのではなく、リフレッシュされるのです。つまりもう一回起承転結をやり直させるイベントだったんですね。これずるい(笑)。ここからは秀逸そのものでした。
ピットイン。
1つ抜けていた凛とキングが同時にピットインしてからの展開。レースはドライバーだけじゃなくてチーム競技なんだと気づかされました。アニメ作品という特性から武戦(凛)側のミスが起きたのかと最初は思っていましたが、キング側のミスでしたね。これは大きなサプライズでした。いわゆる感動演出になりますし、キングを落とさない配慮がされていました。1つのミスですが製作者側のいろんな意図を感じることが出来るもので非常に良いなと思いました。また、最終回にしてレーシングらしい描写を用いるのも粋な計らいだなと感じた。近未来でのレース競技ということを存分に生かした立ち回りをしていて好感を持てる。
さてレースはタイヤを交換したことで後ろから凛とキングが追い返す展開ですね。素人の私にはわからないのですが、タイヤが違うだけでこんなに早いんだなと感心しました。もんじゃ(笑)によって思い入れのあるキャラ達がレースしてる姿を最終回に映してくれたことは本当にうれしい。よくこの展開を思いついたなと称賛ですよ。最後に立ちふさがったクイーンもタイヤには勝てずに凛とキングがトップに立つ展開となりました。ちなみにリチャードさんがレース序盤でリタイアしたのはここで面倒な展開にしたくなかったからなんでしょうね。こういうところ含めていい作り込みをしているなと思いました。
で、その後は両者譲らないまま最終コーナー。1位キング、2位凛という状況。リボルバーストを使おうとするもキングのブロッキングによって不発。正直ami無しでよく頑張ったよという気持ちがありました。だがそれと同時にこのタイミングで来るだろう!!という期待感もありました。
そしてamiが復活しました。
所謂勝ち確定演出。
「カウントいきます。3、2、1、いま!!」
作中何度も聞いていたけど、しっかりと成功したことはあまりなかったこの掛け声。最後の最後に2人の声が重なり、リボルバーストによって勝利を収めました。今作序盤に見せたキングを抜いたリボルバーストと重なるような演出を最終回に持ってくるのが素晴らしい。またピットインの失敗が響いたような描写が入っているのも良い。
これらすべてが合わさった、あの最後の描写はこの作品のすべてが詰まっていましたね。凛、お疲れ様です。そして1位フィニッシュによってバレエダンサーを目指していたころには見えなかった景色を見ることが出来た凛は達成感から眠ってしまいましたね(笑)。かわいいし、その後の仲間からの扱いで愛されてることを感じて私は幸せです。
そしてエンディング。いつもはamiちゃんに置いてかれる演出ですが、今話は異なりました。一緒に走り切りました。正直めっちゃ泣けました。
特殊エンディングの後はもちろん続きます。「HIGHSPEED Étoile」。それが彼女のあだ名。タイトル回収かっけえよ。
今期の中で間違いなく一番”好き”な作品でしたね。もんじゃ焼き食ってた4話までが泥沼過ぎましたが、それ以降の回は常に面白かった。続編は求めていないが、円盤買ってイベントに是非参加しようと思います!!
以上。

 

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