“自分が今一番しばられているものは…”素直な学生の反応で、いろいろ考えちゃうな

後期も大学で教えています。
「キャリアカウンセリング演習」　１コマ。

今日のお題は「サニー・ハンセンの統合的ライフプランニング」
ライフキャリアを提唱し、キャリアをパッチワークキルトに例えて
カウンセラーはキルト製作者だという「例えのうまい」理論家さん

人生の４つの要素（労働・愛・学習・余暇＝４つのＬ）を統合することの必要性を唱えています。（６つの課題とか、ダイジなことは他にもあるけど、省略）
また、キャリアプランは直線的にすすむのではなく、らせん的に進むものと考えよう、とも言っています。

この理論は、変化の激しい時代の中でさまざまな役割を担って、複雑な選択をしなくてはならない人への支援に役立つもので（イクメンで地域の役割もしていて、職場でも管理職とか）
特に、女性のクライアントと話すうえでは持っておきたい理論だと思う（といいつつ、超分厚い本は３割かじっておいてあるけど・苦笑）

後期の授業は事例研究中心で、学生にはたくさんグループ対話をしてもらい、
後半はロールプレイもしていくのだけれども、
今日は久しぶりの事例研究なのでみんな感覚を取り戻すのに必死
でも、授業でも当てなくても発言してくれる子が増えたし
グループ発表も積極的になったし、何より、後期授業の１回目冒頭に伝えたこと（「やってみない限り出来るようにならないし、この場は失敗していい場だよ。やらずにすんでラッキーじゃなく、やれないことがもったいないんだよ」と言ったこと）を覚えていて

「これまで発表担当を逃げてきたけど、今日初めてやってみてよかった」とコメント書いてくれた子とか、

なんか素直じゃん

そんな素直な学生たちは、コメントシートにいろんなことを書いてくる。
キャリア理論を聞くと皆、自分のことを書きたくなるのかどうか
・この理論で、今もめてる彼氏との間をどうにかできないだろうか
・母が、この事例の人とそっくりなので、上手く言葉を掛けたい　などなど（笑）

そんななか、コメントを読んで「うーん」と思ったのがこれ。
（今日取り上げた事例は「頼まれると断れなくて、役割が増えていって、やりたいことをやれる時間が減ってしまうワーキングママの話」だったんだけれど）
「わたしも同じです。いろんなことをやりすぎていま、爆発しそうです。どれも有意義ではない気がします。今自分が縛られているのは就活で“大学生活で頑張ったことはなんですか”という質問にどう答えるかだからです」

これには、企業の側にいろいろいいたいことがあるよなあ。

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