2月7日の朝は『北朝鮮のミサイル発射』のニュースに、一時は日本国内への影響が懸念されましたが、核弾頭などの存在が無く、環境や市民生活への心配が払拭され、まずは安堵しました。『気象観測衛星の打ち上げ』であれば、徹底的な情報開示と詳細な飛行予定ルートの事前通告が必要ですが、簡単な打ち上げ予告後の実行は脅威です。ところで、出雲市平田町の木綿街道では恒例の節分イベント「もち街・木綿街道」が行われました。予報は霙模様とのことでしたが、雪は未明にあがり、肌寒さはあったものの晴天で、搗きたてのお餅を店先に並べられた30種類を超えるたくさんのトッピングで味わう催しに、過去最高の人出がありました。


 プロ野球界のスーパースターであった清原和博選手の逮捕が報道され、全身に昇り龍の入れ墨云々のコメントを聞いて、小生が幼少の頃に「生傷の絶え間がない」と母が悲嘆し、仏壇の前で「身体髪膚 之を父母に受く・・・」と説諭されたことを思い出しました。現代はファッション感覚で自分の体に刺青やタトゥーを入れたり、リストカットしたりすることが珍しいことではなくなり、海外のプロサッカーやプロバスケットポールの選手にもそうしたケースをたくさん見かけます。泉下にある父母の声は聞こえませんが、「自由」「多様性」「時代の流れ」「社会の変化」などの言葉によって倫理や常識がいとも簡単に変わってしまうことには違和感があり、今更ですが、孔孟の教えに味わいを感じます。

「身體髮膚、受之父母。不敢毀傷、孝之始也。立身行道、揚名於後世、以顯父母、孝之終也。夫孝、始於事親、中於事君、終於立身。」(孝経)

(書き下し文)

「身体髪膚、これを父母に受く。敢えて毀傷せざるは、孝の始めなり。身を立て道を行ひ、名を後世に揚げ、以て父母を顕はすは、孝の終りなり。それ孝は親に事(つか)ふるに始まり、君に事(つか)ふるに中し、身を立つるに終る。」

(現代語訳)

 わが身体は両手・両足から毛髪・皮膚の末々に至るまで、すべて父母から頂戴したものである。それを大切にし、いわれもなくいたみ傷つけないようにすることが孝行の始めである。立派な人物になり、正しい道を実践し、名を後の世までも高く掲げて、『あれは誰々の子だ』と、父母の名を世に広く輝かせることが孝行の終わりである。孝行ということは、家にあって親に仕えることが始まりで、家を出て君に仕えることがその中間、孝と忠とを全うして立派な人間になることが終わりである。

 衆議院で予算審議が始まりました。国の平成28年度予算は一般会計の総額で過去最大の96兆7218億円で、麻生財務大臣は予算委員会での趣旨説明で「経済再生と財政健全化を両立させながら、一億総活躍社会の実現をはじめとした重要課題に取り組むための予算」と説明しましたが、2月3日から3日間の全閣僚が出席した基本的質疑の初日のやりとりは国民を失望させるに余りある酷いものでした。ここ数日、北朝鮮のミサイル発射予告や中国経済の減速による株価の急落、日銀のマイナス金利導入など、国内外の情勢は大きく変化しており、日本の国会での議論には国内のみならず世界中が注目していたはずです。しかし、民主党を初めとする野党の質疑のほとんどは辞任した甘利経済財政担当大臣の政治資金問題や後任となった石原国務大臣の過去の発言などに終始したため、北朝鮮に対する制裁方針やアメリカのTPP批准先送りなどに対する一連の政府対応が国会ではなく内閣官房や省庁の報道発表で示される結果となり、夜のニュースでは「北朝鮮のミサイル予告」「清原逮捕」「米国大統領予備選」と続き、国会質疑の内容は4番目、ごく短いもので注目度も低いものとなってしまいました。日本銀行によるマイナス金利導入は、収益悪化が懸念される銀行の国債購入を拡大させる可能性が高く、必ずしも企業への貸出増加を促進するとは限らないと指摘するエコノミストは多く、北朝鮮の水爆実験やミサイル予告による緊張の高まりへの政府対応にも関心は高いと思います。政治家の疑惑追及は必要なしとは言いませんが、明らかに法に反すると言うのであれば捜査当局に告発すべきです。本会議や予算委員会の場で質疑時間の半分以上を政治家の資質や過去の行動を云々する議論には嫌悪感さえ覚えますし、政党活動としてプロジェクトチームまで設置する必要があるのか疑問です。国会議員の皆さん、もっとやるべきこと、言うべきことがあるのではありませんか。