ホームレスがホームレスでなくなるとき
まずは先月のブログの結果から。ブログを見て知り合いの方が連絡してくださり、まだサポーターが見つかっていなかったクワンカオちゃんを、サポートしてくれることになりました。水耕プロジェクトなどの準備も始まりました。サポートを申し出てくださった皆さんに感謝します。
2年前、息子が、働いているホームレス・シェルターから一人のご老人を引き取りました。詳しいことは、「ホームレスと一緒に住むことになった件」をご覧ください。
そのMさんが、先月、体調を壊し、シェルターのクリニックの医者に診てもらいました。何が原因なのかよくわからなかったので、近くにあるハワイで最もいい病院だと言われているクイーンズ病院の救急室に行ったのです。
すると、肺塞栓であることが判明しました。よくわかりませんが、彼のその時の症状とはあまり関係なさそうなので、たぶんたまたま見つかったのでしょう。すぐに薬を飲みましたが、何かあったら緊急に対処することが必要なので、二晩くらいは入院しろと言われました。
私が行って面会すると、随分不安そうでした。一緒に祈って、心配しなくてもすぐに退院できると言ったら、I want to go home(うちに帰りたい)と言うのです。その言葉を聞いて、2年前のブログに書いたことを思い出しました。
「ホームレスは、ハウスレスではない。住むところがないだけでなく、ホーム、つまり、『いえ』じゃなくて『うち』と呼べるところがない。我が家がMさんのホームになれることを願っている。」
彼は、予定通り2日で退院して、うちに帰りました。
タイで9回目のボランティア活動、その3
前回、ポーちゃんとクワンカオちゃんをサポートしてくれる人を募集しましたが、そのブログを読んでくれた知人が名乗り出てくれ、ポーちゃんのサポートをすることになりました。クワンカオちゃんのサポートをしたい方はご連絡ください。彼女の背景は前回のブログをご覧ください。
前回のブログを書いて間もなく、悪い知らせがありました。二つの孤児院の一つ、ホーム・オブ・ホープを支援してきた教会が、去年の12月でサポートを止めることになったそうです。今までにも、サポートが足りないなど、いろいろな経済的ニーズを知らされたことがありました。そのために寄付をすることもあれば、しないこともありましたが、私たちがしなくても、誰かほかの人や団体がそれらのニーズに応えてくれました。
しかし、今回は今までとはちょっと違いました。サポートがなくなれば、孤児院の閉鎖もやむを得ないと言うのです。私たちがしなくても、誰かほかの人が助けてくれるだろうと、のんびり構えているわけにはいきませんでした。
そこで、月$1,500のホーム・オブ・ホープの運営費をすべてサポートすることにしました。またもう一つの孤児院、グレイス・ハウスの経済的自立のために、宣教師のマイクさんが牛や水耕などのプロジェクトを計画していましたが、その初期費用$12,450も送りました。
私たちの教会は、家でやっている小さな教会で、半永久的にホーム・オブ・ホープのサポートを続けるだけの経済力はありません。ちなみに、聖書の時代の教会も、家でやっていました。教会堂のローンや維持費などはなく、牧師の給料もありませんので、献金のほとんどをこのような寄付に使うことができますが、それでもずっと続けることは困難です。
そこで、ホーム・オブ・ホープも自立できるように、他にもプロジェクトを始めてもらって、私たちの教会の資金が底をつく前に、プロジェクトのための資金を出すことにしました。具体的にどのようなプロジェクトをするかはまだ分かりません。
前回のブログでも紹介したなっちゃんが、8月17~24日に、日本の中高生をタイに連れて行って、孤児院の子供たちと交流してもらう計画を立てています。中高年の方も歓迎します。全期間参加できなくても構いません。ご興味のある方は、ブログのコメント欄にコメントするか、私にメールしてください。junjikathy@yahoo.co.jpです。
タイでの9回目のボランティア活動、続き
今回は、タイ2番目の都市、チェンマイから入国しました。知り合いのレスさんが働いている、ZOEインターナショナルという団体を見学するためです。ZOEは、人身買場の犠牲になった子供たちを救済する団体で、チェンマイからかなり離れた田舎に大きな施設があります。スタッフも入れると、250名ほどが住んでおり、1年に消費する米が何と22トン。
そこに住んでいる子供たち全員が人身売買の犠牲者ではありませんが、救済された子供たちは、人身売買の犯罪組織の刑事裁判で証言をしなければならない子もいます。組織に見つかったら何をされるか分からないので、ホームページを見ても、子供たちを守るために住所は書いてありませんし、場所が特定できるような写真もありません。私たちも、施設内の写真撮影は禁止され、子供たちが住んでいる建物に入ることはできませんでした。
この団体は、全面的に寄付に頼るのではなく、山奥の広大な敷地で農業をして、食料の一部を賄っています。私がいつも訪ねるメーソットの教会には2つの小さな孤児院があり、そこでも同じようなことがしたいと言われました。そこで、その教会のジョン牧師(と言ってもこれはクリスチャン・ネームで、タイ人)と、見学に行くことになったのです。毎回のように一緒にタイに行っている私たちの元教会員で、今沖縄に住んでいるなっちゃんも同行しました。
