日本バトミントン協会は緊急理事会で違法カジノ店でバカラ賭博をした登録選手8名の処分を決定し、世界ランキング2位の桃田賢斗選手は日本代表選手の指定解除と無期限の大会出場停止処分となり、若干、復帰の可能性は残るものの、リオデジャネイロオリンピックどころか東京オリンピックの代表となることは困難と報道されています。確かに、国からの強化費が支給されるナショナルチームの選手には「国を代表する」という自覚と矜持が必要で、違法賭博に弁解の余地はなく、厳しい処分は致し方のないところです。しかし、昔と違って、現在は、アマチュアであってもトップの選手であれば大会への出場料や賞金はもとよりコマーシャルへの出演料などの受取りも認められており、ナショナルチームを編成・掌理する協会には、選手を管理・監督する大きな責任があります。オリンピック競技のスポーツ選手にとって、オリンピックの出場は最高の舞台でパフォーマンスできる『夢』であり『目標』です。違法行為によってその参加資格を失うことは刑事罰を受けるとのと同じであり、協会は、不祥事の処分の一方で、再教育や更正プログラムによって復帰に向けたサポートを実施し、選手生命まで摘み取ることのないよう願いたいものです。