前妙心寺派宗務総長の松井総益師が結婚披露宴の祝辞で、『荘子』内篇の最終章である応帝王篇から「渾沌(こんとん)、七竅(しきちょう)に死す」という、荘子の思想を総括した寓話を話されました。

「南海の帝を鯈(シュク)と為(ヨ)び、北海の帝を忽(コツ)と為び、中央の帝を渾沌(コントン)と為ぶ。鯈と忽と、ある時相与(アイトモ)に混沌の地に遇(メグ)りあえり。混沌のこれを侍(モテナス)すこと甚だ善(ヨ)し。鯈と忽と、混沌の徳に報(ムク)いんことを謀(ハカ)りて曰く、《人は皆七つの竅(アナ)有りて、以って視、聴き、食らい、息するに、(混沌は)此れ独(ヒト)り有ることなし。試みに之を穿(ウガ)たん》と。日ごとに一つの竅を穿ちしが、七日にして混沌死せり。」

この寓話の一般的な解釈は、「自分たちが良かれと思ってやっていることが、時として、他人に大きな迷惑となり、命の芽を摘むことさえある」と言うものですが、人類が地球上に誕生して以来、営々として築き上げてきた文明、例えば、機械文明について、私たちはそれを「進歩」とし、自らの生命に穴を掘り、分解し続け、今やそれが地球そのものを破壊しかねない自殺行為になっている様や、住民福祉のためとして国や自治体が際限の無い債務を負って、子孫に莫大なツケを押し付け、国や自治体の財政を破綻、崩壊させかねない事態に立ち至っていること等々、荘子の寓話の奥深さには思うところがありました。

 8月6日、自民党本部で農業基本政策検討PT(会長;西川公也衆議院議員)の定期会合が開催され、「農村集落を支える農業戦略を進める全国県議の会(会長;浅野俊雄島根県議会議員)」の代表が意見陳述を行いました。この日の会合のテーマは「米価の安定対策」で、60㌔あたり10000円まで落ち込んだ米価と1年に8万トンも消費が減少している現状から脱却するための方策についてで、自民党所属の国会議員、農林水産省生産局の高官、全農関係者などが参席し、意見交換を行いました。出席者からは、平成26年の米価下落の要因は関東・東北地域の過剰作付けが主因との指摘があり、各地から生産調整の継続を求める意見がありました。農林水産省の担当者からは、平成26年度のコメ関係の支援金は、直接支払交付金、多面的機能支払、経営所得安定対策、水田フル活用交付金などによって大きく減少し、10aあたり6000円程度となっており、今後も麦、大豆をはじめとする飼料作物の拡大を図る方針が示されました。西川会長は「コメは日本の農業産出額8.5兆円の5分の1ではあるが、農村の生活と密接な関わりがあり、日本文化の根源である。コメは日本農業の象徴であり、何としてもこの良き伝統を残していくために英知を傾けようではないか」と述べました。

 8月3日松江市のサンラボーむらくもで宍道湖水質汚濁防止対策協議会(水濁協;浅野俊雄会長)第22回通常総会が開催され、島根県と松江市、出雲市、雲南市、奥出雲町および飯南町の行政、議会の関係者など50名余が出席しました。水濁協は宍道湖の水質保全に有効な対策の実施を図ることを目的に設立され、主として関係行政機関への要望や流域住民への啓発などの事業を行っており、総会では、平成26年度の決算や平成27年度の事業、予算を承認し、国土交通省、農林水産省、環境省の担当者から宍道湖の水質環境や浄化対策の実施状況について説明を受け、意見交換が行われました。宍道湖では平成24年度に大幅低下した塩分濃度の回復によりシジミの資源回復が見られており、近年は、覆砂や浅場の造成、アオコの発生を抑制するため河川や湖岸の藻類やヨシの刈り取りなどが実施されています。意見交換終了後には、恒例の「みんなで調べる宍道湖流入河川調査」で入賞した小学校とエコクラブ5団体の表彰が行われ、秀逸とされた島根県知事賞を受賞した松江市立来待小学校と国土交通省中国整備局長賞の出雲市立荘原小学校の児童が調査内容について発表を行い、参加者は素晴らしい発表に感心して聞き入りました。なお、8月6日には中海水質汚濁防止協議会(会長;安田優子鳥取県議会議員)と合同で、国土交通省をはじめ農林水産省、環境省などの関係省庁に対し所要の対策を求める要望を行う予定です。