1月11日は「帳祝い」。老舗の商家や船団を組織する漁家では、神棚や床の間に鏡餅や御神酒を供え、今年の商売繁盛や豊漁を祈ります。島根半島の漁村では「関詣」として、この時期にはたくさんの関係者が恵比寿様を祀る美保神社に参拝します。今のところ、株価の上昇は伝えられているものの、消費増税による個人消費の落ち込みによって、地方の景気回復の足取りは緩く、また、消費の伸び悩みによる魚価の低迷、円安による燃油の高騰によって漁家の経営も厳しい状況にあります。ところで、JFしまね平田支所によると、管内の十六島、小伊津の各漁港の平成26年の水揚げ速報では、双方ともに、前年よりも僅かながら上昇し、十六島が410,596千円(+4.1%)、小伊津が257,151千円(+3.6%)の合計667,747千円で、前年に比べて25,235千円の増となったとのことでした。今年こそは、アベノミクスの効果や燃油価格の適正化などにより、経営環境が好転し、地域活力が上昇するような「帳祝い」であってほしいと思います。
1月9日、出雲市平田町の割烹温泉ゆらりで、平田商工会議所の主催により、平成27年平田地域新春互礼会が開催され、商工関係者をはじめ出雲市、JAいずも、各地区自治協会など、各種団体の役員約120人が参加しました。主催者挨拶で大島治平田商工会議所会頭は「今年の3月、海上自衛隊に『護衛艦いずも』が就役する。昨年暮れに出雲地域の経済団体連合会が中心となって後援会を組織した。河下港を活かした地域の取り組みが進展し、経済活動に結びつくような年になればと思う」と述べ、出雲市長に代わって挨拶した堺田副市長は「昨年も一昨年に続き『出雲』が全国から注目された年だったが、政府が掲げる『地方創生』を名実ともにこの地域で実現できるよう一丸となって取り組む」と挨拶し、JAいずもの米原稔代表理事組合長は「いよいよ、平成27年3月に島根県内のJAが統合し、全国最大規模となる。出雲はその中枢で、組合員はもとより地域住民の皆様、県、市行政の関係者の皆さんに最大限の利益をもたらすべく、力強い歩みを進めたい」と挨拶しました。式典後は、園山繁県議会議員が「周りから評価され、発展 する事業者や地域のキーワードは『親切』。心豊かに廻りに親切を与え、ともに良き1年となるよう頑張りましょう」と地酒で乾杯しました。
1月7日は「人日」。七種粥を食べることから七草の節句とも言われます。春の七草は「せりなずな ごぎょうはこべらほとけのざ すずなすずしろ これぞ七草」と覚えますが、人日とは文字通り 『人の日』という意味で、中国の前漢の時代に、元日は鶏、2日は狗、3日は猪、4日は羊、5日は牛、6日は馬、7日は人の日としてそれぞれの占いをたて、8日に穀を占って新年の運勢を見ていたことに由来します。1日から6日までのそれぞれの日にはその動物を殺さない、人の日には犯罪者に対する刑罰の執行を行わないなどの慣わしが、唐の時代になって、人の日には「七種菜羹」という7種類の若菜を入れた汁物を食べ、無病息災を願うとともに立身出世を願う行事となったと伝えられています。日本では、五節句の行事は平安時代に宮中で始まったとされ、江戸時代に一般に定着したと言われています。七草粥はお正月の暴飲暴食で疲れた胃腸をいたわり、青菜の不足しがちな冬場の栄養補給という意味からも理にかなった食べ物ですが、古来から続く、人日・上巳・端午・七夕・重陽の五節句の由来や風習、食べ物などは長く後世に伝えて行きたいものです。