そこで聞いた話は、期待していたこととは少し内容が異なりました。具体的なアイデアを色々教えてくれるのかと思いきや、レスさんは、何をするにも、それを自分のプロジェクトとして、責任感を持ってやってくれる人がいなければうまく行かないと強調しました。
実は、これは私も痛感していたことでした。今までにも何度か金銭的な援助をしてプロジェクトを始めましたが、どれもうまく行きませんでした。レスさんが言うには、誰かに言われてするようではだめで、本人のイニシアチブが必要だというのです。
もう一つレスさんが強調したことは、お金の話をするのではなく、そもそも何のためにやっているのかに焦点を当てなさいとのことでした。つまり、「これをすると孤児院が経済的に助かる」からではなく、これをすることによって困っている子供たちを救済できるから、という動機づけが必要だというのです。
話の後、農場を見学し、具体的なヒントを得ることができましたが、ZOEも試行錯誤の連続なので、外部の人をトレーニングするほどの知識はまだないと言われました。チェンマイに、こういうことを専門に支援しているキリスト教団体があるので、具体的なことはそこで聞いて、必要ならトレーニングを受けてくださいとのことでした。
ジョン牧師が一番興味を示したのは、キノコを栽培している小屋でした。茅葺のような小屋の中に棚がいくつも置いてあり、そこでキノコが栽培されています。年に3回くらい収穫できるそうで、ほとんど世話をする必要がありません。散水も全部自動です。
ジョン牧師の教会の孤児院に物置がありますので、それを使って同じことができるだろうとのことでした。ジョン牧師の孤児院は、スタッフを入れても30名ちょっとですので、そんなにたくさんのキノコは必要ありません。市場で売るのもいいですが、教会で安く売れば、教会員も助かるし、販売に余計な経費が掛かりません。
何か孤児院のために必要なものはないかジョン牧師に聞いたところ、コンピューターが2台必要だと言われました。どちらの孤児院も1台ずつしかありませんが、それでは足りないのです。今回はあまり現金を持ってきておらず、タイの店はアメックスが使えないところが多いので、どうしたものか困っていました。
幸い、ZOEからヒントを得て始めるつもりでいたプロジェクトのために、まとまった金額を去年末に送っていました。きのこプロジェクトにはそんなに費用はかからないので、そのお金で買ってもらうことにしました。残りは、孤児院で唯一人職業訓練学校に通っているジェイ君の授業料に充てたいとのことです。
ジェイ君は、お父さんが借りたお金をお母さんが取って、他の男と逃げてしまいました。ショックを受けたお父さんはお酒に溺れ、ジェイ君も引きこもってしまいました。ジョン牧師が、勉強したいなら孤児院に入らないかと声をかけ、それが彼の人生を変えるきっかけになり、去年は洗礼も受けました。
前回のブログで紹介したフォンちゃんとノックちゃん姉妹ですが、サポートしてくれる人が見つかりました。最近、私の家で数か月ホームステイした留学生のお父さんが、お礼を言いたいというので、仕事で東京に行ったときにお会いしました。たまたまタイの話になり、名乗り出てくれたのです。
早速タイの宣教師のマイクさんに知らせたところ、あるサポーターが今年になって止めたので、ポーちゃんとクワアンカオちゃんのサポートがなくなったというのです。ポーちゃんは12歳で、お母さんが亡くなっており、お父さんは体に障害があって働けません。クワンカオちゃんは14歳で、ご両親は健在ですが、村に小学校までしかないので、孤児院に預けられて中学校に通っています。
この二人をサポートしたい方は、コメントをくださるか、junjikathy@yahoo.co.jpにご連絡ください。月$100で、クレジットカードで送金できます。
ところで、レスさんの言う「イニシアチブ」を持って何かやってくれそうな人がいました。宣教師のマイクさんです。彼は忙しくて、タイではほとんど話す機会はなかったのですが、日本に帰ってから、いろいろと彼の計画を教えてくれました。
その一つが牛を育てるビジネスです。彼のタイ人の奥さんの知り合いが職を失い、10頭くらいなら飼ってもいいと言ってくれたのです。彼の家はメーソットから30分くらい離れた田舎で、土地と牧草には事欠きません。隣の家がかなりの数の牛を飼っているので、彼らから子牛を10頭買い、育てて5カ月後に売ると、純利益が1頭当たり1万バーツ(約4万円)になります。毎月2頭ずつ売ると、グレイス・ハウスの運営費の半分を賄うことができるというのです。
彼は、さっそく自分でお金を出して2頭購入しましたが、残りの8頭の購入を助けてくれる人を探しています。全部で132,000バーツですが、向こう4カ月間、毎月2頭ずつ購入するためには、月132,000円の寄付が4カ月必要です。
もう一つのアイデアは水耕です。彼の知り合いが、池のある土地を持っていますので、そこを借りてするというものです。彼は、既に地域の学校を助けて水耕をした経験があります(下の写真)。これは初期投資がかなりかかり、20万バーツ(80万円)ほどですが、それほど手間はかからないそうです。45~60日おきに、約2万バーツ(8万円)の純利益があります。
これらのプロジェクトに興味のある方はご連絡ください。もちろん、一人で全額する必要はありません。二つのプロジェクトがうまく行けば、それでグレイス・ハウスの運営費はすべて賄われることになります。




