福島県西部の三島町は積雪が2mに達する豪雪地域ですが、桐箪笥の木工をはじめヤマブドウやヒロロを使った編み組み細工などの手仕事工芸が盛んな地域で、過疎・高齢化が進む人口1800人ほどの山村ながら、現代社会に融合した伝統の生活工芸が地域資源として光彩を放っています。小生は4年前に島根県の定住施策担当者と現地視察に訪れ、その折に生活工芸館で伝統工芸品に指定された編み組細工のバッグを買い求めましたが、年を経るごとに味わいが増し、日々愛用、持ち歩いています。三島町では3年前から官民で会津自然エネルギー機構を設立し、山の現状を学習して林業の技術を習得するための「きこりプロジェクト・山学校」を始めたと聞きました。岡山県真庭市では、バイオマス発電に加えてCLT(「直交集成板」Cross-Laminated-Timber;板状に製材・乾燥した板を繊維方向が直交するように重ねて接着した板状パネルで、強度が高く断熱性、遮音性、耐火性に優れているため、ヨーロッパでは10階以上の木造高層ビルが建設されるなど、近年、急速に普及しつつある)の大規模製造工場が稼動するなど、森林資源の活用が地域革新の切り札として注目されています。島根県は森林率が全国3位(面積は16位)の森林県であり、山の恵みを活用した取り組みが自立的な地域振興のカギだと言えるでしょう。
10月7日、出雲市立平田文化館プラタナスホールで、国、県の議会報告会を兼ねた園山繁後援会総会が開催され、会場を埋めた480名が青木一彦参議院議員と園山繁県議会議員の国政報告、県政報告を聴講しました。青木参議院議員は、はじめに「憲政史上初めての参議院の合区選挙をたたかった者として、日本の政治制度の根幹である都道府県から国会に代表が送れない選挙制度を是正する役割を担わなければならない」「先頭に立って、合区解消を果たす」と語り、「インバウンドで2000万人もの外国人が日本を訪れる中、島根県が取り残されている理由は出雲空港に国際線の発着がないことで、滑走路の延長によってアジア地域からのLCC誘致を図るべきだ」などと述べました。園山繁県議会議員は、9月定例県議会の審議状況を説明した後、「TVは朝から晩まで『東京』だが、いま、日本海で起きている事態は、日本の存立に関わるもので、北朝鮮の動向にきちんと向き合わなければならない」として、昨秋に成立した防衛法の解説を行いました。また、「気がかりなことは富士通のパソコン事業のレノボへの譲渡で、白物家電の中国企業への売却で閉鎖に追い込まれた鳥取三洋の轍を踏まぬよう、状況を注視したい」などと述べました。講演終了後に出席者相互が地域や団体ごとのテーブルで交歓する様はさながら異業種交流会の観があり、各級議員を囲んだ意見交換は極めて有意義な時間でした。
10月7日、島根県議会9月定例会は本会議が開催され、平成28年度島根県一般会計補正予算(第2号)など40議案を議了して閉会しました。この日の本会議では、新しい教育委員に元教員の浦野智美さん(出雲市)および子育て支援団体役員の出雲佳代子さん(益田市)、土地利用審議会委員に弁護士の遠藤郁哉さん(松江市)ほか6名の選任が同意され、「保育施策の充実を求める意見書」「災害ボランティア活動への支援を求める意見書」「竹島の領土権に係る国際司法裁判所への単独提訴・有効な対策を求める意見書」「介護・福祉人材の確保に関する意見書」「民泊の法制化に関する意見書」「特殊土壌地帯災害防除および振興臨時措置法の期限延長に関する意見書」など6件を政府、国会に送付することを議決しました。溝口知事は閉会にあたって「島根県は臨時国会に提案されている政府の第2次補正予算やTPP対策に迅速対応するほか、三江線に関しては、沿線6市町の意向に沿ったバス代替など持続可能な公共交通の確保に全力を尽くす所存である」と述べ、本会議終了後の竹島領土権確立島根県議会議員連盟(会長;原成充議員)の総会では、11月9日に憲政記念館(東京都)で、竹島領土権確立に向けた全国大会の開催が決定したことが報告されました。定例議会となる第456回島根県議会平成28年11月定例会は、11月21日から開催される予定です。