Appleの伝説のプレゼンテーション、スティーブ・ジョブス氏がiPhoneを初披露する時のプレゼンを行ったのは2007年でした。スマートフォンが当たり前となった現在において、なぜこの時のプレゼンテーションが感動を呼んだかは、当時をリアルタイムで生きてきた人にしかわからないと思いますが、「革新的」な製品の誕生の瞬間に遭遇して、今までの常識では理解し得ない、フルスクリーンの製品が世の中を変えたことを経験したからでした。
iPhoneがこの世に出るまでは、携帯電話にはキーボードが付いていました。画面の下にテンキーがついているガラケーや、アルファベットのキーボードが付いているBlackBerry。このキーボードをAppleは取り去り、タッチスクリーンにキーボードを埋め込むという製品を実現しました。それも、スクリーンにペンを使ってインプットするのではなく、人の指を使って行う。そして、スクリーンの触り方に応じて画面の反応を変化させる方法、今は当たり前の、画面を拡大する方法、画面を変える方法など、機能の呼び出し方もiPhoneは変えました。
iPhoneがこの世に出るまでは、電話機は電話をかけるだけのもので、かろうじて音楽を入れることができる機器でした。今となっては当たり前ですが、iPhoneを使って映画鑑賞を行ったり、車のキーをロックしたり、送金を行ったり、映画を撮影したり、多くの機能を持たせた機器の出現が、2007年に起こりました。
この衝撃のプレゼンテーションを観た後、私はスティーブ・ジョブズの虜になり、Apple製品にますます傾倒しました。私のAppleスタートは、Macの旧来のOSからOS Xに変わった後、2003年くらいに購入したiBook G4でした。白い筐体のノートPCはとても可愛らしく、UIのビジュアルも素晴らしく、今でも自宅にあり、かろうじて動きます。
AppleはiPhoneを世に出してから、少し大きな画面になったiPadをリリースし、以降は、世のトレンドから少し遅れてスマートウォッチを発表。トレンドに乗り遅れた感のVRゴーグルを発表。その後は鳴かず飛ばずの印象です。
iPhoneの「革新的」技術のほとんどは、カメラ性能に集約された時代もあり、そのせいかデジタルカメラの市場は大打撃を受けたと思いますが、2025年の現在、実はデジタルカメラは密かに盛り返しているデバイスだと思います。スマートフォンのカメラでできることと、できないことにユーザーは気づき始めたのだと思います。
そしてWWBC 2025。6月のプレゼンテーション。正直なところ、2倍速で見ていても退屈です。私にはAppleの落日を感じ取りました。














