熱闘! 政治家への道 ~元高校球児の夢~ -83ページ目

「会津電力」設立記念講演会

昼食をとったあと、会津電力設立記念講演会の会場である「大和川酒造北方風土館」に向かった。

蔵の街・喜多方らくし、酒蔵が並ぶ。


会場は、趣のある木造の建物。

内部も木の梁がむき出しとなった、味わいのあるつくり。

講演会が始まる頃には8割方の席が埋まった。

会津電力株式会社の社長であり、会場の大和川酒蔵の代表社員である佐藤彌右衛門氏が開会の挨拶。

『只見川電源開発で会津(地方)は中央に電源を供給し続けてきた。しかし、震災後、中央からの隷属、交付金に頼るという依存を断ち切らなければならないと考えた。震災後、2年にわたり議論。会津で何ができるかを議論した。会津には豊かな自然があり、食糧の自給は問題ない。ならばエネルギーの自給ということで「会津電力」を立ち上げた』と会津電力設立の経緯を話された。


歴史ある酒蔵会社を経営されているだけあって、会津の地力に対する信頼と自信があふれていた。



続いて、慶應義塾大学教授・金子勝氏の講演。


『9月上旬、信州・伊那谷にある宮田村(上伊那郡)に行った。

宮田村は独自の農業システム(宮田方式 )があり、農地の貸し借りが頻繁に行われている。宮田村は、江戸時代の高遠藩の所領。高遠藩といえば、保科正之高遠は蕎麦で有名だったが、一度消えてしまった。しかし、(正之の移封先である)会津に残っている。本家の高遠にないのはおかしいと復活した』という話から入った。


『福島県は、会津戦争という“圧政”を経て、さらに明治新政府が派遣した三島通庸県令(薩摩出身)による圧政を請け虐げられた。そして現代。安部首相(長州藩の血を引く)が2007年の国会答弁で“(原発の)全電源喪失はありえない”と発言したのにも関わらず、3.12に1号機が水蒸気爆発しメルトダウンした』とした上で、会津電力の役割を『会津の自給にとどまっていれば抵抗で終わる。会津電力が新しい社会システムや経済システムを創り、会津の正しさを証明しなければならない』という趣旨の話をされた。


その後、原子力発電を中心としたエネルギーコストの話や東京電力の財務状況などの話が続いた。

大変勉強になった。



次は、国連環境計画・金融イニシアチブ特別顧問の末吉竹二郎氏の講演。

「グリーンバンクの時代が来た」という演題。


『再生可能エネルギーは10年で140兆円という、すごいビジネスになった。ちまちました太陽光で何ができるか、と言われているうちに全世界で原発を超える存在となった。21世紀の最大のミッションは温暖化対策ということが背景にある。会社だけではなく、消費者にも環境負荷を考えてもらう時代になった。企業は持続可能な企業活動を意図して、サプライヤーを選ばなければならない。企業を評価するのが財務データだけの時代は終わった。財務に環境や社会貢献も入れるべきだという流れもある。資本を財務、生産設備、知財、人材、自然、社会の6種で見る動きもある。ビジネスを支えている基盤である自然をどのように守るかという視点で会計原則を変える仕組みが考えられている』と世界の企業活動の今があり、その必然として英国にグリーン投資銀行が生まれたという経緯と活動内容を話された。


欧米の製造業が温暖化や環境負荷は避けては通れない問題と認識し、それ対応するために財務や取引関係など技術以外の問題をに手を入れ変革を遂げつつあるという現実に驚いた。



二人の講演が終わると、飯田哲也氏(NPO法人環境エネルギー政策研究所所長)を進行役に座談会が行われた。


メンバ―は前述の4名以外に、目黒章三郎氏(会津若松市議会議員)、遠藤由美子氏(会津電力㈱監査役)、五十嵐乃里枝氏(会津自然エネルギー機構理事長)の3人が登壇された。


冒頭、飯田氏は『再生可能エネルギーはエネルギー論だけではなく、環境や街づくりにも波及する。会津電力は、比較的ダメージの少ない会津から福島を救うものだと思う』というような話をされた。


座談会では、それぞれの立場から発言があり、興味深い話を多かった。


・新しいものは最初に巨大な力が必要だが、、その後は微力でも動く

・再生可能エネルギーは、地域の抱えている問題を解決する手段の一つになる

・再生可能エネルギーが会津に根付くためには、会津ならではのものが必要

・手を掛けない山が増えた。荒廃した山はバイオマス発電に適している。

・会津は風が弱いから、太陽光の次は地熱発電が有力

・全国で地域発電が進み、エネルギーの地方自治が進んでいる
・再生可能エネルギーを導入した後に発生する副次効果。一次だけではなく、二次三次の効果を求める→儲ける仕組みが必要。

・エネルギーを地域で作る事は、民主主義の一歩。

・ご当地電力を市民ファンドで作る動き



座談会は、それぞれの登壇者が強い思いを持ち話をされていたため、大いに盛り上がった。



講演会全体で感じたのは、再生可能エネルギーは“地元”のエネルギーで、『俺たちが使うエネルギーは俺たちで作る』という意識が重要だという事。


福島第一原子力発電所が首都圏の人々のために電力を作っていたことを思うと、今日、会津電力の関係者から受けたメッセージは重かった。


これから自分が何をすべきかはすぐには思い浮かばないが、再生可能エネルギーは時代の要請で、自分がどう関わってゆくかを考えなければならないというのは間違いなさそうだ。


