千葉県で保育園の開設が住民の反対で中止になったと報じられています。住民への事前説明が不足したことが原因とされていますが、「子どもの声がうるさい」「交通渋滞する」などの反対理由はため息が出るほど悲しく思います。私たちは生まれたら必ず死にますから、社会を存続させるには子どもが生まれることが条件で、子どもを育てることは社会が最優先すべき事項です。現在は、核家族化と女性の社会進出などによって、家庭での子育てが難しくなり、保育園の必要性は加速度的に大きくなっていますから、少子化の克服のためにも、子育て支援の充実は待ったなしの課題です。数年前に東京都で、保育園の騒音を不満として保護者を手斧で脅迫した人が逮捕されたことがありましたが、子ども達の声を騒音と感じる人の増加は、日本社会が崩壊に向かっているという危険信号です。国の社会保障給付費に占める家族・児童関係費はわずか4%で、児童手当の水準も低いことから、子どもを社会全体で支え、育児を世代間の助け合いで手当てするという介護ならぬ育児保険の導入を提案する声まで出始めました。当たり前の意識の消失が顕著となっているように感じ、『日本社会の変質、ここに極まれり』、残念です。

「桜」は日本を代表する花であり、私たちは「桜」イコール「日本」とイメージしますが、先日、羽田空港の観光案内所で「韓国の桜ツアー」と書かれた旅行パンフレットを見かけました。ドラマ「冬のソナタ」のロケ地である南怡島は、ソウルの北東約50kmにある北漢江のダム建設によって生まれた総面積約14万坪の半月型の島ですが、四季折々の豊かな自然を求めて韓国内外から年間300万人が訪れる人気観光地として知られ、知人から春は桜が美しいと聞いていました。ところが、パンフには、世界遺産・仏国寺や半月城慶州遺跡がある韓国・慶州には約20万本の桜が植えられ、鎮海の安民道路には約5.6kmに渡って桜並木が続き、鎮海全体では約34万本とあり、さらに、ソウルには国会議事堂の裏手約1.7km1400本の桜並木があり、慶熙大学 や昌慶宮、山湖水公園などにもたくさんの人々が花見に出かけるとの情報には、話半分としても、正直、驚きました。ちなみに、日本の桜の名所である奈良の吉野山で約3万本ですから、そのスケールには雲泥の差があります。調べてみると、韓国は1997年の通貨危機をきっかけに、外貨獲得政策としてインバウンド観光の取り組みが強化され、桜を観光商品として位置づけ、戦略的な取り組みを進めた結果、外国では「桜の名所は韓国」という評価を得たようです。気がつけば、いつの間にか2番手、3番手になっていた。そう珍しいことではありませんが、桜が韓国とは・・・・。

 日本バトミントン協会は緊急理事会で違法カジノ店でバカラ賭博をした登録選手8名の処分を決定し、世界ランキング2位の桃田賢斗選手は日本代表選手の指定解除と無期限の大会出場停止処分となり、若干、復帰の可能性は残るものの、リオデジャネイロオリンピックどころか東京オリンピックの代表となることは困難と報道されています。確かに、国からの強化費が支給されるナショナルチームの選手には「国を代表する」という自覚と矜持が必要で、違法賭博に弁解の余地はなく、厳しい処分は致し方のないところです。しかし、昔と違って、現在は、アマチュアであってもトップの選手であれば大会への出場料や賞金はもとよりコマーシャルへの出演料などの受取りも認められており、ナショナルチームを編成・掌理する協会には、選手を管理・監督する大きな責任があります。オリンピック競技のスポーツ選手にとって、オリンピックの出場は最高の舞台でパフォーマンスできる『夢』であり『目標』です。違法行為によってその参加資格を失うことは刑事罰を受けるとのと同じであり、協会は、不祥事の処分の一方で、再教育や更正プログラムによって復帰に向けたサポートを実施し、選手生命まで摘み取ることのないよう願いたいものです。