1013日、出雲市のホテル武志山荘でスポーツジャーナリストの中西哲生さんの講演を聴講しました。1969年生まれの中西さんは、名古屋グランパス時代に、現在、イングランドプレミアリーグでアーセナルを率いるアーセン・ヴェンゲル監督から指導を受け、練習の内容や戦略を克明に記録したメモをまとめたことが、現役引退後の指導や解説に大きく役立っているそうです。「出雲大社に魅かれた」として、出雲市の観光大使や大社高校サッカー部のテクニカルディレクターを務めるなど、出雲との関係は深く「大社高校の日本一と日本のワールドカップ優勝が夢」と語ります。トップ選手とのインタビューで「一流の選手が持つ『観客を感動させる力』の源泉は、『未来を変える努力』言い換えれば『今、精一杯の生き様をすることで、明日を変えることができる』という意識で、大きく成長する選手たちは『自分を変える』という強い意志を持っている」と述べました。自分が指導する選手たちには「『明日やります』『明日やれば良いことを今日する必要はありません』という意識と『明日の時間を浪費するのは止めよう』『今、やっておけば、明日は違うことにチャレンジできる』という意識の違いが一流と凡庸の差を決定付けると言っている」と結びました。


 

出雲国風土記に「佐香郷。都家ノ正東四里一百六十歩也。佐香ノ河内百八十神等集坐シテ、御厨立給イテ、酒ヲ醸サレ給イキ。即チ百八十日喜讌シテ解散坐シキ。故、佐香ト云フ。」と書かれているように、小境町にある佐香神社は酒、醤油、味噌など醸造の神である久斯之神を主祭神とするする神社です。佐香神社は日本酒発祥の地とされるだけに、酒造関係者の信仰が篤く、毎年、1013日の秋期例大祭には、出雲税務署長から醸造許可を受けた濁酒2石(360L)が参拝者に振る舞われます。今年は午前10時からの「湯立て神事」に続いて華道小原流家元の小原宏さんによる献花奉納があり、その後に大きなお椀に注がれた濁酒を松江、出雲の税務署や出雲杜氏組合の関係者で廻し飲みしました。午後3時からは一般参拝者に濁酒が振る舞われるとあって、秋日和の下で、境内には氏子だけでなく、県内外からの観光客がつめかけ、濁酒を楽しむ多くの参拝者の姿がありました。まもなく酒蔵では新酒の仕込みの時期を迎えますが、出雲杜氏組合の松本年正組合長は「今年の濁酒は香りが高く、良い出来映えで、清酒の仕込みが楽しみです」と語っており、香りが高い美味しい日本酒が期待できます。

 「体育の日」の恒例行事である第28回全日本大学選抜駅伝が開催され青山学院大学が連覇しました。出雲大社勢溜から出雲ドームの6区間45・1キロに20チームが健脚を競ったレースは、本命の青山学院大学が序盤から安定した走りを見せ、ドミニク・ニャイロの山梨学院大学が昨年に続いて2位、序盤トップの東海大学が3位に入り来年のシード権を獲得しました。わが駒澤大学は、昨年の3位から順位を2つ落として5位に終わり残念でしたが、また来年に期待します。ところで、1010日は52年前に東京オリンピックの開会式に選定されたように晴れの日が多い「特異日」とされていますが、駅伝終了後の夕刻から「炉暖の会(矢田二三夫会長)」が主催する『さよならパーティ』と銘打った交歓会には、今年も選手、役員、卒業生など1500人を超える関係者が島根ワイナリーに集い、島根牛や魚介類のバーベキューを堪能しました。稲の刈り取りが終わった田圃の風景や少し肌寒い夜風に出雲路の秋の深まりを感じます。