大晦日に山陰のカニが食べたいと玉造温泉に宿泊し、元日に出雲大社に初詣に向かう北九州ナンバーの車のカップルは、朝、出立時に旅館のフロントでパークアンドライドの説明を受け、雲州平田駅前の駐車場に車を止め、一畑電車で出雲大社に参拝しました。朝方には何ともないと思われた空模様は、午後一転、大雪となり、見る間に10cm近くの積雪で普通タイヤの車は駐車場で立ち往生してしまいました。困った2人は駅前のタクシーの運転手さんに「どうすればよいのか」と相談、タクシー会社では近隣のスタンドや整備工場に連絡を取るも、休みや在庫切れでどうにもならない状況でした。そこで、タクシー会社のストックを探したところ、ちょうどタイヤのサイズに合うチェーンが見つかり、「これを付けてお帰りください」とチェーンを装着してあげたそうです。チェーン代金を支払うというカップルに「会社の用具を売るわけにはいきません。お帰りになって、まだ使える状況であれば、送り返してくだされば結構です」と応じたタクシー会社には、1月2日の早朝、「おかげさまで、無事、帰ることができました」とお礼の電話があったとのこと。お正月早々に聞こえてきた「簡単にできそうで、なかなかできない『おもてなし』の吉例」です。