これから考えてゆきたい。


...郡山に帰ってくると、駅前はLEDのイルミネーションに彩られていた。

また、考えさせられた。


*参考

◇「宮田方式」 出処:宮田村ホームページ

宮田方式
宮田には、今から20年も前に生まれた『宮田方式』と呼ばれる一村一農場をめざした独自の農業システムがあります。
 宮田方式とは、村が積極的に農地の流動化を推進するための機関として設置した『農地利用委員会』と、農協が稲作の機械化一貫体系による生産組織として育成してきた『集団耕作組合』の2つの組織と農家・村・農協が一体となって、宮田農業の振興や支援に取り組んできたシステム全体を総称して呼ばれます。長野県では地域営農システムといいます。
 また、このシステムには独自の制度があり、農地流動化推進のための“地代制度”と米の適地適作団地化による良品質米の生産を行う“米のプール精算方式”があります。

喜多方市立図書館

「会津電力株式会社 設立記念講演会」に参加するため、作業を休ませてもらった。


郡山駅前から乗車した高速バスを降り、会津若松駅に向かい、3番ホームへ。


なつかしい「キハ40」を最後尾とする3両編成の列車に乗車。

熱闘! 政治家への道 ~元高校球児の夢~

8:33、予定通り喜多方駅に到着。雪国の冬空。



朝食を抜いてきたため、喜多方ラーメンの坂内食堂へ。ここへは二度目の訪問。店内は9時前にも関わらず20名程度の客でにぎわっていた。


ねぎラーメンを注文。


あっさりしているが、口当たり、香り、のど越しともに申し分なく、縮れ麺との相性は絶妙で、期待通りの味だった。



食後、徒歩で喜多方市立図書館に向かう。


途中、田付川沿いに竹材店が。青々とした太い竹が並んでいた。近く良い竹が採れる山があるのだろうか。



間もなく、喜多方市立図書館 に到着。

喜多方は会津地方第二の都市で、人口約5万人。


開館時間の9:30に入場。


館内の案内図。


土曜日ということもあってか、徐々に人が多くなる。

子どもを連れたお母さんと、60前後と思われる男性が多い。


「閲覧室」は二階。


第一閲覧室の前には机が。入る前に、入り口で“利用票”を取らなければならないようだ。


扉から中が見えないので、空き状況が入る前にわかるようにする配慮か。

消しゴムかすをあつめるミニ箒とチリ取りが用意してあった。図書館側の配慮が伺えた。


館内の印象は、全体のスペースの割に「こどもとしょしつ」が大きく、大人がゆったりと本を読むスペースは少ないように思えた。


この喜多方図書館は指定管理制度を導入している。指定管理者は株式会社図書館流通センター


同社が福島県で業務受託している7施設のうち、唯一指定管理者の指定を受けている施設となる。*残る6施設は全ていわき市の図書館

ちなみに、隣市の会津若松市の「会津図書館 」は株式会社まちづくり会津 が貸し出しなどの窓口業務を行っている。


*参考

平成24年度 喜多方市立図書館利用者アンケート実施結果(PDF)

性能評価プログラム2社採択...産総研・再エネ研究所(郡山)

濃霧の朝から始まった。

日中は澄み渡った青空が広がり、作業は進んだ。



今日の福島民報には産総研 ・福島再生可能エネルギー研究所に関する記事が掲載されていた。

*出処:福島民報 本日付け 紙面より

来年4月に西部第二工業団地に開所する「福島再生可能エネルギー研究所 」の事業で、再生可能エネルギー関連技術の性能を評価するプログラム(被災地企業の技術シーズ評価プログラム )の第二次公募に、県内2社が採択されたという。


当プログラムは、被害が甚大だった被災3県(福島・宮城・岩手)の企業が開発した再生可能エネルギーの技術や製品を、産総研の施設などを利用することで実用化を支援するというもの。


今年度から始まり、第一次公募では8件(福島県4件)が採択されている。


今回第二次採択された3件は、今後一年かけて産総研が評価するという。


各社、製品化につなげられるようにして欲しい。


福島県の2件(社)は以下の通り。

アサヒ電子㈱  (伊達市)

事業内容:太陽光発電太陽光電池ストリング監視システム

福島発電㈱  (福島市)

事業内容:多種類の太陽光パネルの故障診断・発電量モニタリング



*参考

・産総研「シーズ支援プログラム」 平成25年度第一次公募の採択結果 (2015年8月28日)

1.ジオシステム㈱ (岩手県滝沢市)
地下水移流効果を有効利用した高効率地中熱交換器の評価


2.有限会社エボテック(盛岡市)
太陽光発電システムのグループ管理におけるモニタリングの評価


3.地熱エンジニアリング㈱(岩手県滝沢市)
地熱貯留層評価技術の評価


4.㈱亀山鉄工所(仙台市)
「温度成層式蓄熱・貯湯システム」の実証評価


5.㈱カナメ (喜多方市 *本社:宇都宮市
結晶シリコン太陽電池モジュール用部材の性能評価


6.日本化成㈱ (いわき市)
結晶シリコンウェハ表面処理液の性能評価


7.㈱クレハ (いわき市 *本社:東京
波長変換化合物の性能評価


8.日本地下水開発㈱ (会津坂下町 *本社:山形市
自噴井を利用したクローズドループ地中熱ヒートポンプ冷暖房システムの性能評価




*追記(2013年12月28日)

◆産総研 シーズ支援プログラム  平成25年度第二次公募の採択結果 (2015年12月5日)