大晦日に山陰のカニが食べたいと玉造温泉に宿泊し、元日に出雲大社に初詣に向かう北九州ナンバーの車のカップルは、朝、出立時に旅館のフロントでパークアンドライドの説明を受け、雲州平田駅前の駐車場に車を止め、一畑電車で出雲大社に参拝しました。朝方には何ともないと思われた空模様は、午後一転、大雪となり、見る間に10cm近くの積雪で普通タイヤの車は駐車場で立ち往生してしまいました。困った2人は駅前のタクシーの運転手さんに「どうすればよいのか」と相談、タクシー会社では近隣のスタンドや整備工場に連絡を取るも、休みや在庫切れでどうにもならない状況でした。そこで、タクシー会社のストックを探したところ、ちょうどタイヤのサイズに合うチェーンが見つかり、「これを付けてお帰りください」とチェーンを装着してあげたそうです。チェーン代金を支払うというカップルに「会社の用具を売るわけにはいきません。お帰りになって、まだ使える状況であれば、送り返してくだされば結構です」と応じたタクシー会社には、1月2日の早朝、「おかげさまで、無事、帰ることができました」とお礼の電話があったとのこと。お正月早々に聞こえてきた「簡単にできそうで、なかなかできない『おもてなし』の吉例」です。
毎日新聞社と埼玉大学社会調査研究センターは、10月中旬から12月初旬にかけて全国の有権者1800人に郵送で時事問題世論調査「日本の世論2014」を実施したところ59%が回答し、2人に1人が戦争の体験談を聞いているとの調査結果を公表した。回答者のうち戦争を体験していない人が85%で、「太平洋戦争を実際に経験した人、もしくは親や祖父母から体験談を直接聞いたことがありますか」と聞いたところ、53%が「聞いたことがある」と回答し、「聞いたことはない」は46%で、年代別では、40代~80歳以上で「ある」が過半数、30代は「ない」が57%、20代は「ない」が60%に上ったとのことで、「誰からどのような体験を聞いたか」を自由に書いてもらう質問には、445件の回答があり、祖父母や父母から戦地経験や空襲、食糧難、疎開体験、日本国外からの引き揚げ体験など多岐にわたる回答があったとしている。太平洋戦争の終戦から70年を迎え、戦争体験の風化が言われているが、学校教育の中では依然として明治期後半から大正、昭和期前半のいわゆる日本の近現代史の位置づけが低いように感じる。言うべきことを言い、正すべきことを正すためにも「味付け」ではない、史実に基づいた歴史教育の深化が必要だと感じる。
12月24日、浜田市沖で長崎市の東洋漁業所有の巻き網漁船「第1源福丸」が沈没し、2人が死亡、3人が行方不明と報道されている。原因は取れた魚を運搬船に移し変える際、網の中の魚の重さで転覆したとのことで、関係者は「網の中に入っている魚が、思った以上に多くて、突発的にその魚が沈んで、網の重さによって、本船が傾いた」と語っている。島根県浜田市沖は冬のアジ・サバ漁に多くの船が集まる好漁場で脂の乗ったアジは「どんちっちアジ」として市場の評価も高い。山陰沖での巻き網漁は、水深130メートルほどの場所で長さ千メートルほどの網を張り、海中に広がった網を巾着のように絞っていくことで、二つの船の間に魚がたまるプールができ、運搬船が別の網で魚を引き揚げるのが通常で、「巾着漁」とも呼ばれている。定置網や一本釣など沿岸漁業の不振が続く中で、好調な漁獲を続ける大中型の巻き網漁業が島根県の漁業を牽引しているとは言え、「一網打尽」の沖取り漁法による「獲りすぎ転覆」事故は、資源の安定的、持続的な利用の観点とは裏腹に映る。