5月14日、出雲大社の「大祭礼」が盛大に執り行われました。出雲大社では2月の「祈穀祭」5月の「大祭礼」11月の「献穀祭」を「三大祭式」とし、とりわけ、大祭礼は「勅祭(天皇陛下の大御使である勅使を迎えて斎行される特別の祭礼)」とされ、5日間斎行されることとなっています。この日は、玉垣内のテントの中から溝口島根県知事や神社本庁代表など各界の代表が見守る中、出雲國造の千家尊祀宮司を先頭に大勢の神職が本殿前に参進し、宮司の「オーッ」の声とともに本殿の御扉が開かれ、祭事が始まりました。勅使から天皇陛下の御幣物として伝達された五色の絹布とともに海・川・山・野の産物が神饌として神前へ供えられ、参列者の謝恩詞の唱和、宮司祝詞奏上、勅使祭文奏上と続き、参列者代表が玉串を奉奠しました。祭典終了後、今年の3月までとされていた「平成の大遷宮」が境内にある庁社の修復などにより、平成31年3月まで延長することが報告され、また、雲一つない五月晴れの下、境内では協賛行事の神楽奉納などが行われ、多くの参拝者が参観し、大祭礼奉賛の相撲や柔道、剣道などの大会も開催されました。
5月10日、島根県議会の全員協議会が開催されました。冒頭、溝口知事は5月4日に邑南町の県道で発生した落石による死亡事故について「ご遺族に対し心からお悔やみを申し上げるとともに道路管理者としてまことに申し訳なくお詫びする」と述べ、絲原議長は「再びかかる事態が起きないよう適切な対処をされたい」と付言した後、国の平成29年度の概算要求に盛り込むべき島根県の重点要望事項38項目について説明を受けました。島根県の要望は、内閣官房や財務省などに対し5月17,18日の両日、知事と議長が行うこととなっています。建設環境委員会で行われた県道事故に対する質疑では「落石危険箇所の防除工事の見通しは今後どの程度か」「過去、県道で発生した人身事故は」「県道法面の安全に対する管理者の責任範囲」「安全パトロールの実施状況」などについてあり、1350の未対策箇所の工事施工には現状で40年程度の期間を要することや落石事故は年に10~20件の物損事故があり、平成9年の奥出雲町や平成19年の邑南町など落石に衝突した人身事故が複数例あることなどが報告されました。今回の事故の問題点は、危険箇所としての対応工事が終了後の平成19年に同区間で人身事故が発生し、追加的な防除工事の施工後に起きた重大事故であるということであり、富樫土木部長は「従前の『危険箇所』=『未対策策箇所』という認識が、『安全』=『施工済箇所』という意識となって、経年劣化や地質変化を見逃す結果となったことは事実であり、事故防止委員会できちんと検証した上で対応する」としたものの、事故原因が維持管理上の瑕疵との指摘は免れないところであり、加藤勇建設環境委員長は5月定例議会中に、再度、今回の県道事故を議題とする委員会質疑を行う方針を示しました。
5月4日午後3時55分頃、主要地方道浜田作木線の邑南町戸河内の細谷バス停付近で、通行中の軽乗用車に道路面から約30mの高さから直径約1mの落石が当たり、助手席の女子学生が死亡する痛ましい事故が発生しました。ここに女子学生のご家族をはじめ関係者の皆様にお悔やみを申し上げますとともに心からご冥福をお祈りいたします。島根県土木部によると、5月2日の道路パトロールでは該当個所に異常は確認されていなかったとのことですが、事故発生をうけて斜面防災の専門家による調査を実施するとともに、改めて事故防止委員会を立ち上げ、原因究明と再発防止を検討するとしています。 ところで、県内には平成8,9年に実施した道路防災点検で落石や岩石崩壊、雪崩などの危険性がある箇所2136カ所を要対策箇所として抽出し、平成27年度末までに786カ所の対策を完了したものの、未だ1350カ所が未完了とのことです。島根県は、5月5日、6日に緊急道路パトロールを実施し、異常が見つかれば直ちに詳細調査を実施したいとしていますが、強風下とは言え、晴天時の落石死亡事故が道路行政に対する信頼を大きく損ねたことは紛れもない事実です。ただ、すべての災害を未然に防止することは困難ですが、災害の前兆となる異変を市町村や住民の皆さんの協力で察知し、適切な事前対応を行うことで被害を軽減することは可能です。今回の悲惨な事故を教訓として、知事部局が一体となって、腰を据えた対応を求めたいと思います。